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フランスのバルニエ内閣は内閣不信任案可決によって総辞職へ

北欧ニュース
この記事は約11分で読めます。

最近、国際社会の地殻変動に付いていけない。

フランス議会下院 内閣不信任決議案を可決 総辞職へ

2024年12月5日 11時48分

フランスの議会下院は、下院での投票を経ずに来年の予算案の採択を強行したバルニエ内閣に対する不信任決議案を賛成多数で可決しました。

NHKニュースより

毛糸洗いに自信が持てる大統領は苦笑いするしかない状況なんだけど、バルニエ氏は何もしないうちに退場しちゃったね。

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更に混迷を極めるフランス政治

組閣時点で危うかったバルニエ内閣

記事にしなかったのだが、成立した時からこの内閣は不安定であった。

バルニエ新首相やっと組閣。右寄り内閣に。

2024-09-23

大統領府は9月21日夜、ミシェル・バルニエ内閣のメンバー39人の名前を発表した。幅広い政党から人材を集めるという当初のマクロン大統領の意向は実現せず、マクロン陣営と共和党(LR)が約半分ずつを占め、左派出身者はたった一人と、かなり右寄りの内閣となった。

Ovniより

組閣したときから随分と苦労していたようだが、そもそもフランスでは右派勢力が台頭してきているが、優勢なのは相変わらず左派勢力で、直近の選挙でも第1勢力は左派勢力であった。

バルニエ首相、施政方針演説。対話と妥協の精神を強調。

2024-10-03

バルニエ首相は10月1日、国民議会で1時間23分にわたる施政方針演説を行なった。議会第1勢力の左派連合、不信任案採否のカギを握る極右の両方に配慮したような内容で、首相自身も「対話と妥協の精神」を強調した。信任投票はなかった。

Ovniより

で、施政方針演説では議会第1勢力の左派連合に配慮した内容で乗り切ろうとしたのだけれど、「対話と妥協の精神」って……。

予算編成で躓く

案の定、予算編成の時期に入って、イニシアチブを握られていたのだが。

バルニエ仏内閣が崩壊危機、来年予算案巡る議会との折衝難航で

2024年11月28日午後 2:03

フランスのバルニエ首相が率いる内閣は2025年予算案の議会承認に向けた折衝で難航しており、前途が危ぶまれている。

複数の政界関係者の話では、極右政党の国民連合(RN)と左派連合のどちらも不信任案で賛成に回った場合、内閣がクリスマス前か、早ければ来週中にも崩壊する可能性がある。

ロイターより

何と、増税路線を採ろうとしたんだよね、バルニエ政権は。

600億ユーロ(628億5000万ドル)の増税と歳出削減を通じて財政赤字拡大に歯止めをかける措置が盛り込まれた来年予算案は,国民議会(下院)で否決された。現在は元老院(上院)で審議されている。

ロイター「バルニエ仏内閣が崩壊危機」より

日本でも増税に批判的な意見が強いが、フランスも例に漏れず。バルニエ政権は増税方針を掲げて財政再建を目指していたのだが、この局面で増税というのは確かにちょっと首を傾げてしまう。

フランスのインフレ率、8月は2.2%-約3年ぶりの低水準

2024年8月30日 16:45 JST

フランスのインフレ率は今月、2021年7月以来の低水準となった。ドイツとスペインでもインフレが鈍化し、欧州中央銀行(ECB)が利下げを続ける可能性が強まりつつある。

Bloombergより

増税すればフランス経済を冷やしてしまうことは避けられない。フランス政府が巨額の財政赤字を憂慮しているのは仕方のない面もあるのだが、ドイツ経済が凹んでいる今、国内消費で比較的好調なフランス経済まで失速するとEUとしてもかなりの痛手となる。

