うわぁ。
立民 「女性宮家」の創設 “緊急的な課題” 論点整理を了承
2024年3月12日 19時34分
立憲民主党は、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」の創設について「とりわけ緊急的な課題として議論を急ぐ必要がある」などとする論点整理を了承しました。
NHKニュースより
コメントも頂いていたことだし、本日はこれを題材に少しだけ。……と思ったんだけど、結局長くなってしまったのでお付き合い願いたい。
天皇と憲法
憲法上の規定
さてさて。
どこから手を付けて言ったら良いものか。歴史に踏み込むと長いので、憲法から引用する流れでいってみよう。
第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
e-Gov「日本国憲法」より
ご存じ憲法第一条。
思い出してみると、社会の授業で説明する「日本国の象徴」という意味は、かなりいい加減な説明だったように思う。そしてそのいい加減な流れの説明は日本経済新聞もしていた!
象徴天皇とは 憲法第1条で地位を規定
2019年5月2日 2:00
▼象徴天皇 日本国憲法は第1条で天皇を「国と国民統合の象徴」とし、その地位を「国民の総意」に基づくものと規定している。明治時代に制定された大日本帝国憲法では、天皇は統治権を総攬(そうらん)する国の元首とされた。第2次世界大戦の敗戦後につくられた現行の憲法は国民を「主権者」に、天皇を「象徴」に位置づけ直した。
天皇は憲法によって国政への関与が禁じられている。政府の見解では、天皇の行為は(1)国事行為(2)象徴としての地位に基づく「公的行為」(3)私的な活動を含む「その他の行為」――の3つに分類される。憲法が定める天皇の行為は内閣の助言と承認に基づいて行われる国事行為しかなく、公的行為は法律にも規定がない。
日本経済新聞より

ええと、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて」という部分をどうして「国と国民統合の象徴」と纏めてしまうのか。
学校で教えるのは所詮このレベルである。
無条件降伏の意味
日本が敗戦を迎えた時に、国体護持を条件に降伏することを決めている。いわゆるポツダム宣言受諾決定(昭和20年8月10日)である。
十一 日本国は、其の経済を支持し、且公正なる実物賠償の取立を可能ならしむるが如き産業を維持することを許さるべし。但し、日本国をして戦争の為再軍備を為すことを得しむるが如き産業は、此の限に在らず。右目的の為、原料の入手(其の支配とは之を区別す)を許さるべし。日本国は、将来世界貿易関係への参加を許さるべし。
十二 前記諸目的が達成せられ且日本国国民の自由に表明せる意思に従ひ平和的傾向を有し且責任ある政府が樹立せらるるに於ては、聯合国の占領軍は、直に日本国より撤収せらるべし。
ポツダム宣言より
ここで「ポツダム宣言受諾は無条件降伏を受け入れたことだ」と説明されるのだけれど……。
そもそも条約などで扱われる「無条件降伏」の意味は、軍事的意味に使用されるので、軍隊または艦隊が兵員・武器一切を挙げて条件を付することなく敵の権力に委ねることを言う。
つまり、条件を付けずに撤退するという話なんだよね。実際に日本はアメリカの統治を受け入れて、日本軍を解体した。
だが、古来から無条件降伏の在り方として、元首すなわち部族長、盟主、王などの身柄や生殺与奪の引渡しと武装解除に象徴されている。近代において統帥権の分立している近現代国家に対してこれを簡単に行うわけにはいかないというのが一般的ではあるが、統帥権の剥奪は目論まれることが多い。だから、敗戦決定時には統帥権を持つ天皇の進退が問題とされた。
が、責任をとって辞任したのは当時の首相であった鈴木貫太郎である。
つまり、敗戦を受け入れても日本は日本のままでOKということになり、鈴木貫太郎が条件とした「国体護持」は事実上受け入れられている。
このことの意味が、日本国憲法一条の「天皇は、日本国の象徴であり」なのである。天皇を国家元首の座に留めおくかについては議論があってグレーになってしまって、「日本国民統合の象徴」ということになった。「日本国民統合の象徴」とは、日本国民に主権があることを受けての言葉となっていて、現状は事実上の国家元首の役目を天皇陛下にお願いする運用となっている。そこに齟齬はないのだ。
では天皇とは何なのか
上述のように天皇を軸とした国体は戦前と戦後で一貫して護持されている。そして、天皇陛下が天皇として尊敬されているのは、憲法に記載されているからではない。それ以前から、そうあって、そうあれかしと努力なさっているからに他ならない。
