Amazon?どうしてAmazonが小型モジュール炉(SMR)を?
アマゾン、小型原子炉開発でデータセンター向け電力確保へ
2024年10月17日午前 7:20
米アマゾン・ドット・コムは16日、次世代原発「小型モジュール炉(SMR)」の開発を通じてデータセンター向け電力を確保するための3件の契約を締結したと発表した。人工知能(AI)の利用拡大に伴ってデータセンターの電力需要が急増している状況に対応する。
ロイターより
どちらかというと環境方向に振り切るタイプの企業だと思っていたんだけど、何故、今、SMRなのか?という話。
アメリカの環境対策
googleもSMR
ええと、調べて見ると真っ先にヒットしたニュースがこちら。
グーグルが小型原子炉建設を支援-新興企業カイロスと電力購入契約
2024年10月15日 12:33 JST
米アルファベット傘下のグーグルが次世代原子力発電の開発に投資する。同社は14日、小型モジュール炉(SMR)を建設する新興企業カイロス・パワーと電力の購入契約を結んだと発表した。
Bloombergより
GoogleとAmazonの共通項といえば、データセンターである。何れも資金源のような格好で巨大サーバーを運用していて、莫大な電力を消費するタイプの企業である。

マイクロソフト社が既にSMR建設の支援をしている話は報じられていたが、ここにきてアメリカの巨大企業GoogleとAmazonが参入したというのは、何か動きがあったのかと思いきや、政府が動いたようだね。
米国政府、小型原子炉プロジェクトに資金提供
2024-10-17 00:59
米国は、国内での小型モジュール原子炉(SMR)技術の開発を促進するための資金提供イニシアチブの申請プロセスを正式に開始しました。最大9億ドルに上るこの財政支援は、気候変動対策としてよりクリーンなエネルギー源を推進する取り組みの一環です。
Investingより
ははーん、ここに来て現実路線を採らざるを得なくなったか。
バイデン政権は、低炭素の未来への移行において原子力発電を重要な要素と位置付けており、国の排出目標を達成するためには現在の原子力発電容量を3倍にする必要があると考えています。SMRは、より簡単な設計、拡張性、本質的な安全性の可能性があるため、このイニシアチブの最前線にあります。従来の大規模原子力発電所とは異なり、SMRは工場で製造でき、発電、暖房、さらには淡水化プロセスにも利用できる多様性を持っています。
Investing「米国政府、小型原子炉プロジェクトに資金提供」より
アメリカもエネルギー問題で一枚岩とは言えず、まだ一悶着ありそうだけれど、取り敢えずは小型モジュール炉(SMR)開発を加速させることに国家単位で合意できたらしい。
原発はクリーン?!
一方で、日本の左翼活動家の方々は、原子力アレルギーが強く、核兵器にも原子炉にも強い拒否反応を示す。
アメリカはどうかというと、スリーマイル島事件(1979年3月28日)はかなり大きなインパクトがあったようで、以降、1基も原子炉の新設が実現できていなかった。つまり、日本より原発アレルギーは酷かったんだよね。
ただ、背に腹は代えられないようで、ここへ来てSMR開発という手札を切ってきた。
ジェニファー・グランホルム米エネルギー長官は、米国の原子力部門の活性化の重要性を強調し、「アメリカの原子力部門を活性化することは、グリッドにより多くのカーボンフリーエネルギーを追加し、AIやデータセンターから製造業や医療まで、成長する経済のニーズを満たすための鍵です」と述べました。
Investing「米国政府、小型原子炉プロジェクトに資金提供」より
そりゃまあ、EVだのAIだの先端技術を追いかけるには、どうしたって電力が必要なのだ。データセンターも恐ろしいほどの電力を食うのだから、本音ではどうしたって安定的な電力供給源が欲しい。
第4世代SMRが着工
2024年7月4日
米テラパワーは現地時間10日、米国西部内陸・ワイオミング州で小型モジュール炉(SMR)実証炉の着工式を開いた。炉型はGE日立ニュークリアエナジーと共同開発するナトリウム冷却高速炉「ナトリウム」(電気出力34万5千キロワット)で、第4世代炉型のSMR着工は米国初。式典には米マイクロソフト創業者でテラパワーの会長を務めるビル・ゲイツ氏や同州のマーク・ゴードン知事らが出席した。2030年までの完成を目指す。
