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バルト海で海底ケーブル2本が切断される

北欧ニュース
この記事は約8分で読めます。

こ、これは支那の仕業か?!(混乱)

バルト海で海底ケーブル2本が切断、「ハイブリッド戦争」の懸念高まる

2024.11.19 Tue posted at 19:42 JST

バルト海で通信用の海底ケーブル2本が突如として切断された。海底ケーブルをめぐっては、米国が最近、主要な海底ケーブルの周辺でロシアが軍事活動を活発化させているのを検知したと発表していた。

CNNより

支那の仕業かというのは冗談だが、ロシアの犯行である可能性は指摘されているようだ。

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海底ケーブルは国際的に重要なインフラ

回線を物理的に切断

海底ケーブルはインターネットが発達した社会において、かなり重要なインフラだと位置づけられている。ただ、国境に関わらずに引かれる為に、「何処に所有権があるのか」という辺りも含めて、問題になるケースも多いようだ。

リトアニアとスウェーデンをつなぐ海底ケーブルは現地時間17日午前10時ごろに切断された。通信会社テリア・リトアニアの広報がCNNに確認した。

広報によれば、同社の監視システムがトラフィックの中断による切断を検知し、その原因がケーブル自体の物理的な損傷である可能性が高いことを確認した。

寸断されたもう一つのケーブルはフィンランドとドイツを結んでいた。ケーブルの運営に携わるシニア社が明らかにした。問題のケーブルはフィンランドと中欧を結ぶものとしては唯一直接接続されており、全長は約1200キロ。ガスのパイプラインや電力のケーブルなど他の主要なインフラと並んで敷かれている。

CNN「バルト海で海底ケーブル2本が切断」より

切断されたケーブルは2本。

1本はリトアニアとスウェーデンとを繋ぐ海底ケーブルで、1本はフィンランドとドイツを結ぶ海底ケーブルである。

修復にはちょっと時間がかかるようだね。

そして、破損をした犯人は意図的に破損した可能性が高いとみられている。

ドイツ-フィンランド間の通信ケーブル損傷 バルト海で相次ぐインフラ破壊疑惑

2024/11/19 09:27

ドイツとフィンランドを結ぶバルト海の海底ケーブルが18日に損傷し、一部の通信網が遮断された。外部からの力が加わり破壊されたとの見方が出ている。両国外相は同日、共同声明を出し、「強い懸念」を表明した。

~~略~~

フィンランド公共放送YLEによると、同社は記者会見で、ケーブル損傷は通常、外部からの衝撃によるものだと強調した。強い振動を起こすような天災や事故は当日、起きていないとも指摘した。

外相の共同声明は「こうした事件が、意図的な破壊を想起させるような緊迫した時期にある」と警戒感を示した。そのうえで、欧州はいま、ロシアのウクライナ侵略に加え、悪意を持った第三者によるハイブリッド攻撃の脅威にさらされていると明記した。

産経新聞より

今のところ、意図的に破損された可能性は高いと見られているものの、犯人がハッキリしたわけではないし、報道で明らかにされているわけでもない。

過去には支那のコンテナ船の工作も

今分かっていることは、意図的に破壊された「可能性が高い」という話だけである。

米国は最近、海底ケーブルの周辺でロシアが軍事活動を活発化させているのを検知したと発表した。米当局者2人が9月に語ったところによれば、米国は、ロシアがこれらの重要なインフラに対して潜在的な妨害作戦を実施する可能性が高まったとみているという。

CNN「バルト海で海底ケーブル2本が切断」より

なお、過去には実際に支那のコンテナが海底ケーブルを破損した事案もあった。

バルト海を通る海底パイプラインをめぐっては近年、破壊工作の懸念が高まっている。

2023年10月には、フィンランドとエストニアを結ぶ天然ガス・パイプラインが大きな損害を受けた。フィンランド当局は後に、中国のコンテナ船がいかりを引きずったことによる出来事だったと説明した。

BBC「独・フィンランド間の海底通信ケーブルが損傷」より

この話も些か不自然ではある。

何故なら、この「碇を引きずる」という行為自体、支那の海底ケーブル破損の手口だからだ。

アレリオン社の広報担当はBBCに、バルト海でケーブルが破損するのは、時折あることだと話した。「漁船のいかりが偶然、ケーブルを傷つけることはある。もちろん今回のタイミングは奇妙だが、まだ点検できていないので、何が原因かはわからない」のだという。

BBC「独・フィンランド間の海底通信ケーブルが損傷」より

アレリオン社の広報担当は、「時々ある」と説明しているが、偶然、ピンポイントで碇を下ろして海底ケーブルを破損するというのは、なかなかの確率だと思う。

太平洋の海底ケーブルが中国の修理船による妨害やスパイ活動を受ける懸念があるとアメリカ当局がGoogleやMetaに警告している

2024年05月20日 12時10分

SNSや動画配信サービスなどを含む世界中のインターネットトラフィックは、地球の海底に張り巡らされている海底ケーブルによって支えられています。この海底ケーブルが事故や災害で切断された場合、世界中に20数隻ほど存在する海底ケーブル修理船が復旧作業に当たりますが、アメリカ当局は「太平洋の海底ケーブルは中国の修理船による妨害やスパイ活動に対し脆弱な可能性がある」と、GoogleやMetaに懸念を伝えているとのことです。

~~略~~

アメリカの日刊経済紙であるウォール・ストリート・ジャーナルは、アメリカ当局の動きに詳しい関係者の話として、「アメリカ当局はGoogleやMetaなどの企業に対し、中国企業がアメリカ所有の海底ケーブルの安全性を脅かす可能性があるという懸念を伝えています」と報じました。この関係者によると、いくつかのケースでは中国の上海に拠点を置く国営海底ケーブル修理企業・S.B.Submarine Systems(SBSS)に関する議論も含まれていたとのこと。

Gigazineより

そして、アメリカは支那企業が海底ケーブルの破損や修復に関わっていて、そのことがアメリカの国益を損なう可能性を指摘している。

支那犯人説が

とまあ、こんな記事を書いていたらXでこんな情報が?!

