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失業率上昇に狼狽する習近平氏

中華人民共和国ニュース
この記事は約10分で読めます。

失業率は公式の発表でも上昇しているようだね。

中国の若年層失業率、7月は17.1%-5カ月ぶりに悪化

2024年8月16日 19:46 JST

中国の若年層失業率が先月、5カ月ぶりに悪化した。景気の持ち直しが進まない中で新卒者が労働市場に流入した。

Bloombergより

若年失業率として支那国家統計局が発表した数字が、17.1%と悪化している。国家統計局とはいえ、流石に「悪化した」と言わざるを得なかったのだろう。

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失業率とは一体……

悪化する指標

支那の国家統計局といえば統計操作で有名だが、流石に停滞している経済状況で卒業生が多数出てくるシーズンなので、あまり大胆に数字を操作することができなかったようだ。

余りに実態と乖離しすぎるのは問題なのだろうね。

国家統計局が16日発表したデータによると、16-24歳の失業率は7月に17.1%と、全体の失業率の3倍を超える水準に上昇。6月は13.2%だった。

Bloomberg「中国の若年層失業率、7月は17.1%」より

4ポイント近く悪化した若年失業率は、習近平氏の政策にも影響しそうだね。取り敢えずは、去年やったように「失業状況の公表を停止」するのではないだろうか。え?システム改善は去年やったから無理?

中国共産党「北戴河会議」で“政治的暗闘”勃発か…李強首相が国務院全体会議でまさかの「習近平思想」排除の衝撃

2024/8/19

8月16日、中国の李強首相は国務院全体会議を主宰した。そしてこの会議において、今までに様々な場面で「習近平離れ」の動きを見せてきた李首相は、それこそ旗幟鮮明に「習近平排斥」の姿勢を示したのである。

現代ビジネスより

こちらの現代ビジネスの記事は、あの石平氏が執筆した内容なので少々突飛な内容も含まれているのだが、国務院全体会議の内容は確認できるので習近平体制が緩んでいる可能性に関しては確認できると理解して良いだろう。

北大河会議の内容に関しては公表されないため、石平氏のコラムの信憑性に関しては話半分に聞いておけば良いと思うが、三中全会でもハッキリした経済の方向性を示すことができなかった為に、吊し上げられた可能性は高いと思う。

特に直近の失業率の指標などには、青ざめたのではないだろうか。

実際の若年失業率は

なお、数字としては17.1%としてこれもかなり大きな数字であると言えるが、実際この数字が本当かどうかについては、懐疑的な意見が多い。

その理由は、タダでさえこの若年失業率統計は公開が停止されていたのである。停止する直前の数字は21.3%で、これでも実態を表していないとのことであったが、再開した時には14.6%に低下していた。特に経済が回復した話を聞かぬままに、若年失業率は6ポイント以上改善したのである。

まあ、意味は分からないよね。

中国の若年失業率、1月は14.6%に低下 大学生除く

2024年3月18日午後 1:43

中国国家統計局のデータによると、1月の16─24歳の調査ベースの失業率(大学生を除く)は14.6%で、昨年12月の14.9%から低下した。

大学生を含む16─24歳の失業率は昨年6月に過去最悪の21.3%を記録したが、統計局はその後、大学生を調査対象から外すなど調査方法を修正した。

ロイターより

この記事にもしれっと開示されているが、「統計局はその後、大学生を調査対象から外すなど調査方法を修正した。」と、統計に含まれる対象を変更することで、若年失業率を回復させたのである。

つまり、数字に連続性はないので、前の数字を信用するなと言うことなんだけど、これって今の数字を信用して良い理由にははらんのよね。

深刻化する中国の若年失業問題 ─大卒者の急増と雇用ミスマッチの拡大が主因─

2024年05月10日

中国では、若年失業率が上昇傾向をたどっている。時系列データが入手出来る旧基準ベースでみると、2023年6月に 21.3%と過去最高の水準に達した。若年失業問題が深刻化した主因は、大卒者の急増と雇用ミスマッチの拡大の二つである。

企業や学生を取り巻く環境の変化が、大卒者の急増やミスマッチの拡大をもたらした。労働需要側と労働供給側に分けて整理すると、需要側の要因としては、雇用機会の不足、急成長企業への政府介入によるICT産業等の不振、企業の雇用制度・給与体系の見直しの遅れ、が挙げられる。一方、供給側の要因としては、2000年代以降の高等教育機関の拡大政策、同政策の下での大学生のホワイトカラー志向の高まり、が挙げられる。