選挙で選ばれるわけではなく、血統を守り続けているからこそ、その在り方を守り続けているからこそ、今の「天皇」として在るのであって、その連続性こそが尊敬され続けている理由なのだ。
大日本帝国憲法においては、「天皇の地位は天照大神の意思、つまり神勅に基づく」と されていた。しかし、日本国憲法においては「この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」と記載されている。
これを、「国民の総意があれば可変する」と読む不届きな人々がいるけれども、残念ながらその正当性に疑念を抱くような存在となった場合に、「国民の総意」と言えるかどうかという話になるので、事実上可変することはない。
すなわち不変であることが期待され、その一つの要素が血統なのである。そうすると、「女性宮家」というのはどうにも具合が悪い。
色々理解が及んでいない立憲民主党
安定的な皇位継承
さて、何が「具合が悪い」のかという話なんだが。
安定的な皇位継承のあり方をめぐり、立憲民主党は12日の常任幹事会で、野田元総理大臣をトップとする検討委員会がまとめた論点整理を了承しました。
この中では、「女性宮家」の創設について「女性皇族が婚姻により皇室を離れることは十分想定され、とりわけ緊急的な課題として議論を急ぐ必要がある」と指摘し、女性皇族の配偶者や子どもに皇族の身分を付与する案についても検討が必要だとしています。
NHKニュース「立民 「女性宮家」の創設 “緊急的な課題” 論点整理を了承」より
文章を丁寧に読んで頂くと解る、そのおかしさが。
「安定的な皇位継承のあり方」を議論していたはずなのに、「女性皇族の配偶者や子どもに皇族の身分を付与する案についても検討が必要」=「皇族の数を増やす」という意見が出てきてしまう辺りが先ずおかしい。議論が迷走しているぞ!
更にここ、「女性皇族の配偶者や子どもに皇族の身分を付与する」って、つまり女性皇族の結婚相手である一般人配偶者を皇族にするという意味だよね。
そうするとその後の続く話と矛盾しているんだが、NHKはこれでOKだったのだろうか。
また、旧皇族の男系男子を養子に迎える案については、憲法が「法の下の平等」を定めていることから「憲法上の規定と整合性を持つかどうかを含めて検討すべき」としています。
NHKニュース「立民 「女性宮家」の創設 “緊急的な課題” 論点整理を了承」より
旧皇族の男系男子を養子に迎えることと、一般人の配偶者を皇族することは、「憲法上の規定」のうち「法の下の平等」との「整合性」という点においては同じ意味になる。
そこは問題視しなくていいのか?矛盾しているぞ。
女性の天皇
なお、女性天皇が「ありかなしか」という議論も盛んにされるのだが、あまり意味のない話である。
何故ならば、過去には女性の天皇が存在していたことは明らかになっていて、10代8方が記録されている。
- 第33代 推古天皇(592-628)
- 第35代 皇極天皇(642-645)
- 第37代 斉明天皇(655-661)皇極天皇が重祚(ちょうそ)
- 第41代 持統天皇(690-697)
- 第43代 元明天皇(707-715)
- 第44代 元正天皇(715-724)
- 第46代 孝謙天皇(749-758)
- 第48代 称徳天皇(764-770)孝謙天皇が重祚
- 第109代 明正天皇(1629-1643)
- 第117代 後桜町天皇(1762-1770)
・皇統譜
つまり、女性であっても天皇にはなれた時代があったのだ。そこを議論する必要はないのだ。現代においては、男系男子のみが天皇になれると皇室典範に記載があるため、女性の天皇が登場しないことになっている。
第一条 皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。
e-GoV「皇室典範」より
したがって、女性の天皇を容認するためには、皇室典範の改正が必要となるのだが、そもそもこのような規定になったのは明治以降の話である。 皇室典範(昭和22年1月16日法律第3号)が出来上がったのがその時期だからだ。
この点、僕自身は女性の天皇の登場に殊更異を唱えるつもりはない。ただ、皇位継承権を持つ男系男子がいるにも関わらず、皇族の女性に皇位継承権を付与する必要性は感じない。
皇位継承とは、次代の天皇を選ぶことを意味する。
そして宮家の位置づけも、そのようになっている。なぜなら宮家をおく意味とは、天皇の血のスペアを用意することに他ならないからである。
女性宮家を創出する意味がない
