以前もあった話だ。
太陽光施設のケーブル窃盗急増、関東7都県で昨年5300件…銅が高騰し5年前の倍近く
2024/05/06 05:00
太陽光発電施設から銅製の送電用ケーブルを持ち去る窃盗事件が急増している。読売新聞のまとめでは、関東地方7都県では昨年、前年の3・5倍となる約5300件の被害が出ていた。
讀賣新聞より
残念ながら、この盗難は防ぐことが難しいんだよね。
トラブル多発
関東地方でこの件数
関東周辺でこの件数である。
施設は防犯対策が手薄な所も多く、狙われやすい。摘発が近年相次ぐ関東地方の7都県のほか、売電事業者の施設が100か所以上ある13道県の県警などに確認したところ、関東7都県では2022年に1485件だった被害が、23年には5295件に急増していた。最多は茨城の1675件で、栃木1132件、群馬1108件と続いた。
北関東は平野でまとまった土地が多く、施設整備が進んでいるのが要因とみられる。ほかは福島121件、宮城84件、三重43件、兵庫、岡山各8件など。被害を集計していない県警もあった。
讀賣新聞「太陽光施設のケーブル窃盗急増」より

何と言うか、山間地が多くて人が少ない、つまり人目につかないところでの盗難が多発しているということなんだろう。
銅の販売価格が高騰しているのが原因だとされているが、むしろ手口が知られて販売ルートが整備されたからこそなんだろうと思う。
外国人犯罪組織も
なお、犯行を行っているのは、日本人ばかりではないようだ。
太陽光施設は窃盗団の「宝の山」、無人で防犯手薄…ケーブル盗急増で再エネ発展阻害の恐れ
2024/05/06 05:00
送電用ケーブルの窃盗事件が急増している太陽光発電施設。各地の警察も摘発に力を入れるが、無人で防犯対策が薄い施設が多いうえ、目につきやすいソーラーパネルは、盗品を売却する窃盗団にとって「宝の山の目印」(捜査関係者)とされる。被害防止に向け、金属買い取り時の規制を強化する動きも出てきた。
~~略~~
捜査関係者によると、狙われやすいのは、監視カメラがなかったり、警備会社との契約がなかったりする施設だ。複数人で車を近くに乗り付け、刃物で銅線を切り、荷台に載せて逃げていくケースが多い。
読売新聞のまとめでは、昨年、施設から銅線を盗んだ容疑などで逮捕されたのは、関東で少なくとも計42人。日本人は3割で、6割がカンボジア人。ベトナム、タイ、ラオス、中国人もいた。不法滞在の外国人らがSNSで集まったとみられ、捜査関係者は「無数のグループが存在している」とみる。
讀賣新聞より
手軽にお金になるという意味では、ボロい商売なんだと思う。
保険屋が音を上げるほどの(むしろ、保険料を上げているかもしれないが)被害が出ているのだが、警察が販売ルートを潰すように捜査をしているようなのだけれど、そう簡単ではないのだろうね。
太陽光発電協会(東京)の杉本完蔵シニアアドバイザーは、「被害が増え続ければ新規参入が滞り、日本の再生可能エネルギー発展にもブレーキがかかる。事業者側は防犯意識を持ち、警備態勢を整備する必要がある。国や業界、警察も一体となって対策強化を図るべきだ」と指摘する。
讀賣新聞より
笑っちゃう話なのだが、「事業者側は防犯意識を持ち、警備態勢を整備する必要がある」って、「手軽にお金が稼げてメンテナンスが殆ど要らない」というセールストークで販路拡大をしているのに、無理だろ、それ。
この話、別に外国人がどうとかいうレベルの話ではないのだ。
サイバー攻撃の対象にも
そして、コレがまた深刻な話なのだが。
太陽光発電にサイバー攻撃 機器800台を乗っ取り 身元隠し不正送金に悪用
2024/5/1 11:01