電気新聞より
そんなわけで、マイクロソフト社が出資したナトリウム冷却高速炉の実証炉の建設に着手している。
高速増殖炉
正直、個人的にはナトリウム冷却高速炉はどうなんだろう?という不安はあるのだが、技術的には最新というわけでもない。日本だと「もんじゅ」という実験炉がそれに該当しているし、支那でも確かCFR-600という型の原子炉が運用されていて、2基目も建設されたハズだ。
中国の高速増殖炉が稼働か:核軍拡加速のおそれ
2023/10/31
米国との戦力均衡を目標に、中国の核軍拡が加速している。米国防総省が毎年議会に提出している中国の軍事動向に関する報告書「MILITARY AND SECURITY DEVELOPMENTS INVOLVING THE PEOPLE’S REPUBLIC OF CHINA」の2023年版が10月19日に公表され、「中国は当初予測を上回るペースで核弾頭を増加させている」と警鐘を鳴らした[1]。
~~略~~
米国の予測は、中国が民生(発電)用のプルトニウムを増産し、秘密裏に軍事転用を図ろうとしているとの分析に基づいている。具体的には、発電しながら消費した以上の燃料を生成できるとされる高速増殖炉(Fast Breeder Reactor:FBR)に関する中国の計画である。FBRの使用済み燃料は、再処理により、核兵器に最適なスーパーグレードと言われるプルトニウム(超高純度のプルトニウム239)を取り出すことが可能である。
笹川平和財団のサイトより
笹川平和財団の分析では、支那の高速増殖炉(ナトリウム冷却高速炉)は既に1基めの炉が稼働中で、プルトニウム生産が可能な状態になっているとのこと。
核拡散の話は脇に置いておくにしても、同タイプの原子炉は、ロシアでもインドでも計画されている。そして、アメリカでは建設が始まった訳だ。
全て核保有国であるのは、本当に偶然かがちょっと疑わしいのだが、それもさておき、逆に言えば多数の国に採用されるだけの実績があるタイプであるとも言える。
日本人にとって、高速増殖炉「もんじゅ」といえば、ナトリウム漏れ事故など、少々印象の悪いニュースが多かったと思う。そして、冷却材に使うナトリウムは大気中で安定する物質ではないんだよね。
「ナトリウム」は沸点が880度と高いナトリウムを冷却材に用いる高速炉。電気出力が高く、廃棄物が少なく、安定性に優れることを特徴としている。GE日立が開発するナトリウム冷却高速炉「PRISM」の炉心を採用する。
~~略~~
テラパワーはゲイツ氏が出資し06年に設立。GE日立のほか、日本原子力研究開発機構と三菱重工業とも協力関係を結ぶ。欧州鉄鋼大手のアルセロール・ミタルや韓国のHD現代、SKグループなどが出資する。
電気新聞「第4世代SMRが着工」より
それでも、アメリカのSMRは日本は無関係どころかガッツリと関係者なんだ。そりゃまあ、運用実績があるからねぇ。
自然エネルギー財団は懸念を示す
なお、日本ではなかなか次世代炉の研究開発は行うことが難しい。いや、幾つかはやっているんだけど、予算をガッツリつけてガンガンやっているという感じではないんだよね。
河野太郎氏にセレクトされた大林ミカ氏が政府の再エネタスクフォースにガッツリ絡んでいたことは記憶に新しいが、政治的にも推進したくないらしい。
その関連団体である自然エネルギー財団は、この新規の原子炉建造方針に関して苦々しげなコメントを出している。
原子力発電が世界全体で低迷、コスト競争で勝てない
2024年9月27日
日本政府は次期のエネルギー基本計画の議論において、脱炭素に向けて原子力発電を最大限に活用することに意欲を見せている。しかしながら世界の情勢を分析すると、自然エネルギーが優位にあることがわかる。新設の風力と太陽光のプロジェクトは原子力よりもはるかにコストが低い。世界全体の発電電力量においても、自然エネルギーの拡大スピードが原子力を圧倒している。主要な国・地域の電源構成を見ると、中国、米国、欧州、日本のいずれにおいても、自然エネルギーが原子力を大幅に上回っている状況だ。