そうすると、男系継承の存続を担保するのが宮家の存在意義であって、女性宮家を作ることは安定的な皇位継承には繋がらない。
何故なら、女性宮家からは次代の天皇は輩出されないのだから。
つまるところ、本来の意味からすれば立憲民主党の主張する「女性宮家の創出」は、皇統維持に繋がらず、意味の無い駄案である。
女性宮家の男子は全て、皇位継承権を持たないからだ。何故なら皇統に繋がらないから。
ここが男系継承たる所以であり、これを主張すると「女性蔑視」ということを指摘する人も出てくるのだが、それはまた筋違いの発想である。
何しろ、上で説明したようにそういう歴史の重みが天皇という存在を支えているのだから。
例えば、選挙で天皇が選ばれたとしたらそれは「国民の総意」と言えるのか異議が生じることになる。そもそも皇統を持たない者は天皇ですらない。
つまり、立憲民主党は皇統破壊を目論む国賊案を提案しているのである。
皇統が理解出来ない立民
この「皇統」という考え方は、「良い」とか「悪い」とか「時代に合わない」とか、そういう低レベルの意見を差し挟む余地はない。
天皇家は126代の永きにわたって維持された系譜であり、その歴史は2600年にわたるものである。
尤も、学説的には欠史八代とか欠史十代と言われ、存在を疑う向きもある。しかし、歴史書として書かれた日本書紀に登場する天皇は、基本的に存在する人物だと理解すべきだ。わざわざ日本書紀という大プロジェクトを立ち上げて歴史を調べてその名を刻んだのだから。
その歴史的な経緯を踏まえて、実在が確実視される第26代継体天皇の時代から数えたとしても1500年の歴史の重みがある。
つまり、大日本帝国憲法や日本国憲法よりも歴史の重みがあるのだから、この伝統を妄りに変える必要はない。少なくともその時代以降ずっと男系継承が続けられてきたのであり、現代における一時的な流行に乗る意味はない。
何故ならば、日本の天皇家が外国からもリスペクトを受ける理由は、その永きにわたって存続している歴史を背負った存在であるからだ。
イギリス王室などはノルマンディー公ウィリアムがノルマン王国を創始して原型が作られたとされるが、その開始時期は1066年であり、歴史の長さで言えば世界で3番目。
世界で2番目に長い歴史を持つのはデンマーク王室で、バイキングのゴーム王(936~958年)を初代として現フレデリック10世の在位まで、1088年の歴史を背負っている。
尤も、世界の王室は王朝が変わるために「万世一系」を貫く日本の天皇家とは趣が異なる事にも注意が必要である。
養子案しかない
自民党は2案
なお、立憲民主党が参戦してきた背景には、自民党案が概ね固まってきて、ソレを邪魔したいからに他ならない。
皇位継承議論、自民で再始動 トップに麻生氏、典範改正視野に議論へ
2023年11月17日 19時02分
安定的な皇位継承に向けて自民党は17日、党総裁である岸田文雄首相の主導で立ち上げた新組織の初会合を開いた。女性皇族が結婚後も皇室にとどまることや、旧宮家の男系男子を養子とすることを可能にする皇室典範改正を視野に検討を進める。
朝日新聞より
麻生氏がトップで、萩生田氏が事務総長に据えられている。これで蹴っちゃうが付くかに思えたが、この期にわき起こった騒ぎによってこの話も立ち消えになっている。
この時に出てきた2案は以下の通り。
- 旧皇族の男系男子の皇族復帰案
- 女性皇族が結婚後も皇室にとどまる案
ただ、下の方の「女性皇族案」は上で説明したように皇統継承には意味がない。だからこそ、旧皇族の男系男子の皇族復帰案が軸として議論されていたのである。これにも、皇室典範改正は必須なんだけどね。
竹田案
そして、この養子案で一番無難なのは、皇族の血筋であるとされる竹田恒泰氏の提唱する夫婦養子案で、既に夫婦になっていて子供の居ない男系男子の血筋を持つ旧皇族を養子に迎え、夫には皇位継承権を与えないが、その子に皇統を継がせる案だ。生まれながらにして皇族で、かつ男系継承が果たされるという案なので、色々なハードルをクリアしやすい。
特に、現在の皇位継承順位に手を付ける必要がないところが良いね。
竹田恒泰氏「女系の皇位継承は危険な議論」 大阪「正論」懇話会詳報
2021/7/9 18:22
大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪で6月30日、大阪「正論」懇話会の第59回講演会が行われ、旧皇族の竹田家出身で明治天皇の玄孫にあたる作家、竹田恒泰氏が「天皇と日本」と題して講演した。講演内容の要旨は次の通り。
~~略~~
