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【韓国】EV火災で地下駐車場の約140台が被害を受ける

大韓民国ニュース
この記事は約6分で読めます。

世にも恐ろしいEV火災である。

電気自動車1台に火がついたのに…けが人21人、車約70台被害=韓国

2024.08.02 10:26

マンションの地下駐車場で電気自動車の火災で21人が人命被害を受け、約8時間後に鎮火された。

中央日報より

割と有名になってしまったEV火災のネタではあるが、条件が重なるととんでもない事になる。

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EVと地下駐車場の危うい関係

地下駐車場での火災

これは韓国がどうのとかそういう話ではなくって、単純にEVの運用を考える上で悩ましい話というか。

1日、仁川消防本部によると、同日午前6時15分ごろ、仁川市西区青羅洞にある1581世帯のマンション地下1階の駐車場で、電気自動車火災と推定される火災が発生した。

中央日報「電気自動車1台に火がついたのに」より

たった1台のEVが燃えたことで、約140台が被害にあったということなのだが、地下駐車場だっただけに被害が大きくなったようだ。

img

現場の防犯カメラの映像には、駐車場に駐車されていた白いベンツの電気自動車から煙が立ち上っていたところ、爆発とともに炎が上がる様子が映っていた。

中央日報「電気自動車1台に火がついたのに」より

燃えたのはベンツということなので、韓国製のEVに信用がおけないとかそういう話をしたいわけでもない。

ただ、地下駐車場だったこともあって、消火が上手く行かなかったという話になったらしい。

消火に8時間20分

で、随分と大掛かりな消火体制で臨んだ結果、建物まで燃えるということには至らなかった。

消防当局は、消防士177人やポンプ車、排煙車両などの装備80台を投入し、5時間39分後の午前11時54分ごろ、大きな火を消した。続いて火災発生から8時間20分が過ぎた午後2時35分ごろ残り火を片付けて完全に鎮火した。

中央日報「電気自動車1台に火がついたのに」より

ただまあ、被害は甚大だった。

img

うーん酷い。

ついにマンション地下駐車場でEV火災、被害大きく韓国ネット「数年前から警告されてたのに」

2024年8月4日(日) 14時0分

2024年8月2日、韓国・朝鮮日報は「仁川(インチョン)・青羅(チョンラ)国際都市のマンション地下駐車場でEV(電気自動車)火災が発生し、約480世帯が停電となる被害が発生した」と伝えた。

仁川消防本部によると、1日午前6時15分頃、西区青羅洞のマンション地下1階の駐車場で、ベンツのEVから火が上がった。EVの特性上、消火活動は困難を来たし、完全に消火できたのは8時間20分後だったという。

マンションは全14棟、1581世帯の団地型。このうち5棟約480世帯で電気の供給がストップした。2日午後現在も停電、断水が続いている。これを受けて、西区と大韓赤十字社は行政福祉センター内などに被害住民の居住施設を用意。約100人が利用しているという。日曜日の電気供給再開に向けて復旧作業が進められている。

この火災で、地下駐車場に止められていた車両のうち約140台が延焼や熱による損傷などの被害に遭った。また、煙を吸うなどして23人が病院に搬送された。

レコードチャイナより

原因はハッキリ分かっていないが、EV自身に問題があったのか、或いは充電器の方に問題があったのか。

何れにしても、こうした事態を防ぐために何らかの予防策を講じる必要があるわけで。

追記

こ、これは。韓国ではEV離れが加速しそうな情勢に。

駐車不可・充電所反対…あちこち「電気自動車紛争」

作成 2024.05.06 20:32 修正 2024.05.06 22:51

<アンカー>

電気車は、地下駐車場に入らないようにするアパートがあります。一度火が出たら危険だという考えに住民たちが電気自動車の駐車場の出入りを防いだのです。そういえば、自分たちの近所には電気自動車充電所の建設に反対する人もいます。

~~略~~

火災の危険があるため、地下の出入りを防いでもらうという苦情が引き続き受付され、入居者の投票をしましたが、50%以上が賛成しました。

SBS NEWSより

そもそもEVの売れ行きが低下しつつある韓国だけれども、これが国内でこういう流れが加速すると、韓国製の自動車の戦略にも大きなダメージが与えられそうだね。

「年俸2倍」「勤務地は韓国」…Kバッテリー技術「盗んだ」中国の手口

2024年1月24日 13:00

韓国LG・サムスン・SKによるK-バッテリーが技術流出で揺れている。世界の電気自動車(EV)市場でK-バッテリーと争う中国が、今度は韓国にオフィスを構え、組織的に技術を持ち出した情況が把握された。技術流出に対する強い処罰はもちろん、官民レベルでのセキュリティ強化まで全般的な対策が要求される。

~~略~~

今回送致された前・現職役職員の1人は、サムスンSDIで2009年に役員に昇進した人物で、バッテリーセルの核心技術の研究開発を担当してきた。技術流出に加担した職員らは、在職中に個人のスマートフォンなどでEVやバッテリーセルの図面などを撮影して保管し、転職後にSVOLTコリアに提供した。

SVOLT側は警察の調べに対して容疑を全面否認し、職員らの転職も偶然の一致だったという趣旨の供述をしたという。

AFPより

盗んだバイクで走り出した韓国企業が技術を盗まれて顔を青くしていたニュースは見かけたが、韓国で作ることの出来る電池は支那でも作ることが出来る時代なのだから、そもそも将来性はないのだが。