おや?

あー、でも数多久遠氏のアカウントかぁ。軍事評論家を自称していて、元自衛官幹部であるという経歴を公表している人物なんだけど、事実ベースで話をしているかはちょっと怪しいかも?

でも、拿捕された可能性があるという情報もあって、ちょっとこれから明らかになっていくことかも知れない。支那犯行説は冗談のつもりだったんだけどねぇ……。

ロシアの犯行であれば、それはそれで問題なんだけれども、支那の工作の可能性を考えるとこれまたややこしい話になるかもしれない。支那がロシアを支援していることは有名だからね。

追記

うーん、国内メディアはロシア犯人説を採用しているようだね。

バルト海 海底の通信ケーブル 切断や損傷が相次ぐ 当局が捜査

2024年11月20日 9時08分

北欧のバルト海で海底の通信ケーブルが切断されたり損傷したりしているのが相次いで見つかり、沿岸のスウェーデンなどの当局が捜査を始めました。ドイツの国防相は破壊工作の可能性が高いという見方を示し、ロシアへの警戒感をあらわにしています。

ドイツとフィンランドの両政府は18日、両国を結ぶバルト海の海底通信ケーブルが切断されているのが見つかったと発表しました。

NHKニュースより

巧妙にロシア犯人説を直接言及しない文章構成になっているが、「ロシアへの警戒感」という言葉で犯人であることを示唆している。

ともに復旧には2週間程度かかる見通しで、相次ぐ被害を受けスウェーデンとフィンランドの当局が近くを航行していた船などの捜査を始めました。

これについて19日、ドイツのピストリウス国防相は「ケーブルが誤って切断されたとは誰も信じていない。破壊工作だと想定する必要がある」と述べ、名指しは避けながらも、非軍事的手段も組み合わせて相手国を混乱させる「ハイブリッド攻撃」をしかけているとされるロシアへの警戒感をあらわにしました。

NHKニュースより

まあ、直接的な動機があるのは間違いなくロシアだし、支那犯人説は今のところ状況だけだからねぇ。

ただ、支那の船(橙)に、デンマーク海軍の艦艇3隻(赤)が集まってきている様子は確認されているので、少なくとも何らかの理由で臨検を受けたことは間違いなさそう。

追記2

Newsweekでもニュースになったね。

バルト海の海底ケーブル切断は中国船の破壊工作か

2024年11月25日(月)13時08分

バルト海の海底で24時間に2本のインターネットケーブルが切断され、欧州各国政府は中国船の関与を疑っている。

まず11月17日、リトアニアとスウェーデンを結ぶ海底ケーブルが切断され、運用を停止。報道によれば、翌18日にはフィンランドとドイツを結ぶ別のケーブルも切断された。

スウェーデン、フィンランド、ドイツの当局は直ちに調査を開始。フィンランドとドイツの外相は共同声明で「海底ケーブル切断を深く懸念する」と述べ、「意図的損傷の疑いがある」と指摘した。

さらにドイツのピストリウス国防相は記者団にこう語った。「ケーブルが誤って切断されたとは誰も思わない。まだ確証はないが、破壊工作とみなければならない」

各国政府は現在、両ケーブルが損傷した際に近くにいた中国船籍の貨物船「伊鵬3」を注視している。「船舶追跡データによれば、伊鵬3は両海底ケーブル上の海域で減速・停止した。1つのケースでは、1時間以上その場に停泊していた」と、米ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)は報じた。

Newsweekより

今のところは、まだ状況証拠だけって事らしい。

今のところ中国側は多くを語っていない。この件について記者会見で質問された外務省の林剣報道官は、中国政府が「中国船舶に関連法規の厳守を求める」と述べた。また、「わが国はインフラの安全を重視する」とする一方、伊鵬3の航行権が尊重されることを期待すると強調した。

Newsweekより

それにしても、「我が国はインフラの安全を重視」と言いつつ、各地で海底ケーブルを切断して回っている事実があるのだが、ソレはムシなのか?

まあいつものことなんだけれども。

コメント

  1. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    本件、デンマーク海軍が、スウェーデン領海内で件の中国船を監視していると聞きます。
    他国の領海で軍事行動に出ていいのか、後方で喧喧諤諤すったもんだしているとも。

    本邦も、似たような妨害工作は一度ならずされてますから、どう考えても故意だろうと思ってしまいますね。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      デンマーク海軍もスウェーデン海軍も、結構、素早い対応だったみたいで、監視対象になっているんでしょう。
      恐らくは過去の事例から考えて、「アイツら怪しい」と思われているかも知れません。