ちょっと忙しかったので、ニュースに目を通していない。なので、目に付いたニュースを1つだけピックアップしたんだけど……。
立民、保険証「復活」法案提出
2025年01月28日10時59分配信
立憲民主党は28日、昨年12月に新規発行が停止された健康保険証を「復活」させる法案を衆院に提出した。マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」の利用環境が整うまでの間、健康保険証の新規交付や利用を可能とする。
時事通信より
「利用環境が整うまで」っていつよ。
支持率が低迷しているのはそういうところだぞ
支持率が低迷
ここのところ、支持率を落としている立憲民主党だが、出す政策が「アレ」でどうしようもない。
NHKの調査ではまだ立憲民主党は2位に留まっているが、国民民主党に猛追されている。

だが、時事通信の調査では、既に2位は逆転しているのだ。
内閣支持、微増28.2% 国民民主、野党トップ―年収の壁「178万円」最多・時事世論調査
2025年01月16日15時04分配信
時事通信が10~13日に実施した1月の世論調査によると、石破内閣の支持率は28.2%だった。前月より1.4ポイント増えたものの、政権維持の「危険水域」とされる2割台にとどまった。不支持率は前月比1.0ポイント減の40.3%だった。国民民主党が初めて野党でトップの支持率となった。
時事通信より

その理由は説明するまでもあるまい。
そもそも看板政策が良く分からない
立憲民主党の方針がブレブレなのはいつものことではあるが、それにしたって野田氏が代表になってからはかなり酷い。
焦る立民、看板政策乏しく 夫婦別姓実現へ公明に秋波
2024年12月26日 19:30
立憲民主党は2025年1月召集の通常国会に向け、党勢拡大の具体策を探っている。「年収の壁」引き上げを巡り国民民主党が注目され、埋没気味となっているためだ。現状打破へ与党の公明党に選択的夫婦別姓の実現で協力を呼びかける。国民民主や日本維新の会とは給食費の無償化法案を共同提出した。
日本経済新聞より
去年の12月にはこんな記事を書かれていたが、正直何を目指しているのかは良く分からない。自民党もかなりダメなので、敵失に助けられている部分はあるかもしれないが、逆に言えば自民党の政策がハッキリしていないから、立憲民主党も対立軸を生み出せないでいるとも言える。
元来、そういう政党なのだ。
立民・野田氏「財源に責任」 政策実現へ予算の無駄削減
2025年1月24日 10:00
立憲民主党の野田佳彦代表は2025年度予算案の国会審議で無駄な歳出の削減に注力する考えを示した。削減分を原資に「財源を確保しながら政策実現する。政権を狙うのだから財源に責任を持つ」と強調した。日本経済新聞のインタビューに答えた。
実現をめざす政策として学校給食費の無償化や介護従事者らの処遇改善などを例示した。
日本経済新聞より
1月に入ってからは、こんな発言をしている始末。だが、学校給食の無償化なんて、性急に改善すべき話でもない。○○を無償化するって発想は、大抵ロクデモナイ話になってしまうんだよね。
そういえば、高校無償化を目指している政党もあったっけ。
維新 高校授業料無償化へ 就学支援金拡充など制度設計求める
2025年1月27日 20時33分
自民・公明両党と日本維新の会の政策責任者が会談し、維新の会がことし4月からの高校の授業料無償化の実施に向けて、就学支援金の拡充など制度設計を急ぐよう求めたのに対し、与党側は持ち帰って検討する考えを伝えました。
NHKニュースより
これもちっちゃい話なんだよね。
マイナンバーカード推進に逆行
で、マイナンバーカードの推進に待ったを掛けるというのが、冒頭のニュース。このブログでもちょいちょい話題に挙げているが、正直「紙の保険証」を廃止して以降、マイナンバーに乗り換えないとな、という人も増えてきている。
そして、どうしてもマイナンバーカードを使いたくない人は、資格確認書を発行して貰えば良い。
健康保険証の代わり「資格確認書」75歳以上対象 発行準備進む
2024年11月29日 1時39分
まもなく健康保険証の新規発行が停止されるのを前に、12月以降、75歳になる人たちに、保険証の代わりとなる「資格確認書」と呼ばれるカードの発行が進められています。
NHKニュースより
この資格確認書、交付より3年を有効期限とするので、マイナンバーカードの有効期間(18歳以上は10年)より短い。
そういう制度に代わったのだから、それで良いと思うのだが……。
中島克仁政調会長代理は記者団に「国民の多くがマイナ保険証に不安を示している」と指摘し、マイナ保険証と健康保険証の併用を求めた。
時事通信「立民、保険証「復活」法案提出」より
えぇ、寧ろ、「紙の保険証」を継続使用する方が不安なんだけれども。
マイナ保険証利用率、25%に 昨年12月、移行開始でアップ―厚労省
2025年01月21日19時32分配信
厚生労働省は21日、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」の昨年12月の利用率が25.42%で、前月比で約7ポイント伸びたと発表した。昨年12月2日に従来の健康保険証の新規発行を終了し、マイナ保険証への本格移行が始まったことが影響した。
時事通信より
マイナ保険証の利用が増えていないのが問題といえば問題だが、逆行するメリットは良く分からない。誰が求めているのやら。
自分たちが推進した政策では?