ここへきてEV普及に足を引っ張る事態になってきた。

まあ、元々、EVの将来性と消費電力のバランスから考えると、何処かで転ける時期は来るとは思っていたのだけれど。

追記2

これはまた毛色の違う話なんだけれども。

韓国のベンツEV全焼火災、バッテリーは「中国産」…品質問題が再燃

8/6(火) 18:03配信

韓国・仁川のあるマンションの地下駐車場で発生した電気自動車(EV)火災により、韓国で「中国産バッテリー」に対する恐怖感が広がっている。 火災車両には、中国メーカーのニッケル・コバルト・マンガン(NCM)バッテリー製品が搭載されていた。

~~略~~

今回の事故車両に搭載されたバッテリーが中国の主力製品ではなく、NCMバッテリーという点も業界が注目している。グローバルEVバッテリー市場は、大きく▽低価格のLFPバッテリー▽高価の三元系(NCM・NCA)バッテリー――に分けられる。これまで中国は前者を中心に、韓国のバッテリー3社(LGエネルギーソリューション・サムスンSDI・SKオン)は後者を集中的に、それぞれ開発してきたためだ。

Yahooニュースより

なかなか見苦しい記事で、「燃えたのは支那製のNCMバッテリーでした」って、いやこんな記事書いたからって、別に韓国のバッテリー3社の信用があがるわけじゃないんだが。

そしてこの問題の本質を間違えているのも困った話である。この話は、二次電池を採用するEV全体に波及する話であって、そう簡単に解決する話ではない。何しろ、どんな二次電池を搭載しているEVなのかは、外から見ても分からないからね。

コメント

  1. 河太郎 より:

    あのう……もうEVとか汎用化するの諦めるとかどうでしょう?
    かなり危険な技術でも、原発みたいな一点豪華主義なら、人も金も技術も注ぎ込んで維持できる。けどEVってエンドユーザーが個人である消耗品ですよね。
    普通のQCレベルでリスクを無くせないほどの危険度なら、そりゃ一定確率て発火する焼夷弾を市場へ放流するのと同じ。
    核融合みたく「今はムリです」と、そろそろ損切りした方が良いかと想うのですが。どんなものでせう?

    • 木霊 木霊 より:

      電池の問題ではありますから、電池の技術革新があればまだワンチャン。
      支那が幅をきかせていますが、鳴り物入りで「絶対炎上しない」として登場したブレードバッテリーがどうにも怪しい状況で。

      全個体電池も苦戦しているようですからねぇ。

  2. 砂漠の男 より:

    事件を「他山の石」として、日本はEV先進諸国の失敗に学ばせてもらいましょう。
    ハインリッヒの法則に準えると、EVはいまだ技術的にハイリスクと見なさざるを得ません。

    • 木霊 木霊 より:

      本当に。
      「他山の石」として学ぶ必要のある話だと思っています。
      自宅での充電、マンションでの充電、何れにしても結構なリスクを伴う話だと思っています。そこまで高密度のエネルギーを溜め込みますから。

      • 砂漠の男(盆休み中) より:

        最近知ったことですが、支那の自動車工業会に拠れば、支那でのEV自然発火件数が、
        8台/日(2022年)、9台/日(2023年)、10台/日(2024年上期)と増加傾向にあるそうです。
        その理由は、二次電池技術が進歩していないことと、EVの利用者が増えていること
        です。今後も、支那のあちこちでEVの黒焦げ事件が続くでしょう。

        ところで、今回の発火点になったEVがメルセデスだったことで思い出しましたが、
        昨年、EVの自然発火が原因で大火災を起こした自動車運搬船「フリーマントル
        ハイウェイ」(商船三井所有)はどうなったのでしょうね。
        あのときは、最初に燃え出したEVは”アウディだった(船員証言)”らしいですが。
        https://intensive911.com/car-related-topics/278455/

  3. 匿名 より:

    EV車とハイブリッド車で、発火率が違うように感じるのは、電池の容量の違いでしょうか?
    放熱し易さとか。
    我が国では、ハイブリッド車が電池積んでたくさん走っているけど、発火のニュースを聞かないなと。

    • 匿名 より:

      自衛隊のトラックと衝突した日産リーフは煙も出なかった、リチウムイオン電池の品質の差です。

    • 木霊 木霊 より:

      トヨタを中心としたハイブリッド車普及にあたって、トヨタが二次電池に採用してきたのは、ニッケル水素二次電池だったんですよね。
      最近はリチウムイオン二次電池を採用し始めていますけれど、トヨタとしては安全性を担保できないというのが理由だったようです。
      ニッサン辺りもパナソニックと組んで二次電池搭載していたのですが……、支那から電池買うとか言い出したので、今後は変わるかも知れませんね。

      注:パナソニックは、トヨタと組んで二次電池の会社を作って開発しています。

  4. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    Money-1さんによると、
    「<<重要な追記・修正>>
    韓国メディア『ソウル経済』は、火元となったベンツのEV「EQE 350」に搭載されていたバッテリーセルは中国企業『Farasis Energy』の製品、ニッケル・コバルト・マンガン(NCM)タイプのものであることを確認した――と報じました。」
    https://money1.jp/archives/132152
    との事ですので、ニッケル水素電池ですね。

    ……ニッ水、普通こんなこと起きないぞ……

    「爆発的な燃焼」と言ってよい状況に見えますから、電池以外の可燃物があったのかも知れませんが……

    さて、ベンツと電池屋と、どっちが保証するのでしょう?
    どっちもウンコの投げ合い始める方に100カノッサ。

    ※ベンツと言えば、厚木のパチンコ屋燃やしたのはVWのゴルフTDIだったそうで。
    ※要するに、ドイツ車はもう、エンジンか電池かに関係なく信用ならない。
    ※ああ、BMWも韓国で燃えてましたね、少し前。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      そうでしたかー。
      ニッケル水素二次電池で火災。
      動画を見る限り、爆発しています。充電時に何か特別なことが起こるんでしょうかねぇ?