11日のこのニュースだけ見ると、岩屋氏の評価は出来るんだけど。
トランプ次期大統領の就任式 岩屋外相を派遣へ
2025年1月11日 5時05分
政府は、今月20日に行われるアメリカのトランプ次期大統領の就任式に、岩屋外務大臣を派遣する方針を固めました。
NHKニュースより
これで岩屋氏がアメリカに行って空港で拘束されたら、ちょっと面白い。いや、面白がっている場合ではないんだが。
しっかり仕事をしてくれ!
ウクライナへの支援方針表明には賛成
ともあれ、岩屋氏のはなしであるが……。評価できる部分はあるのだ。
先日は、ウクライナ支援に関する説明も毅然としていたしね。
これに関してはこの記者質問の前提になる話がニュースにもなっていた。
岩屋外相 ウクライナ訪問し外相と会談 支援継続する考え伝える
2024年11月16日 23時14分
岩屋外務大臣は訪問先のウクライナでシビハ外相と会談し、日本として支援を継続する考えを伝えました。ロシアと北朝鮮の動向を踏まえ、安全保障面でのさらなる協力が必要だとして、日本とウクライナ両国の外交・防衛担当者によるハイレベルの対話を行うことで一致しました。
NHKニュースより
正直、何時までもウクライナにお金を注ぎ込み続ける訳にはいかないという面もあるのだけれど、だからといってウクライナに今負けて貰っても困る。一番良いのは適度にロシアの戦力を削ぎ、国力を削いだ上で、早い段階で戦争が終結することである。
じゃあ、もう腹を括ってもっとしっかりとした支援を、具体的にはミサイルなど遠距離で攻撃できる兵器を中心に送るべきではないのか。
そのあたり、日本政府として腰の据わっていない部分に疑問はあるのだが、今、法改正無しに出来る復旧・復興支援を表明していることには、評価をしたい。
岩屋外務大臣は、会談のあとの共同記者発表で「ウクライナの復旧・復興を官民一体で後押ししていくわが国の方針に変わりはない。公正かつ永続的な平和を実現するためにウクライナにこれからもしっかりと寄り添っていく」と述べました。
NHKニュース「岩屋外相 ウクライナ訪問し外相と会談」より
とまあ、全体的な対ウクライナ政策のブレに疑問はあるのだが、外務大臣としての姿勢は、しっかりアナウンスを出すという意味で良いと思う。
アメリカに言って釘を刺される?!
そして、アメリカ訪問ではあるが、異例なことに招待状が届いた模様。
これまでアメリカの大統領就任式には、日本からは駐米大使が招待を受けて出席するのが慣例となっていて、外務大臣が出席するのは異例だということです。
政府は、岩屋大臣のアメリカ訪問にあわせて、国務長官に起用されるマルコ・ルビオ氏と会談を行えないか模索していて、閣僚人事に必要な議会上院での承認手続きの進捗状況も見ながら、調整を進めることにしています。
NHKニュース「岩屋外相 ウクライナ訪問し外相と会談」より
ある意味では好機だと思うのだが、一方で、異例の招待というのは不安を覚える部分もある。
1つは500.comの件で岩屋氏はアメリカで関係者扱いになっていることだ。ここは、親支那派と思われている部分と大きく関係していると思う。流石に、外交特使として招かれているのだから、逮捕されたりはしないだろうが、釘くらいはさされるだろう。
僕が不安に思うように、アメリカだって日本が本当にカウンターパートとして信頼が置けるのか?に関して不安に思っているのだろう。
だからこそ招待した(呼びつけた)という側面があるとは思う。だが、これを奇貨として寧ろ日本の姿勢を外務大臣としてしっかり説明してきてくれるのであれば、それは寧ろプラスになるハズだ。
萩生田氏に釘を刺される
で、アメリカに行く前に、自民党の萩生田氏から釘を刺されていて、ちょっと笑ってしまった。
自民 萩生田氏 岩屋外相の中国めぐる外交姿勢に苦言
2025年1月11日 4時55分
自民党の萩生田元政務調査会長は岩屋外務大臣が中国人の観光客向けのビザの発給要件などを緩和する方針を示したことについて、党の手続きをふまず問題だと述べ、中国をめぐる外交姿勢に苦言を呈しました。
