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KF-21戦闘機の資料流出で書類送検

韓国空軍
この記事は約4分で読めます。

この話、出てきたか。

KF-21戦闘機の資料流出…「インドネシア技術者」5人送検=韓国

2024.12.19 09:21

警察が韓国型戦闘機KF-21関連技術を流出させた容疑を受けるインドネシア技術陣を送検したことが最近確認された。防衛事業庁・国軍防諜司令部・国家情報院で構成された政府合同調査団が3月に事件を警察に引き継いでから9カ月ぶりだ。

中央日報より

インドネシア技術陣が2024年1月の事件で、以前にもあった様に記憶しているが……。

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パーム油での支払いは無理だったようで

分担金を支払いたくないインドネシア

ええと、先ずはこの件の報道から。

USBにKF-21戦闘機資料…KAI派遣のインドネシア人、技術持ち出そうとして摘発=韓国

2024.02.02 15:41

韓国型戦闘機(KF-21)の開発に参加するために韓国航空宇宙事業(KAI)に派遣されていたインドネシア国籍の技術者が関連資料を持ち出そうとして摘発された。

中央日報より

前提として、KF-21戦闘機の開発には、共同開発者としてインドネシアが「出資する」ということになっている。「なっている」というのは、インドネシアは未だに出し渋っていて、一部しかお金を出していないからなんだ。

いやー、KF-21の話は色々書いたけど、まだまだトラブルはありそうだね。何よりである。

最初は、インドネシアが開発費総額の20%(約1兆7000億ウォン)を分担する約束だったんだけど、2,783億ウォンだけを納付してそれ以降出し渋っていた。最終的には6,000億ウォンというところで落ち着いたらしい。

最初が2割負担だけど、そこから1/3に減額したので結果的には6%程度負担という計算になるのかな。

でも技術は欲しい

とはいえ、技術が欲しいインドネシア。

技術者を韓国に派遣していたのだけれど、韓国側の対応はかなり悪かったらしいという噂も聞く。それが本当かは知らないが、関連資料をUSBに入れて持ち出した疑いを持たれたというのが、今年の2月2日の話である。

2日、韓国防衛事業庁によると、彼らは先月、KF-21関連の資料を移動式保存装置(USB)に入れて外部に持ち出そうとした。彼らが会社の外に出て行く過程で検索台で摘発されて持ち出しは未遂に終わった。

中央日報「USBにKF-21戦闘機資料」より

で、そのデータについて「重要なモノだったのか」ということを調査されて、結果的に問題のあるデータだとして書類送検に至ったというのが冒頭の話。

捜査当局によると、慶南警察庁安保捜査課は13日、不正競争防止法・対外貿易法違反の疑いでインドネシア人の技術者5人を送検した。今年1月、慶南泗川にある韓国航空宇宙産業(KAI)本社でこの技術者らはKF-21関連の資料が入った非認可USBを外部に持ち出そうとして摘発された。当時USBには6600件の資料が入っていたという。

中央日報「USBにKF-21戦闘機資料」より

6,600件の資料が果たしてどんなモノだったかは不明だが、持っていってはいけないUSBを持ち込んで、データをコピーして持ち出そうとしたのだから、この行為だけでアウトだよね。

この「KF-21関連の資料」であったことはほぼ確定で、スパイ容疑ではなく不正競争防止法と対外貿易法違反の疑いで書類送検されたらしい。

不正競争防止法には、産業スパイに関する条文があるので、その辺りに引っかかっているのだろう。対外貿易法違反の方は外為法のことだね。日本でも同じ意味で産業スパイを取り締まるように法改正されているので、日本で同じ事が起きれば似た感じの対応となるだろう。

金で解決?

とまあ、こういった事案があったこともあって、今年、インドネシアとの交渉で出資金額は減額された。

当初インドネシアは2026年まで共同開発分担金1兆6000億ウォン(約1700億円)を負担して各種技術資料を受けることにしたが、技術流出事件が発生した後、経済事情を理由に6000億ウォンに分担金を縮小する案を提示した。

中央日報「USBにKF-21戦闘機資料」より

簡単に言えば、インドネシアは「全く出したくない」という姿勢から、6,000億ウォン出すから許して、という姿勢に変わったわけだ。

だから、恐らくこれは国家間でお金で解決した事案ということになりそうである。

でもねぇ、KF-21戦闘機のデータって、本当にインドネシアにとって価値があったの?そこは気になるところだね。

コメント

  1. 山童 より:

