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日本とインドネシアは防衛産業の連携強化を目指す

インドネシアニュース
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インドネシアねぇ……。

日本とインドネシアは防衛産業の連携強化を目指しフリゲート艦交渉を継続

2025年4月21日

インドネシア海軍向け最新鋭フリゲート艦の共同開発・生産の可能性に関する東京とジャカルタの協議が、両国が防衛産業の連携強化を目指す中、政府最高レベルで継続中であると、同国の駐日大使が明らかにした。

the japan timesより

地政学的に、日本がインドネシアとの軍事的な連携が取れるのであれば、日本の防衛戦略的にはメリットがあるんだけど、インドネシアって本当に信用して良い国なのかどうか。

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防衛協力は魅力的だが

信用できる国家なのか

改めて説明する必要もないとは思うが、インドネシアがやらかしたことと言うのは、こちら。

ほぼ確実だと言われていた高速鉄道計画が、なぜが突然入札に切り替えられて、日本と支那が一騎打ちになり、敢えなく敗れるという結末になった。

入札に負けたのは条件闘争に敗れたのだから仕方がないとして、それ以前に日本企業が7年もの歳月をかけて作った見積もり計画がすべて支那側に流されたという失礼極まりないことをやらかしたのがインドネシア政府である。僕は、インドネシアは信用できる相手ではないと、この時強く確信した。

当時首相だった菅氏も「あり得なことが起こった」と大層ご立腹であったが、インドネシアというのはそういう国家なのだ。

さらに、最近は資金難に見舞われているらしく、しきりに投資をしてくれと持ちかけてくる。

だが、この首都移転の話もかなり胡散臭い話で、投資する対象としてはかなり失敗リスクの高い案件である。

ちょっとお付き合いするのは遠慮したいところ。

後はこっちの話。

正直、韓国が痛い目を見るのは構わないのだが、インドネシアは共同開発をすると言いつつ、お金を支払わなかった。そりゃ、国家的信用を失うよね。

オーストラリアとインドネシア

とはいえ、地図を見れば分かる通り、インドネシアというのは日本のシーレーンにも大きく関わる国家である。

オーストラリアとインドネシアはあまり仲の良い国ではないが、それでも近年、防衛に関して協力しようという姿勢を見せ始めてはいる。

オーストラリアとインドネシア、自由で開かれたインド太平洋を強化する防衛協定に調印

9月 10, 2024

オーストラリアとインドネシアは2024年8月下旬に防衛協定に調印し、両国での共同訓練や派遣を含め、インド太平洋地域の安全保障上の脅威に対抗するため、より緊密な協力を約束した。

複数の国が係争中の島々や水路の領有権を主張している南シナ海など、この地域での紛争の火種が増える中、両国は安全保障上の結びつきを強化している。

FORUMより

支那という分かり易い敵国があるし、連携をしたほうがメリットありと判断したのだろうけれど。

インドネシアとオーストラリアは二国間貿易関係を強化

2025年4月14日 15:39

インドネシア政府とオーストラリア政府は米国と中国間の高まる貿易緊張に応じて、二国間貿易関係を強化している。

idnfinancialsより

アメリカというプレイヤーが後ろに下がってしまったことで、各国の安全保障政策は見直さざるを得なくなった。そういう意味だろう。

アフマディ氏は、日本がオーストラリアへの輸出も希望している最上級フリゲート艦のカスタマイズ版の調達と共同生産に向けた取り組みは、インドネシアのプラボウォ・スビアント大統領の政権にとって引き続き優先事項であると述べた。

the japan timesより

そして、そこに日本が一枚噛むというのは、日本にとっても悪くない話である。

資源確保

更に、日本にとってインドネシにある豊富な埋蔵資源は非常に魅力的である。

インドネシアは長年続く南シナ海紛争の領有権主張国ではないものの、資源豊富なナツナ諸島周辺の海域をめぐって中国船舶との小競り合いが起きている。

~~略~~

ジャカルタは日本への液化天然ガスの供給を継続することに合意しており、一方、日本は日本最大の石油・ガス探査会社である国際石油開発帝石(INPEX)の支援を受けて2029年か2030年頃に生産開始が予定されているインドネシアのアバディLNG開発プロジェクトを引き続き支援する。

