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K防衛産業の価値を高める名品戦闘機KF-21

韓国空軍
この記事は約4分で読めます。

やったー、KF-21戦闘機関連の記事だ。

KF-21に乗った韓国空軍総長「K防衛産業の価値を高める名品戦闘機」

2025.02.20 11:21

李英秀空軍参謀総長が19日、慶尚南道泗川基地で国産超音速戦闘機KF-21「ボラメ(=鷹)」の試験飛行を終えた。試験飛行操縦士以外のKF-21搭乗は李総長が初めてだった。

中央日報より

記事を読んだが、最初から最後までホルホルしているだけで、目新しい情報がなかった。ガッカリである。

いやむしろ、ホルホドの誕生を目撃してしまったかも知れない。

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ホルホルにもほどがある

安定した空のお散歩

さて、直近のKF-21戦闘機関連のニュースはこちら。

この時もあまり新しいことは開示されていなかった。

李総長はこの日、試験飛行操縦士ウ・ホンギュン少佐と共にKF-21に搭乗し、南海岸の約4500メートル上空を時速1000キロ以上で飛行しながらKF-21の安定した空中作戦遂行能力を点検した。

中央日報「KF-21に乗った韓国空軍総長」より

1000km/hで空のお散歩を楽しんだというニュースだが、高度4,500mということは成層圏に到達しない対流圏内での飛行ということになる。温度や高度に関連するので、音速に達していたかは判断が難しいのだが、対流圏上部の空域で1,080km/hを超えると音速を超えるということになるから、それに準じた飛行が行われたと言うことだろう。

テストは順調?

詳しい状況は不明だが、KF-21戦闘機のテスト飛行は順調におこなわれているらしい。

2023年5月15日に暫定戦闘用適合判定を受け、2024年6月25日に最初の量産契約を締結した。同年11月28日には無事故1000ソーティ(飛行出撃回数)飛行を達成した。今後計画された約1000ソーティの試験飛行を終えた後、2026年から一線戦闘飛行団に配備される予定だ。

中央日報「KF-21に乗った韓国空軍総長」より

現状、概ね半分くらいの飛行試験を熟し、残りを終えれば2026年から配備開始というスケジュールなんだそうな。

どのようなトラブルがあったのか?とか言及されたのを見たことがないので、恐らくは順調だろうとしか言えない。

が、この空軍参謀総長殿が上機嫌であったと言うことは、なかなかの仕上がり具合だったという風に感じる。

李総長は「離陸した直後に近い航跡から遠い空域の航跡まで同時に表示・追跡される操縦席の画面からAESAレーダーの正確性と戦場状況把握能力を確認することができた」とし「今まで直接間接的に体験したレーダーとは次元が違う性能」と評価した。

中央日報「KF-21に乗った韓国空軍総長」より

……おいおい。

李総長はF-5、F-16、F-15Kなど空軍の主力機種を操縦し、2800時間以上飛行しているベテラン操縦士だ。F-15K導入要員として2005年に国内最初の引き渡し分2機のうち1機に乗って米本土から城南(ソンナム)基地まで飛行した前歴もある。李総長はF-15Kの第1世代操縦士であり、F-35Aの初代飛行団長としてF-15KとF-35Aの戦力化にも寄与した。

中央日報「KF-21に乗った韓国空軍総長」より

参謀総長殿は、F-15Kに搭載されたAN/APG-63(V)1よりAESAが高性能だったと宣ったらしいぞ。何ならF-35Aにも搭乗している可能性がある人物が、「今まで直接間接的に体験したレーダーとは次元が違う性能」とか言っちゃうのは、ちょっとリップサービスが過ぎやしないだろうか。

AN/APG-63(V)1は2001年3月から装備が開始されたレーダーなので、20年以上前の性能であるのは事実なんだが、それにしたって韓国が始めて開発したASEAレーダーが、いきなり高性能だったというのはやや理解に苦しむ面がある。

性能が上というより、ソフトウェアが違うので見た目が良かったよという話なのかもしれないが。

世界トップクラスの性能に並ぶ

それどころか、最高の名品戦闘機だと確信しちゃった。

また「パワーと機動のほか、抗戦装備、武装能力において世界トップクラスの戦闘機にも並ぶという確信を抱いた」とし「KF-21はK(韓国)防衛産業の価値をさらに高める名品戦闘機として名を馳せるだろう」と語った。

中央日報「KF-21に乗った韓国空軍総長」より

うーん、大丈夫かなこの人。

試乗したのだから、パワーや起動に関しては体験したとは思うんだけど、「抗戦装備」「武装能力」はどうなんだろう。

いろいろと統合が終わっておらず、性能の検証は未だなのでは?報道されていないだけで、体験したのだろうか?

まあ、部下の士気を高めるのも参謀総長殿の仕事だろうし、輸出のセールスにも関わることだから、ちょっと口が滑っちゃったとしても不思議はない。不思議はないんだけど、ちょっと興奮しすぎだろう。

出来が良かったと言うことかも知れないんだけど、まあ、本当の性能は配備してから分かるだろうから、期待しておきたい。

コメント

  1. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    機体性能はともかく、レーダとライトは口径と出力勝負なんですよね。
    デカいお皿(レーダやライトのリフレクタ)を出力任せに(ハイワッテージバルブとか高出力素子とか)でドライブするのが正義。
    当然、機材は大型化≒機体も大型化、なので、単純な出力だけなら、F-15のあのレドームにはKF-21では敵わないんじゃないかな……って思いました。
    ※その意味で、GCAPには期待してます。
    ※大和型の探照灯は、もう暴力以外の何者でも……戦後、どっかで別の何かに再利用されていませんでしたっけ。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      機体性能が何処まで優れたものであるのかは、良く分からないですよね。
      良く分からない状態でホルホルできちゃうのが韓国らしいといえば、韓国らしいのでしょう。