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防災訓練で沖縄の活動家が陸自の輸送ヘリ着陸を妨害

政治
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もう、悲しくなるね。

防災訓練で沖縄の反対派が陸自の輸送ヘリ着陸を妨害 レジャーシート広げ「ピクニック」

2025/1/26 17:32

大規模地震の発生を想定した陸上自衛隊第15旅団(那覇市)の防災訓練で、反対派の妨害行為で輸送ヘリコプターが着陸を断念していたことが26日、分かった。こうした妨害行為を強制排除する法的根拠はなく、実際の災害派遣に際する人命救助や支援物資の輸送への影響も懸念される。陸自は今後の対応の検討に入った。

産経新聞より

これ、けしからんの一言で終わる話なのだけれど、ちょっとだけ掘り下げて考えてみたい。

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法律以前の問題

防災訓練とは一体……

どう考えても公務執行妨害なのだが、活動家の排除が出来なかった理由は何なのだろうね。

ええと、紹介するのもアホらしい事件で、何から書いて良いか分からないのだけれども、大雑把に言うと、活動家が自衛隊の公務を妨害した話である。

旅団によると、防災訓練は今月17日、沖縄県名護市内で実施された。当初は午前10時半ごろ、名護城公園のガンジュー広場に輸送ヘリCH47JAを着陸させ、行進部隊の隊員22人を降ろす予定だった。

しかし、訓練に反対する市民ら数人が広場に集まり、レジャーシートを敷いて「ピクニック」をして妨害。着陸を中止せざるを得なくなったとする。

産経新聞「防災訓練で沖縄の反対派が陸自の輸送ヘリ着陸を妨害」より

防災訓練の際に、広場の使用許可が必要だったのか、そうではなかったのかは不明だ。しかし、緊急時に使用許可を取らねばならないというのはまた問題の多い話。そうすると、訓練とはいえ使用許可の必要のない地点に着地するような運用をすべきであるとは思う。

調べてみたがガンジュー広場の使用許可が必要かどうかは不明で、恐らくはハイキングコースの一部にあるのでピクニックを阻止することは難しい。入り口を封鎖してしまえば別なのだけれど、それは防災訓練としての在り方として正しいのかはやや疑念が残る。

広場には、一般の通行などを止める規制線を張っておらず、旅団は「抗議する人が来ることを想定した態勢の構築など不十分な点があった。この教訓を踏まえ、今後の対応を検討していく」としている。

産経新聞「防災訓練で沖縄の反対派が陸自の輸送ヘリ着陸を妨害」より

今後は規制線を張っての対応とすることになるのだろうけれど、実際に災害が発生した時に規制線を張るべきかどうかはちょっと悩ましい。

事前に着陸地点の安全を確保するという必要はあるのだろけれど、それは隊員が現地に事前に入って対応している。妨害目的で居座る活動家がやってくることまでは想定できていなかったと言うことだろう。

公務執行妨害

さて、ではこのような活動について排除する法的根拠があるのかといえば、記事には「ない」と書いてあるが、僕自身はあると思っている。

離着陸訓練を想定していたのは、沖縄県名護市の名護城公園。関係者によると、着陸時刻が近づくと、訓練に抗議する3人が現れ、芝生の広がる広場の真ん中にレジャーシートを敷き、ピクニックを始めた。着陸予定時刻を過ぎて集まった市民も含めると、最終的に8人になったという。

その一人である軍事環境研究者の宮城秋乃さん(46)=同県東村=は「戦闘服で(自衛隊員が)行進すると発表され、戦闘の風景に慣れさせようとする効果を狙った防災訓練だと思った」とし、「自衛隊の災害派遣に反対ではないが、警戒心はあった」と語る。

産経新聞「防災訓練で沖縄の反対派が陸自の輸送ヘリ着陸を妨害」より

……出たよ、アキノ隊員。オマエは鳥類研究家じゃなかったのか。

この人物、有名な活動家で反権力人類賞などという意味不明な賞を受賞した人物でもある。

反権力人権賞に宮城秋乃さん 訓練場跡地の廃棄物問題を明らかに | 沖縄タイムス+プラス
自由や人権を守るため活動する個人・団体に贈られる第32回多田謡子反権力人権賞の受賞者が28日までに発表され、米軍北部訓練場返還地の廃棄物の問題を明らかにしたチョウ類研究者の宮城秋乃さん(42)が選ばれた。

この賞は多田謡子反権力人権基金なるところから出されていて、受賞者を眺めると名だたる活動家が並んでいる。

沖縄の警察は仕事をしないが、彼らは日常的に道路交通法に違反するような活動を行っており、本件でも明らかに公務を妨害しているのだから、警察がその場にいれば現行犯逮捕が可能……、なはずなんだけどそういう仕事をしないのが沖縄警察である。

本来は警察事案

残念ながら自衛隊員には逮捕権がないので公務執行妨害罪の適用ができないのだが、警察と組んで自衛隊活動をするようにすればおそらくは今回の活動も排除できた可能性はあるのだろう。

被災地での救助、救援活動は一刻を争う。緊急車両が速やかに救援に向かえるように、平成26年の災害対策基本法改正では、大規模災害時に公道をふさぐ放置車両の強制撤去が可能になった。

