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アメリカがようやく次世代航空支配(NGAD)を発表

北米ニュース
この記事は約4分で読めます。

F-47って、どうしてFナンバーは飛び飛びで設定されるのか。

アイキャッチで使ったイラストは、かつてノースロップ・グラマン社が提案したNGADのイメージ図である。今作っているB-21爆撃機寄りのイラストに見えるね。今回はボーイング社が選定されたので、出来上がるだろうF-47の形状は全く異なることになるんだろう。

トランプついに次世代戦闘機F-47の開発を発表! 実はボーイングにとっては救世主? その理由とは

2025.03.24

アメリカのドナルド・トランプ大統領は2025年3月21日、次世代航空支配(NGAD)を「F-47」と命名し、開発契約をボーイングと結んだと発表しました。

乗り物ニュースより

漂流していたNGADだが、ようやく契約に漕ぎ着けたらしい。それにしても、トランプ氏が第47代大統領だからって、F-47はないよね。

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第6世代戦闘機の実像は未だ

次世代戦闘機の大型化

ともあれ、F-35戦闘機の次の戦闘機はF-47になるとのこと。

アメリカのドナルド・トランプ大統領は2025年3月21日、次世代航空支配(NGAD)を「F-47」と命名し、開発契約をボーイングと結んだと発表しました。

NGADはアメリカ空軍のF-22戦闘機を更新する機体の開発プロジェクトです。アメリカ空軍として初めての第6世代機の開発プロジェクトになります。

乗り物ニュース「トランプついに次世代戦闘機F-47の開発を発表!」より

世界最強のF-22戦闘機の後継機が必要ってことで、色々と検証されてはいたのだけれども、今のところF-47の詳細は不明。割と早い段階での試作機飛行が噂されているけれども、どうなんだろうな。

世界最高水準の戦闘能力を有すると言われたF-22戦闘機は、割と大柄な戦闘機である。結構格好いいシルエットだとは思うのだが、コレに似た形状の戦闘機はコレ以降ぽこぽこと現れる。

こうやって比べると、T-50(Su-57)がF-22と同じくらいの大きさで、それよりデカイのが支那製のJ-20である。実力は不明だが。

なお、トルコが作っているKAANもデカイ。で、おそらくF-47はこれ以上の大きさになりそうだといわれている。

カナードあり?

さて、ステルス性能について、支那のJ-20は「カナードがついていて、ステルル製は怪しそう」という風に噂されていたが、F-47もどうやらカナードがありそうなシルエットが公開されていた。

これで何を分かれというのかという絵ではあるが、少なくともコレまで存在している戦闘機の形状とはやや異なる様に見える。

そして、カナードを持つ戦闘機というのは、アメリカが作った戦闘機の中ではあまり前例が無い様に思われる。実験機としてはF-15 S/MTDなどがあったように思うけれども。

コイツはイラストなんだけれども、主翼の前に付けられた小さな翼がカナード(前翼)がある。エンテ型とも呼ばれるようで、アメリカでは余り積極的に採用されていないが、支那の戦闘機にはよく見られるタイプ。欧州ではデルタ翼機が多いけれども。

おそらくF-47の前翼は制御カナードで、揚力を産む目的ではなくて低速域における姿勢制御を目的としているのだろうと思われる。デルタ翼を用いる戦闘機にはわりと制御カナード採用機が多いようだ。

いずれにせよF-22戦闘機と代替するために制空戦闘も熟せる思想になると思うが、傾向からするとF-22戦闘機よりも大型化する可能性は高い。

F-35採用数にも影響か

ともあれ、NGAD計画が始まったことで、F-35の採用数に影響していく可能性は出てきた。

こちらの記事でも触れたが、ドイツやカナダでF-35A戦闘機の採用を見合わせる可能性が出てきたという状況であり、これから多分、F-35A戦闘機の価格は値上がりする可能性が高い。

