近況は「お知らせ」に紹介するようにしました。
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ロシア産LNGを輸入していたドイツから響く軋み音

北欧ニュース
この記事は約10分で読めます。

ドイツ崩壊の音が聞こえるんだが、大丈夫か?空耳だと良いんだけど。

EU、露産LNG輸入急増=独が中心的役割

2025/01/29(水)

欧州連合(EU)における2024年のロシア産液化天然ガス(LNG)輸入量が前年比19.3%増の1,593万トンとなり、過去最高に達していたことが、ドイツ環境支援協会(DUH)が28日公表した最新調査で明らかになった。ロシア産LNGの輸入では、ドイツの国営エネルギー会社セキュアリング・エナジー・フォー・ヨーロッパ(旧ガスプロム・ゲルマニア、SEFE)が中心的な役割を果たしているという。

NNA EUROPEより

EUもおそらく分かっていて輸入していたのだろうから、同罪なんだろうね。しかし、経済制裁とは一体何だったのか。

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軋むドイツ経済

火力発電所を増やす計画に影響か

前回、「ドイツ君、火力発電所を増やすよ!」みたいな記事を書いて、一体何処から天然ガスの輸入をするのかと思っていたんだけど、ロシアだったみたいだね。

可能性としては、アメリカが天然ガスやガソリンの増産をする予定になっているので、そちらから買う可能性は当然にある。あるんだけど、実態は違ったらしいね。

DUHがウクライナやベルギーの非政府組織(NGO)と共にまとめたこの調査によると、SEFEのロシア産LNG輸入量は昨年、410万トンとなり、23年の88万トンから大きく拡大した。昨年の受領回数は58回と、こちらも23年の12回から急増している。

ドイツの天然ガス輸入量全体でのロシア産LNGの割合は、3~9.2%とみられている。

NNA EUROPE「EU、露産LNG輸入急増」より

全体量としてはドイツが輸入する天然ガスのうち1割弱がロシア産だったということで、輸入経路がフランスやベルギーを経由しての海路からの輸入だったようで。

フォルクスワーゲンは支那に工場を譲渡?!

更に厄介なニュースが。

VW、余剰生産ラインを中国勢に提供も

2025/01/28(火)

ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、国内の余剰生産施設を中国の電気自動車(EV)メーカーに提供することを検討しているもようだ。同社幹部の話を元に、フィナンシャル・タイムズが27日伝えた。

NNA EUROPEより

BMW、EV関税でEU提訴 中国メーカーに同調、米テスラも

2025/01/28(火)

ドイツの高級車大手BMWと、米電気自動車(EV)大手テスラは、欧州連合(EU)が中国製EVに課している追加関税を不服として、欧州司法裁判所に提訴した。裁判所の発表を元にロイター通信が伝えた。同様の訴訟は、中国の自動車メーカー3社も起こしている。

NNA EUROPEより

うへぇ。

まあ、ドイツ車メーカーはかなり苦戦していたし、そもそもかなり以前から支那べったりといった具合だったので、ある言い仕方がないんだが。VWもBMWは戦略的に支那なしでは成り立たないし。

BMW、中国合弁企業への出資比率を75%へ引き上げ

2022年02月21日

BMWグループは2月11日、中国の華晨汽車集団との中国での合弁会社である華晨宝馬汽車(2003年設立)について、出資比率を50%から75%へ引き上げたと発表した。また、合弁契約期間を2040年まで延長した。発表によれば、これらの内容は2018年に両社により合意されていたが、同日付で政府からの許可を受けて有効になったとしている。

JETROより

VW、中国との蜜月深化 国有企業に50%出資

2020年5月29日 23:30

独フォルクスワーゲン(VW)は29日、中国国有自動車中堅の安徽江淮汽車集団(JAC)の親会社に50%出資することで基本合意したと発表した。投資額は10億ユーロ(約1200億円)。JACが本拠を置く安徽省は李克強(リー・クォーチャン)首相の出身地だ。中国市場でトップシェアを持つVWは政府との関係を深め、優位をいっそう強める狙いがある。

