お笑い韓国軍(陸軍編)では、みんな大好き「K2戦車」や脅威の命中率を誇る「K9自走砲」など、韓国陸軍の誇るビックリ兵器を紹介する。最近は世界でも人気だが、開発には紆余曲折があったんだよ。
なお、ビックリ兵器は多岐にわたるので、陸軍編、空軍編、海軍編の3つのカテゴリーに分けて紹介するつもりだ。最初は栄えある陸軍編である。
なお、誤解して欲しくないのは、韓国軍の強さや練度に関して言及する趣旨ではないということだ。あくまで兵器に関する「しょんぼりな事例」を集めて紹介しているだけで、兵器としての優劣を指摘する趣旨ではない。実際に海外への販売が好調な兵器もある。「韓国の兵器だからおかしなものばかり」という意味ではないことはお断りしておきたい。
また、この記事は定期的にメンテナンスしていくつもりなので、時々内容が変化することがあるのはご了承願いたい。不適切な部分の修正もあるけど、新しいニュースの登場による変化もでてくるだろうから。気長に見守ってやってくださいな。
概要
組織規模
韓国陸軍は約39万5千人規模の兵員を擁する組織である。
日本の陸上自衛隊は約15万777人、イギリス陸軍は約7万5千人、フランス陸軍は約11万7千人と、人口に対する軍隊の規模を考えると他国と比べて韓国陸軍のかなり人数は多い。そりゃ、現在進行形で北朝鮮と戦闘継続中という状況なので、陸続きの相手と戦うために陸軍に力点が置かれているのは当然である。
その一方で、人数に対する予算は少ないというちょっと歪な組織だ。(注:なお予備役や義勇兵の有無など、各国で制度の違いがあるので、単純に比較出来るものではない。あくまで参考までに)
徴兵制度を採用
その内情は、徴兵制度によって毎年35万人程度の兵力を調達しているということも特徴的である。予備役として登録する韓国人も数百万人単位でいるので、前線で使えるかどうかはともかく兵員の数は多い。
敵である北朝鮮が、国民皆兵制を採っている関係で、陸軍の兵士の数を揃えたいという事情があるのだろう。
ただ、その影響を受けてか韓国陸軍の装備がかなりションボリなんだよねぇ。全部がダメというわけじゃないけれど、「どうしてそうなった」というものも結構な数がある。どうなっているのやら。
このブログではそんな韓国陸軍の装備品などを笑える要素を含むネタを中心にお送りしたい。
韓国陸軍の輝かしい兵器達のリスト
輝かしい兵器リスト
韓国陸軍戦車達
陸軍機械化部隊の花形といわれる戦車だが、韓国陸軍においても戦車の重要性は高い。これは、朝鮮戦争の時代、北朝鮮の戦車部隊に為す術も無く蹂躙された苦い記憶を持つことも関係している。
そんな重要度の高いハズの戦車開発だが、随分と国産化には苦戦しているようだ。ギヤボックス開発がネックらしいぞ。
割と売れてる自走砲と、不具合続きのレーダー
面白兵器満載の韓国陸軍だが、世界の市場を席巻している自走榴弾砲は韓国の誇りと呼べる兵器である。……カタログスペックだけなら最強だが、実際のところは価格と機能のバランスが評価されているという感じだ。
その実力はイマイチ良く分かっていないが、少なくとも需要はあるが供給できる国家は韓国くらいしかない。自国のために開発して保有している国はあるんだけどね……。
そして、対空防衛の為にイスラエル製アイアンドームを国産化しようとしている。だが、韓国陸軍の抱える問題はソコじゃないんだよね。そりゃ、韓国製アイアンドームが安く提供できれば良いのだろうけれど。
売れ始めた自走ロケット砲
このカテゴリーは、もしかしたら韓国空軍の装備品になるのでは?と思っていたが、韓国陸軍保有の装備のようだ。国によっては迎撃装備として空軍に配備されるところもあるようだし。
韓国陸軍が保有する自走ロケット砲は3種類。
- 韓国製K136多連装自走ロケット砲「九龍」 156両配備
- 米国製M270多連装ロケットシステムMLRS 58両
- 韓国製K239多連装自走ロケット砲「天舞」 288基配備
K239はK136の後継機で、K239の配備に応じてK136の退役が進むようだ。
そして、K239はUAEやポーランドに輸出されていて、そこそこ評価されているっぽい兵器になっている。ロシア軍のウクライナ侵略の際に、アメリカ製のHIMARSがかなり戦略的に優位に使えたという実績も追い風になっているようだ。
兵員輸送車両
現代の陸戦においても兵員輸送の問題は切実である。最近ではオーストラリアに韓国製の歩兵戦闘車が売れたというニュースもあって、それなりにしっかりした装備だという認識があるのだが、実際にはここでも色々問題兵器は満載だ。
小火器など
小火器に関して、韓国陸軍は寧ろ成功している方だろう。特にK2ライフルなんかは、結構需要があるようだ。でも、ネタ兵器も沢山あるんだよね。小火器開発はなかなかに難しいもののようだ。
そして、戦闘服などにも問題が。
回転翼機問題
上で書いた様に、韓国陸軍のトラウマ、敵方の戦車に対抗する為には、ヘリコプターの充実も欠かせない。……ハズなんだけどねぇ。尤も、ロシア軍によるウクライナ侵略が始まってからは、ヘリコプターより無人機の方に人気が集まっているみたいなんだけどね。
注1:この記事は、世界最大のエンターテナーである韓国軍の「お笑い」の部分を抽出したもので、軍事的知識を持っている人にとっては物足りない内容です。細かい部分に突っ込みを入れないおおらかな気持ちで読んで頂ければ幸いです。
注2:長めの記事になっていますので、もうちょっと軽く読みたい方はコチラをどうぞ。ライト版です。
というわけで、大筋は「陸軍編」と「ライト版」で網羅したつもりなのだけれど、その他のこぼれ話的なものもある。それについても以下に紹介していく。
陸軍兵士のやる気を削ぐ粗末な食事
粗末な食事がネットで晒される
さて、韓国陸軍だけの事情というわけでもないのだろうけれど、ここの所、「粗末な食事」が話題になっている。


