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ロシアでゲーム機開発が難航

ロシアニュース
この記事は約5分で読めます。

このネタもロシア絡みではある。

ロシア、プーチン氏指示のゲーム機開発が難航 「PS、スイッチに匹敵」ふれこみだったが

2025/4/13 13:00

任天堂の新たな家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」の発売発表で世界のファンが盛り上がっているが、ウクライナ侵略で世界のゲーム市場から切り離されたロシアの現状はどうなのか。

産経新聞より

やや笑い話寄りの話だ。

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独裁者にありがちな発想

自国産のゲーム機

ゲーム機を作るって、どうしてそうなったのだろうか。独裁国家では割とありがちな話で、北朝鮮も独自に何か作ろうという話が時々聞こえてくる。

謎のスマホ「青い空」とは何なのか? 北朝鮮のスマホを触ってみた

掲載日 2024/12/20 11:30 更新日 2024/12/20 17:13

日本と正式な国交のない国のスマートフォン事情は謎に包まれています。その中でも気になる存在は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のスマートフォンではないでしょうか? 今回、同国のスマートフォンをお借りする機会があったので、筆者の居住する香港で通信環境を含めテストしてみました。

プラスデジタルより

独自のスマホを作って、3Gサービスを提供しているという話の北朝鮮だが、意外に進化しているらしい。

そういえば、ロシアのスマホは……。

ロシアのスマホ市場、中国製のシェア70%以上に

2023年7月4日午後 7:43

ロシア家電量販店大手M・ビデオエルドラドによると、中国製スマートフォンのロシア市場のシェアが今年上半期に70%を超えた。昨年のシェアは約55%だった。

ロイターより

ほぼ支那製であるようで。

もう、スマホでゲームすれば良いよね?自国製の家庭ゲーム機を新たに開発する必要性が欠片も感じられないんだが。

ロシア発のゲーム機と言えば

ところで、ロシアは今回初めてゲーム機製造に手を出したかと言えば、そんなことはない。

ロシアにゲーム市場を誕生させた伝説の海賊版ファミコン「Dendy」とは?

2017年12月22日 19時00分

1980年代に任天堂やセガが世界中のゲームコンソール市場を切り開きましたが、ゲームに知的財産権が認められていなかった冷戦直後のロシアには、両社ともに切り込めない状態でした。そんなロシアのゲーム市場を開拓したのは「Dendy」と呼ばれる海賊版ゲーム機でした。

Gigazineより

過去に、ファミコンの模造品を販売したことがあったのだ。

img

「ロシアのゲーム機といえば、デンディ」と言われるくらいにはロシア国内で人気を博したらしい。なおソフトソフトウェアはファミコンのものが使えるらしい。

ロシアへのゲーム機輸出が止まる

さておき、ロシアでのゲーム機開発の話だ。

ソニーと任天堂、ゲーム機などのロシア向け出荷停止

2022年3月10日 14:17 

ソニーグループ(Sony Group)と任天堂(Nintendo)は10日、ゲーム機などのロシア向け出荷を停止すると発表した。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、各国企業は相次いでロシア事業を停止している。

AFPより

実は、ウクライナ侵攻を契機にロシア向けのゲーム機出荷が停止している。

ロシアでのゲーム販売が続々と停止。マイクロソフトやエピックゲームズ、任天堂など大手ゲーム企業が軍事侵攻への反対やルーブル通貨問題などの理由で

2022年3月8日 17:19

2月24日(木)に始まったロシアからウクライナへの軍事侵攻。世界各国の企業の取った措置により、ロシア国内でのエンターテインメントはいちじるしく制限された状況へと加速しており、ビデオゲームの大手各社もデジタルを中心に製品の販売停止といった対応を進めている。

denfaminicogamerより

その他、マイクロソフトやエピックゲームス、エレクトリック・アーツなどもこの流れに追従して、ロシアへのゲーム供給が止まってしまったんだな。完全に遮断されたわけではないようだが。

そういえば、ロシア製のゲームも結構有名なタイトルはあったような気はしたけれど、開発が遅れているとか何とか。

ゲーム開発を

これに対応するためにプーチン氏が「ゲーム機を開発しろ」という指令を出したらしい。

プーチン露大統領は昨年3月、自国製の家庭用ゲーム機を新開発するよう政府に指示したのだが、1年が過ぎた現在も具体的な進展は聞こえてこない。専門家の間では、膨大な開発費用の問題や技術不足からロシアでのゲーム機開発は非現実的であり、仮に開発に成功しても世界市場でシェアを得られないとの悲観的な予測が強い。

産経新聞「ロシア、プーチン氏指示のゲーム機開発が難航」より

これが上手くいっていないらしいというのが冒頭のニュースなんだけど、関連ニュースを探していたらこんな話も。

“ロシア版Steam”構想を、ロシア政府の支援受ける団体が提案。軍事利用も視野に入れた、ロシア主導のゲーム産業活性化

2025-03-11 17:39

経済誌Forbes Russiaは3月10日、ロシア政府が支援を行なう現地非営利団体Internet Development Institute(インターネット開発研究所・ИРИ/IRI/IDI)が、Steamに代わる新たなゲームプラットフォームの構築を画策していることを報道UNITED24 Mediaなどが英語圏向けに伝えている。IDIはこれを、ロシアを含むBRICS諸国を欧米の“破壊的なコンテンツ”から守るための策だとしている。