各地の太陽光発電施設の遠隔監視機器、計約800台がサイバー攻撃を受け、一部がインターネットバンキングによる預金の不正送金に悪用されていたことが1日、分かった。ハッカーはネット上の身元を隠すために機器を乗っ取ったとみられ、発電施設に障害が起きる恐れもあった。セキュリティー企業によると、中国のハッカー集団が関与した可能性がある。
電子機器メーカーのコンテック(大阪市)によると、自社が製造した遠隔監視機器が悪用された。機器はネットにつながっており、発電施設の運営会社が発電量の把握や異常の感知に使う。コンテックは機器を約1万台販売したが、令和4年時点でこのうち約800台について、サイバー攻撃対策の欠陥があった。
産経新聞より
話は単純で、太陽光発電施設の機器がネットに接続されていて、これを預金の不正送金に悪用していたということなんだけれども、ネットワークを経由する中継機にされていたんだろうね。
なお、この話はもうちょっと深刻な話なのだ。
「今度はなんて言い訳する」太陽光発電がハッキングされて不正送金…再エネ年1万円負担増であふれる河野太郎氏への憤慨
5/2(木) 16:36配信
~~略~~
太陽光発電施設への「ハッキングの危険性」は、4月8日の参院行政監視委員会で、自民党の青山繁晴参院議員がこう指摘していた。
「太陽光発電について、複数の電気主任技術者から内部告発をいただいた。ある程度の事業規模の太陽光発電所では、年に1度は停電をともなう年次点検が義務づけられている。
点検を終了したあとはシステムをリセットする。国産品では制御盤のボタンを押せばリセットできるのに、シェアがいちばん高い中国のファーウェイ製は、パソコンにソフトをインストールしないといけない。
電気主任技術者は自分のパソコンにインストールするのは抵抗があるので、太陽光発電の事業者のパソコンにインストールしてリセットをおこなっている。
一方で、ファーウェイ製の制御系を搭載した太陽光発電所の多くのものはネットにつながっている。ネットワークを通じて、中国の共産党や軍部による制御が可能な状態にあることをみなが心配していると」
Yahooニュースより
実は既にこの話は国会で出ていた。
そして、問題を起こしたコンテック社はファーウェイのシステムを使っていたので、バッチリこの話に該当するのである。
よく言われる手口ではあるが、現実のものになったと言うことだね。
エネルギー安全保障的にも、メガソーラーは無理なんじゃないかな。下手すると大規模停電を引き起こすようなことになりかねないよ。
追記
良く燃えるよね。
放水できず鎮火まで20時間、鹿児島メガソーラー火災 パネルに延焼なら別のリスクも
2024/4/2 13:43
鹿児島県伊佐市のメガソーラー(大規模太陽光発電所)で3月27日に発生した火災では、消防隊員4人が負傷、鎮火に20時間以上を要した。
産経新聞より
これが3月27日で以前にも記事で触れている。
仙台 青葉区 メガソーラー発電所火災 発生から約22時間で鎮火
15日に、仙台市の郊外にあるメガソーラー発電所で起きた火災は、発生からおよそ22時間がたった16日午前に鎮火しました。消防は、大規模な火災で放水による感電のおそれもあり、慎重に消火活動にあたったため時間がかかったとしています。
NHKニュースより
半月後に仙台で火災。
どちらも消火に時間がかかっていることと、燃えたパネルに水をかけることで、有害物質が流れ出るリスクもあったりして、どこが環境に優しいのかは良く分からない。

そして、未だに原因不明であったりする。盗難が影響している可能性もあるんだけれども。
追記2
おっと、遅ればせながら対策を考える模様。
銅線などの金属窃盗、過去5年で最多 「不法滞在外国人の収入源に」警察庁が対策チーム
2024/5/9 16:52