日本経済新聞より

ハッキリ言って、足抜け不能状態に陥っているので、今更どうしようもないのだ。

インフラ投資を拡大

一方で、与党に居座っている緑の党は、バラマキを優先的に進めていくらしい。

緑の党、インフラ投資促進=選挙公約

2025/01/28(火)

ドイツの与党・緑の党は26日、ベルリンで臨時党大会を開き、2月の連邦議会(下院)選挙に向けた公約を決定した。道路や橋、鉄道など公共交通機関への長期的な投資を可能にする「ドイツ基金」を設立する計画を盛り込んでいる。

「債務ブレーキ」と呼ばれる、借入額を対国内総生産(GDP)比で0.35%までに抑える基本法(憲法)上の規定を緩和する方針も示し、公共投資を促進する姿勢を打ち出している。

NNA EUROPEより

ああうん、「債務ブレーキ」ねぇ。

緑の党が推進しようとしているドイツのインフラ整備については、緊縮財政を続けてきたドイツにとっては急務の課題と言える。有名なアウトバーンを含む長距離道路の維持メンテナンスもかなりの費用を必要とする他、鉄道の更新や橋梁の掛け替えなど、日本にとっても頭の痛い問題を抱えている。

「債務ブレーキ」が深刻化させるドイツのインフラ危機――崩落した橋と遅延だらけの鉄道、ボロボロの道路

2024年10月17日

ドイツでは交通インフラが老朽化し、列車の遅延や橋の崩落が社会問題化している。高速道路は全体の半分、鉄道網は4分の1以上に改修が必要だが、連邦政府の資金調達環境は厳しく国営ドイツ鉄道の株式売却も取り沙汰される。運輸大臣は財政規律に厳しい自由民主党(FDP)から出ており、積極的なインフラ投資を求める社会民主党(SPD)や緑の党と、連立政権内での折り合いがつかない。

Foresightより

そしてこれまで緑の党はこういったインフラ整備には反対の立場を示していた。だが、そうも言っていられなくなったというのが現状なのである。

したがって、それなりにインフラ整備のためのドイツ基金を設立するというのは、悪くないアイデアなのだが、「債務ブレーキ」に手を付けますか。

債務ブレーキは憲法に

さて、ここに出てくる債務ブレーキの話だが、財政規律を重んじるドイツにとっては伝統的な課題で、ドイツ基本法(憲法にあたる)に財政規律のために、GDPの0.35%未満に債務を抑えなさいと書かれているそうで。

そんななかで、債務ブレーキに対して疑問を投げかける声がドイツでは大きくなっている。2023年12月初め、ドイツの経済シンクタンクのifoがフランクフルター・アルゲマイネとともにドイツの187人の経済学者に聞いた債務ブレーキに関する考えを報告した。それによると、ちょうど半数の経済学者が債務ブレーキの改革、または廃止を望んでいた。改革すべき理由として多く挙げられたのは、現在の債務ブレーキの設計は、 投資と消費の支出を区別していないということだ。投資が制限されているために、必要とされるインフラ改修や気候変動対策に十分な予算が割けなくなってしまうのである。必要な投資を制限対象から外すことを望む意見が強い。運輸大臣のヴィッシングは、道路と鉄道のための長期的な資金確保のために投資ファンドを創設する構想を提案しているが、FDP内でも反対があるようで、進んでいない。

Foresight「債務ブレーキ」が深刻化させるドイツのインフラ危機」より

ドイツ国内でも改訂が必要なのでは?と議論されている真っ最中らしい。だが、日本の憲法9条みたいなもので(注:ドイツ連邦共和国基本法は既に63回も改正されている)、手を付けるのにはハードルが高いようだ。

