予定調和ですな。
自民・西田昌司氏、首相の交代要求「参院選戦えない」
2025年3月12日 11:45 (2025年3月12日 15:35更新)
自民党の西田昌司参院議員は12日の党参院議員総会で、石破茂首相を交代させるべきだと訴えた。2024年10月の衆院選で与党過半数割れとなった結果を踏まえ、現在の体制では「参院選を戦えない」と指摘した。出席者が明かした。
日本経済新聞より
トラブルがあって書き込みが出来なかったため、本日は軽めに。
選挙モードになる
不支持広がる
自由民主党の話、なかなか騒がれているけれども、ここのところ石破政権の支持率は低下している。
石破内閣「支持」8ポイント下がり36%「不支持」45% 世論調査
2025年3月10日 19時02分
NHKの世論調査によりますと、石破内閣を「支持する」と答えた人は、2月の調査より8ポイント下がって36%で「支持しない」と答えた人は10ポイント上がって45%でした。
NHKニュースより

ネットでは、「減税はポピュリズムで無責任だ」と騒ぐ人々もいるし、「インフレが進んでいる状況で減税するのはあり得ない」という原則論を言われる方も居る。
「うけないことでもやらねば」石破首相「うけることばかりでは国が滅ぶ」 自民・森山氏は「国民に正直に」
3/8(土) 16:52配信
石破首相は8日、自民党の会合で、「うけないことでも、やらなければならない。うけることばかりやっていると国は滅ぶ」と述べた。
Yahooニュースより
石破氏も増税路線をひた走っていて、ウケは悪い。更に、やっている政策の説明に説得力と納得感がないんだよね。
生存権の問題
おそらくは、三党合意の路線を走れなくなった辺りから、困った立場になったのだろう。
このブログでは国民民主党の「103万円の壁の議論」には賛同していて、生存権に基づいて生活保護や最低賃金と同じように壁を動かすべきだよね、というロジックは分かり易い。
ところが、自民党としてはコレに素直に乗るためには財務省を説き伏せなければならず、容易に決断が出来なかった。
自民党はサイトでもごちゃごちゃと説明をしているが、理屈がおかしいのである。
年明けからの3党協議で、国民民主党から「基礎控除の引き上げは憲法で定める生存権に基づくべき」との主張がありました。これを受けて、自公両党は、東京都の生活保護基準や最低賃金の水準等を考慮し、年収200万円以下の低所得層の税負担を軽減するため課税最低限を123万円から160万円に引き上げることにしました。
「103万円の壁」 Q&Aより
この説明、不自然さを感じないだろうか?そもそもの「生存権」とは、日本国憲法で保障されている、国民が健康で文化的な最低限度の生活を営む権利であり。社会権の基本的な権利で、社会福祉や社会保障などの充実が国の責務とされている。
つまり、国民を区別せずに全ての国民にとって適用されるべき話なのである。しかし、自民党の判断としては「低所得層の税負担を軽減」として、低所得者じゃなければ関係ないね、としたのだ。
所得に応じた課税負担という話は理解できるが、生存権を根拠にした場合には所得に関係なく適用しなければならない。であれば、「これは生存権の問題ではない」と最初に否定しなければ理屈が通らない。
更に、あれだけ財源について騒いでいたのに、4枚の壁を実現するための財源について一切説明がないのも、説得力に欠ける部分だと思う。
国民民主党とは組めない
自民党がこんな迷走している理由は、公明党に配慮しているからだと僕は考えている。

支持率に関して引用したニュースには年代別の支持率が書かれていて、40代以下の支持率が非常に低いことが分かる。
この辺りが何処を支持しているかというと、国民民主党とれいわ新選組である。何れもポピュリズムの流れを汲んでいて、特にれいわは党首のパフォーマンスに尽きる宗教的な臭いのする組織だが、それでも支持を集めているのは「手取りを増やしてくれる」という共通項があるからだ。
3党合意で、石破氏は国民民主の提案に乗ろうとしたのだけれど、これに大きく反対したのが公明党である。
おそらく、3党合意の100%履行をすると、一気に国民民主党の支持が広がり(履行しなくても広がったが)、公明党が埋没する危険性が高く、なんなら与党から野党に転落する可能性すらあった。
そこでおかしな主張をしつつ、とにかく「与党は自民と公明でやりたい」という秋波を送っている。
そして「選挙やるんですよね?」「公明党の力が必要ですよね」という揺さぶりをかけている。
禁じ手の予算再修正
さらに「やってしまった」ことがある。
自民 公明 予算案と税制関連法案の修正案を了承 国会提出へ
2025年2月28日 13時24分
新年度予算案をめぐり、自民・公明両党は、日本維新の会と合意した教育無償化の具体策などを反映させるため、予算案と税制関連法案の修正案をまとめ、それぞれ党内の了承を得る手続きを行いました。
NHKニュースより
修正して国会に提出した予算案だが、賛成多数で可決した。