フランスの産業はやや低調なので、ここは寧ろ梃子入れを図る局面のハズなのだが。

バルニエ内閣は発足後、わずか2か月半で総辞職に追い込まれることになり、任命したマクロン大統領の求心力の低下は避けられない見通しです。

NHKニュース「フランス議会下院 内閣不信任決議案を可決」より

何故そんなことになっているのか。

極右勢力の裏切り

実は今回の予算編成にあたって、かなり右派勢力に配慮した内容となったらしい。

政権発足当初から極右がバルニエ政権の存続可否を握る状況にあることは広く知られていた。だが、下院の前倒し選挙は来年後半まで行うことができず(憲法規定で下院選挙は1年に1回しかできない)、今回の投票で政権を倒しても選挙に持ち込むことはできない。次の大統領選挙や国民議会選挙での政権奪取を目指す極右は、政治混乱や財政危機を招いたとの有権者の批判を回避するためにも、この段階での政権打倒を目指さないと考えられていた。だが、極右はここにきて、来年度予算案の内容を自らの要求に沿った形に修正しない限り、バルニエ政権を信任しない可能性を示唆している。極右政党の関係者は、電力税の引き上げ撤回、年金の物価スライドの早期完全導入、外国人に対する医療扶助の削減、EU予算への拠出金削減などを要求している。バルニエ首相は11月28日、電力税の引き上げ撤回、不法移民に対する健康保険の利用条件厳格化、議会選挙に比例代表制を導入する法案を来年春までに提出することを約束した。極右は社会保障関連法案の最終審議が始まる週明けまでの更なる譲歩を求めている。

第一経済研究所のサイトより

なるほど、極右に配慮した結果、左派勢力から内閣不信任案を提出され、可決してしまった。

国民議会選挙で最大議席を獲得した左派連合「新人民戦線(NFP)」は、NFPが擁立した首相候補をマクロン大統領が拒否し、中道派のバルニエ氏を首相に起用したことを激しく批判していた。

NFPと極右「国民連合」(RN)は、バルニエ氏率いる内閣による、600億ユーロの歳出削減を含む2025年度予算案は受け入れられないとしていた。

RNのマリーヌ・ル・ペン氏は、この予算案は「フランス国民にとって有害」だと述べた。

仏テレビ局TF1のインタビューで、ル・ペン氏は、バルニエ氏を排除する以外に「解決策はない」と語った。

BBC「フランスで内閣不信任案、62年ぶり可決」より

ええと、野党第1党の左派連合「新人民戦線(NFP)」は182議席。与党連合が168議席、にもかかわらず不信任案の可決には288票が必要だったが、331人が賛成票を投じた。

獲得議席数

議席数から見て、左派連合だけでは331票にならないので、与党連合内からも賛成票が出たことを意味する。

裏切りがあったということだね。いや、右派としても一枚岩ではないので、裏切りというところまで断言するのは危険かも知れないけれど。

左派寄りの人選は難しい

そんなわけで、フランス大統領のマクロン氏は新たな首相を任命する必要があるんだけど……。

地元メディアによりますと、フランスで内閣不信任案が可決されたのは、1962年以来、62年ぶりだということです。

バルニエ内閣は5日にも総辞職する見通しで、その後、マクロン大統領は後任の首相を任命する必要がありますが、人選が難航する可能性も指摘されています。

来年の予算案は年内での成立が難しくなることなどから、フランスやヨーロッパ経済への影響も懸念されています。

NHKニュース「フランス議会下院 内閣不信任決議案を可決」より

ねじれ状態にあるから左派寄りの人選も、左派と右派の両方に配慮する人選も難しそうである。

前回の国民議会選挙では、極右が初回投票でリードしたが、決選投票では左派と中道が候補者を一本化したことで、最終的な極右の獲得議席は伸び悩んだ。極右の政権奪取を阻止するための選挙協力が奏功したが、決選投票での極右の得票率(37.1%)は左派(25.8%)や中道(24.5%)を大きく上回っていた。そのうえ、議会の最大勢力となりながら、政権を率いる機会を奪われた形の左派は、バルニエ政権やマクロン大統領との対決姿勢を強めている。次の国民議会選挙で前回同様に左派と中道が手を組むかは微妙なところだ。その際、極右の求めに応じてバルニエ首相が約束する比例代表の要素を盛り込む選挙制度改正が実現している場合、極右は政権奪取にまた一歩近づく。