去年、いや、一昨年のニュースだがこんなものがあった。

“財政トリック”にNO!国の借金で激論 信念ゆらぐドイツ

2023年12月6日

~~略~~

一方、同じように国の財政をめぐって議会や政府内で激しい議論が沸き起こっている国があります。それはドイツです。財政規律を守るための「債務ブレーキ」と呼ばれるルールを棚上げして積極財政に打ってでるべきか、それとも財政規律を守るべきか。ショルツ首相自身が「財政トリック」を作り上げたと批判も浴びています。議論の経緯を追っていくと、ドイツならではの「信念」が見えてきました。

NHKニュースより

このNHKのクソみたいなニュースだが、読むべき部分もあるにはある。

違憲判決の根拠となった「債務ブレーキ」のルールそのものは、リーマンショックによる経済悪化への対応として財政赤字が膨らんだことから、2009年に財政規律を強化するために設けられました。

ただ、背景を辿るとドイツ特有の財政規律に関する事情があります。

NHKニュース「“財政トリック”にNO!」より

ドイツの歴史を紐解き、第1次世界大戦敗戦によってもたらされた巨額の賠償金と、それに伴うハイパーインフレの話を紹介し、ヒトラーが巨額の手形や公債を発行して経済安定化(記事では戦費調達としているが)を図ったのである。

ヒトラーの経済対策

ヒトラーが推進したのは、道路網整備と住宅増加政策であり、租税は5年間据え置いた。そして、自動車産業の保護育成政策を推進し、企業に対して租税減免措置をとった。更に、民間投資の選択と集中のために、重点的事業でない繊維・紙パルプ・ラジオ・自動車部品製造などの分野には投資禁止措置をとったのである。

ドイツに禍根残したハイパーインフレの恐怖 卵の値段1兆倍、札束が子どものおもちゃに

更新日:2022.12.22 公開日:2022.12.22

ドイツ・フランクフルトにあるドイツ連邦銀行(中央銀行)の貨幣博物館には、1923年のドイツを襲ったハイパーインフレを説明するコーナーが設けられている。

札束をたこや積み木のようにして遊ぶ子どもたちの写真、ストーブで燃やすために積み上げられた2兆マルク札の束。

壁には、1920年に3.9マルクだったタマゴ10個の値段が1923年には3兆マルクへと垂直に立ち上がる折れ線グラフが掲げられていた。

GLOBE+より

この記事では、ハイパーインフレが引き起こされた結果、ナチス政権を生み出してしまったというロジックで書かれているのだが、ヒトラーは戦争犯罪人であるけれども、ドイツ経済を救った人物でもあるのだ。

ヨーロッパではヒトラーを評価すると犯罪になってしまうようなので、そのような分析は行われていないが、ヒトラーがドイツを戦争のただ中に叩き込んだだけのような話はやや的外れである。ヒトラーが登場しなければ、ドイツはこの世から消滅していた可能性があるし、そうでなければ他の誰かが戦争に突き進んだ可能性は高い。

そこまで当時のドイツは経済的に行き詰まっていたのである。

財政規律の死守は国家を破壊する

とまあ、少し脱線したけれども、ドイツが財政規律のルールに手を付けるのに心理的抵抗があるというのは分かって頂けたと思う。

しかし、そんなことを言ってもいられないのである。

国を動かしていくうえで財政の支出は欠かせません。必要な予算はつけるべきで、特に緊急事態に陥ったときにお金を出せるのは政府ですから、私たちの家計のやりくりのように節約して黒字にして余ったお金を貯金していればいいということにはなりません。

しかし、コロナ対策やロシアのウクライナ侵攻といった次々起こる異常事態に世界各国の財政が伸びきっていることに懸念が広がっています。

思い返せば、2022年10月、イギリスではトラス政権が打ち出した大型の減税策が財源の裏付けに乏しいとみられ、国債が急落。イギリスの通貨ポンドも下落して金融市場から背中を押されるようにトラス氏は首相辞任に追い込まれました。