日本総研より

5月の日本総研の分析に寄れば、この若年失業率の高さは必ずしも支那の不況を反映してはいないというが、随分と怪しい話。

不動産開発業者の苦境は続く

そもそも、習近平氏は成長分野であったIT産業やゲーム業界などを潰し、不動産投資も派手なマネーゲーム化していたところを是正する様に働きかけた。

しかし、それは時既に遅しで経済に大きな影響が。多くの不動産開発業が回復不能のダメージを受けたんだよね。

中国不動産開発の万科、4~6月に損失急拡大-投資「楽観的過ぎた」

2024年7月10日 9:19 JST

中国の不動産開発大手、万科は9日、4-6月(第2四半期)に損失が大きく膨らんだと明らかにした。幾つかのプロジェクトへの投資が「楽観的過ぎた」と説明している。

Bloombergより

既に、恒大集団や碧桂園はお手上げで、支那共産党が支えている万科もかなり危うい状況になっている。寧ろ、無事な不動産開発業者は一体何処なのか?という事態になっているのだ。

なお、倒産は認められていないらしいので、恒大集団や碧桂園、万科なども当面存続するだろうが、資金繰りは悪化している。

中国7月の新築住宅価格指数が9割超で下落 不動産不況対策の効果は限定的か

TBS NEWS DIG8/15(木)14:53

不動産不況が長引く中国で、7月の新築住宅の価格が主要都市の9割以上で前の月から下落したことが分かりました。中国政府は対策を打ち出していますが、効果は限定的とみられます。

dmenuニュースより

うんまあ、「あれ?何か対策したっけ?」程度のことしかやっていないので、効果が出るわけがない。

というわけで、継続的に悪い状態が続いているんだけど、どうなるんでしょ?若年失業率が悪化しているよと言うメッセージを出したあと、さて、じゃあ何をするのか?と、なかなか予想できないんだが。

中国の若者たちが背負わされる「習近平の経済大失政」の悲惨な代償…未成年者に広がる「青年養老院」の実態と「中毒患者」激増の懸念(藤 和彦) @moneygendai
習近平国家主席がついに白旗をあげた。経済失策を認め方針転換を示唆したのだ。しかし、中国経済がいまのように複雑な問題をはらんでしまったのは、習政権の示す政策がいつもスローガンばかりで、具体的な施策が一向に示されていないことだ。「習氏は相変わら...

寝そべり族が増え、噂レベルではあるが支那国内でもオビオイドが蔓延し始めているのだとか。彼らは、失業には含まれないらしいのだけれど……。去年辺り、若年失業率は5割を超えているという分析が紹介されていたが、今、更に増えているとなると、これ、どうなっちゃうんだろうか。

それでも、支那経済は世界経済に対して未だ未だ強い影響力を持っているのだけれどね。

追記

コメント頂いて、それに近いニュースはないかな?と、調べて見たらこんなものがあった。

中国、退役軍人が不満訴え 北京繁華街に垂れ幕 「国賊の習近平を罷免する」横断幕も

2024/8/2 17:40

中国人民解放軍が創設97年を迎えた1日、北京中心部の繁華街、王府井で退役軍人の待遇への不満を訴える垂れ幕が掲げられ、警察が出動する騒ぎがあった。動画や画像がX(旧ツイッター)に投稿された。

産経新聞より

習近平独裁体制というのは、かなり足下がふらついている状況だという1つの証拠のようにも思える。

このニュースで注目したのは、「垂れ幕が掲げられ」「警察が出動」という流れがあったことと、上方が拡散した経緯が、動画や画像がXで拡散されたという点だ。

「垂れ幕」が掲げられた程度で警察が動くというのもなかなか興味深い話だが、恐らくは体制批判の内容が不適当だと判断されたのだろう。

中国では経済停滞を背景に退役軍人の就職難が社会問題化。王府井で1日夜、軍服を着用した人物がビルの屋上に座り、「雲南省昆明市官渡区政府が12年兵役に就いた退役軍人をつぶした」とする垂れ幕を掲示した。Xには7月30日、湖南省新化県の歩道橋に「ストライキと授業ボイコットで独裁、国賊の習近平を罷免する」と記した横断幕が掲げられたとする動画も投稿された。