第一経済研究所のサイトより

ドイツもフランスもかなり政治的混乱を来しているのだが、勢力としては右派勢力が台頭してきている状況は変わらない。

だが、フランスは第一党が左派連合だったことが今回の不信任案可決に繋がったということなんだろう。

増税方針がダメとは一概には言えないんだけど、それは今なのか?という点が良く分からないな。日本の場合は確実に増税方針は今はデメリットに働くのだが、フランスは……、インフレ率を見るとNGなんだよね。

フランスは社会保障費が財政赤字の原因の72%を占めているのだけれど、手厚すぎる社会保障制度が移民政策の推進で裏目に出ているという極右勢力の主張が一定の説得力が出てしまうという状況だ。

フランス経済が低調になりつつある事も、影響しているんだろう。

そうすると……、ドイツもフランスも政情不安で求心力がない。EU全体で経済が沈むなんてことにもなりかねないけれども、支那に抱きつく方針は転換されたわけで。イタリアだけが安定している感じだが、イタリアだけ元気でもねぇ。いよいよ壮大な社会実験は終焉を迎えるのかも知れない。

追記

コメント頂いたので、少し取り上げたおきたい。

なぜ一部のニジェール国民はフランスを追い出し、ロシアを歓迎したいのか

2023年8月3日

西アフリカのニジェールでは7月26日の軍事クーデター以来、西側諸国に対する敵対心の高まりが様々な形で表面化しているい。軍に拘束された民選のモハメド・バズム大統領の伝統的な支持基盤では、ロシア国旗の色の服を誇らしげに見せびらかす実業家もいる。

クーデター以来、軍部と西側諸国の間で舌戦が続いている。

バズム氏は西側にとって、イスラム主義者との戦いにおける重要な同盟者であり、力強い経済的パートナーでもあった。

ニジェールにはフランス軍の基地がある。また、世界第7位のウラン産出国でもある。ウランは原子力に不可欠で、産出量の4分の1が欧州に、とりわけ旧宗主国フランスに輸出されている。

だが、クーデターを主導したアブドゥラフマン・チアニ将軍がバズム氏を失脚させて以降、街中でいきなりロシア国旗の色が見られるようになった。

BBCより

去年の8月の記事なのだが、そもそもフランスはアフリカに幾つか植民地持っていて、植民地ではなくなった後も宗主国として君臨し続けた。

ニジェールでは、バズム政権が反仏抗議運動を何度も禁止していた。

2022年半ばに、マリから追放されたフランス軍のバルカン部隊について、バズム政権がニジェール国内への再配備を許可した際には、いくつかの市民団体が反仏抗議を加速させた。

中でも顕著だったのは、活動家や市民団体、労働組合などが連合した「M62」と呼ばれる活動グループで、生活費の上昇や統治の欠陥、フランス軍の駐留について声を挙げた。

BBCより

が、それが反感を喰らったという話。

で、二ジュールだけではなく、他にも色々と。

次々にアフリカ諸国から追い出されるフランス…見透かされる「搾取を続ける宗主国」のダブルスタンダード

2023年10月4日(水)18時28分

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、西アフリカのニジェールを支配する軍事政権の要求に従い、同国からフランスの大使を帰国させ、駐留部隊を撤収する決定を下した。これは、不安定な地域で影響力を高めようとしているアメリカの戦略への警告になるかもしれない。

~~略~~

今回の撤収は、フランスがアフリカで見せた新しい動きというわけではない。既にフランスは、ブルキナファソや中央アフリカ共和国、マリなどから相次いで手を引いている。背景にあるのは、一部のアフリカ諸国で反フランス感情が高まっていることだ。

