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ウクライナ戦線でロシア軍に参加の中国人が拘束される事態に

ロシアニュース
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いよいよおかしなことになってきたな。

ウクライナ、ロシア軍に参加の中国人2人を拘束 東部ドネツク州で戦闘と

2025年4月9日 09:37

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領8日、ウクライナ軍が、同国東部ウクライナのドネツク州で、ロシア軍に加わって戦っていた中国国籍の2人を捕らえたと発表した。

BBCより

まさかの事態である。

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世界の構図が書き換わるか

どれだけの規模で参加かは不明だが

これまでは北朝鮮がウクライナ戦線に参戦していた状況であったが、とうとう支那がウクライナ戦線に参加した証拠が出てきた。

また、ウクライナ軍は6人の中国兵と戦い、そのうち2人を捕虜にしたと述べた。

この投稿には、手錠をかけられた中国人捕虜とされる1人が、中国語で最近の戦闘について話していると思われる映像が添付されていた。

ゼレンスキー氏は、「占領者の部隊には、この2人だけでなく、さらに多くの中国国民がいるという情報がある」と述べた。

BBC「ウクライナ、ロシア軍に参加の中国人2人を拘束」より

ロシアの支援をしてきた支那だったが、軍人を貸し出すところまではやっていなかったとこれまで認識されていた。

ところが、この局面になって支那人がウクライナ戦線に登場した。現時点で、どういう規模で支那人が参加しているのかは不明だが、支那人民解放軍の関与なのか、というところまでは今のところ分かっていない。だが、前線に立っている以上はそれなりの装備を持ち、軍事的な訓練を受けていたという意味になる。そうすると、支那に限って個人勢が参戦したということはあるまい。人民解放軍の組織的関与の可能性が濃厚である。支那共産党が認めるかどうかはまた別だが。

まさか、失業対策か?

ブルース報道官は、中国がナビゲーション機器や半導体、ジェット機の部品といった軍民両用製品をロシアに供給していることに言及し、ウクライナでの戦争におけるロシアの「主要な支援者」だと指摘した。

ウクライナのシビハ外相はXで、「ロシアが中国国民をウクライナに対する侵略戦争に関与させ、ウクライナ軍との戦闘に参加させていることを強く非難する」と書いた。

BBC「ウクライナ、ロシア軍に参加の中国人2人を拘束」より

ロシアが支那から様々なレベルで物品を輸入して、戦争に役立てているという話は伝えられている。

いよいよ危ないロシア経済

それは経済支援という意味合いもあって、ロシアの継戦能力を支那が支えている実態がある。ところが、ここにきてロシア経済がかなり痛んできている。

これまでも戦時経済で、軍需産業に全精力を注ぎ込んできた、と説明はしてきた。日テレに言わせると「ロシア経済は好景気に沸いている」ということだったらしいが、節穴だったよね。

ロシアの政策金利は未だ21%という高水準にある。

ロシア経済が急減速、原油安で一段のリスクも

2025年4月9日午前 11:04

ロシア経済の急減速が最新のデータで明らかになった。原油価格の下落や世界的な市場の動揺が続けば、一段のリスクにさらされる可能性がある。

ロシアの成長率は過去2年間、ウクライナ侵攻に伴う支出を追い風に4%を上回った。一方、他の多くのセクターにおける労働力不足が賃金・物価スパイラルにつながり、インフレ率は10%を超えた。

中央銀行は主要政策金利を21%に引き上げ、企業幹部は投資を阻害していると反発。一方、ロシアの主要輸出品である原油は価格が下落している。

先週発表の統計によると、2月の国内総生産(GDP)成長率は前年比0.8%と1月の3%から低下し、2023年3月以来の低さとなった。また、鉱工業生産の伸びは2.2%から0.2%に急減速した。

ロイターより

ロシア経済の状況を見て、ウクライナ戦線の維持は保って今年一杯だろうという噂が囁かれていたが、ここに来て更に悪い材料が出てきてしまった。

そして、トランプ氏の政策が一気にプーチン氏のクビを締めた格好に。

支那はロシアに全掛けするのか

別の記事で、トランプ氏の政策が全世界の経済に影響を与えたという記事を書いたが、これがまた更新されている。

別の記事として説明するかちょっと悩ましいのだが、簡単に整理しておくと、この全世界に対して高率関税をかけてやるぜ!という恐ろしい政策は一旦ストップ。

訂正 米国株式市場・午後=急騰、トランプ氏が相互関税の一部90日間停止を発表

2025年4月10日午前 3:46

9日午後の米国株式市場は、主要株価3指数が軒並み急騰した。トランプ大統領は貿易相手国に対する相互関税について、国・地域ごとに設定した上乗せ部分を90日間停止すると発表した。一律10%の基本関税は維持される。

