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ソウル近郊で工事中の地下鉄崩落事故

公共事業
この記事は約5分で読めます。

これまた大変なことになったようで。被害に合われた方の救助が間に合うよう願っている。

ソウル近郊で崩落事故 1人孤立・1人不明=住民2300人が避難

2025.04.11 21:28

韓国・ソウル近郊の京畿道光明市内の鉄道工事現場で11日に起きた崩落事故で、光明消防署は同日、2次災害に備え現場から近いマンションの642世帯・約2300人を体育館など8カ所に避難させたと発表した。

聯合ニュースより

事故は地下鉄工事の影響らしいが、詳しい情報が出ていないのでさっぱりわからない。

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工事中の事故

情報はまだ少ない

現時点では情報が少ないので、現時点では何かミスがあったかとか、そういった話もよくわかってはいない。

少なくとも、いつものシンクホールとは違う話であることだけは確実だが。

孤立状態の作業員の救助が遅れている理由については、地下30メートルを超える深い位置にいるため、重機などを投入するのが難しく、安全を最優先にして作業を進めていると説明した。

聯合ニュース「ソウル近郊で崩落事故」より

困ったことに地下鉄工事はかなり深度のある位置で行っているようで、掘っている空間が潰れたことで、その上の土砂が一気に崩れた感じの状況になっていると推測される。

工事のミスか

この事故、どうも事前に地下トンネル内部の柱に問題が出たことが把握されていたらしい。

崩落事故は午後3時15分ごろ発生した。この日午前0時半ごろ、工事中の地下トンネル内部の柱に亀裂が発生したという通報を受け、周辺の道路では通行規制が行われていた。

聯合ニュース「ソウル近郊で崩落事故」より

そのため、キケンだということで通行止めなどの措置が行われていたため、道路にいた人がトラブルに巻き込まれるようなことはなかったようだ。

だが、この「トンネル内部の柱」というのはかなり怪しい話。おそらくは、補強をしながら工事をしていたはずなのだが、天井を支える柱の強度に問題があったらしい。

しかしそうすると、この原因究明はかなり困難を極めそうである。掘り出さないと、原因調査も難しいからだ。案外、続報はあまり期待できないかもしれない。分かることがアレば続報を追記していきたいと思う。

追記

コメントを頂いたので、聯合ニュースを探してみたら確かにあった。でも、韓国語版でしかニュース出てないな。

監査院、光明地下トンネル付近3年前点検…”地盤非常に不良”

入力2025.04.11.2025.04.11.午後9:31 修正2025.04.11.午後9:32

11日に崩壊事故が発生した京畿道光明市の新安山線地下トンネル工事現場が含まれる工事区間について、監査院が3年前に「地盤が非常に不良である」という監査結果を出したことが確認された。

監査報告書には、「新安山線第5工区(始興市庁~光明)の場合、トンネル時点から約19㎞離れた区間で岩盤が崩れるなど、一部断層破砕帯が存在し、地盤状態が「非常に不良」状態の5等級であるにもかかわらず、トンネル設計にインバートの設置が反映されていない」という記述がある。

インバートは円形に近いコンクリート施設物で、鉄道公団は都心部区間で地下トンネルを建設する際、地盤の分類等級が4等級以下で「不良」または「非常に不良」である場合、地盤の隆起現象に対応できるようにトンネル床にインバートを設置するようにしている。

聯合ニュースより

インバートねぇ。

トンネル工事をする際に、破線で書かれたような形にコンクリートを打設するのだが、これをインバートという。

監査院は鉄道公団のこのような規定にもかかわらず第5工区トンネルの設計にインバートの設置が反映されていない点を指摘したわけだが、今回の崩壊事故が発生したことで、監査院が非常に不良とした地盤の状態と今回の事故との関連性に関心が集まっている。

聯合ニュースより

韓国語を自動翻訳で読んだせいか意味が良く分からない。どうやら必要な施工が行われていなかった可能性があるということを言いたいようだが。

追記2

こちらの記事は、殆どあたらし情報の追加はなかった。

光明新安山線崩落事故、2年前に「地盤が非常に不良」警告があった=韓国

2025.04.14 08:20

京畿道光明市新安山線地下トンネル工事現場の崩壊事故で11日に行方不明になった50代勤労者を探すための捜索が13日、再開された。

中央日報より

ただ、この部分。

崩壊前日、トンネルを支えている中央柱の一部が破損した情況も明らかになった。共に民主党のムン・ジンソク議員室が国土交通部を通じて確保した工事施行会社ポスコE&CコンソーシアムNEXTRAINの最初の状況報告書には「4月10日午後9時50分、2アーチ(2arch)トンネル中央柱破損」という内容が記された。発生原因は「トンネル左側の側圧による変位発生推定」と記した。

新安山線は当初、今年4月の開通が目標だったが、工事が遅れ、現在の工程率は55%程度だ。大韓民国産業現場教授団のチェ·ミョンギ教授は「設計から手抜き施工の可能性まで徹底した調査が必要だ」と話した。ポスコE&C側は「救助が最優先なので総力を傾けている。事故原因の究明と収拾にも最善を尽くす」と述べた。

中央日報より

トンネル中央柱に亀裂が入って破損しているようだということに触れられている。そうするとこれ、インバート工事が行われていなかったこととかなり関連が高い気がする。

柱の損傷は地盤の変動による影響であった可能性が高く、中央柱がダメになればトンネルも支えられずに崩れるのは不思議ではない。

コメント

  1. ぼっけもん より:

    聯合ニュースの続報だと会計検査院から3年前に地盤が脆弱と指摘されていて、インバートの必要性を指摘されていたのに工事には反映されなかったようです。

    インバート:地盤が弱い箇所では下側底から押し上げる圧力を受けるため、トンネルの、底面にも逆アーチ型のコンクリート壁を作り圧力に耐えるようにする工事だそうです。

    • 木霊 木霊 より:

      確認して追記させていただきました。

      手抜き工事の可能性が高まってきましたね、残念なことに。

  2. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    ・トンネル工事中に崩落!

    ・そもそも地盤の弱い危険地帯だった、警告済み。

    ・ケンチョナヨ!で、どっかーん!
    ……なんだいつもの韓国か。
    「韓国人はマニュアルなんかに縛られない!人情的に対応するのだ!」でしたっけ?
    軟弱地盤には、人情は通用しなかったようで。

    ※わーくにだと、地質改良材ぶち込むところから始める案件でしょうかね。
    ※国道152の青崩峠のトンネル開通とか、新東名の山北あたりの断層帯横断トンネルとか、わーくにもかなり無茶な工事やってますが、ちゃんと色々手は打ってますからね……

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      工事中の事故というのが、不幸中の幸いというところでしょうか。
      原因はハッキリ分かっていませんが、この状況だと地下鉄運行中に崩落事故が起こっても不思議はありませんでした。そして、もしかしたら各地で似たような手抜きをやらかしている可能性も。