the japan timesより

オーストラリアも豊富な鉱物資源を保有する国家だが、インドネシアもまた豊富な地下資源を保有する国である。

そして、この両国ともに資源開発のノウハウを欲していて、日本には掘削技術など優れた技術を持っているので、ある程度は協力できることだろう。

アフマディ氏は、ジャカルタと東京の関係強化は非同盟政策を反映したもので、中国と米国の対立激化でどちらの側にも立たないようにし、パートナーシップを拡大しようとしていると述べた。

「インドネシアは特に日本やインドのような中堅国とより緊密に協力していきたい」と大使は指摘した。

「超大国と協力するということは、交渉において影響力が弱くなる可能性があるが、中堅国がより緊密に協力すれば、より対等な関係が築かれ、地域の安定を維持し、繁栄を増進するためにより多くのことを実現できる」

the japan timesより

インドネシアが信頼できない国であるという評価は、インドネシアの国家の成り立ちからしても仕方のない面はあるが……、緩くとも関係を深める価値のある国であることもまた事実。うん、わかってはいるんだ。

いるんだけどさぁ……。

コメント

  1. 山童 より:

    ネシアはねぇ……現実にグレーゾーンで商売してましたから御懸念はもっとも……😮‍💨
    半導体生産の為の「水」を探してた時に、
    ダム建設を巡って、現地の元首狩り族の村人に役人が首取られる(ガチで)事件があって、めちゃくちゃ勇猛な部族で。
    結局、血縁というか血統的に村長たちと繋がる民間人を代理に出して、なんとか政府は契約したすね。ゲリラ戦やったら、東チモールたかの特殊部隊を呼び寄せなきゃならないから。
    役人は死に損。首を取られ損。
    こういう具合に何でも「コネクシ」で決まる国なんすよ。高給官僚でもドラ息子に取り入り…毎日、勝手口に顔出して、使用人から御家族まで仲良くなってしまえば、国事にかかわる相手でも会えたりする!
    オラ、実際、高給官僚がハセガワの模型マニアなの聞き出して、限定のナントカ(期待後尾にプロペラある変なの)を贈呈し、
    次官クラスに会わせてもらったもの。
    日本なら考えられんでせう?? 
    近代国家だと思わない方が良いす!
    んで、さらにムスリムなんすよ。いやムスリムが悪いでなくて(むしろムスリムの国は乱暴だが情に厚い人が多い)、
    「利子を取るのはアッラーの教えに反します」でずうっと来た国なわけですよ。
    信用できない(はい!)だけでなく、国や外交やビジネスを動かす人たちの行動規範が全く違う。
    面倒くさい話だなぁ。

    • 木霊 木霊 より:

      そうでしたか。
      インドネシア高速鉄道の話でも、結局、国交大臣に賄賂を渡さなかったのがダメだったという噂がありましたが、説得力のある話で。
      賄賂に関しては支那の方が遙かにその機微を分かっていますからねぇ、それが当然の国家なので。

      そして、ムスリムの影響も強いんでしょうな。
      日本が国際的な取引を積極的にやってこなかったことが、商売の成否にも影響しているのでしょう。日本の常識は世界の非常識ですしね。

  2. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    ガッチガチに証文書かせて血判押させて、借金のカタに資源抑えて……

    ……でも、政変起きたら全てチャラとか言い出すんだろうな……<インドネシア

    ※その為に、意図的に政変起こすまでありそう。

    「ぐうの音も出なくなるまでぶちのめす」ってのは、野蛮だけど、それしか効かない相手ってのも、まだまだ居るって事ですよね……

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      ……ロシアもそうですが、基本的に「約束してはダメな国」ってあると思うんですよ。
      そういう付き合いをすべきなのかなと。