自然エネルギー財団のサイトより
提言の要旨は、「再エネ発電が良いよ!」というダサいものだ。
内容を見ると、「再エネ発電のほうがコストが安い」とある。建設費とかを考えれば、計算の仕方によっては太陽光などの再エネ発電の方が安いのだろう。日本では廃炉問題も片付いたとは言い難い。
だが、この話は電力の安さを求める話ではなく、発電安定性のほうが重要だ。それを考えればAmazonなどのデータセンターとしては再エネ発電に頼るというのは極めてリスキーなのである。
エネルギー分野のコスト分析で定評のあるBloombergNEFが2023年下期の発電方法別のLCOE(均等化発電原価:発電にかかる総コストをもとに算出)を公表している。それによると、陸上風力、太陽光、洋上風力のLCOE基準値(標準的な条件に基づく中央シナリオで推定)は、全世界の平均で原子力と比べて約3~6倍も低い(図1)。このような自然エネルギーのコスト競争力は市場拡大と技術革新がもたらしている。
自然エネルギー財団のサイトより
再エネ発電の方が初期費用も、運用費用も、後処理を考えても費用は安く済むだろう。だが、電力安定性に欠けるので、24時間安定的な電力供給をする前提だと、複数の再エネ発電に加えて巨大な二次電池の確保まで考える必要があって、トータルコストは再エネ発電の方が高くなる。
自然エネルギー財団はアメリカでは原発の発電コストは安いが、欧州では今後建設コストが増えることを予想していて、日本では更に苦しくなると予想している。
まあ、これらの点は概ね正しいと僕も思うが、しかしエネルギー安全保障などの観点がすっぽり抜け落ちているのはどうかと思う。
結局のところ、テクノロジーの発展には電力の安定供給は不可欠なのであって、安定的な電力供給ということを計算していないところに自然エネルギー財団の主張の不自然さを感じる。
カーボンオフセットは欧州中心に進められている愚策ではあるが、本音のところではそろそろ飽き飽きしているのではないだろうか。現実に目を向ければ、どうしたって、安定性の高い電源開発は必要なのだから。そして、今から備えないと、将来的に電力不足になるのは明らかである。冒頭のニュースはそういった話を反映したモノなのではないかな。
尤も、原発をSMRにしたからって問題解決しないことも沢山あるので、そこは冷静に受け止める必要はあるのだけれど。
追記
文章の書き方が悪かったので、「高速炉」と「高速増殖炉」が同じモノのように感じる部分があるのだが、技術的には異なる。その辺りの話を少し補足しておきたいのだが……、需要はないかも?
まあいいや、情報は正確に扱わねばならない。
概念の違い
先ず、高速炉とはなんぞやという話から。
高速炉(Fast Neutron Reactor:FNR)とは、高速の中性子(エネルギーの高い中性子)による核分裂反応から熱を取り出す原子炉のことである。原子炉の概念的な話なので、高速の中性子を用いた核分裂反応を利用する原子炉であれば、なんであれ高速炉ということになる。
- ナトリウム冷却高速炉(Sodium-cooled Fast Reactor:SFR)とは冷却材として液体金属ナトリウムを使う減速材のない高速炉
- 鉛冷却高速炉(Lead-cooled Fast Reactor:LFR)とは冷却材として液体の鉛や、鉛とビスマスの合金を使う減速材のない高速炉
- ガス冷却高速炉(Gas-cooled fast reactor:GFR)とは冷却材として機体のガスは正のボイド係数と放射化を防ぐために中性子捕獲断面積が低いものを使う減速材のない高速炉
ここいら辺りが有名だと思う。
では、高速増殖炉(Fast Breeder Reactor:FBR)は何なのか?というと、高速中性子による核分裂連鎖反応を用いた増殖炉のことをいう。
つまり、高速の中性子を利用した核分裂連鎖反応を利用するのが高速増殖炉で、連鎖するところまでは要求しないのが高速炉である。
高速増殖炉は何が良いのか
さて、では概念的な違いはともかくとして、どんな違いが出てくるのか?というと、「増殖炉」とは消費する核燃料よりも新たに生成する核燃料の方が多くなる特性がある。何が「増殖」するのかと言えば、核燃料が増殖するのである。
無限機関かっ!