NHKニュース「“財政トリック”にNO!」より

トラスショックのことに触れているけれど、これと財政規律の話とは全然違うと思うんだが、NHKのこの記事は本当にクソだな。

イギリス首相になったリズ・トラス氏は通貨安局面でにいきなり巨額の減税案を出した。この結果、株安・国債安(金利高)・英ポンド安を招いたのである。タイミングを間違えたからこその、渾身のミスである。誰だよ、トラス氏の経済面での知識を支えていたのは。

……NHKのせいでトラス・ショックの話に触れる羽目になったが、正直ドイツはそれどころの騒ぎではないのだ。

財政規律など律儀に守っていたら、ドイツ国内のインフラが崩壊してもはやフォロー不可能的な話になってしまう。いやもう、発電が死んで燃料費が高騰した段階で、ドイツ国内の産業は死んでしまうから、救済不能な状況かも知れないんだけど。うーん、そうするとトラスショックは、案外気をつけなければいけないのか?

次期ドイツ政権は、路線変更をする予定になっているんだけど、このままの路線を突き進むと、ドイツは再び組む相手を間違えて戦争を始めてしまう可能性が。とまあ、そこまで経済状況は不安定なんだよね。

追記

うーん。随分と下方修正したね。

ドイツ、今年の成長率予測を0.3%に下方修正-経済停滞が長期化

2025年1月30日 1:27 JST

ドイツ政府は今年の成長率予測を1.1%から0.3%に下方修正した。長びく停滞局面から、依然抜け出せない様子だ。

Bloombergより

ドイツ政府は弱気だなぁ。

ドイツ産業連盟(BDI)の予測はさらに低く、国内総生産(GDP)が0.1%縮小して3年連続のマイナス成長になるとみる。

Bloombergより

ドイツ産業連盟は更に弱気なんだけれども、産業界はエネルギー問題を深刻に見ているようだね。

コメント

  1. 山童 より:

    ちょび髭の経済政策について)

    木霊様の言う事は正しく、たしかに経済的破滅してるドイツを復興に導いた。けど、
    そこに抜け穴もある事を記しときます。

    えっと先ず戦前ドイツの人口&失業者数!

    人口)
    ①ヒトラー政権成立1932 6600万人弱
    ②ポーランド侵攻時1936 6700万人

    ヒトラー政権発足時の失業率&失業者数
    26.3%
    480万人

    6600万人弱の総人口に失業者480万人(26.3%)でしょう?
    既に19世紀に都市と農村部の人口逆転しているから、各家族としても、子供や主婦の養われる家族まで含めると1500万〜2000万人の飢えた人達がいたと想定されます。
    これを「ゼロにした」のだから、そのヒトラーは名政治家といえる。実際、荒廃したドイツに、集合住宅を建てて文化的な住まいを提供。低価格な国民車を売り、アウトバーで、庶民が週末家族ドライブする暮らしを実現し、ハリウッド以上本数の娯楽映画を作り映画産業は発展!
    明らかにドイツ人は「食うや食わず」の生活から「楽しいドイツ(石破のアレは虚しいたけたなぁ)」にしてます!
    ある意味でドイツ版ニューディール政策。
    そして、この時に労働者の権利も拡大。
    なにしろナチスには当初は左派も多い。
    党歌のホルスト・ベッセルリードの訳詞を見れば解るけど、
    「反革命の反動を倒せ!」との一文あり、
    ナチス党は自分たちを革命政党と思てた!
    なもんで、アウトバーン建設でも、労働者にブラック契約を押し付けてないか常に党監視委員が見回り、違反すると社長宅に突撃隊が押し寄せてボコるので、経営者たちも労基と契約を護ってました。(破ると殺されるから????)

    んでんで、しかし「穴」がある!

    失業率の低下なんだけれどさ……
    ぶっちゃけトリックあるんです!