今の議論に置き換えれば、男系男子が少なくなったからと皇位継承のルールを変えるのではなく、男系男子を確保する方法を考えろということになるだろう。考えられるのは、旧皇族の復帰と、旧皇族から養子をとる方法がある。できるだけ早いうちに既存の宮家を存続させる方策をとるべきだ。
産経新聞より
こんなニュースは産経新聞くらいしか扱わないのだが、実に解りやすい議論である。
立憲民主党案も、この記事でトドメを刺しているね。
また、女性宮家創設は、女性皇族と結婚する民間男性を皇族にするということで、その息子が将来天皇になる可能性がある。もし女系天皇を認め、男系の血筋をひかない天皇が即位すれば「血統が途切れたのなら、もはや皇室は滅びた」と、天皇を認めない者が出るだろう。
産経新聞「竹田恒泰氏「女系の皇位継承は危険な議論」」より
とまあ、随分前から分かっていた話だが、民主主義国家においては議論を経るというプロセスを大事にする、あるいはプロレスをやってみせることも必要になる。
面倒ではあるが、今一度整理し直す時期なのだ。とはいえ、立憲民主党案は論外である事は言及するまでもない。
コメント
いや素晴らしい。やはり理論家の木霊樣に頼んで良かったです。
現実的に迫る問題点をきちんとツイて下さってます。特定、山童ごときには出来ない理路整然とまとめて下さってる。
記事の拡散を微力ながら進めます!
そも中華の連中が、姓を男系から受け継ぎ、女性は旧姓のまま男女両姓にしているのは、生物学的に正しいんですね。
ミトコンドリアDNAは母系から受け継がれますが、それは別な話を孕みます。
言うまでもなく男性の性染色体はXYで女性はXXです。つまりY染色体は男系からしか受け継がれない!
生物学的に女系だと、1代で半分に皇統は薄められ、世代を継ぐ事に幾何級数的に消滅してゆく!
皇統が男系である所以には、そういう事を背景にしている思うす。
古代人が??
と言われる方もいようが、陰陽五行論の
易経の八卦は、基本が64経なのですが、その基本たる爻の配列は、実は蛋白質の構成と一致する。古代人の直観は野蛮じゃないですよ。実際に量子論の世界が陰陽五行や仏教の経典と似すぎてる事は、
物理学者や哲学者にも良く指摘される。
経穴なんざアルプス氷河から発見された
アイスマンにもタトゥされていた!
現代科学とは別なアプローチで、そのような事を古代人は気づいていたのかと。
何より経験則として「血の薄まり」を回避する方法を考えていたのでせう。
問題は皇室典範を直して(いまさら米国も文句は言うまい)、旧宮家を再興するなり、そのお血筋から養子を縁組するなりすれば済む事であって、問題ない事を木霊樣が指摘するように「立民は騒ぎ立てている」のが実態であると!
ただ皇室典範を改正するとなると、また
女系宮家ガー!と騒ぐので、養子縁組ラインを進めるべきでしょね。
核武装するには先ずは核シェアリングが段階として必要なように、いきなり旧宮家を復興とはいかないでしょうから。
ギョームについて書かれてましたが、
ありゃあノルマンディー地方に定住したバイキングの系統ですから。
そもそも英王室はアーサー王が実在したとしても、バイキング系、サクソン七王国の滅亡……に百年戦争後の薔薇戦争と
何度も途絶えています。
16世紀の国民作家であるシェイクスピアが、ハムレットで何故にデンマーク王家の内紛を舞台に描いているのかを見れば、英王室でも何度も王朝交代してるのが解りますよね。
少なくとも日本の天皇家は継体天皇からは皇統は変わりませんです。
エチオピアのハイレセラシュ皇帝の処刑後は、日本が最古ではありませんかね?
とにかく、明確に説明を頂いて、感無量であります。ありがとうございました。
いや、そもそも藤原氏とか娘を后にする事で朝廷を乗っ取りますが、藤原朝廷に出来なかったのを観ても、皇統を他の氏族に奪われない知恵なのでせうね。
それがあったからこそ(易姓革命が無い)、武家の世になっても天皇家は残り、
政権の承認者として(ローマ法王のように)残ってきたと。
それがヨーロッパに似て明治以降スムースに近代化できた理由なのでしょうね。
そう考えれば、大陸のように王朝交代の度に人口が半減するような道を辿らないでも済む。
マルクスは歴史に学んで貨幣論を立てた訳ですが、現代の左派はマルクスの影響を受けながら何も学んでないらしい(笑)
何にせよ、立民とかが考えているのは、
明らかに皇統を薄め、その権威を破壊しようと企んでいるのだと思います。
確信犯的にやってるのでなければ、頭が悪すぎるとしか言いようが無い。
あ、そう考えるとロシアと中国が近代国家になれない理由が解った。
どちらも皇帝に一極集中です。
権威と権力を二分した事がない!