しかし、実際には無限ではなく、核燃料の再利用が出来るよという程度の話で、高速増殖炉の炉心の周辺は劣化ウランなどで囲み、この劣化ウラン中のウラン238がプルトニウム239に変わり燃料となる。プルトニウム239も原子炉で使えるので、だから「燃料が増えたね!」ということになる。
使える燃料が増えるので、「凄い原子炉だ!」ということになったけれども、結構問題も多いので商用で使うところまで漕ぎ着けられた増殖炉はまだない。
アメリカで建設が始まったのは高速炉
で、ご指摘を受けた内容に踏み込んでいくわけだが、アメリカで建設が始まった実証炉のナトリウム冷却高速炉「ナトリウム」は、高速炉である。
【独自】米高速炉計画に日本参加へ…「もんじゅ」の技術共有、国内建設にも活用
2022/01/01 05:00
米原子力新興企業と米エネルギー省による次世代の高速炉の開発計画に、日本が参加することがわかった。日本原子力研究開発機構と三菱重工業が技術協力し、日本の施設で安全試験も行う。1月にも協力の合意書を取り交わし、2028年に米ワイオミング州での運転開始を目指す。
日米の複数の関係者が明らかにした。日本では高速炉「もんじゅ」(福井県)の廃炉が16年に決まり、実用化への見通しが立たなくなっている。高速炉は、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し再利用する日本の「核燃料サイクル政策」に不可欠の施設で、計画参加を通して将来の国内建設に必要な技術の獲得を目指す。
高速炉開発は、米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が設立した米テラパワー社と米エネルギー省が計画。高速炉の出力は34・5万キロ・ワットで、同州ケマーに建設する。建設費約40億ドル(約4500億円)はテラパワー社と同省が半分ずつ拠出する。
讀賣新聞より
契約自体は2022年に行われて、日本の技術のフィードバックで「高速炉を作るぜ」という話だったのだが、民主党政権は原発嫌いなので、「多分無くなったんだろうな」と思っていたんだよね。ところが、実際に建設が始まり、Amazonまで出資するという話になった。水面下では進めていたようだね。
コメント
あれ!消えちゃった。
ええと…サムネ観た瞬間にデータセンター絡みになると思いました。先日に日本企業のモジュール炉開発の記事を見た時に、びっくりするほど写真のモジュール炉が小さかった。それに千葉ニュータウンのデータセンターは排熱がとんでもなく大きい。あれだけの排熱量なら電力消費は膨大なはず。
ならピッタリと思ってたんですよ。
なので納得納得!
日本がこの分野で活躍する事を願いますが、米国の技術利権と被る分野は嫌がらせ受けるからなぁ???????? かつてガラケーに搭載されていたトロンだって、斬新的なOSなのに、米国の圧力で携帯に載せるまで冷や飯をずっと食っていた。米国は横暴かます。
もし日本がモジュール炉で一歩進んだ技術を展開できるなら、格安で在日米軍の電力をコレで賄ってやったらどうだろう?