岩屋外務大臣は先月、訪問先の中国で、日本を訪れる中国人の観光客向けのビザの発給要件などを緩和する方針を明らかにしました。
これについて自民党の萩生田元政務調査会長は10日夜、動画配信サイトの番組「櫻LIVE」で「ビザの拡大は大きな問題だ。党の外交部会などに全くかけず、約束をしてきてしまったのは問題で、政府のやり方は少し乱暴だ」と批判しました。
その上で「外交の基軸は日米だ。アメリカの外交政策が見えない時に、慌てて中国や無政府状態に近い韓国にわざわざ行く時間があれば、外務大臣は東南アジアに行ったほうがいい」と述べ、外交姿勢に苦言を呈しました。
NHKニュースより
自民党内でのガス抜き要員呼ばわりする方も居るが、この萩生田氏の発言は実に正鵠を射ているので、ニュースになった事自体に意味がある。
少なくとも、党内からも批判されているという点を明らかにすることで、岩屋氏がおかしな約束をしてこれば、即、党の方針と異なると批判を受けることになる。
罷免しやすくなるわけだね。
とはいえ、石破氏は岩屋氏をクビに出来ないので、結果的には石破内閣が倒れるのを早める効果があると思う。
萩生田氏はこの他にも、「無政府状態にある韓国との外交は今でなくて良い」という旨の発言をしていて、この部分も非常に大きな意味がある。
アメリカにとって、今や韓国政府を信用出来ず、日米韓の枠組みでの防衛力構築は、数年先まで見通しが暗い。そうであれば、アメリカは日本とこそ防衛力強化の方針を示すべきであり、USスチールの件もしっかりと落とし処作って話を進めるべきなのだ。
USスチールの件は、やや性急に事を運びすぎだとしてアメリカ側が判断を少し先延ばしにした話も出てきたので、ディール出来る余地がある。
ピンチはチャンスになり得るのだから、ここで岩屋氏がしっかり仕事をしてきてくれるのであれば、派遣する意味もあるんだけれど。……信頼できないんだよねぇ、残念ながら。
追記
そして、無政府状態の韓国で一体何を話すのか……。
岩屋外相 最初の訪問国 韓国到着 チョ外相と会談へ
2025年1月13日 11時40分
ことし最初の外国訪問に出発した岩屋外務大臣は、13日午前、最初の訪問国、韓国に到着しました。このあと趙兌烈外相と会談し、韓国の内政の状況にかかわらず、日韓両国で協力していく重要性は変わらないことを確認したい考えです。
NHKニュースより
ハッキリ言っておくが、韓国は大統領の権限が極めて強い国である。大統領が多くの権限を持つと言われるアメリカよりも更に強力な権限を持っているので、大統領の発言力は極めて強く、これを止める機構として弾劾裁判が設置されている。
ところが多数派野党「共に民主党」によって、この権力基盤が潰されてしまった。2024年5月以降、全ての議案が空転し、韓国野党のごり押し法案がバンバン通る始末。その点はユンユンに同情するしかないのだが……、それだってムン君の後始末だけやっていた1年半を無駄にしたからこそという面もある。
そんなわけで、今の韓国には外交に行っても殆ど意味はないのだ。そんなことは百も承知でアメリカの外務担当だった国務長官のブリンケン氏は、同盟が強固であるというアピール「だけ」をしてきた。岩屋氏は一体何をしに行くんですかねぇ。
何か今、約束したところで、何の意味もないよ。
コメント
チョ外相とチョっと話すだけにしてほしいところ。
切り取りされてとんでもないことになるよりかは。
非韓三原則。
ただでさえ石破政権は脇が甘くて、日本国民には苦くて辛い雰囲気が充満しているので。
なにか、巫山戯た話をしてきたっぽいですね。
まあ、リップサービスと考えれば許せるレベルかもしれませんが……。
こんにちは。
これ、アメリカが岩屋氏を呼びつけて、膝詰め談判でコンコンとお説教する目的じゃないかって邪推する次第です。
つか、それくらいやって欲しい。
恥ずかしい話ではありますが、この国の政府に一番効く薬は「外圧」ですから。
こんにちは。
真っ当に考えれば、釘刺し目的ですよね。500.comの件すら、釘刺しの材料ではないかと疑っています。