軽めのネタを1本。
韓国レーダー照射事件で新証言 「文在寅大統領が隠蔽を指示した」 背景に北との癒着
2024/6/14 01:00
日韓両国は1日の防衛相会談で、韓国海軍の海上自衛隊機へのレーダー照射事件に関する再発防止で合意し、防衛交流を再開しようとしている。だが、事実解明の棚上げには自民党をはじめとする保守陣営に強い不満が残った。火器管制レーダーを照射された日本側には事実を示すさまざまなデータがあり、全面否定する韓国の主張が荒唐無稽だからだ。ここにきて、照射の隠蔽は「文在寅大統領(当時)の指示」だったことなど、一連の経緯を韓国の一部軍人らが非公式に日本側に説明していたことが明らかになった。
産経新聞より
そんなこと今頃言われても。知ってたよそれ。
「だから何」としか
事実が認められない韓国
記事は会員限定記事なので最後までは読めないのだが、妄想成分は強めのネタで、ハッキリした根拠が示されたものではなかった。
先ずは、最近触れたレーダー照射事件の記事のリンクを貼っておこう。
色々指摘させて貰ったが、時系列は分かりにくいので少し整理しておく。出来るだけ事実だけをピックアップした積もりである。
- 平成30年12月20日 P-1哨戒機が、韓国海軍駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受ける。
- 同年12月21日 外務省から韓国側に強く抗議を実施するとともに、防衛省から 本件について公表 (1回目)。
- 同年12月22日 外務省から韓国側に改めて抗議を実施して再発防止を強く求めるとともに、韓国側の種々の報道を踏まえ、本件に関する防衛省の 見解について公表 (2回目)。
- 同年12月24日 韓国国防部の会見において、韓国側が見解を表明 。「遭難した北朝鮮漁船の捜索に火器管制レーダーを使用していたが、自衛隊機を狙ってはいない」という驚きの見解が。
- 同年12月25日 防衛省から改めて本件に関する 見解について公表 (3回目)。
- 同年12月27日 1回目の日韓実務者協議を 開催 。
- 同年12月28日 防衛省より、海自P-1哨戒機において撮影した動画を 防衛省ウェブサイトに公表 (4回目)。
- 平成31年1月3日 韓国国防部の会見において、海自機の「低空脅威飛行」に対する謝罪を要求。
- 同年1月4日 韓国が日本側への反論の動画を公表。同日、防衛省より、見解について公表(5回目)。
- 同年1月14日 2回目の日韓実務者協議を 開催 。
- 同年1月21日 日本が有する客観的事実を取りまとめた防衛省の最終見解及び本件事案発生時に海自P-1哨戒機が探知した音を公表(6回目)。コレを以て、日韓防衛当局の交流は凍結。
- 令和5年4月17日 5年ぶりの日韓2+2外交安保対話を開催。
- 令和5年6月4日 日韓防衛相会談で再発防止策を含めた協議加速で一致。
- 令和6年6月2日 両国の防衛当局間の交流の再開を決定。
まあ、なんというか。肝心なのは以下の3つなのだが、それは全く進んでいないようだ。
- 韓国がレーダー照射を行った事実を認めること
- 韓国が国際ルールに基づかないやり方を謝罪すること
- 韓国軍の関係者を処罰
当然ながら防衛省も同じことを考えていると思うが、しかし韓国側はコレを呑めないということなので、「再発防止」は最低限やっておきたいというのが、コレまでの流れだ。
再発防止策はキューズ(CUES)の遵守
で、その再発防止策は主に3つ。
- 海上衝突回避規範(CUES)の遵守
- 現場における意思疎通の改善
- 「無線通信計画」に従った周波数に基づいて相互合意された優先順位に従って呼び、応答する
- 中央レベルでの意思疎通の強化
何というか、実に基本的なことなのだが、コレが韓国海軍として守れていなかったことを認めたという意味では、韓国としては譲歩したことになるのだろう。
ただ、「だから何」としか。
そんなのは、守るのが当たり前であって、これを守れないようでは軍隊の体をなしていないということになるよ。
交戦指針の存在
なお、過去の記事を探してみると、文在寅氏の指示らしきものの片鱗は報じられている。
〝交戦指針〟策定か 文政権が自衛隊機にレーダー照射指示 中央日報報道 「日本と戦争を」軍内部からも批判 「尹政権に説明求めよ」室谷氏
2022.8/19 11:37
韓国の文在寅前政権が、自衛隊機などに追跡レーダーを照射するなど積極的に対応するよう、軍当局に指示する指針をつくっていたことが分かった。韓国・中央日報が18日報じた。
ZakZakより
ソースがZakZakなのは心配なので、引用したとする中央日報の記事も直接引用しておこう。
文政府「日本哨戒機に追跡レーダー照射しろ」…事実上の交戦指針
2022.08.18 07:06