Newsweekより

フランスが如何に元植民地でおかしな振る舞いをしてきたかという事かも知れないが、或いはロシアや支那による工作が成功したということかもしれない。

スーレはここで2つの教訓を指摘する。第1は、アフリカ側とパートナー国との安全保障面での利害が一致していないという印象をアフリカ諸国に与えてはならないということだ。「フランスの対アフリカ関係について言えば、アフリカ諸国よりフランスの国益になる部分のほうが大きいとみられていた」

スーレが指摘する第2の教訓は、アフリカの世論に可能な限り配慮することだ。アフリカの人々は常に、他国の軍や軍事基地が駐留していることに反発していると彼女は言う。「こうしたパートナーシップについて、大国とアフリカのパートナーの間に十分な意思疎通がなければ、利害の相違やアフリカ側からの反発につながりやすい」

Newsweekより

大切なフランスによる「意思疎通」が疎かになった結果、それを密に行ってくれるロシアや支那の工作部隊の方が支持されたという可能性は否定できない。実際に、現地に入って寄り添ったのは、例えばロシアのワグネルなどだった。

ワグネル、ニジェールの不安定な情勢に「便乗している」=米国務長官

2023年8月9日

アントニー・ブリンケン米国務長官は8日、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が、軍事クーデターに揺れるニジェールの不安定な情勢に「便乗している」と、BBCに語った。

西アフリカのニジェールでは先月26日に軍事クーデターが起き、モハメド・バズム大統領が追放された。現在は軍事政権が国を支配している。

軍事クーデターの指導者たちは、ワグネルに助けを求めたとみられている。ワグネルは隣国マリにいることが分かっている。

BBCより

ロシアの浸透工作を成功させたのはワグネル、という構図なんだけれども、この話は結局、欧米のアフリカを見下すようなスタンスが鼻についた、ということでもあるのだろう。

フランスはそういう意味でも失敗しているのだ。

そういえば、以前書いたマリ共和国の話も似た構造だったので、リンクを貼っておく。

まとまりのない記事ではあるんだけど、参考にして頂ければ幸いである。

コメント

  1. 山童 より:

    フランスって、この2年で中欧アフリカと西アフリカのFCRフラン使用国から、のきなみ追い出されてますよね。反政府軍対策支援の軍事作戦が失敗したからすが。
    んで昨年のニジェールの政権転覆で、ここから仕入れていたウランと原油がストップしてしまった。これらの国々がワグネルを雇っている。アフリカてのフランスの影響力が根こそぎ削がれてる。
    んで、FCRフランは各国が得た貿易黒字の半分を上納させるシステムだから、財政的にも危機到来かも。幸いにロシアも中国もこれらの国に大規模な経済支援する余裕は無さそうだから未だマシでせうが。
    軍事支援や技術協力を、中国のように借金漬けにせず、現物取引でその場精算するロシアになびいてるかと。シリアが再燃してる事もあり、アフリカ諸国から追い出されたのはキツいかも。
    マクロンもウクライナ派兵とか威勢の良い事を口にしてましたが、ケツに火がついてるのか、最近はさっぱりですなぁ。

    • 木霊 木霊 より:

      補足ありがとうございます。
      そういった観点での突っ込みを入れていなかったので、追記させて頂きました。

      ロシアや支那が資源外交を重視した結果、という風にも理解できる話ですが、フランスのやり方が不味かったんでしょうなぁ。

    • 山童 より:

      補足として)
      フランスに対する現地の反発はシナやロシア以前からのものですよ。それが顕著になり始めたのが、パリ発ダカール着のパリ・ダカールラリーの終幕です。経路を買えたというが、事実上、パリからサハラを超える中央ルートは使えなくなった。そもそもパリを始点とする冒険ラリーで、ル.トゥケの砂浜辺の短期ラリー(米国のバハ1000マイルに相当するか?)と共にフランス主催の代表的なモータースポーツでした。
      んで、そりゃ嫌われるわね。六大陸をバイクで旅した加曽利隆氏によると、大排気量のバイクで遊牧民のいる地域や、農村をこれ見よがしに走り、現地民を挽いても無視!
      加曽利氏は西欧への反発から、軽量のヤマハのセローに大型タンクを積んで出場してた。その時に現地で上記のような光景を観て、「いつかサヘル地域から追い出され、パリ・ダカールは開催できなくなる!」と80年代のパリダカブーム中に断言していた。
      21世紀に入ると大人気だったパリダカが下火となり、消えてゆくのは、加曽利氏が予言した通りでした。
      最近、田村装備開発の配信や、独自配信にフランス外人部隊出身の日本人が出てくる背景には、フランスの対外的地位それもアフリカでのが低下したからだろうと、知人の元仏外人部隊員も言ってました。外人部隊がリストランテしているかはともかく、ジブチなど除くと、アフリカ配備の隊員が減っているのは事実。
      んで!これらはパリダカ時代からある西欧への反発が臨界点を越えてきたからと想う。
      ロシアやシナはそこに付け込んでいるだけで、そもそもはフランスなど西欧のやり口があまりに収奪的だったからと。
      今はPMCがあるけれど、20世紀までは白人傭兵を使い捨てにして、アンゴラやコンゴ、
      シェラネシオ、ブルキファソ、マリ、ニジェールなどフルクはローデシアなど英仏企業は傭兵を使いやりたい放題してきたしょ。
      南アでも英国のテーマズ.ウォーター社が、水道料金をプリペイド.カード制にして、その為にコレラで病死する子供が……
      とうとう武装解除した黒人解放運動の元ゲリラたちが立ち上がり、「どうにかしないと隣国から武器と仲間を連れて武装蜂起する!」と南ア政府と英を脅して、水道料金支払いを元に戻し安価にするという事件が
      2000年代に起きている。
      これらは大英博物館やルーブル美術館の略奪収蔵品の返還要求が激化している事や、
      英国に植民地時代の奴隷貿易への補償を、
      英連邦諸国が求め始めたのと同じ流れで、
      結局はダブルスタンダードをあまりにやり過ぎてきた事が、西欧民主主義の衰退ででてきたとエマニュエル.トッドも申しております。トッド氏は「そういう時代だから日本は核武装して自立した軍事力を持て!」と申してます!
      ロシアやシナの工作もあるが、彼らがアフリカに手を出す以前からずっと燻ってきていた爆薬に、昨今の西欧エリートの愚劣さが点火したとみるべきと思いますよ。
      ブリカスなんかエリザベス女王が御健在の折には、そういう反発は無かったし、アボリジニ出身の議員が、英国王を公の場で先住民虐殺を非難するとかなかったでないですか。シナやロシアのせいと言うよりも、
      今の西欧の政治的エリートが愚劣なのが一番の原因でないですか??

  2. 山童 より:

    正直、ド・ゴールがアルジェから撤退した時に、何度も命を狙われたけれど、ド・ゴールには「植民地経営より、それら旧植民地国をある程度に発展させて、原料調達や市場として開く方が長期的に祖国の為になる」と判断するだけの度量があった!
    悪く言えば「豚を太らせてから食え」という大きな算盤を弾けたという事!
    マクロンなどの今のエリートは、短期的な儲けばかり視界に置いて、ド・ゴールのような決断を命がけでやらない!
    これは日本も同じで、安倍さんを除けば、
    橋龍や田中角栄みたく、米国にケンカを売る度胸とスタンスある政治家なんかいない。仏の場合、とくに日本より中央集権的な要素が強くて、マクロンのように学歴エリートばかりで、官僚と結託してる!
    日本みたく官僚の言いなり!
    つくづく霞が関を従えた安倍さんは偉大だったと想う。皇室への態度で嫌ってましたが、あの方を失ったのは国家的損失でした。

    • 山童 より:

      追記)マリの例の仕事に派遣されていた先輩が戻ってきて、「もう高給でもいつ有事か解らないからやめとけ!」と申してました。まぁ私は年内で完全に会社と縁切りになるのでどうでも良いのですが。
      行かないで良かった!!
      マリじゃ「ウクライナとうするの?」と言うくらいにワグネルのエスコートが増えているそうです。北朝鮮兵はホントに消耗品なんでしょうね。

      • 山童 より:

        あ、しつこくゴメンなさい。
        でも、木霊様のアドバイスを素直に受け止めて良かった。止めたと言いながら、木霊様のコメを読むまでは、心残りもあったんですね。金もそうだけど、ワグネルと揺れるアフリカを観てみたくて。でも命あっての物種すね。
        感謝してます!