    これ「長いナイフの夜」つまり「突撃隊粛清事件」を起こした理由でもある!
    もともと突撃隊総監エルンスト・レームは
    突撃隊のン十万人を「国軍」にしたかた!
    しかし、レームをぶち殺しますよね?
    ヒトラーは大量の若年失業者を「国軍」に吸収する事で、失業対策と、食わせる事と、
    最も命知らずな「家庭を持たない独身男性」を不満層から隔離しようとした!
    これはコレで成功しちゃうんですね。
    とくに首相となった4年後にはポーランド侵攻で大戦が始まり、兵力は幾らあっても足らない。つまりは、軍国化と戦争で失業率を下げたという「統計トリック」がある! 
    そこを「どう評価するか?」は人次第。
    まぁ、ポーランド侵攻したばかりに、それまで「東方への強制移住」だったユダヤ政策を、ドイツの何倍ものポーランド系ユダヤ人を抱え込む事になり、絶滅政策へと舵を切るしかなくなる訳で。
    そのへんの詰めの甘さ(歴史的にポーランドは他西欧諸国と違い、ユダヤの農地所有が認められてきたから、ポーランドしはいすれば、とんでもない人数のユダヤを抱え込んでしまうのは解ってるはず。自然審査が抜かり過ぎる!!)を考えると、
    そんなに頭の良い政府とも思えんのですな。おそらく最も合理的に戦争を運ぶのは国別だとアメリカ合衆国ですよ!
    ドイツも日本も中途半端!
    アメ公が一番にヤバい!!

    • 木霊 木霊 より:

      ありがとうございます。
      ご指摘はその通り。確かにドイツはヒトラーの登場で経済的に救われた面はありましたが、結局、彼は戦争を始めてしまった。
      彼なりに合理的に利益を追求した結果なのかもしれませんが、許される話ではないでしょう。他に道があったのかどうか?は、真面目に検討したことが無いのですが、恐らくはあったのだと思います。
      結局のところ、一時的に経済を救いはしましたが、破滅の道を走ることになった。特にヒトラーに指揮官としての才能がないのは致命的だったと思います。

      • 山童 より:

        これは木霊様に笑われそうですが、
        ヒトラーにはある種の…ラスプーチンみたいな催眠力があったと思う。
        ヒトラー演説のレコードを聞いた事があるんてすが、実に不気味な力ある。
        街頭宣伝、夜、群衆の3条件が揃うと
        破壊的な催眠力を発揮する思う。
        ただTVや今のネットのような遠隔の映像配信で、その力は伝わらない思うけど。あくまでも、あの時代のアナログで、かつ対面的リアルでこそ発揮する催眠力なんですけれどね。
        ただ、その点では彼は一種の超能力者であった気がする。キ○ガイだけど……
        ノストラダムス予言の偽書を捏造して、連合国を揺さぶろうとか、マトモな人なら考えない????
        地球平面説を信じたり……ナントカとナントカは紙一重の典型ですな。

        • 木霊 木霊 より:

          いえいえ、催眠力があるかは分かりませんが、カリスマ的な人物がいるのは理解できます。
          例えば、某れいわ新選組ですが、あの党首は一種のカリスマでしょう。荒唐無稽なことを言っても人が集まる。
          例えば、旧オウム真理教の教祖も、あんな風体でしたがカリスマはあったでしょう。そうでなければあそこまで教団を大きくすることは叶わなかった。
          案外、政治家は多かれ少なかれそういう要素を持っているでしょうし、宗教家も同じ。
          対面でこそ力を発揮というのも、分かる気がしますよ。

    • BOOK より:

      >ある意味でドイツ版ニューディール政策

      ご指摘判ったウエでアタマの悪いレスをします、ごめんなさい。

      ヒトラーはケインズ理論の実践者を自称し、ニューディール政策は失敗だったが私は成功した。

      と言ってたと、ケインズ理論ノーベル経済学賞受賞者 ポール・クルーグマンが伏せ字交えて言ってましたね。

      彼の更に偉大なところは世界大戦を起こしてヨーロッパ中の政府を、なりふり構わぬ過剰支出状態に置き、

      世界を世界恐慌から救ったとも、自己批判まじり皮肉マシマシ表現でしたが(苦笑)