文在寅政府で、軍当局が低い高度で近接飛行する日本海上哨戒機に対して現場指揮官が追跡レーダーを照射するなど積極的に対応するよう指示をする指針を作っていたことが確認された。2018年12月~2019年1月、相次ぐ日本海上哨戒機低空威嚇飛行に伴う措置だった。追跡レーダーの照射は艦砲やミサイル攻撃の意志を伝えるものだ。ところでこの指針は韓国防空識別圏(KADIZ)を絶えず無断進入する中国や領空を侵したロシアには適用されない。そのため公海で唯一日本との交戦は辞さないという趣旨となる。
中央日報より
意味が分からない交戦指針だが、こういったものが存在したのは事実のようである。この指針の異常性は、レーダー照射事件発生後に作られたことと、事実上自衛隊に対してのみ特別な対応をしろという指示になっていることだ。
17日、与党「国民の力」の申源湜議員によると、2019年2月軍当局は「日哨戒機対応指針」を海軍に通達した。これはその年1月に作成した「第三国航空機対応指針」とは別途の指針だ。
中央日報より
この中央日報の記事は、嘘ばかりが書いてあるので読むの気分が悪くなるのだが、多少マシなコメントもあるにはある。
追跡レーダー照射が引き起こしかねない外交・軍事的爆発性のために、2019年2月軍当局が「日航空機対応指針」を作った際、軍内部からは「日本と戦争をしようということか」という批判が多く出ていた。関連事情をよく知る匿名の政府消息筋は「『日航空機対応指針』は青瓦台(チョンワデ、旧大統領府)安保室が主導し、軍当局の原案よりも強硬に作った」と話す。
申源湜議員は「日本海上哨戒機を特定して、別途の指針で現場指揮官に軍事的対応まで委任したというのは非常に危険な政策」としながら「軍事的に日本を例外的に優待するのもいけないが、特に強硬な措置を講じるのも不適切だ」と指摘した。
中央日報より
ああ、この交戦規定だが後に改められていると報じられているので、そういう意味でも再発しにくいとは思うんだが。
旭日旗アレルギー
ただこの話、旭日旗アレルギーに似た構図になっているように思う。
旭日旗の話を簡単に紹介しておくと、奇誠庸というパッとしない韓国選手(それでも事件の後に海外のチームで活躍した実績はある)が、2011年のAFCアジアカップ2011準決勝において、PKで得点した直後にサルの物真似をしてアピール。その理由を「観客席の旭日旗を見てやってしまった」と意味の分からない発言(当日、観客席に旭日旗は確認されていない)をした。ここから「日本向けの侮辱ではない」とか「スコットランドの人種差別者を告発するものだ」とか、発言を二転三転させた挙げ句、各方面から総スカンを食らうに至る。
奇誠庸の話はそこでおわるが、何故か韓国では「国際社会から旭日旗の掲揚を抹消するべき」という機運が盛り上がり、「あれは戦犯旗だ」ということになって今に至る。
しかし、旭日旗は古来日本から使われてきた旗であり、日本軍が軍旗として使っていた事実はあるものの、だからどうだという話だ。今は似たデザインを陸上自衛隊の自衛隊旗、海上自衛隊の自衛隊旗として利用しているし、スポーツの応援でも、猟師の大漁旗としても使われる。
つまり、嘘を事実にしようとして引っ込みが付かなくなったというわけだ。
妄言を綴った回顧録
なお、この話は多分、まだまだ解決にはほど遠かろうと思う。
文在寅氏、安倍氏に「韓国に爪あかほども配慮ない」と不快感 5月に出版の回顧録で
2024/6/12 15:05
韓国の文在寅前大統領は5月に出版した回顧録で、2017年に北朝鮮が弾道ミサイルを繰り返し発射して以降、日米韓首脳会談で当時の安倍晋三首相が韓国に住む日本人や米国人を退避させる訓練が必要だと主張したとして強い不快感を示した。韓国に対して「爪のあかほどの配慮もない」と記した。
産経新聞より
ムン君はこんな厚顔無恥な回顧録を出していて、ああ、日本にも鳩とか菅直人とか困った政治は居るよね、としか思わなかったのだが、これに関して言えば、韓国に対して「爪の垢ほどの配慮」を感じなかったとして、韓国も日本に対して配慮なんてしていないよね、としか思わない。寧ろ敵対心を燃やしているだろう。
面倒くさい構ってチャンを相手にしなければならないというのは、気分的に揚がらないのだが、まあ、そういう人もいるよね。
文在寅氏、尹錫悦政権を罵倒「こんなにダメな政府は初めて見た」「本当に無知で無能だ」…韓国総選挙は左派最大野党が優勢
2024/04/09 07:15
韓国総選挙(定数300)は10日、投開票される。 尹錫悦政権の中間評価となるが、主要メディアは左派系最大野党「共に民主党」の優勢を伝えている。保守系与党「国民の力」は支持者に危機感を訴え、首都圏などの激戦区で巻き返しを図っている。
~~略~~
「70年生きてきて、こんなにダメな政府は初めて見た。本当に無知で無能だ」
左派の 文在寅 前大統領は1日、 慶尚南道梁山の自宅近くで尹政権を罵倒した。
讀賣新聞より
うーん、ムン君って本当にヤバイ人だよね。こんなに現実が見えていない人が韓国政治のトップに5年間も居座っていたことに驚きを隠せない。
真実は何処に?