そもそも、このマイナンバー制度に健康保険証などを紐付ける発想は、自民党の政策だというわけではない。
マイナンバー―民主党政権下で作った行政コスト削減の画期的法案
2013.04.26
今日、衆議院の内閣委員会で、個人番号(マイナンバー)制度関連法案が可決されました。
再来週の本会議、そして、この国会における成立に目途が立ったということを、非常に嬉しく思っています。
我々が与党だったときに、政府の中で検討を行い、国会に法案を提出、自民党、公明党とも協議をして、手直しをしたものがこの国会に出てきたわけです。
基本的に、私たちの内閣のもとで作ったもので、成立することは非常に意義のあることだと思います。
~~略~~
これで、個人にとっても、いろいろな手間がよりかからなくなる。窓口までわざわざ行かなくてもよくなるというプラス。そして、行政にとっては、それだけ効率化し、コスト削減ができる。より重要な行政に力を振り向けることができる。そういうメリットがあります。
また、個人だけではなく、法人にも番号を振ることにしていますので、例えば、社会保険、年金、医療、法人所得など、今までバラバラに管理されていたものが、一体的に管理することが可能になる。そういう意味でのプラスも極めて大きいと思います。
岡田かつやブログより
一体的に管理することが可能となり、行政コストを圧縮できるとは一体何だったのか。
野田氏はこの法案作成を知らなかったのか、或いは忘れてしまったのではないだろうか。もしくは、民主党時代には健康保険証が消えて無くなると言うことを想像すらしていなかったのだろうか。
政策がダメ
結局、国民の多くは自分たちの生活が豊かになることを求めている。そういう意味では、国民民主党は実に巧くやったと思う。
<独自>「年収103万円の壁」150万円上限に引き上げ 政府・与党が調整
2025/1/24 16:37
政府・与党は、所得税が生じる「年収103万円の壁」の引き上げを巡り、150万円を上限に引き上げる方向で調整に入った。24日、政権幹部が明らかにした。国民民主党は178万円への引き上げを求めていたが、与党は昨年末に123万円を提示したため、両者の交渉は中断していた。国民民主の理解を得られるかが焦点となる。
産経新聞より
数日前にこんなニュースが流れたが、そもそも123万円はどうなったんだろうか。150万円はOKで178万円がダメな理由は一体何なのか?根拠はサッパリ分からない。
自民党としてはなんとか値切りたいという思惑があるのだろうが、そんな分かりにくい話をするのであれば、「じゃあ200万円で」と決めてしまえば次に進めるハズなんだが。
だが、こうやって国民民主党が自民党と折衝が出来ており、民意を味方に付けている状況を考えれば、存在意義が揺らいでいる立憲民主党は存在意義を失ってしまう。どんな政策を打ち出すのか国民に示せない政党は、滅びてくれてイイヨ。
コメント
マイナンバーカードと一体化してない保険証(顔写真入・ICチップ入り)ならあってもいいんですけどね。
問題になっているのは不正利用なので。
マイナンバーカードは、いろいろやばい個人情報までアクセスできてしまうので(コンビニで住民票印刷できたりなど)、落としたら全滅の可能性があるものの単なる保険証機能だけならそこまでのことはない為、それだったら私としても欲しいところ。
(よって運転免許証との統合はいまいちのる気がしない。)
しかし、今までのような紙の保険証は(場合によったら組織的に)不正利用が可能なので早期(いや即座)に廃止するべき。
保険証「復活」法案を出す立憲民主党は滅びてくれてかまわないですね。
もちろんそれだけの理由ではないですが。
国会開けば1日何億円というのに、意味不明に空転させるだけなら、いないほうが税金の節約にもなりますからね。
これは立憲民主党に限った話ではないですけど。
マイナンバーカードの不正利用ですか。
確かに、色々な情報にアクセスできる名寄せ方式のマイナンバーカードですが、住民票印刷はカードだけでは無理なんですよね。
https://www.lg-waps.go.jp/01-01.html