だが、日本大の福田充教授(危機管理学)は「自衛隊の災害派遣時に、その活動を妨害する人を排除する根拠は災害対策基本法にも自衛隊法にもない」と指摘。「政治的な意図とは分けて理解してもらい、議論することが重要だ」と訴える。

産経新聞「防災訓練で沖縄の反対派が陸自の輸送ヘリ着陸を妨害」より

そして、法的根拠がないという話もあるのだが、そもそも自衛隊の派遣要請は行政が行うのだから、そして避難訓練計画も行政が行い、自衛隊は恐らく協力依頼された話。だから、避難訓練とはいえ行政が率先して対応すべき話ではあった。尤も、沖縄行政には左派活動家ががっちり食い込んでいるので、対応しろと言っても無理な話かも知れないが。

こちらの記事でも書いたが、防災は本来、自衛隊の第一任務ではない。

そして、本業でない以上は法整備が整っていない面があるのは仕方のないところはある。だけれど、災害発生時に工作員に邪魔されるという展開があるとも限らないので、任務遂行がスムーズに行くような方法は考えてるべきだろう。

コメント

  1. きたやまひと より:

    今日は。
     まったく、市民活動家というのは害悪でしかありませんね。安全保障やエネルギー政策など国民全体のためにやらなければならない行為の足を引っ張るばかりです。後ろには、社会不安が醸成されなければ権力を掌握できない勢力があり、市民活動家の大部分は承認要求が強いあまり踊らされているだけなのでしょうが。
     一応、災害発生時には軽犯罪法に以下の規定がありますので、罰は軽すぎますが拘留又は科料に処することができます。

     軽犯罪法第一条八号 風水害、地震、火事、交通事故、犯罪の発生その他の変事に際し、正当な理由がなく、現場に出入するについて公務員若しくはこれを援助する者の指示に従うことを拒み、又は公務員から援助を求められたのにかかわらずこれに応じなかつた者

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      何が狙いなんでしょうね、この手の活動家さんたちは。
      承認欲求にしたって、誰が得するのか……。

      軽犯罪法の規定があるのは知りませんでした。勉強になります。
      ただこれも、現行犯逮捕するには警察の手を借りなければならないでしょうね。

  2. きたやまひと より:

    今晩は。
     一応、自衛隊の警務隊が司法警察職員に準ずるようなので、一定の条件下では逮捕等もできそうな気もします。実務上はどうなのかは分かりませんが、制約がかかっているのでしょうね。

    • 木霊 木霊 より:

      こんばんは。

      法律を見る限りは、おそらくはできないと思います。
      自衛隊法第91条の2で準用する警察官職務執行法第2条(質問)、第4条(避難)、第6条第1項、第3項及び第4項(立入)を、周囲に警官がおらず、任務(自衛隊法第81条の2で規定される警護出動)でその職務にあたっていた場合に限って行うことが出来るとの規定がありまして、一定の要件を満たす場合に、警察の代わりに犯人への質問、国民の避難誘導、已むを得ない場合における土地や建物への立ち入りが認められています。

      でも、犯人の逮捕は刑事訴訟法第199条に基づいて行われていまして、つまり、自衛官には逮捕権がなく、一般人同様に私人逮捕の要件を満たす場合にのみ逮捕が可能となっています。刑事訴訟法213条の規定に従い現行犯逮捕ということになりますが、公務執行妨害の立証は困難でありますから実行は難しいと思います。
      そして、ご指摘の警務隊なのですが、自衛隊内部での活動が原則でありますから、おそらくは民間人は原則適用外だと思います。

  3. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    今朝も犬HKが朝のニュースで「辺野古の工事が遅れてる、防衛省と担当各機関の責任がフンガー!」って言ってましたが、『工事を妨害し遅延の主原因である』反対派の行動についてはほっかむり決め込んでましたね(反対派が存在することだけは言っていた)。挙げ句、警備員が轢死した件をさも監督不行き届きみたいに……

    という話はさておき。
    この件、もう、チヌたん強行着陸して、ダウンウオッシュで活動家吹っ飛ばして、文句が出たら「ここは立ち入り禁止区域、そんな人物はいなかった、いいね?」で良いんじゃないかと。
    そんな国益に反する活動家は、野草の肥やしか獣の糞にでもなってしまえばいい。

    この件、実は活動家本人達のツイッター(旧X、いや違う)の発言を偶然追っかけたことがあって、さも鬼の首を取ったがごとくに嬉しそうに吹け上がってました。
    同じ事を別の場所でもするかも知れません。そんなような感じの話の流れでしたので……
    ※発言者を記録しておけばよかったと、今後悔してます。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      犬HKはそんなことをいってやがりましたか。あそこも随分と左派に入り込まれていますから、辺野古の話は否定的論調で報道する傾向にありますね。

      さておき、本件は沖縄行政が対応すべきところ、何もやらずにいたことが着陸断念に繋がったわけで。
      警察や市役所の職員が仕事をしなかったことこそが責められるべき話。
      ご活動家が跋扈する沖縄では、そういう常識が通用しないのかも知れませんね。