ところが、こんなニュースが。
自民 新年度予算案を再修正の方針伝える 自立国対委員長会談で
2025年3月11日 18時57分
高額療養費制度の負担上限額の引き上げが見送られたことをめぐり、自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談し、自民党は追加の費用が生じるのを踏まえ、新年度予算案を再び修正する方針を伝えました。
NHKニュースより
いやいや、ちょっと待てよ。メディアは「極めて異例の再修正」などと訳の分からないことを言っているが、国会に提出した予算は既に可決されているのだ。これを「再修正」とはどういうことか。
国会をバカにした話ではないだろうか?そして、やっていることは韓国の弾劾決議と同じパターンで笑えない。
青山繁晴参院議員 石破首相の予算再修正「政局の始まり」「政治責任取らざるを得ない」
2025/3/12 13:41
自民党の青山繁晴参院議員は12日朝、ニッポン放送のニュース番組「飯田浩司のOK! Cozy up!」に生出演し、石破茂首相が高額療養費の負担上限額引き上げ凍結を表明し、令和7年度予算案が参院で再修正されることについて、「政局の始まり」「(首相は)一定の政治責任は取らざるを得ない」などと語った。
青山氏は番組で、「政局の始まり。衆院で通った予算案を再修正するのは、現憲法下で初めて。その理由は『(石破)首相が迷ったから』というのはハッキリしている。だいぶザワついている。自民党の中も、国会の中も」と語った。
産経新聞より
この点、青山氏が論点を指摘していて、一度決めた予算を「前提が変わったから」という理由で再修正するというのは言語道断である。
その根拠が、こちら。
高額療養費制度 負担上限額 ことし8月の引き上げ見送りへ 政府
2025年3月7日 18時46分
高額療養費制度の負担上限額の引き上げについて、政府は与野党からさらなる見直しを求める意見が出ていることから、ことし8月の引き上げを見送る方針を固めました。
NHKニュースより
迷うくらいなら、最初から負担上限額の引き上げなんかやるなよ……。
高市氏で戦えるのか
石破氏は、そもそも衆議院選挙の敗北の責任をとらねばならなかった。
石破首相 衆院選敗北を陳謝 次の選挙へ体制整える考え示す
2024年12月8日 15時35分
自民党は、ことし10月の衆議院選挙で落選した候補者と党執行部による懇談会を開き、石破総理大臣は、選挙での敗北を陳謝したうえで、次の選挙に向けた体制を整えていく考えを示しました。
NHKニュースより
責任をとれない党首の下で、選挙を戦えないというのはまさにその通りで、公約を掲げて戦った結果敗北したのだから、誰かが責任を採る必要がある。
それを、選挙対策委員長の小泉進次郎氏のクビを切ったくらいでお茶を濁してしまった。
もはや石破氏の元で戦うのはあり得ないのである。その上での禁じ手なのだから、そりゃ叩かれるよ。
だが、問題は高市氏を選挙の顔として戦えるかどうか?だ。正直、担ぐための神輿としてはなかなか使い処の難しい人材である。強力なサポートが必要で、かつ公明党と手を切るくらいの大きな決断が出来ないと、支持は広がるまい。
コメント
こんにちは。
高市氏がやりたい放題やっていただけるなら、圧倒的に応援する所存です。
まずは守旧派と売国奴を処しましょう。話はそれからだ>自民党
※何としても2Fをポアしないと……出来れば岸田も。
こんにちは。
自由民主党に高市氏を担ぐ覚悟があったのなら、あそこまで負けなかったのですけれどね。
すでに知れ渡っていますが、石破首相が新人自民党代議士ら19人に対し、
10万円相当の商品券を配ったというニュースが報道されています。
https://www.sankei.com/article/20250314-2EQGCWFH3BG7NPVN53WIHF6EEY/
石破氏は何十年も国会議員として活動しているので、むしろその事実こそ、
10万円商品券の贈答が贈賄であることを示唆しているよね?と思うのですが。
本人は自腹だと言ってるようですけど、なんておバカなことをするのでしょうね。
先日には、311追悼式典で居眠りしていたとやり玉に上げられていたばかりで、
外国人労働者の受け入れ・育成を閣議決定したというバッドニュースもありました。