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石破首相が目指す大連立は何処?!

政治
この記事は約4分で読めます。

新年1発目の記事は、日本の石破政権の話。

石破首相、大連立は選択肢 「一歩間違えると大政翼賛会」

2025年1月1日 18:20

石破茂首相は1日放送の文化放送番組で、野党との大連立を巡り「選択肢としてあるだろう」との認識を示した。同時に「何のためにやるのかがない大連立は一歩間違えると大政翼賛会になる。そこは気をつけなければならない」と慎重に臨む考えも語った。

日本経済新聞より

韓国のニュースもかなり劇的で面白いのだけれど、年末にソレで、年明けに続きをやるのはちょっと気が引けたというのが本音である。

というわけで、石破政権。石破氏が結構大胆な発言を。

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大連立は何を意味するのか

野党との協議

ええと、「大連立」という単語と「大政翼賛会」という単語のインパクトだけで書いている記事なので、内容はかなり薄い。

番組は2024年12月24日に収録された。首相は29日のTBS番組で、野党との協議を巡り「連立を視野に入れながらやるということではない」と発言していた。

日本経済新聞「石破首相、大連立は選択肢」より

で、以前は「連立はしない」と否定していたにも関わらず、今回は「大連立も選択肢」という発言をしちゃったから、「何言っているんだ、コイツ」的な印象で記事は書かれているんだけど、何言ってるんだ、コイツ

ええと、野党との協議というのは、去年末からやっている103万円の壁とか教育無償化とか、その手の話を軸としたものなのだろう。

「この手の話も真剣にやりますよ」というスタンスを示したから、この発言ってことだと思う。

公明党は存在感を出すのに苦戦

で、この記事を書く気になった理由はこちら。

石破首相、大連立「選択肢としてはある」 公明・斉藤代表も言及

2025年1月1日 19時30分

石破茂首相は1日に放送された文化放送のラジオ番組で、与野党の主要政党による「大連立」について、「選択肢としてはある」と語った。ただ、どのような状況であれば大連立を模索するのかなど具体的なことには言及しなかった。

~~略~~

公明党の斉藤鉄夫代表も1日に放送されたニッポン放送のラジオ番組で、衆院の小選挙区制度を見直す必要性に触れるなかで、「大連立の大きな障害になるのは、いまの選挙制度。小選挙区制だと、なかなか大連立という方向にならない」と指摘。少数与党での国会運営について、「合意形成の要になって頑張っていきたい。結果的に大連立につながるような合意形成が図られる役割を先頭に立って果たしたい」とも語った。

朝日新聞より

石破氏の発言は、「手を組むこともあるかもね」くらいの温度差で説明されているのだが、面白かったのは公明党の斉藤氏の発言だ。

「今は、選挙制度的に無理」といいつつ、「結果的に大連立につながるような合意形成が図られる役割を先頭に立って果たしたい」と決意を示している。

ソレをもうちょっと揶揄した書き方をしているのが毎日新聞であった。この記事にはややセンスを感じた。

公明、存在感アップに腐心 野党と協調「多方面外交」にジレンマ

2024/12/31 12:00(最終更新 12/31 12:00)

自民党と公明党が少数与党となり、困難な政権運営が続く中、公明が存在感を出そうと腐心している。与党として野党の主張を取り入れることで、従来よりも公明党の主張が通りやすくなっているが、野党に「お株」を奪われかねないというジレンマも抱える。

毎日新聞より

センスと言うより、嫌味かもしれない。

ただ、僕自身は的を居ているのだと思う。何故なら、大連立になると今もそうなんだけど「舵取り」が出来なくなる。

公明党は10月の衆院選で公示前から8議席減の24議席にとどまった。自民も大幅に議席を減らし、少数与党に転落。今までのように与党の事前協議で政策を決められなくなり、公明党も「多方面外交」を強いられることとなった。