ロシアのツァーリは東ローマの皇帝を継いでおり、東ローマ帝国は皇帝が大司教を任命するシステムてす。
て考えると木霊樣が推奨してきた
「西側の普遍的価値観」に合わせられないのは最もな話だなぁ。
世界が多極化に向かってるので、米国から離れる道を模索し、時にロシアとも組む事すらが考えられる……と私は申してきたのですが。
いや、そもそも西欧と同じ権威と権力の分業体制があったからこそ、近代日本がヨーロッパ化できた…と考えると、やはり欧米と歩調を合わしてゆくしかないか。
どうも根本的な間違いを私は主張してきたらしい。ゼレンスキーにうんざりという話は別にして、結局はロシアだの中国だのと将来的にも組みするのはムリだと。
社会を生物のように考えると、日本の社会進化は西欧に似てきたのであり、全く別な進化体系で来た連中と
組みするのはムリであると。
天皇家と伝統を考えてみたら、木霊樣の論の方が正しい気がしてきた。
間違いだったのかも。
米国が大統領選で内戦とかならんでくれると良いのですが。
権威と権力の分離というのは、なかなかの知恵だったと思います。
日本では確か藤原不比等が登場する以前は、権力と権威が一体のものでしたが、そのお陰で度々滅びかけています。後の南北朝時代にも権力と接近してしまったことで、血で血を洗うような抗争に発展するのですが。
良く、大日本国憲法下では天皇に権力があったように言われていますが、天皇は国家元首であっても、「天皇ハ国ノ元首ニシテ統治権ヲ総攬シ此ノ憲法ノ条規ニ依リ之ヲ行フ」と3条に規定され、「天皇ハ帝国議会ノ協賛ヲ以テ立法権ヲ行フ」と4条に、「天皇ハ陸海軍ヲ統帥ス」と8条にあるように、直接政治が行えたり、軍を指揮したりはできない構造なんですよね。象徴的なのは55条で「國務各大臣ハ天皇ヲ輔弼シ其ノ責ニ任ス」とあります。「輔弼」とは、天皇の大権行使に誤りがないように意見を上げる行為をいいますから、事実上天皇の意志を通すようなことは出来ませんでした。
結局、此の時も象徴の位置づけが強かったのです。
そうでない国は、なかなか続かないですよね。
歴史を紐解くと、自ら天皇になりたがった人物や自分の子供や孫を天皇にしたがった人がいるのですが、そのような危機を乗り越えても今があるわけですから、案外今回もそういった危機の1つだと言えるのかもしれません。
日本共産党やそれに連なる立憲民主党は、皇室が破壊したくて仕方がないのだと思いますよ。
ありがとうございます。
議論の流れが本当に正しかったのかを含め、今後とも精進してきたいと思います。
皇室典範の改正については、どうしても乗り越えねばなりません。女性宮家の問題は、きちんと整理しておけばさほど問題とはならないでしょう。とにかく、男系継承を基本とするところから外れるべきではないと思います。議論の中でのノイズとして「御公務の担い手不足」なる話が出てくる事があるのですが、これもまやかしの1つです。つまり、御公務とはできる時にできる方がやるべきであり、別に皇籍離脱された方にだってやっていただいた実績がありますから(例えば黒田清子様など)、人を増やさねばならない理由ではないのです。
こんにちは。
出張中で、WiFi環境が貧弱貧弱ぅ!なのですが、それはともかく。
立民は
・皇室の何たるかを理解出来ない(理解出来る文化圏の出身ではない)
・皇室の何たるかを理解したくない、潰すべきだから
のどちらかなのだと思ってます。
どっちにしても、そういう人達と話すだけ無駄なんですが(結論が「××に対する愛はないのか!」になってしまう)、マスコミや教育現場に一定数浸透しているのがやっかいですよね。
愛子様の女性天皇は否定しません、むしろ結構ですが、「女系」は根本的に意味が違う、そこをキッシーがガツンと言ってくれたら支持率少しは上がるんでしょうけれど。
こんばんは。
出張中でもコメントをいただき感謝。
まあ、立憲民主党の正体なんてどちらに転んでも碌なものではありません。議論の邪魔はしないで欲しいものです。