こんな惨状がネットで晒されて大騒ぎということなのだが、コレの対策として競争入札制度にして、状況の改善を狙ったらしい。どう考えても斜め上の判断である。
陸軍の給食、少しよくなったと思ったらまたも粗末に…部隊側「再発防止」を約束=韓国
2021/12/05 20:34配信
韓国で、コロナなどにより隔離施設にとどまっていた陸軍兵士たちに粗末な給食が提供された事実が明らかになった。
これに対し部隊側は「自律配食システムの下、足りなくなったおかずを早く用意できなかったために起きたことだ」と再発防止を約束した。
WowKoreaより
一時的に改善したという話のようだったが、直ぐに悪化したとか。

何故、こうなってしまうのか。
何やらおかずが足りなくなってしまった結果、こんな惨状を迎えたらしいのだが……、それよりもビニールが気になるのは僕だけなのだろうか。

コレが散々批判を浴びた上での別の日のメニューらしい。上の写真よりはマシに見えるけれど、どうしても美味しそうには見えない。何というか、コレで士気を高めろといわれましても。
爆発物の処理もお粗末
更に酷い話がこちら。
韓国の陸軍展示館で起きた不発弾爆発事故の不始末
2022.11.19(土)
2022年10月31日、韓国の江原道楊口郡にある陸軍部隊安保展示館が爆発した。負傷者は展示物の運搬作業にあたっていた兵士2人で、幸いにも民間人の犠牲はなかった。
陸軍本部が調査をした結果、爆発したのは「M14対人地雷」であったことが判明した。
JB pressより
対人地雷を展示館で展示していたのだが、それが非活性化処理(爆発しないようにする処理)をしていなかったために、作動させてしまったと。

展示物だと思って、態々踏んで見せたんだろうね。展示物を搬送していた兵士が、対人地雷を作動させてしまって足を負傷してしまって、大騒ぎ。「実物だったのかっ!」という話になったのである。
被害者は2名だが、展示物を搬送中に踏んでみせるのも大概だけれど、何故それを兵士にやらせていたのかもイマイチ意味が分からない。韓国陸軍部隊保安展示館というから、恐らく軍の施設だったとは思うんだけど、その施設の職員ということはないと思うんだが……。
ともあれ、騒ぎはそれだけに留まらず、調べてみたら全国の安保展示館や歴史館など130カ所から、非活性化措置されていない弾薬類が2000個ほど見つかったそうな。ますます意味が分からないね。
これに限らず韓国軍は、安全管理についても色々不安があるようだ。
コメント
韓国軍の兵器に駄作が多いのは国防に重点を置いていろいろな兵器開発の試みを繰り返してるからでは?実際それと比例して良作兵器も多いですし、米軍も駄作兵器自体は結構多かったりしますしね。
ご指摘の通り、「過去、韓国軍兵器に駄作が多かった」という話を記事にしています。
韓国は兵器開発にそれなりのコストと労力をかけていますが、最近の評判の良い兵器は「性能が評価されて」とは若干違うベクトルのように感じています。
アメリカ以外にもフランス、ドイツなど先進国を名乗る国家では様々な兵器開発をやって、失敗していますね。テスト段階で弾かれてしまうので、あまり目立ちませんが。
恐らく韓国はその過渡期であり、真摯に向き合って兵器開発をすればそれなりの評価は得られると思いますが、理想論が先走りすぎて失敗することが多いのですよね。そういった部分を生暖かく見守ろうという趣旨の記事なので、韓国の兵器が弱いとかそういう話ではありません。……その様に書いた気がしますが。
お笑い韓国軍とかいう題名にしてる時点で馬鹿にしてる感は否めないんだよな…
そうですね。
そこは否定し難い部分ですね。ただ、この記事を書き始めたのはかれこれ8年とか9年前からでして、その頃の名残りを残しているということです。
技術は日進月歩ですし、今では日本より優れた分野もあります。世界の軍隊に多く採用されているのは伊達ではないという認識です。
軍事・兵器には疎い自分には、韓国製兵器は少しづつ洗練されてきているように見えていますが、その”お笑い”を誘う要因は、兵器そのものというよりも、韓国人や韓国軍の幼稚な軍事論理やステレオタイプにあると思っています。
自分にしても、常に笑っているわけではありません。