毎日新聞「公明、存在感アップに腐心」より

自分たちが政策を決めている感を出せなくなり、独自に折衝をする必要が出てきた。ところが、公明党はこの手の折衝はあまり得意ではない。理由は色々あるのだが、一番の理由は支持母体の意見を覆すことが困難な点だろう。

選挙を考えなければならない公明党

つまり、色が出せなくなる。だから、自民党はまだ議員数にまさる分、色々や利用はあるのだが、公明党は「大連立」と言われると非常に嫌がるだろう。埋没していくしかないからね。

「選挙制度的に無理だ」というのは、個別に選挙協力をしながらという戦術が取れないという意味で、自民党的にそれは不可能というわけではない。

はっきり言って、政策ごとに協力できるところは野党と協力するというスタンスで良いと思うのだが、それが出来るのは今のところ国民民主党で、立憲民主党の方はのれない。日本維新の会は……、モノによってはありなのかなぁ。

まあ、何にせよこれを「大連立」という形で手を広げるのは、実は石破政権にとっては案外悪い話ではないのかなと、思っている。尤も、現状見る限りは、政策ごとに協議のほうが、手間はかかっても硬いとは思うけれどね。

新年1本目は割と軽い感じの記事になったけれども、まあ、今年はこんな感じの軽めのものも少し増やしていきたいと思っている。

コメント

  1. 山童 より:

    結局は悪い意味での百家争鳴になるたけでは? EUを観ても民主制の度合いの高い国ほど、与党が少数与党で、ぐちゃぐちゃして政策をまとめられない。フランスとか。
    ドイツもまぁアレですしねぇ。
    カラーを打ち出せないならば、浮動票の層としては「別にお前の政党でなくても良い」になるし。

    • 木霊 木霊 より:

      なるでしょうねぇ、石破氏は求心力がありませんから。
      ただ、そんな中でも公明党の力が減らせるのは、メリットに思いますよ。

  2. 砂漠の男 より:

    石破首相は”凧あげ”をして、国民や野党の反応を見ているのでしょう。
    ただ、この話は新年早々から飛躍していて、首相の自信の無さの表れにも見えます。
    そもそも、それはご本人の暴走なのか、それとも誰かの浅知恵なのか。
    どちらにしても碌な話じゃないことは確かですわ。

    石破首相の訪米が2月に延期になったらしいですけど、通常国会が24日からなら、
    大統領就任式前に楽々行けるはずなんですが、どうしたんでしょう。
    通常国会の会期は150日間あるので、訪米を諦めちゃったんでしょうかね。知らんけど。

    • 木霊 木霊 より:

      正月だけに「凧揚げ」ですか。
      ブレブレで痛々しいという事態になっていますが、未だに何をやりたい政権なのかさっぱりわからないのは困りますよね。
      岸田政権までは、「安倍路線承継」だったと思いますが、石破氏はまずそれはやりたくない。では、何がやりたいのか?ということが明かされておらず、何が何やら。

      アメリカには嫌われていますねぇ。何があったのかは分かりませんが。

  3. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    裏切り、後ろ弾の盟主であるゲルが大連立など、片腹痛い。
    泥船に乗る阿呆が居るなら見てみたい、指差して笑ってやりたいものです。
    ※衆参同時選など、正気の沙汰ではない。
    求心力を失った公明の存在価値など、ここからダダ下がりでしょう、「信者」の高齢化、若年層の離脱も進む事でしょうし。
    そもそも、今の自民党にも、その他野党にも、連立する価値が有る党が見当たらないのだから、「三人寄っても烏合の衆」にしかならないでしょう。

    まあ、大失敗させて責任取らせて閣僚まるごと首切るにはいい手かもですが、そんなことしているほど余裕のある世界情勢でも国内情勢でもないんですよね、安保的にも経済的にも。

    ところで財務省は潰さなければならない。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      基本的にゲルは仲間がいないので、手を組みたいと言ってくる相手には寛容なのでしょう。
      さっさと辞任して欲しいというのが僕の願いなのですけれど。