あ、結構ですぅ。日本はそこには不参加でお願いしますぅ。
【韓半島平和ウォッチ】韓日戦略的パートナーシップでトランプ2.0「混沌の秩序」に対応しよう
2025.01.28 15:21
トランプ2.0時代の幕が上がった。
中央日報より
タイトルを読んだ段階で、脊髄反射的にお断りをしてしまったが、少なくとも政治的安定性を取り戻してから来て欲しい。
日本にメリットがない
アメリカのモンロー主義
さて、中央日報の記事に突っ込みを入れるのは野暮かもしれないのだが、日本国民としては全力でお断りしたいところだ。
米国が唯一の超強大国として世界秩序を率いた脱冷戦時代は終わった。トランプ政権2期目は米国の再建に集中しながら世界への関与を最小化しようとする。同盟への配慮より米国の利益、多国間外交より2国間外交、価値よりも取引、世界秩序維持よりも米国優先主義を前面に出す態勢だ。帰ってきたトランプ大統領は「忠誠心あふれる」参謀、強力なアジェンダ、両院と司法府の掌握を基盤に1期目より「強化されたトランプ主義」を追求するだろう。
中央日報「韓日戦略的パートナーシップでトランプ2.0「混沌の秩序」に対応しよう」より
トランプ氏が二国間外交を好み、今後も二国間での交渉を加速しようという姿勢を示すだろうという話には同意するが、だったら米韓で対応すべき話ではないのかな。
こっちを見て貰っては困る。
トランプ大統領は孤立主義外交を公言し、これは中国・ロシア・北朝鮮・イランなど「かく乱の軸」に対抗して自由主義の国際秩序を維持すべき西側の結束力に否定的な影響を与えるおそれがある。
中央日報「韓日戦略的パートナーシップでトランプ2.0「混沌の秩序」に対応しよう」より
トランプ氏にとってモンロー主義は相性が良いらしく、主張の端々からアメリカの独自外交を進めていく様子は感じ取れる。
まあ、モンロー主義はもともと第5代アメリカ大統領のジェームス・モンローの演説から来ているのだから、アメリカと相性が良いのは当たり前かもしれない。
<年次教書の概要>
Wikipedia「モンロー主義」より
- ヨーロッパ諸国の紛争に干渉しない。
- 南北アメリカに現存する植民地や属領を承認し、干渉しない。
- 南北アメリカの植民地化を、これ以上望まない。
- 現在、独立に向けた動きがある旧スペイン領に対して干渉することは、アメリカの平和に対する脅威とみなす。
1823年の年次教書なので随分と背景は違うのだが、現状のトランプ氏の方針とはかなり似通った印象を受ける。
MAGA
メイク・アメリカ・グレート・アゲイン(MAGA)とは良く言ったモノだが、要はアメリカは独自利益を追求していくと言うことになる。世界の平和はアメリカの利益だという考え方から、アメリカは世界の警察になる道を選んでいた時代があったが、不利益の方が増えてしまったので辞めたいと、それだけの話でもある。
したがって、シンプルに考えれば韓国がアメリカに対する利益を提示できれば、交渉の余地があると言える。
我々が米国発の複合的な波をうまく乗り越えるには、不確実性の中に置かれた韓米同盟を確実にし、揺らぐ自由主義の国際秩序を守らなければいけない。韓国と戦略的利益を共有する国家との協力強化が求められる。
中央日報「韓日戦略的パートナーシップでトランプ2.0「混沌の秩序」に対応しよう」より
なにか勝手なことを言っているが、ここの下り、「アメリカさん、これまで通り韓国を守ってね」と聞こえるんだけど。
中央日報が主張する外交安保における4つのポイント
こういった主張はまさに韓国らしいと言えるが、しっかり最後まで読まないことには公平性に欠けるね。
中央日報の主張をもう少し丁寧に読んでいくか。
- 複合大転換と多重危機への共同対処
- 経済安全保障分野で相互利益の最大化
- 地政学的な側面
- 北朝鮮の非核化と韓半島の平和定着と統一
この4つのポイントを挙げているが、これがまた荒唐無稽である。
1~3の項目は、要するにアジアが不安定化しているけど、お隣同士協力してよというだけの主張である。韓国にはこんな強みがあるというような主張をしているわけではないところがポイントだ。
だが、日本の方針としては別に韓国に頼らない方向で動いている。その辺り、中央日報も突っ込んでいるのだが。
22日に開かれた米日外相会談やクアッド(米日豪印)外相会合で、それぞれ韓米日協力と北朝鮮非核化問題が消えたのが代表的な例だ。
中央日報「韓日戦略的パートナーシップでトランプ2.0「混沌の秩序」に対応しよう」より
この他にAUKUSなどもあって、日本は積極的にこの枠組みを使って防衛力の強化を図っている。日本にとって、FOIPという枠組みも重要である。
え?韓国?要らない子ですね。
韓国は半導体技術などにも言及しているが、日本としては台湾と組めれば良いので、やっぱり、ね。
ちなみに4つ目なんだけれども、ちょっと前までは「朝鮮半島の非核化」とか言っていたような気がする。ここは、拉致被害者を取り返す文脈なら強力の余地がある話なんだけれど。
だが、かなり勝手なことを言っている。
1994年のジュネーブ合意当時に軽水炉建設費用を分担したように、北朝鮮の非核化過程で生じる対北朝鮮経済支援措置への日本の参加も必須だ。統一の過程でも日本は北朝鮮の変化を誘導するうえで重要なパートナーだ。また、統一後に予想される莫大な北朝鮮経済再建費用の準備で、世界最大の純資産国でありアジア開発銀行主導国である日本の役割を期待することができる。
中央日報「韓日戦略的パートナーシップでトランプ2.0「混沌の秩序」に対応しよう」より
日本にATMになれと。
いや巫山戯んな。
真面目に読むとアホを見ることは分かっていたんだけど、全体を通して韓国は日本を利用しようとしか書いていない。政治が麻痺状態なので、「何とかしてくれ」という悲鳴かも知れないが。
だが、アメリカが言っているのは、「アメリカにも利益を配れ」という話なのだから、こんな視点で論じている時点でもう救いがない。
韓国だなぁ、という感想しか出ない。あ、これ、実は1行で終わる記事なんだね。「韓国だなぁ」と。
コメント
まぁ冒頭で木霊様が仰る事が正鵠を射ているんですよ。
お前らの国内政治グダクダを解決してからものを言え!
日本もこのままいけば、税負担による国民生活の困窮、スパイ野放し、各種インフラの老朽化、外資による水源地買い占め、移民による治安低下などなどお隣に負けず劣らずな状況になりかねない。
原資をザルみたいな国に注ぐ余裕などびた一文ない!
そのような状況に陥ってるのは、いつまでたっても国の基本方針を定められす内部抗争と揺り戻しを繰り返しているからで。
また連携を取るにしても、ちゃぶ台返しの癖が直らないことは判明してます。
つまりはお前らをアテにしないから、俺たちも当てにするな。そういうことですね。
困った国ですよね、韓国は。
どうも石破政権は、そういう国としっかり付き合っていきたいという希望があるらしいんですが、もうちょっと時期と相手を見極めろと。
隣国なのですから、無関係というわけには行かないんですが、今、付き合う必要はありません。
正直、北朝鮮もかなりやばい状況になりつつあるんですが、この辺りは最近触れていませんでした。また、そのうちに。