IDIは、ロシア国内のインターネットコンテンツの促進および規制を担当する組織。国内のゲーム開発の支援センターとしての役割も果たしている。同組織はロシア政府から多額の援助を受けていることが知られており、近年には、日本円換算で年数百億円単位の資金を獲得しているとされる。

そんなIDIが目指すのは、PCゲーム市場を独占的に支配しているSteamからの脱却のようだ。

automaton-mediaより

なるほど、一応、ロシアも何らかの努力はしているらしい。ただ、随分と費用を投入している割には、割に合わない結果にはなりそうである。

記事中にもあるが、ロシア企業が作ったプラットフォームがウケる保障はない。だから、軍事利用も視野に入れているらしいが……。

なんというか、戦争をやっている国でも娯楽は必要だと言うことなんだろう。

コメント

  1. 山童 より:

    ロシア製ゲーム言うとタルコフが名作すね。とにかく銃器がリアル。タルコフの元になったのがウクライナのストーカーのシリーズ。こちらはスコープ入手しないととにかく当たらない。
    どっちも相手が死にきらず瀕死で呻いていたりして、トドメを刺さねばならないとか、こう、心理的にリアルで。
    なのでコンテンツじたいは開発能力高いと想うですが。半導体が足らないし。
    もともとプレステ5がなかなか手に入らなかったのも、仮想通貨のマイニングにクラボが有効で中国が買い占めたりしていたから。ドローンに載せるチップが足らなくて、家電漁りするくるいでしたから、そりゃあハード開発は遅れがちになりますわね。タルコフもストーカーも国外に移して開発してるので、市場に出てますけど。
    どちらも好きな私としては苦悩。
    どちらも祖国に利益から支援金を送ってますからね。それは双方に戦争資金の一部を賄うわけで。楽しんでる私の金が、双方で兵士を撃つ銃弾に変わる。楽しむと双方の兵士の血を吸うわけですよ😮‍💨

    • 木霊 木霊 より:

      ゲームはハードがなければできないけれど、ハードがあってもソフトがないと遊べないのです。
      故に、ハードの方の開発に乗り出したところで、海外からソフトの供給が出来なければ結局意味がなくなってしまいます。

      過去の日本のようにソフトもハードも両方とも作ることの出来る、任天堂、SEGA、SONYと頭のおかしな企業でもない限り、なかなか難しいですよ。
      特に現代のゲームは開発費がかかりますから、とてもハードなど開発している余裕はありませんよね。
      え?任天堂?あそこはずっとおかしいままですね。でも、任天堂といえば花札や麻雀牌なんかも作っている企業ですから、ある意味その方面に特化しているとも言えるのかもしれません。

      今は経済的にも厳しいですから、ロシアも娯楽に力を割いている場合ではないのですが……、娯楽を取り上げ「欲しがりません勝つまでは」とか言い始めたら負けフラグなのでしょうね。

      • 山童 より:

        逆に言えばアメリカはそこが凄い。
        日本の文庫や新書にあたるペーパバックって何で産まれたか解ります?
        2次大戦の時の「兵隊文庫」てすよ。
        サミュエル・フラー監督の体験談映画「最前線物語」の中で、(監督はイタリア戦線に参加してる)仲間の兵士が待機の時にポケットから出したミステリ小説を読んでいて、「それ面白いか?」と問うシーンあります。出征前の監督がパルプ雑誌に投稿した短編だった。
        そ、前線の兵士の娯楽として薄い本を提供した事が戦後にペーパーバックになるんです。戦間期のパルプフィクションを再発行する形で出版のペーパーバック市場が広がり、パルプ時代の短編中編を長編に書き換えたり、映画向け脚本に書き換える需要で作家が食えるようになる。アイザック・アジモフもロバート・ハインラインもそうした人たちです。(アーサーCクラークは英国人だから解らない)
        ベトナム戦争の時の報道写真を観ると、米兵たちが野外スクリーンで映画鑑賞していて、南ベトナム兵が後ろで立見してる写真を見かける。
        また、コカ・コーラがペプシを抜くのも戦争で兵士に支給され、復員した元軍人が市場を広桁からですが。
        コカ・コーラ社はノーマン・ロックウェルを宣伝ポスターに採用して、今のヒゲと赤服のサンタのイメージを定着させた企業で、単なる飲料会社じゃない。サントリーみたいな文化戦略を担ってきていて、それはコミックやら映画やらに戦争を通じてかなりな影響を与えてきました。
        戦争だから娯楽はいらないというのは
        嘘で、戦況が一進一退の時こそ、特に国内の「銃後の民」むけに娯楽を提供してプロパガンダせにゃならない!
        それは「カサブランカ」でアフリカで酒場を経営するボガードが、ホルストベッセルリード(ナチ党歌)を合唱するドイツ兵の前で、ラ・マルセイユーズを演奏させるシーンで明らかでしょ。アレは戦意高揚映画そのもの。
        また「LIFE」誌が戦意高揚の為に、兵器工場で働く若い美人を取り上げる。
        それがノーマン・ジーン後のマリリン・モンローです。
        日本でもフィルムが足らないのに、円谷に「ハリマオ」を撮らせてた。
        ハリマオは谷豊というインドネシアの盗賊ですが、英軍の脚を止める為にダムの爆破を実行してマラリアで死んだ。それを大きく取り上げたのが、後に円谷プロが産まれる特撮だった。

