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韓国の尹錫悦大統領が釈放

大韓民国ニュース
この記事は約5分で読めます。

あまり触らないでもイイ話なんだけれど、前からの流れもあるので軽く触れておくことにする。

韓国の尹錫悦大統領が釈放、戒厳令宣布巡り内乱罪で起訴…検察が即時抗告を断念

2025/03/08 20:28

韓国の検察は8日、戒厳令宣布を巡って内乱罪で起訴された 尹錫悦大統領の釈放を認めるソウル中央地裁の決定に対し、即時抗告を断念することを決めた。 京畿道義王市のソウル拘置所に収容されていた尹氏は同日夕、52日ぶりに釈放された。

讀賣新聞より

……流石に内乱罪は無理筋だから。

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政治的混乱は未だ続く

軽く整理

久しぶりの話題だから簡単に整理しておく。

前回整理した記事はこちらで、良ければ読んで欲しい。

で、簡単に事実を纏めておくと、以下の様になると思う。

  • 12/4:尹錫悦氏、ご乱心。非常戒厳を宣言してしまう。(憲法違反の疑い)
    • 韓国国会が正常に機能せず、野党が弾劾を連発して政策が実行できない
    • 非常戒厳の時点で22件の政府官僚の弾劾訴追発議されていた
  • 国会に韓国陸軍が突入するも、5時間余りで解除
  • 12/10:尹錫悦氏に対して弾劾訴追発議
  • 12/14:内乱罪で弾劾決議
  • 1/15:尹錫悦氏、高位公職者犯罪捜査処(公捜処)に拘束される
  • 1/19:尹錫悦氏、高捜庁に逮捕される

控えめに言って意味が良く分からない。

尹氏の 罷免可否を判断する憲法裁判所の 弾劾審判の宣告が近く見込まれる中、釈放が世論の動向に影響を及ぼす可能性もありそうだ。尹氏は職務停止中で、今後、在宅で刑事裁判を受けることになる。

讀賣新聞「韓国の尹錫悦大統領が釈放、戒厳令宣布巡り内乱罪で起訴」より

そして、ユンユンは釈放された。

む、無理筋かな?

そもそも、ユンユンの非常戒厳の宣言も意味が良く分からないが、その後、内乱罪で弾劾決議される流れも、拘束される流れも意味不明である。

尹氏は1月15日、高位公職者犯罪捜査庁(公捜庁)などの合同捜査本部に身柄を拘束されて以降、拘置所で勾留されていた。起訴後の2月4日に勾留取り消しを地裁に請求。尹氏側は勾留期間を過ぎて起訴されたなどと訴えていた。地裁は今月7日、尹氏の申し立てを認め、検察は7日以内に即時抗告するかどうか判断を迫られていた。

讀賣新聞「韓国の尹錫悦大統領が釈放、戒厳令宣布巡り内乱罪で起訴」より

今回は、地裁が判断したのは、「勾留期間を過ぎて起訴された」という点に正当性があると。

公捜庁にそもそも内乱罪の捜査権があるのか?とか、大統領逮捕に正当性があるのか?とか、そもそも内乱罪って成立するの?とか、そういう根本的な問題はあるのだが、今回は明確に期日切れで起訴されているので流石に言い逃れできない。

ただし、拘留が解かれただけで、弾劾裁判の審理は進んでいる。おそらくは3月20日頃までには弾劾が確定すると思われる。

韓国 ユン大統領 拘束解かれ刑事裁判へ 弾劾裁判は近く判断

2025年3月9日 6時37分

去年、「非常戒厳」を宣言した韓国の尹錫悦大統領は8日に釈放され、今後は拘束を解かれた形で刑事裁判に臨むことになります。一方で、それとは別に行われている弾劾裁判は、今月中旬にも弾劾が妥当かどうかの判断が示されるとみられています。

NHKニュースより

そして、弾劾が決まれば次は大統領選挙の準備が始まるので、5月頃までは韓国の政治は空転したままの状態はしばらく続く。

大統領不在

最近色々書いている通り、トランプ氏が世界情勢を引っ掻き回している最中なので、本来であれば韓国としてはこれに対応するために動かねばならない。

前回触れたカナダの関税引き上げと、支那の対抗措置も韓国には大きく関わる話。

韓国は支那とアメリカとの貿易を最大化していたけれども、支那経済の傾きと共に技術が追いつかれてしまったことで、貿易相手国からライバルにクラスチェンジ。

一方、アメリカとの貿易も関税引き上げにダイレクトに関わる。そうすると、貿易依存度の高い韓国にとっては死活問題になる。

韓国の自動車輸出の52%が米国…「関税20%賦課時には営業利益19%減少」

2025.02.12 07:58


トランプ米大統領が10日、輸入自動車と関連し「数字を確認している」と明らかにし、「自動車関税」も差し迫っている様相だ。自動車は昨年韓国の対米輸出額のうち27.2%を占めた輸出1位品目だ。

中央日報より

中央日報は直接的な輸出の話をしているが、韓国ではもっと深刻な事態が進行している。

先日触れた支那製自動車製品を韓国内で組み立てて、韓国製品としてアメリカに輸出する「タグ替え」の問題だ。迂回輸出が明らかになった以上は、アメリカに問題視されるのは時間の問題である。そうすると、韓国自動車業界はもっと厳しい立場に立たされる可能性がある。

そして、職務停止中のユンユンには出来ることはない。

ただでさえ、韓国国内の内需が疲弊して住宅バブル問題を抱えているのに、更に外需もダメとなると、いよいよ危ない。5月に選挙をやって6月くらいから韓国政治が動き出すとして、果たして間に合うのか?という懸念はあるんだよね。

その時に、韓国はどのグループに入ることを選択するかは、興味深いところである。

コメント

  1. 匿名 より:

    日本国の首相について、前任者の不祥事は追求しないという不文律があるとのこと。韓国は政敵をとにかく追い詰めますね。

    • 木霊 木霊 より:

      「積弊清算」というのだそうですよ。
      自らの正当性を高めるために、前任者を徹底的に否定するのが定石らしいので、不毛ですよね。

  2. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    ユンユンが釈放されたとしても、弾劾は多分不可避。
    「共に民主党」政権が立つ事も多分不可避。
    「今のままなら」ミョンミョンが大統領になるのも(対立候補が居ないので)多分不可避。
    そうなると、ムンムンどころじゃない暗愚政治が半島南部を覆い尽くすのは不可避。

    さて、北と支那はどう出ますかね?
    わーくにとアメリカも腹据えておかないと……

    ※大統領選以前にミョンミョンがタイーホされると全部ひっくり返る。
    ※そもそもミョンミョンは舌禍が酷いし有罪確定待ったなしの犯罪者なので、どっかで歯車狂うと大統領になれない、でもそうすると、多分、もっと酷い事になる。