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陸上自衛隊、オスプレイの飛行再開へ

安全保障
この記事は約4分で読めます。

オスプレイ関連ニュースである。

米海軍や陸上自衛隊、オスプレイの飛行再開へ…不具合のギアボックス検査し安全確保

2024/12/21 17:34

米海軍航空システム司令部は20日、一時的に原則停止としていた輸送機「オスプレイ」の運用を再開すると発表した。追加の安全対策として、エンジンからの動力をプロペラに伝えるギアボックスを検査し、一定の基準を満たした機体の飛行を認める。

讀賣新聞より

久々に取り上げるが、オスプレイのギアボックス、やっぱりちょっと問題みたいね。

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オスプレイの話

有利な機体

12月の初めに、飛行停止のニュースが出ていたオスプレイ。

米軍 オスプレイの飛行一部停止 陸自も一時的に飛行見合わせ

2024年12月10日 19時00分

アメリカ軍は輸送機オスプレイについて、一部の飛行を停止し、日本政府にも伝えたことを明らかにしました。AP通信は、11月、アメリカ西部の空軍基地で起きた墜落寸前の事故を受けたものだと伝えています。

NHKニュースより

この手のトラブルは他の機種でも出てくるモノではあるんだけど、ヘリコプターの類いは結構ギアボックスに負荷かがかかるんだよね。

V-22「オスプレイ」は、回転翼機と固定翼機の両方の特徴を備えた特殊な機体であり、垂直離着陸機能に加えて高い航続性や速度能力を有する。

UH-1YCH-47FMV-22B
画像
最大離陸重量8,390 kg22,680 kg27,400 kg
最大速度304 km/h315 km/h565 km/h
航行速度293 km/h240 km/h446 km/h
航続距離648 km2,252 km3,590 km

既存のヘリコプターと比較すると分かり易いと思うんだけど、速度と航続距離は大きな武器になると言えよう。

反対するサヨク

でまあ、このオスプレイなのだが、サヨクは大嫌いらしい。

沖縄 陸自オスプレイ接触事故 玉城知事“飛行再開 自粛を”

2024年11月14日 13時26分

先月、沖縄県の与那国島で陸上自衛隊のオスプレイが起こした事故の調査結果がまとまったことについて、玉城知事は「使用自粛を申し入れたにもかかわらず事故が発生したことは非常に遺憾だ」と述べたうえで、オスプレイの飛行を再開すべきでないという考えを示しました。

NHKニュースより

「オスプレイ、永久に飛行停止を」玉城デニー知事、米軍の一時停止措置を受け

2024年12月10日 13:08

沖縄県の玉城デニー知事は10日、米軍が輸送機オスプレイの飛行を一時停止する措置を取ったことについて「永久に飛行停止」するよう求めた。県庁で記者団の質問に答えた。

沖縄タイムスより

まあ、事ある毎に騒ぐので、トラブルも良く報じられる。本件は恐らくこんな感じの経緯を辿っている。

  • 2022年6月8日 米軍機、カルフォルニアで墜落
  • 2023年7月21日 カルフォルニアの墜落原因はギアボックスと発表(ハード・クラッチ・エンゲージメント(HCE)の発生)。一斉飛行停止。
  • 2023年8月15日 飛行再開。800時間運転を過ぎたギアボックスを交換。
  • 2024年11月20日 金属疲労でエンジン故障を生じて、飛行禁止へ → 点検して問題がないことを確認

慎重になる必要は勿論あるのだが、大騒ぎするようなことではなかったようだ。ただ、構造的な欠陥がある事は否めず、根本的な対策が求められるが……、オスプレイ自体の量産は2026年に終了する予定になっているので、部品調達は今後難しくなるかも知れないね。ギアボックス対策はやって欲しいが。

そういった事情はあるモノの、優秀な機体である事には変わりない。

だが、サヨクはとにかくこの機体が嫌いなようで、事ある毎に大騒ぎしている。これはおそらく支那からの指令が出ているのだろう。

理由はシンプルで、作戦行動範囲1,500km(航続距離は3,590 km)ということはこういうことになるからだ。

福岡と那覇を中心とした円を描いてみたが、この程度の範囲をカバーできる輸送機で、垂直離着陸ができるというのはなかなか厄介である。北京が円の中に入っちゃっているからね。

この機体、アメリカ軍と自衛隊しか持っていないのだが、理由は単純だ。「欠陥機だから」というわけではなくて、高コストな上に高いメンテナンス技術を要する。だから、日本とアメリカくらいしか運用出来ない。

支那や朝鮮半島にとっては都合の悪い機体なんだよね。

だが、離島の多い日本にとっては自衛隊に配備せずとも有用な機体である。トラブルに負けずに運用を続けて欲しい。

コメント

  1. 山童 より:

    書きたい事をすべて代弁して頂きコメのしようもないです。
    シナと朝鮮にとって「嫌だから」に違いないです。それは迅速に長駆に自衛隊を派遣できる事を意味し、日本には◎で、奴らと奴らに買収された勢力には✖✖たからです。
    つまりオスプレイ運用を妨害する者はすべて
    「奴らのスパイ」と考えてよろしいかと存じます。

    • 木霊 木霊 より:

      ええと、記事に書かなかったのですが、攻撃手段を持たないオスプレイが本当に支那や朝鮮半島に飛んでいけるかというと、なかなか難しいと思います。
      それでも、あちらさんは「嫌だ」と思うわけで、そこがポイントだと思うのですよね。

      「相手の嫌がることはしない」って、アホかと。

  2. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    オスプレイは、エンジンポッドだけで見れば、「ヘリのスワッシュプレートを持ったターボプロップ」なので、そりゃプロペラのピッチ制御まわりの複雑さはピカイチでしょう(それが故に、コンピュータ制御出来るようになるまでは、ティルトロータ/ティルトエンジンは至難の業だった)。
    それだけならまだいいが。
    オスプレイの場合、片肺時に備えて、左右ポッドの動力をシャフトで連結していたはずですから、この分もギヤボックスが複雑化し、しかも超高速かつ高トルクでぶん回っているわけですから……ポッドの回転軸と同軸で、しかもターボシャフトエンジンの出力を90度偏向するギヤですから、相当な負荷でしょうね(普段は無負荷なのかも知れませんが)。
    多分、単なるローター用の減速機だけならそこまで問題にならない気がしますから、ポッド全体で技術的にギッチギチなんでしょうね。

    そうなると、さらにめんどくさいティルトロータのヴァローはどうなる?って心配になって来ますね。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      V-280バローですか。
      「ギアボックスや駆動軸の構成はV-22よりも格段に簡素になり、整備性も向上している」という触れ込みですが、なかなか開発完了して配備に至りませんねぇ。
      どうなっちゃっているのでしょうか、期待しているんですが。

  3. 砂漠の男 より:

    以前の記事にコメントさせていただきましたが、いま現在V-22に深刻な問題点はあっても、
    守備範囲の広い島嶼国家の日本にとって極めて有用な大型作戦機なので、
    米国で生産中止になるなら、日本が諸権利を買い取って、日本の技術陣が動力伝達系の
    再設計・再生産をしたらよいだろうと。

    • 木霊 木霊 より:

      そうなんですよね。
      V-22の国内生産、やれないのかなぁ。
      難しい機体ですし、我が国のヘリコプター事情を考えるとやや二の足を踏む気持ちは分かります。が、あれは有用ですよね。