        • 木霊 木霊 より:

          アドバイスなど大それた事をしていませんよ。
          山童さんが決断されたことですから、それで全てだと思います。

    • 木霊 木霊 より:

      フランスの過去にまで言及するだけの力がなかったので、補足頂くのは非常にありがたいです。

      何というか、傑出した政治家というのはなかなか世の中に輩出されませんから、世界観を持った政治家を求めるのは酷だと思いますよ。
      ドイツのメルケル氏もなんだかんだ優れた政治家だと思っていましたが、蓋を開けてみればとんでもない売国政策を推進していたという。
      その時「良い」と思われる政治をしていても、時代が過ぎたら「この売国奴が!」という話はそれなりにある気がしますよ。

      で、マクロン氏。
      ダメですねぇ彼は。エリートの皮を被った風見鶏で、話を纏めるだけの外交力はありません。まさに官僚政治家なんでしょうね。
      フランスの政治も右傾化していく可能性が高いと言う話になって、そうなると、どうなんだろう?と考えると、一番ダメージを受けそうなのがEUなんですよね。

  3. 七面鳥 より:

    こんにちは。
    カエル喰いが痛い目見るのは「もっとやれ」なんですが。
    上の重しがなくなっても、代わりの重しが置かれるだけ、重しの色が三色から赤一色になるだけ。
    アフリカの反発もわかりますが、反発するだけじゃダメだし、結局別の勢力に踊らされて終わって、何も改善しない状態が続きそうな気がします。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      アフリカは先がないんですよね。
      将来有望だと言われてはいますが、結局、部族社会から脱却出来ていませんから、中東よりもある意味悲惨です。
      宗教的指導者がいると悲惨なことになりそうですが、方向性が出来て纏まりやすい。でも、アフリカ諸国はそうじゃないんですよね。

      • 匿名 より:

        アフリカに限っては近代兵器武装の禁止に賛成!

        強力な近代兵器がある故チンピラに毛が生えたようなヒャッハーでもクーデター起こせて何時までも部族社会。

        もしも最も強力な武器が弓矢だと 万単位の兵を年単位の期間動かせる器や政治力

        曹操 カエサル 信長 秀吉 的な才や政治集団を持つことが覇者やクーデター成功の条件で

        こうした人や集団が部族を超える社会を築いたのが歴史の本流

        次善としてイスラム、マルクスが知られてるけど
        実績として歴史的方法より桁違いに成績は悪い。

        もっとも現代で兵器禁止は非現実的なので、今望まれるのはイスラムマルクスを超えしかも分かりやすく容易なメソッド

        誰でも容易に思いつくはAIだが人類滅亡に繋がりそうで悩ましい

  4. 山童 より:

    解決策として匿名様の申される策が最善!!
    アフリカには、シリアを中継点としたロシア、フランス、アメリカの武器マーケットがあって、これらの国々にソ連崩壊後に大量の武器が流れ込んだのや、米仏が流し込んでいるのが内戦が収まらない原因です。
    人道支援の抗生物質が反政府テロ組織に渡り、テロリストの治療に用いられる事で内戦を長期化する。んな事やるならば、人道支援の前に「武器輸出を禁止しろ!」と私は思いますよ。
    より現実的に言えば、銃でなく、
    弾薬の調達を絞る。例えば使用済み空薬莢でも、信管部分に油脂でこねた黄燐マッチの薬部を詰めれば撃発可能なる。ても、そういう手工業的な再生は手間かかり過ぎて、戦争の消耗には耐えられない。これは手装薬も同じ。
    大量に安価に生産てきる弾薬、これの流通を止める事ができたならば……と想うのてすが。