カードに暗証番号を書き込むような真似は止めた方が良さそうです。
運転免許証との統合の話も進んでいますが、こちらは運転免許証提示を求められた際に、どのような運用になるのかイマイチ不明なのでなんとも。
なお、暗号は強化する方向でいて、再発行する話に進んでいるみたいですね。流石に、利用パスワード数字4桁というのはちょっと。
ともあれ、色々な公的機関のサービスと連動してくれるようになってくれると便利だとは思います。
利便性を高くすることと、セキュリティを高くするのは二律背反な面があるだけに厳しいのですが。
「利便性を高くすることと、セキュリティを高くするのは二律背反」
たしかにそうですね。
「これ一枚で」ってCMありましたけど、落としたら不正はなくとも何もできなくなっちゃうじゃんって。
セキュリティといえば、子供の頃の通帳は、
通帳にはんこが押されてて、引き出すときは紙に金額書いてはんこおして・・・今では考えられないですね。
伊藤素子が賑わす前はカードも暗証番号が磁気に記録されていたし。
そう言うと昭和の時代は平和だったのかってなってしまいそうですが。
(実際は今と変わらずそんなことないですが)
>そう言うと昭和の時代は平和だったのかってなってしまいそうですが。
(実際は今と変わらずそんなことないですが)
昭和と言うか 高度成長期 はそんな感じでしたね。
人間の記憶メカニズム上、イヤなコトは忘れ易く「昔は良かった」が人類共通の記憶だと言うのを差し引いても、、
長い目で見れば「正直者・コツコツ努力する者は報われる」が事実だった時代なので、
サギとか悪いコトがあっても「帳消し」に出来ました。
「性善説」を信じ、それで社会も個人の人生も上手く回った時代です。
塩野七生女史によると、500~1000年に1度50年ぐらい、短い時期・特定の地域に現れ、
前回は14世紀ヴェネツィア、今回(もう終わった?)が日本。
実際には短く希少地域の出来事なのですが、ヒトはこれがヒトとヒト社会の本来の姿と記憶し、世界広くで共有するようです。
現実見ると愛国ポルノに過ぎ無くとも、こうした理想の体験経験のある我々には、伝える義務も あるような気が、、、
そういえば、通帳には印章が貼り付けられていましたっけ。
セキュリティ的にはそれで問題なかったのか、或いは問題はあったけど表面化しなかったのか。
まったく……????????
夫婦別姓とかいま急ぐべき話なのすかね?
だいたいトランプ大統領になって、EU各国も保守派が猛進してる現在、リベラル化路線って(立場の違いはあれど)優先順位は低かろうに。保険証とかに比べて国民の生活に直ぐ必要な話でなかろうに。
資格者証は簡単に取れるようですよ。自治体による違いはあるでしょうけれど。
患者さんに転職する方がいて、次の入職までラグがあるんで、離職票が出る前にと、退職証明書を持って役場に行ったら、その場で発行されたそうです。郵送すらしなかったそうで。窓口発行と。御本人も驚いていました。
こんにちは。
何度も言って(書いて)ますが、マイナ化は「背乗り・乗っ取り・不正使用の撲滅」が骨子だって、政治家も官僚もマスコミも言えばいいのに。
やるべきは「利用推進」であって、「セキュリティ的に甘い旧制度の延長」ではない、ってはっきり言えばいい。
※そうすると、大量の「不正利用者」から突き上げ来るんでしょうけど。二重国籍議員を抱える政党としては。
※旧保険証の不正利用については、旧X(違 でもそういった話が散見されます。
民主党は、本当に、機を見るのに下手、チャンスを生かせない、運も実力もない、そんなダメのダメダメな存在なんだなって、強く強く思う次第です。
いやー、その辺りはまた追々、記事で触れていきたいですね。
それにしても、資格者証は簡単に取れるのですか。
暫定措置なので、複雑な手続きは想定していなかったのかも知れませんねぇ。
役所に行けば窓口発行というのは、マイナンバーカードでも同じですね。ただ、郵送書面を持参しないとダメだった様な気もします。退職証明書が本人を証明する書類扱いなんでしょうな。