    はっはっはっ! 
    本当にインドネシアに必要な技術だったの? あっはっはっ!!
    ゴミに支払うお金が惜しくてゴミ盗もうして捕まり、ゴミ代を負けてもらった。
    実は大損なのネシアだったりして(笑)
    まぁ独立戦争で恩義ある日本の企業を政府が裏切るような事をしているから、そういう目に遭うのであります。因果応報????
    ネシアはですねぇ、まぁ豊かな国ではあるんですよ。地下資源でなくとも三毛作てきる農業国だし。人口も多い。
    ただムスリムでして、ギブ・アンド・テイクの概念でなく「やらずぶったくり」なのす。 
    あ、庶民は人情に厚いすよ。これはイスラムの国に多い特徴ですが。
    (ex)パキスタンなど。
    ただ社会の概念がスルタンとかいた時代とあまり変わらないので、「ビジネス」という
    公的にして共通ルール前提にした時に、
    「オラの国では違うニダ」と、どっかの国に「そっくり」なちゃぶ台返しするので、
    気を抜いては契約できない!
    支払いを確認して、付属の契約履行を「現場」確認するまで気を抜けないのがネシア。んで、相手する奴らが全く似たような精神構造だから笑える????
    そうかキムチ困ったか????????????????

    • 木霊 木霊 より:

      こればっかりは、中身が分からないので何とも。
      ただ、韓国にとって「問題にせずに不問に」というレベルでなかったことは間違いないでしょう。

      ただ、個人的にはこんな風に考えています。
      インドネシアは、戦闘機を作る技術は持ち合わせていませんが、そもそも韓国としても高い技術力があるかと言うと、やや怪しいところ。つまり、韓国の技術は他国の製品を寄せ集めて作ったキメラである可能性が否定できないわけです。そして、その他国製品の技術の中にはリバースエンジニアリングしたやつとか、色々と「やってはいけない手法」も混じっていた可能性が。
      以前、ロケット打ち上げの時に使う爆破ボルトに使う火薬を、軍用品を使った話を紹介したことがありますが、似たケースは結構あると思うのです。
      法的にやってはいけないことでも、ばれなければ犯罪ではないという精神と言うか。
      もしそんな証拠がデータに混じっていたとすると、インドネシアに証拠が残ってしまうという厄介な事態を韓国は迎えるわけです。まあ、妄想ですけどね。

  2. 匿名 より:

    エンジンとかアメリカの技術が含まれてるだろうからそれがインドネシアに渡れば開発そのものが中止になった可能性も当然あり得たわけで

    • 木霊 木霊 より:

      おっと、山童さんの所に書いたコメントの内容がここに!
      大変失礼しました。

      でも、この話、原発でもやらかしていますし、可能性としては十分にありうるんですよね。

  3. 砂漠の男 より:

    インドネシアの狙いは、KF-21機密資料の第3国(露、中、印、土、ブラジルなど)への転売、
    あるいは第3国との交渉材料にすることだった、と邪推。
    (インドネシアには、KF-21のコピー製造はムリでしょうから… でも機体形状を変えての
    共同生産ならアリかも)

    仮にインドネシアから第3国に機密資料が流出したとしても、世界の国防産業界は、普段の
    韓国を観察しているだけに、それがKAIから流出したものではない、とは断じることはでき
    ないでしょう。(韓国よ、そういうところだぞw)

    • 山童 より:

      スラバヤ工科大学とかバンドン工科大学とか、決してレベル低いとは思わないですが、エンジニアのレベルがそこそこでも、
      現場の生産施設は古くて、おまけに品質管理がなかなか伴わない。精密不品や半導体は輸入としても、そもそもライセンス生産はムリだろうとの推察は正しいと思います。

      • 山童 より:

        途中で飛んてしもうて失礼します。
        んで、素人考えで恐縮なのですが。
        エンジン部分や噴出部分には冶金工学系の技術力が必要想うのですよ。
        なにせ超高温のジェット噴射するのですから。この方面はそもそも親元の韓国でも難しい分野と思います。
        日本みたくネチネチと研究と現場技術を積み重ねていく国でないと。そういう国民性でない点は共同開発の親元韓国と同じ……いや、それ以外と想うんですよね。なのでムリと思います。

    • 木霊 木霊 より:

      情報横流し説は僕も考えたのですが、どこの国が喜んで買うかな?と考えると、あまり高価買取してくれる国はないように思うんですよね。
      技術そのものよりも、情報に含まれている意味の方が韓国にとっては危険性が高いような気はしています。