      >崩落した橋と遅延だらけの鉄道

      何たらカーボンプライジングの料金を、EVメーカーに払った同等の基準で 電車屋さんに払ってあげたら、
      鉄道赤字などすぐ解消しそう(笑)

      • 山童 より:

        ニューディールは失敗ですよ。それは御指摘の通り!
        これはヒトラーの事を米国が言えない理由ですが、大恐慌を復活させたのは
        「世界大戦参戦」です!!
        それまでの米国庶民の食生活見れば解るんですよ。ポークビーンズとか、基本的には肉少ない肉ジャガみたいな料理とかが庶民の飯!
        それが大戦で父や兄が戦争に行っちゃう間、老父や女性が軍事工場で働く。
        そこで一気に毎日に肉を食えるようになる。米国の食事事情から観るとそう
        マリリン・モンローのデビューって、
        軍事工場で働く彼女を撮影し、LIFE誌の表紙に(国債買えのCM)したのが始まりですな。それだけ戦争特需で庶民に銭が回る。それはユダヤ資本が本気で戦争を支えたからですが、結果として軍需産業で庶民にまで金が回るようになったのが大きい!!
        んで、逆説的に観ると、この時に原動力になったのがニューディールです!

        ①大規模な水力発電ダムの建設。
        ②港湾施設の建設
        ③大きな政府の導入と国家統制で、戦時の総力戦に必要な政府機関と、
        ④軍需産業拡大に必要な初期電力を賄えた!
        映画カサブランカ(♪ボギー、あんたの時代は良かった)観ても露骨に戦意高揚映画でせう。キャプテン・アメリカとかスーパーマン超えのヒットするし(これでスーパーマンのDCコミックの亜流だったマーベルコミックが、今のハリウッド映画主流になる発展しる)文化面でも、政府広報の1役を担う戦時体制へと「ニューディールがあったからこそ」流れ込むのです。
        まぁ、その反動で、戦後に赤狩りの嵐が吹き荒れるのですが。
        んで、蛇足たけどコレは戦後の日本人にも無関係でない!
        なんで9条みたいなアホな憲法できた?のアンサーとなる!
        日本の再軍備を抑える意味はあるが、
        そもそも日本国憲法を戦後の日本政府に押しつけたのは、立案者たちがニューディーラーの理想主義だったから!
        GHQの武闘派のG2と権力闘争していたのは民政部だったでしょう?
        朝鮮戦争前には民政部は優位でした。
        で、彼らは基本的にニューディーラーで左派だった。後のレッド・パージの雛形は戦後すぐに始まっていて、民政部の左派は、自分らが祖国で果たせなかった理想の体現として、平和憲法なるものを「大きな御世話」した!
        まぁ、そういう話であります。

        • 山童 より:

          考えてみりゃ、戦間期はまんま禁酒法時代でありまして、んな事をしてるからマフィアがのさばり巨大な勢力を作った????
          実際、彼らの資本力と母国への影響力を頼り、5大ファミリーのトップだったラッキー・ルチアノをシチリア上陸作戦の前に空挺降下させて、シチリアやイタリアへの上陸戦に利用してますね。
          で、禁酒法のバカさ加減は、なかなかヒトラーたちの狂い方に似たものがありますよ。狂気はマッカーシーにまで受け継がれるし????
          狂ってる点ではどっちもどっちですなぁ。

  2. 山童 より:

    んで話を記事に戻すとですが。
    エネルギー危機は物理的にも挽回不能でしょうねぇ。原発どころか火力まで止めた上に、再稼働できないように解体してる。
    これは米国から液化天然ガスを買ったり、ロシアと手打ちしても、どーにもならんと。
    ロシア解体の前に、ドイツが壊れるのでは? んで、どー壊れてしまうと、もうフランスも支えられないし、英国はそれどころてなく支援などできない!
    とりあえず戦争を終わらせて、ウクライナ経由でのパイプラインを再開してもらうしかないんでないすかね(当然に揉める)
    中国と縁を切れない事も、その中国そのものがヤバい経済状態ですから。そしてトランプ政権下でそれは白砂かかる。
    どう観ても救いようが無い思うんですが。
    ほんと世界はどうなっていくんだろ??