ロイターより

唐突に関税をかけると決定して世界の首相を慌てさせたと思ったら、唐突に90日の猶予を与えると来た。

そして、有線交渉権を得た石破氏は持っているというべきか。

関税協議、日本に「優先交渉権」 米財務長官が交渉担当

2025年4月8日 5:51 (2025年4月8日 6:24更新)

関税をテコに世界貿易システムの転換を目指すトランプ米政権は7日、日本との交渉をベッセント米財務長官らが担うと明らかにした。他国に先駆けて交渉を始める。非関税障壁などが議題になるが、日本には円安の是正でも協調の余地がある。

日本経済新聞より

これに関する論評はここでは避けるが、割を喰らったのは支那である。

トランプ氏、日本など相互関税「90日間停止」-対中125%に引き上げ

2025年4月10日 2:24 JST 更新日時 2025年4月10日 9:04 JST

トランプ米大統領は9日、米国に報復措置を講じていない日本などの国・地域に対して、高水準の「相互関税」を90日間停止することを承認したと明らかにした。一方、中国に対しては関税を125%に引き上げた。

Bloombergより

もうメチャクチャだ。

そして、更にウクライナ戦線への支那人参加が明らかになって、どうなってしまうのやら。これ、支那共産党の答え次第では、トランプ氏が「制裁じゃー!」と言い出しかねない。

昨日までは「アメリカ」対「全世界」という構図の絵が見えていたのだが、ここへ来て「ロシア+支那」対「アメリカ+ヨーロッパ」という構図に書き換わる可能性が高くなってしまった。

北欧では支那のウケまだかなり良かったのだが、ロシアに荷担していると分かれば、今の構図はがらりと変わってしまう。

未だ未確定要素は多いんだけど、そうなってしまうといよいよ「大きな戦争」という段階に入ってしまうやもしれない。

日本は、「消費税ガー」とか、「政治と金が-」とかやっている場合じゃないよ。いよいよ急がないと。

追記

おーおー、これは確実に人民解放軍絡みだな。

「中国人兵155人がロシア軍で戦闘参加」…ゼレンスキー大統領「SNSで募集」と指摘

2025/04/10 04:53

ウクライナのニュースサイト「ウクライナ・プラウダ」などによると、同国のウォロディミル・ゼレンスキー大統領は9日、ロシア軍に参加する中国人兵士について、少なくとも155人を特定したと記者団に明らかにした。中国発の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」などのSNSを通じて募集された兵士で中国政府も状況を把握していると指摘した。

讀賣新聞より

ただ、支那共産党は当然把握していて、しかしどう関与しているのかは明らかではない。

中国側は、中国人の露軍への参加について政府の関与を否定している。多数の中国人が露軍に参加しているとのゼレンスキー氏の8日の指摘に対し「全く根拠がない」(中国外務省の副報道局長)と反発していた。

讀賣新聞「中国人兵155人がロシア軍で戦闘参加より

しかし100人を超える規模でロシア軍に参加している以上は、人民解放軍が無関係であるとは思えない。そうすると、やっぱり失業対策だろうか。

ゼレンスキー氏は、中国人が「ウクライナの領土で戦っている」とし、「ロシアは勧誘広告の動画を中国のSNSに流している」と指摘した。募集に応じた中国人らはモスクワで健康診断を受けた後、1~2か月間の訓練が行われたという。

讀賣新聞「中国人兵155人がロシア軍で戦闘参加より

ゼレンスキー氏によると、ロシア軍はTikTok(ティックトック)など交流サイト(SNS)を通じて中国人兵士を募集しており、中国当局も把握。採用時期は2024年後半がほとんどだが、23年に採用された兵士もいる。砲手などとして従事しているという。

Yahoo!ニュースより

この兵士、20代から30代だと言われていて、軍事経験があると推察される。まさか、素人を砲手にしないだろうし、1~2ヶ月の訓練でそこまでの技術が仕込めるとも思えない。2023年から採用されていて、前線で経験を積んだということかも知れないが……。

コメント

  1. 山童 より:

    いや解放軍てしょと思ってました。
    けど追及しても「傭兵すよ。個人の問題」としか北京は言わない。
    朝鮮戦争だって「紅軍・解放軍は参戦してない旨」てすからね。あれは「あくまでも義勇兵だ!」という事になってる。
    北京の海外向け公式見解は知らんですが、
    内側の人民に対してはそう言ってる。
    それね、東京に出た時に池袋のシナ人街で「変な日本語訳された反日ドラマDVD」を買ってきて視聴するんですけれど🤣、こういうの観ると北京がどう人民を洗脳してるか解るんすよ。
    そういや昨年か、中国国内で朝鮮戦争時の
    「人民義勇兵」の映画がヒットしましたね。100㍍以上前方の米兵がサブマシンガンでバタバタ倒れるちう「いまどき無いわ(詳しくは七面鳥様に聞けば解るす)!」な映画(笑)なのでね、ふざけんなー!と
    米国が怒っても「ボランティア(義勇兵)てすから」としらばくれるでせう。
    するとトランプ氏がさらに報復すると。
    まぁそういう流れになるのでないすかね?

    • 山童 より:

      砲手ねぇ……我が国の野戦特化か。
      あれねぇ熟練は必要すよ。
      そもそも大砲って「当たらない火器」なんですよ。直接照準する武器じゃない。
      こう撃って、着弾して、その位置を確認して、そこから座標で修正をかけていき、目標に近づけていく。その作業の本質はナポレオン時代から変わらない。
      まぁ今どき三角関数で攻撃目標との距離を測ったりはしないでしょうけれど。
      発射後の砲弾が尾翼コントロールで精密砲撃できるようになった今でも、「砲撃発射した後の修正の方が大事」なのは変わらない。すると3ヶ月の初等訓練で野戦特化は務まらんですよ。
      つまりはプロ軍人か、ずいぶん前から派遣していたのか。

      • 山童 より:

        どの程度の砲かは解らないですが、
        分解して手分けして歩兵が運べる迫撃砲であっても、だいたい熟練した兵士が3人はいる。ど素人まじるとヤバいですよ。

    • 木霊 木霊 より:

      北京は「義勇兵だ」ってことにしたいでしょうね。
      ちらほらとSNSで公募だとか、家族に黙ってロシアに行ったとかなんとかいう情報が出回っています。
      ですが、人数が人数ですから、やや怪しい気はしますね。

      人民義勇兵の映画は見ていませんが、ファンタジー要素が強いという噂のようですね。
      今後どうなるのやら。

    • 七面鳥 より:

      >100㍍以上前方の米兵がサブマシンガンでバタバタ倒れる

      横合いから失礼します。
      えっと。
      馬賊の、マウザーM712シュネルフォイヤーの横倒し水平撃ちかな?(違
      そもそも論として、その頃の中華兵、SMG持ってたんでしょうか……

      ※ゲーム「大戦略」のⅡだっけかな、その頃のゲーム紹介記事で、「中華鍋かぶった中国兵はとにかく安い!」って書いてあって(生産コストの話です)、腹筋切れるほど笑いました。

  2. 砂漠の男 より:

    トランプ政権が、マッドマン戦略で市場を破壊しながら、支那に包囲戦を仕掛けていることはもう明らかでしょう。

    支那もメンツが先走って、報復関税(84%)で対抗しましたが、まったく経済メリットなし。一昨日、人民元は対米ドルで10年以上ぶりの最安値($1=RMB7.35)に。

    人民元、23年9月以来の安値 米国の対中関税が重し(4/9ロイター)
    https://tinyurl.com/4zamx72t

    人民元がどれくらい戻すかで、今後の米中関係への市場評価が判るでしょう。

    • 木霊 木霊 より:

      新しい記事にも書きましたが、結構大変なことになっています。
      どこまでやるんでしょうかね、このチキンレース。
      アメリカも困るでしょうが支那も困ると思うんですよね。

  3. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    北の兵隊もそうですが、支那の兵隊も、戦訓を持ち帰ることを最優先してるのでしょう。

    実際、そのような分析をどこかでチラ見しましたが……

    えげつないというか、貪欲というか。
    西側、特にわーくにが甘っちょろいというか……

    • 木霊 木霊 より:

      こんばんは。

      かなり高級な兵士を投入している可能性が高いので、捕まったり殺されたりするとちょっと不味いかもしれません。