そして、設計思想としてF-35A戦闘機はグローバリズムの象徴のような存在だったが、F-47戦闘機はその路線を採らないということのようだ。

アメリカは生産体制に入っているB-21爆撃機と併せて運用し、今までとは異なる航空戦略を考えているかも知れない。

これは、アメリカがモンロー主義に回帰していることと関係があり、行きすぎたグローバリズム戦略の見直しが必要と考えられているのだろう。

コメント

  1. 山童 より:

    なんで戦闘機がどんどん巨大化するのだろう? 不思議っすね。
    推力と武装強化、多装弾化なのでしょうけれど。図体がデカくなりゃ、直線の最高速度に勝っても、小回りは利かなくなると。
    んなら、いっそ無人戦闘機にして、遠隔操作で動く「対空兵器付きのミサイル無人機」みたいのにすりゃ良いやん!
    もう本土から中東まで隔ててドローン飛ばしてるでしょ??
    その技術あるなら、搭載AIの操縦補佐と、中間地点で送受信補佐する無人機があれば、タイムラグなく空戦てきるしょ!?
    なんでいまさら有人戦闘機の大型化するかね? 人のせるとカサは増えるのに、出せる速度や旋回も小さくなる。
    人の脳を移植したサイボーグ戦闘機とか、
    完全無人機「雪風」をめざせば良いのに。

    • 山童 より:

      まさか大金かけて育てたパイロットが失業するからというケチな理由では??

      • 木霊 木霊 より:

        流石にそれはないでしょう。
        アメリカ空軍も、無人機導入は必須だと考えてはいるようですが、なかなか有人機+無人機という構成での運用も覚束ないようですね。

    • 木霊 木霊 より:

      この手の戦闘機が大型化する理由は、割と簡単な理屈だと思います。
      ステルス機にしたいのであれば、ウェポンベイの中に兵器を詰め込まねばなりません。つまり、ある程度は大きい方が武器が積めるというわけです。
      動力性能に関してはカナード採用やベクターノズル採用でおそらくF-22戦闘機並みの変態機動を確保するでしょうから、多少大型化することはあまり影響がないのかと。Su-57もかなり大型ですが、割と変態的な動きをしますし。
      https://www.youtube.com/watch?v=nY1akXHkLGY&t=35s

      無人機の話はその通りでありまして、それ故に随伴無人機の開発を一生懸命やっている様ですが、完成に漕ぎ着けたという話は今のところ聞こえてきませんねぇ。AIの信頼性に問題があるのか、制御データの積み上げが上手く行っていないのか。
      自動車の自動運転、つまり二次元の自動運転も未だ技術的に未熟ですから、三次元機動を要求される戦闘機に搭載するにはハードルが高いのでしょう。目指しているのは間違いないのですが。

  2. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    最初に見た時「……メイヴ雪風?(OVA版)」って思いました<F-47

    けど、ボーイングなぁ……あそこ、まともな開発能力残ってるんですかね……

    第四世代機で言うと、欧州のラファールもタイフーンも意外に小さくて、グリペンなんかもっと小さい。
    第六世代機になるだろうG-CAPは、日本の要求によってかなりの大型機になる事請け合いですが、その原型のテンペスト案は意外に小さかった。
    このあたり、搭載量と航続距離をあまり重視しない、欧州の伝統ですね。
    ※日米は航続距離をかなり重視する。特に日本は「対艦番長」も要求するので……

    F-22のデザインは、70年代のステルス理論が基本ですから、今ならもっとデザインの自由度があるはず。
    この娘達が『戦争のない空』を飛ぶのを見たいものです。

    ※国産の空戦ドローンには是非とも「ゴースト」と名付けてほしいマクロスファンであります。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      雪風人気ですね!
      まあ、デザイン的にはコレまで見たことないタイプになりそうなんで、期待しています。来年までには形が見えそうだし。
      デザインの自由度はあるのでしょうけれど、整備のことを考えると余りおかしな形状にはならないと思うんですよね。前進翼とか、結構憧れるんですが。