    • 木霊 木霊 より:

      エネルギー政策を歪ませてしまって、戻れなくなっているのがドイツなんですが……、過去を反省できない国民性だから仕方がないのかもしれません。
      ウクライナ経由のパイプラインですが、ロシアが経済制裁解除してもらえないと、なかなか難しいのかもしれません。
      そうすると、ドイツが時間稼ぎができるのかどうか。

  3. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    まあ、ドイツは、こんな国ですからね……ちょっと古い記事ですが。
    https://www.sankei.com/article/20160606-HRRAGZXSARPI7PFOBPIYDUTPDU/
    「ドイツは日独伊三国同盟締結後も密かに中国を支援し続けた その「裏切りのDNA」は今もなお…」

    時系列的には、三国同盟とほぼ同時に(公的には)清国から手を引いてますから、若干なんとも言えない所はありますが……中独は縁が深い間柄、というのは間違いない所でしょう。中独(中毒)だけに。<ヘタクソ

    まあ、それもこれも、メルケルという東出身の活動家を担ぎ上げた国民に責任のある話なんで、「国家の主権者」が責任取れば良いんじゃないですかね?民主主義的に、主権者である国民が。

    ※とはいえ、ドイツ含む西欧は「責任はナチ!」でほっかむり決め込んだ前例がありますからね。『選挙でナチを選んだ国民』が無辜のわけなかろうに。
    ※同じ理由で、戦前戦中の日本国国民と、何よりそれをあおったマスコミの罪を糾弾するものです。
    ※……ってあれ?マスコミって、戦前から害悪だったんじゃ……

    ヒトラーは、純粋にドイツの行く末を憂いていたのであって、あそこまで吹け上がらせた取り巻きが悪い&ちゃんと諸葛亮孔明を横に置いて手綱握らせておけよと。
    ※帰ってきたヒットラーは、面白すぎます。

    • 木霊 木霊 より:

      こんばんは。

      ドイツは本当に組む相手を間違える天才ですから、本来手を組むべきではない相手と組んでしまう。
      ナチスがすべて悪いんだと、責任転嫁をしたおかげで、真の反省が出来なかった。
      その辺りが、ドイツの不幸な状況を作り上げているんでしょうねぇ。

  4. 砂漠の男 より:

    前回の記事「ドイツ、ついに火力発電に傾倒してしまう」では、自分はドイツは天然ガスの仕入れにアテがあるのだろうか?と書きました。ですが、これはまったくの見込み違いでしたw

    今回いろいろ調べたら、木霊さんのご指摘の通り、2024年にドイツ国営SEFEがフランスのダンケルク港経由で、大量のロシア産天然ガス(200~220億立法メートル)を輸入していました。ちょっと驚愕ですが、SEFEは天然ガス不足のEUのためにロシアから輸入したんですよと説明しており、さらにドイツにはロシア産天然ガスを送らないともいっているようです。えぇ?
    https://www.yahoo.com/news/germany-central-russian-lng-imports-085931366.html

    SEFEの意図が不明ですが、おそらくSEFEはロシアとつるんでいるんでしょう。
    SEFEは、元々(事実上のロシア国営会社)ガスプロムのドイツ子会社でしたから、今後もEUをロシア産天然ガスに依存させ続けるために、タンカーを使って、せっせとEUにロシア産天然ガスを流し込んでいるのでしょう。ヤク中にヤクを与え続けて逃げられないようにするようなものでしょうか?

    そうみると、ロシアの目的は天然ガスを用いたEUへの浸透打撃にあり、そのためにSEFEがロシアのお先棒を担いでいると解釈できそうです。