産経新聞「中国、退役軍人が不満訴え」より

多数の軍人を運用している人民解放軍は、当然ながら多数の退役軍人が出てくる。その処遇について、不満が出るのも自然なことである。

過去には、東京新聞がこんな記事を掲載していた。僕も、過去に引用した気がするが。

毎年数十万人増える退役軍人 習政権の重荷に

2021年7月14日 06時00分

「安定した職に就くことだけが望みだ」

中国河南省の30代の退役軍人男性は、北京の退役軍人窓口に陳情を繰り返していた。十数年前の退役時に約束された就職がまだ実現していないからだ。しかし6月以降は地元当局者が北京に行くことを妨害、「陳情を続ければ、子どもの大学受験に影響する」と脅しも受ける。7月1日の中国共産党創建100周年祝賀式典への影響を憂慮したためとみられる。

東京新聞より

東京新聞は、「軍隊は悪いもの」という認識の元に、大量の軍人を雇用すると退役後にも問題が生じますよという意図で記事を構成している印象だ。

退役軍人はかつて、公務員や国有企業の社員などに再配分されてきたが、地方政府の財政悪化や退役者の増加で対応しきれなくなった。拓殖大の茅原郁生
かはやはいくお
名誉教授(中国軍事)は「軍との関係を維持するために退役軍人を受け入れてきた企業が減った」と、習指導部が軍の既得権益にメスを入れた改革の影響もあると指摘する。

東京新聞「毎年数十万人増える退役軍人」より

そして、支那経済の悪化に伴い、企業が軍人を受け入れるということが難しくなってきたため、社会問題化したというわけだ。

志願者不足に悩む中国人民解放軍 若者は「自由ない」軍離れ、老兵の動員で求心力強化も:東京新聞 TOKYO Web
◇中国共産党100年 党と軍(上) 中国河南省鄭州(ていしゅう)の老人ホーム「老戦士の家」では、朝鮮戦争(1950~53年)を戦った元...

軍に志願して入隊した後の待遇が良くないために、軍人確保にも苦労しているという構図は、実は日本の自衛隊でも同じなのだが、この辺りは国家がしっかりサポートする必要がある。それが徹底できていないために、入隊希望者が激減しているというのだが……、失業率の高止まりがどのような方向で作用するのか?と考えると、なかなか不穏な感じである。

追記2

就職詐欺とは、新しい。

アングル:中国で増える「就職詐欺」、若者の5人に1人が仕事なく

2024年8月22日午後 3:07

中国で就職先を探していた19歳の知的障害がある息子が詐欺被害にあったと母親がテレビで訴え、卑劣な犯罪に対する怒りの声が広がっている。

母親の証言によると、この男性は湖北省武漢市の美容クリニックの求人に応募したところ、クリニック側から豊胸手術を受ければライブ配信を通じたフォロワーの獲得でお金をもうけられると持ちかけられ、手術費用として3万元(4180ドル)の借金まで背負わされた。

短文投稿サイト微博では、この話を紹介した投稿に2600件余りのコメントが寄せられ、閲覧数は2700万件を超えた。「金のためには人間性を放棄できるのだ」「けだものよりもひどい」といった声が聞かれた。

ロイターより

男性に豊胸手術……?いや、息子相手じゃなくて、母親相手だったってことだろうか。

結局、テレビ局や弁護士の支援を得て、母親は何とか借金を取り消したが、息子は既に手術を受けてしまった。インプラントを除去するため2回目の手術が必要になったので、息子の精神的ショックはさらに大きくなったと嘆く母親は「彼の胸に残った2つの傷を見るのがつらい」と話す。

ロイターより

……違ったよ。

息子に豊胸手術とは。

就職口を探して、この始末。もはや意味が分からないのだが、手術の内容もこの話だと真っ当なものだったとは思えない。

検察当局が昨年11月に公表したデータでは、1―10月に電話とインターネットを利用した詐欺で起訴された18歳未満の若者は前年同期比で68%も増加した。学力レベルの高い大学の卒業者が詐欺グループに加わる例も増えているという。

ロイターより

何というか、報われない話である。

コメント

  1. 匿名 より:

    中国国家統計局のデータってどこまで信用して良いのかわからんですよね。実態はもっと悪そう
    本当の数字は共産党上層部しか知らなさそうですし
    中国の統計データで唯一信用出来るのが輸出入の金額くらいです

    • 木霊 木霊 より:

      むしろ、国家統計局のデータはどこまでも信頼できません。
      傾向だけが分かる程度のシロモノだと理解した方が良いようですよ。

      輸入と輸出に関しては、相手国がある数字ですから信用出来ますよね。ただ、支那と韓国との輸出入データに関しては、お互いに結構怪しいようですが。

  2. 河太郎 より:

    退役軍人デモ報道を観て、なんとなくノーマン・メイラー「夜の軍隊」の退役軍人デモを思いだしたす。米国の方は鎮圧側に若い頃のマッカーサーがいたようですが。
    んで、米国のそれは軍人恩給の遅配と削金が原因ですが。退役軍人を怒らすというのは、かなり激ヤバな経済状態かと。
    それにしても国家統計局が誤魔化しきれないのが凄い。それが日本にとってどう影響するのか、さっぱり解らない。暴発する可能性はありますし。
    あの国が弱るのは長期的には良い話なのですが、春秋戦国になられても、それはそれで周辺国は迷惑ですし。困った国ですよ。
    なんで日本の周辺は困った国だらけなのだろう。溜息が出ますねえ。

    • 木霊 木霊 より:

      退役軍人デモは静かに広がっているようですね、支那でも。
      アメリカもそうですが、退役軍人の扱いというのは丁寧に行うべきという事になっています。

      そうするのが、歴史的教訓なんでしょうね。

  3. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    多分、西側基準で会計監査やり直したら、コストカッターのマクナマラもカルロスゴーンも裸足で逃げ出す大赤字、屋台骨傾ぐどころじゃ無い状態なんじゃないかと思います>支那経済

    それでも国家が傾いたようには見えないのが、鉄や竹のカーテンの向こうという「西側からみると実に羨ましい」トリックですよね。

    河太郎氏も軍人恩給のお話しを出されてますが、軍隊は基本金食い虫、あんだけ陸海空と増強しまくって、機材も兵も増えた分をメンテして喰わせて、さらにはある時期に更改しなければいけない。
    それだけの金がどこにあるんでしょうね?

    ※こんな事平気でやる国だから、それで糊口をしのいでいるのかもですが。
    https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-08-19/SIDSFRT0AFB400
    「中国の鉄鋼過剰、世界揺るがす-業界全体が窮地に陥る恐れ」
    ※ブルームバーグも何を今更。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      習近平氏に全責任を押しつけて、革命でも起こしたら、解決するのでは?
      それ以外の方法で解決するとも思えないんですが。

    • 河太郎 より:

      もともとの財源は解放軍の人員縮小だと想うんですよ。鄧小平、江沢民の前は解放軍は400万人だかいた。オランダ総人口より多かった(笑) んで2人の時に150万人くらいリストラして、多くは武装警察などに吸収され、余った奴らがマフィア化した。
      たしか十数年前に年間に逮捕される元軍人の凶悪犯は800人。人口1/10として年間に80人の元自の凶悪犯いたら日本なら大騒ぎ。んで、胡錦濤の頃に50万減らした。
      (そのせいで閲兵式の時に駆逐艦か何かに砲撃される暗殺未遂が起きてる)
      さらに解放軍の持っていた港湾、鉄道、ホテル、鉱山、ダム発電などのビジネスを取り上げたでせう。それらの金で軍備やら何やらに充当してきたが、キンペー君になってから大盤振る舞いして、それで取り上げた財源なくなった。なもんで、退役軍人が騒いでるかと。
      もともと戦争済むと、敵兵を万単位で殺していた国です。放置すると匪賊になるから。
      なので帰農させたり歴代王朝は退役軍人の扱いに困ってきた。軍人じゃないけど、紅衛兵をベトナム侵攻に突っ込んで皆殺ししたりしてきているてせう?
      (生き残りが金三角で麻薬軍閥になり、旧国民党の残党と同じ道を歩む)
      現代はそういう事は流石にできないというか、それでウクライナに送りこんだりしているようですが、まぁ限界はある。
      そこに記事の失業率ですわ。
      解決策あるとすれば、木霊様の仰る(キンペー君に全ての罪を着せて、第二革命やる)とかしか無いんてないすかねぇ。
      中国共産党はかなり日本のバブル崩壊を参考にしていたと言うけど、今のザマを見るに「歴史に学ぶ」とかは、歴史好きの国のくせに下手なようで(笑)

      • 七面鳥 より:

        >もともとの財源は解放軍の人員縮小

        このあたり、知りませんでした。勉強になります。
        習近平が軍閥、軍区をガラガラポンして大騒ぎになったあたりからしか興味を持ってなかったので。

        しかし「軍人の首切ったら暴徒化した」って、三国時代から馬賊まで続く伝統芸なんじゃないでしょうか?

        革命は、ガス抜きの手ではありますが……革命しても、お金は増えないんですよね……
        それどころか「有能な、中間管理職から下の政治経済の実際の担い手」までも「ブルジョワジーは殺せ!」になって国が建ち行かなくなるのでは……

        ※「歴史に学ぶ」=「愚かな「リーベングイズ」は失敗したが、優秀民族の指導部たる我が党はそんな失敗はしない」で終了、だったのでは……
        ※経済のなんたるかをそもそも知らないから、何をどう学んだら良いのかすら分からなかったりして……

  4. 匿名 より:

    失業者→流民→治安悪化→自警団が軍閥化→内戦
    革命の王道を進むのでしょうか?