都合の悪いことを隠蔽しようとしていたとしても、全く驚かない。事件が起こってから過激な交戦指針を出した、つまり軍部の失敗を交戦規定を出したことで覆い隠そうとしたのである。
冷静に考えれば、勝手に火器管制レーダーを照射してしまった人物を罰するのが相当なのだが、そうはしなかった、そうはできなかった事情があるんだろうね。
一説には、当時の韓国海軍はムン君の指示で瀬取りのサポートをやっていたか、亡命者の捜索をやっていた。脱北者を送り返す仕事だった模様。そこをP1哨戒機に目撃されてしまったので、追い払うために火器管制レーダーを問答無用で照射したという説明がなされて、これがなかなか説得力がある。後の対応を考えても、軍が北朝鮮と通じている証拠を出されることは極めて韓国にとって都合が悪いのだろうと思う。
それを誤魔化すために色々やって、全て失敗したというのが事実ではないのだろうか。
まあ、真実を明らかにすることは幸せとは限らないのだけれど。
追記
楽韓Webさんが同じテーマで記事を書いておられたので、紹介しておく。

このブログよりも得ちょっと踏み込んだ内容となっているけれども、「ああ、まあそうだろうね」という印象だ。
コメント
こんにちは。
以下、悪まで自論であります。
が、七面鳥は、明確に区別する意味で使い分けるように心掛けております。
事実:時間軸で過去に起こった、修正も抹消も不可能な事象
真実:事実に対し、各人の心の中にある「その人の見方による、その人が『正しい』と思う」事象
故に、真実は人の数だけあり、極論すれば、ムンムンの真実は彼にとって正しい、と。
明らかにすべきは事実であって、公文章化し残すべきも事実のみである、そう思います。
そして、「彼ら」は、それが本当に苦手な人種である、とも。
※日本人は、源平にしろ幕末にしろ、陣営ごとの見方が出来る(楽しめる)のが大したもんだと思ってます。ちょっと前までは日本でも、天皇側でないと国賊でしたが……
こんにちは。
なるほど、事実と真実の違いですか。
それは僕としても気をつけて書くようにしたいと思いました。彼らにとっての真実は彼らの中にあるモノというのは事実でしょうね。そして、公文書に固定してしまうと彼らにとっての真実が、公的な事実にすり替わってしまうのが彼らのやり方。いや、結構こういうことは世の中にありますよね。ただ、彼らが極端なだけで。
七面鳥様の「人それぞれの真実」とは、
真実は無いのと同じですね。特にムンムンについては(笑)
だから「客観的な事実だろう!」なのですが、この国には客観性があった事がない。全員が盲目の国では「色彩」を説明するのは不可能ですよね?
なので、この国と話し合いはムリというもので殴るしかないんだと想うです。
とりあえず鳩みたいな日本人の中でポッポポッポと半島だの大陸だのにすり寄る奴をどうにかできんものですかねぇ。
盲人、像を撫でる、ですね。
撫でて答えるならまだマシで、撫でてもいないクセに御高説賜る輩ばかり……
あ、両班文化ってそういうものでしたね。
ポッポは、「私は、サギだと思う」っていうコピペが秀逸ですが、七面鳥としては、狩猟免許取ったら真っ先に駆除したいですね……
韓国政府の言葉が真空より軽い事は、実戦証明付き。
これ以上でも、これ以下でも無いでしょう。
困った話ですね。
隣国でなければ、付き合う必要もないんですが。