        • 七面鳥 より:

          横合いから失礼。

          戦争中でも、前線から銃後まで、娯楽は必要ですよね。
          戦争というと、あっちもこっちも「撃ちてし止まん!」みたいなの想像する人が多いですが(七面鳥もそうでした)、銃後には普通の生活、普通の企業活動があり(その意味で「風立ちぬ」と「この世界の片隅に」は名作のツインタワー)、働いて金稼いで食っていかないといけない。それだけだと疲弊するから娯楽も必要。
          というわけで、外に頼れない中露が国内でゲーム開発、ってのは納得のいく話ではあります。「パンとサーカス」の応用ですね。
          コピー機で作動しないよう、ソフトに、リージョンコード以外のプロテクトが欲しいところですが……CD-ROMにGPS組み込むわけにも行かないし……(ネット配信なら簡単ですが。特定のサーバにアクセス出来なければ走らないソフトにすれば良い)

          ※中華は、今、アニメ映画で売り出そうとしていて、哪吒太子の映画を全世界にバラ撒いてますが(ヤマト見に行ったらポスター貼ってあった)、思想的に制限のある国でどこまで出来るか。中華もロシアも、文化的にはイイもの持ってるんですけどね……

          • 山童 より:

            哪吒って封神演義のアレすか? 凶暴な鉄腕アトムみたいなの。
            原神が話題になった時に思うたんですが、 
            今の中国の寝そべり世代は「三国志」とか興味ないすね。もともと中国人から観て日本人の三国志好きが異常なんですけれど。
            いわゆる武俠もの(金庸みたいの)って、実は韓国の方が人気ある。香港映画の衰退もあるけれど、武俠片はゲーム、マンガ、映画、アニメ…と韓国製の方が多いです。
            あと余談だけど寝そべり世代には良いやつもいますよ。「この世界の片隅に」を気に入り、必死に同人誌を作りながら全中国公開を目指して活動したのは2人の若い中国女性でした。
            実を言うと私は「仁義なき戦い」の呉や広島は好きだが、そうじゃない広島は「平和愛好家」嫌いゆえ、無関心てした。
            (どう考えてもヒロポンと拳銃とパンパンの方がネタ的にダイナミック!)
            中国で日本の悲劇を取り上げる事じたい大変だったろうに。と感心した……いや、よけいな事をしやがって(本音)
            ジブリの「火垂るの墓」とか「はだしのゲン」とか「そういうの」大嫌いなもんで。実は。

        • 木霊 木霊 より:

          アメリカはその辺しっかり考えているのですね。
          ペーパーバックの話は知りませんでした。

          そういえば、アメリカの戦争映画を見ると、たまに戦地というか赴任先で映画鑑賞するシーンを見かけますね。
          兵士は非常時に腕が落ちると聞いたことがあります。待機が仕事になって、訓練が出来ないらしいのです。しかし、待機する以上は時間を潰す方法が必要で、そこを実戦経験豊富なアメリカは身を持って体感しているということなのかもしれません。

  2. 山童 より:

    あー、ちなみに兵隊文庫がペーパーバックになるのは、それなりに理由があるんです。前線に行く兵士は当時は高等教育うけてない者が多い。なのでコミックを含む娯楽小説を載せて
    「文字を読む習慣」をつけさせた。兵器の扱いのマニュアルとか文字読む習慣ないとキツイですから.   
    それとアメリカの出版は多くが大学の出版部がになってます。商業娯楽用のフィクションはパルプ雑誌がになっていた。
    (再販価格制が無いのは出版が大学中心であるから)少年ジャンプみたいな劣悪な紙の雑誌。これが戦後は写真とか載せたスリック雑誌に変わるんですよ。   
    ドラッグストアでスタンド縦置きしてあるツルツルした上質紙のやつ。
    んで、そこにペーパーバックを並べて本屋以外で売るようになる! ハーレクイン・ロマンスとかウエスタンとかホラーとか。 
    スティーブン・キング「スタンド・バイ・ミー」を観る(読む)すると、隠れ家に古いパルプ雑誌やコミックが置いてあり、それとは別に主役がエド・マクベインの「87分署」の警察小説のペーパーバックを大事にしてるシーンがあります。だから復員兵がハードカバーでない本を読むようになり、それが1950年代に定着したのが伺えます。