    • 木霊 木霊 より:

      なるほど、流れだけ見ると定番と言えるかもしれません。
      しかし、支那は巨体故に、早々簡単に事態が表面化しない。むしろ、表面化した時にはどうしようもない状態かもしれませんが。

  5. 砂漠の男 より:

    紅皇帝が、この半月ほど雲隠れしていたため消息がなかったのですが、この間先月の三中全会と今月あったらしい北戴河会議に絡む憶測が飛び交っていました-ほとんどは亡命中国人たちが引っ張るかたちで。

    その中で耳目を引いた話は、北戴河会議において、首相の李強が紅皇帝路線を否定する発言を-それは多分、やんわりと-したらしい、というものでした。
    紅皇帝の引きで出世した、従順な召使いであるはずの李強が、長老たちと軍・党の幹部たちの居並ぶ前で、主人に恥をかかせるなんてことがあり得たのだろうか、とは疑いましたが、あったらあったで、それは極めつけに面白い話だとも思いましたw

    いまのところ、その真偽は不明なのですが、李強が反紅皇帝派の長老たちや幹部たちの後ろ盾を得て、強硬発言するに至ったとするならば、紅皇帝のいまの立場は相当に危ういということでしょう。紅皇帝にしても、いまの米支対立、支那経済の危機的状況の責任を負っていますし、現実に宮廷クーデターを恐れてもいるでしょうし。

    退役軍人デモも明らかにそうですが、紅皇帝は人民軍の体制や人事に大鉈を振るってきましたから、とにかくあちこちに敵をつくり過ぎているんでしょうね。

    今回は、暑中の雑談ということで。

    • 七面鳥 より:

      横合いから失礼します。

      >半月ほど雲隠れ

      ベトナム訪問中だそうですが、
      「写真はアップで撮っちゃダメ!」
      というお触れが回ってるとか。
      痛くない(わけではない)腹を探りたくなりますよね。

      ※ツイッター(旧X、違うそうじゃない)情報なので信憑性は疑問ですが……
      https://x.com/sonkoubun/status/1825680826325151926

    • 木霊 木霊 より:

      雲隠れの理由は何だったのか?と物議を醸していますが、表に出てきたところで凄い政策を打ち出すわけではないところが、なかなか辛いところですね。
      ご指摘のように、北大河会議でも随分苦しんだらしいという話がでていますし、水害の話はずっと出ていて、その後始末も考えねばなりません。
      退役軍人の件もありますが、今後どうするつもりなんでしょうね?この紅い皇帝様は。

      • 匿名 より:

        どうにもならないとこまで追い詰められると、一発逆転狙いがありそうで怖いのです。
        文化大革命2ならまだしも、台湾侵攻やらかしそうで。
        そうなる前に、内戦に移行するのが世界平和のためにマシな未来でしょうか?

    • 砂漠の男 より:

      七面鳥様から、支那当局が紅皇帝のクローズアップ写真を禁止する通達を出した、
      という話を伺って、最初はその意味がわからなかったのですが、そのあとで妙な
      話が出てきました。

      とある支那人がつべで、その件を踏み込んで解説しているのを見つけました。
      その支那人の説明によりますと、”紅皇帝は消息不明の期間に、持病とされる
      『脳卒中』の緩和手術を受けていた”らしいのです。
      https://www.youtube.com/watch?v=e2lSc0z9Dwc

      今月20日の支那・越南首脳会談で”越南側から”撮影された映像をみると、
      その支那人が指摘する”右後頭部の不自然な髪の剃り込み跡”が確認されます。
      (クリップの0:04と0:48)
      https://www.youtube.com/watch?v=cxEcpUbKHZo

      紅皇帝の健康にかかわる情報が公式に出回ることはありませんが、
      過去にはその兆候を示す健康上のトラブルが何度かあった模様です。
      Chinese President Xi Jinping reportedly‘suffering brain aneurysm’(2022年5月)
      https://www.news.com.au/world/asia/chinese-president-xi-jinping-reportedly-suffering-brain-aneurysm/news-story/a4f9f877beb29cd2ee8c0ed6cca9c4d6

      紅皇帝は今年71歳で、健康に一層留意すべき年齢です(支那♂の平均寿命は75歳)。
      紅皇帝の持病や高齢は、今後の支那政局やアジアの安全保障の懸案事項になりそうですね。