2023年に全国の警察が認知した銅線など金属を狙った窃盗事件は、前年比5908件増の1万6276件だったことが9日、警察庁への取材で分かった。少なくとも過去5年間で最多となり、茨城県など関東を中心に被害が目立つという。警察庁の露木康浩長官は9日の定例記者会見で、摘発強化や被害抑止に向けた対策チームを設置したと明らかにした。
産経新聞より
まあ、太陽光発電が良い悪いは別にして、対策は必要だよね。犯罪行為を助長しかねない話だから。
追記3
更に追記。
銅線窃盗 世界で深刻化 欧州では電車の遅れに停電、マンホール消失、教会の屋根まで…
2024/5/10 14:10
日本各地で広がる銅線などの金属窃盗は、欧米でも深刻な問題になっている。電線や信号ケーブルが遮断され、電車の遅れや電話の不通が続出。人命にかかわる事態に発展しており、各国が警戒を強めている。
産経新聞より
うん、そりゃそうだよね。
日本だけでなく欧米でもそういったケースが散見されると。統計的なデータはないようだけれど、貴金属ではなく銅などの導電性の高い金属の盗難がある。そして、それを必要とするのがEVや二次電池などの支那が得意とする製品達であるから、「何が起こっているのか」は非常に推測しやすい。
コメント
こんにちは。
ちょっと話逸れますが。
埼玉に、「ドリームハウス」で一躍有名になった「ガラスの家」がありまして。
これ、TV放映時、金欠で一時工事がストップしてたんですが、その間に銅配線ごっそり盗まれたという……
すべからく「通電してない銅配線」はとってくれと言わんばかり。
(必ずしもそうでは無いかもですが)夜間の発電してないソーラーの配線など、露天だし、やり放題。
収穫前のイチゴや桃、梨よりやり易い相手でしょう。
ソーラー火災も起きているし、都市部の壁面や天井の利用はやぶさかではないですが、山間林間を開墾してまでやるこっちゃない。
その金と時間と手間があるなら、原発再稼働とマイクロ原発に投資しろと小一時間、ってヤツですね。
こんにちは。
記事中でも書きましたが、メガソーラーは広大な土地で管理者を置かずに発電できるからコストが安くできるのであって、そのメリットをスポイルしてしまうような弱点を抱えている以上は、今までの経営戦略が成り立たなくなる。
多分、外国でも似たような事は発生していると思うんですが。
まぁ、この話は地元で起きたこもごもを前にもコメントしましたんで。
ただ、この種の窃盗団、外国人が絡んでるのは間違いないですよ。ニコイチ業者ファクリトリーを用いて、ハイエースのエンジンがソマリア海賊の襲撃艇に流れてるのは10年前から警察が監視してますしね。日持ちしない農産物とか魚介類なら、かならず仲介に日本組織が必要ですが、このてのケーブルだ何だとなると、
連中だけでも動かせるんですね。
銅線だの何だのの盗品をストックしていた地元産廃会社が、昨年パクられてましたね。社長が日本人だが、モテない奴で嫁買いの結果として、外人の一族に支配されてたんですな。その手の2世が成人してる頃ですから、これから目につきにくい半外国系マフィア(中国残留孤児2世を創始者とするチャイニーズ怒羅権みたいなの)が出てくると思いますよ。
実は日本の景気が良かった時期に、モテないボンボンが途上国の女性と結婚して、一族が押しかけてきて乗っ取り…きみたいのってあるんですよ。
以前もコメントいただきましたからね。
この記事も、特にアノ時点から新しい視点というものはありません。
そして、銅素材は某国がEVとか電池とかでスゲー使っていることもあって、売れ行き好調らしいです。
支那人の嫁を貰った友人は、結婚後1週間ぐらいで帰国されて二度と帰ってこなかったという状況になりました。
今彼がどうしているかは知りませんが、カラオケで羽目外した挙げ句に結婚して国籍プレゼントしちゃいましたから、踏んだり蹴ったりですよね。