日米合同委員会って、たしか外務省他の幾つかの官庁と、在日米軍が協議している会合であり、米議会も大統領すら口を挟まないシステムなんですよね。あくまで国防省と日本政府で(防衛に類する限り)決め事しているので、米軍の役に立つならそれなりに米国政府との緩衝材になるかと。
正面から日本の技術を売り込むと、絶対にトロンの時みたく妨害されますから。
日本では高温ガス炉(HTGR)の研究が進められていますね。
トロンの話は、色々陰謀論的な話も絡んできますので注意が必要ですが、結局のところ日本国内では潤沢な研究資金を確保できないので、OS開発は難しいですよ。
ガラケーや家電には組み込み型として便利に利用されていましたが、結局、Androidの普及などに押されて消えて無くなりましたね。いや、正確には今も細々と研究している方はいらっしゃるので、何処かで日の目をみる可能性は残されていますが。
いずれにせよ高速炉の分野でも日本には未だアドバンテージがありますから、ご指摘のように優位性を保つことを狙うことはできると思います。妨害は受けそうですけどね。
ところで脱炭素ですが、まあco2が無関係とは思わないけれど、影響してるのは僅かで、
ほぼ太陽活動によるものなんでね?と。
最近、2030年に太陽活動が後退に入り、実は小氷河期に入るんでね?的な動画をちょいちょい見かけます。
co2がぁ〜と騒がれ初めてから(米国の元副大統領が音頭とった90年代から)、氷河期は全く騒がれなくなりましたが。
スノーボールアース(全地球凍結)が過去に何度かあって、その前に「沸騰」時代があった事も言われてますからね。ホントにこのままずうっと温暖化が進むのか解らない。
借りに温暖化が継続するとしても、脱炭素が本当に効果あるのか不明。
温暖化、冷却期……とっちに転ぼうと電力は必要な訳で、モジュール炉の進展は良い事ではないすかね??
だいたいエコがどうだろうと、すでに世界中にある使用済み燃料棒は電力による冷却で放射能の拡散を防いでます。
電力が止まれば「渚にて」みたくなるだけ。よくゾンビが蔓延するゲームをやるのですが、その度に「ゾンビ倒してるより、原発の使用済み燃料棒の冷却プールに電気を戻すのが先でね?」と想う(笑)
原発を停めるのだって、明日からとかムリなんですから。いわばこの冷却プール稼働問題は、世界中に時限爆弾を拡散したようなもので、放射能汚染が嫌ならば、こうした小型モジュール炉を用意して備えるしかないと想うんですよね。現実的に!
co2と温暖化の関係がどうだろうと、核アレルギーなんざ百害あって一利ない!!
脱炭素の話、やれば良いとは思うんですが、政策レベルで推進するのは勘弁して欲しいですね。
優先順位は履き違えて貰っては困ります。
今の気候変動は、様々な要因はあるのでしょうけれど、ご指摘のように大気中の二酸化炭素の増加は、因果関係が逆であるとは思っています。
脱炭素程度では止められませんよ、この傾向は。その点は既に武漢ウイルス感染症の世界的拡大の時に、経済活動を月単位で止めたところで傾向は変わらないことが実証されています。数兆円程度の予算を掛けても、何の成果も得られませんよ。
木霊さま
高速炉と高速増殖炉は、同じでないです。
ビルゲイツのテラパワーは、ウラン燃料使うので増殖を狙って無いはず。
ウランはプルトニウムよりいろんな意味で扱いやすいですから、まずこれを使うのは合理的な判断だと関心しました。
どこかの国の旧動燃クズレとは大違いでゴールまでの道筋を描けていると感じます。
既にご存知かと思いますが、念のため。
ご丁寧にありがとうございます。
ちょっと書き方が紛らわしかったので、補足記事を書いておきました。
流れ的に宜しくなかったですね。
こんにちは。
七面鳥は、「常温で固体」「水と激しく反応する」ナトリウムは、扱いづらい材料だと思ってますので、ナトリウム冷却炉もそういう目でしか見れないのですが……冷却材の沸点を上げられるのは小型化効率化に効くのは解るのですが。
※全バラシ整備中に雨降るとか、バラした後の再稼働時に配管内の固体ナトリウムをどう溶かすとか、現場は考えているでしょうけど……
という、技術的に解決策が有るだろう話はさておき、政治的な方が問題ですよね。
政治家は、コストアップしてでも安定したソースが必要、という工業界の原理が理解できないのか、どっかの誰かに鼻薬嗅がされてるのか……たぶん、両方か。
政治手腕に優れ、技術にも明るい指導者が登場してくれることを祈るのですが……今のところ、どっちかに特化した傑物か、どっちもダメな俗物しか居ないですよね……
こんにちは。
高速増殖炉に関して言えば、明確に失敗した事例がありますからなんとも。
記事にも書きましたが、ご指摘のようにナトリウムの取り扱いは厄介ですよ。
そして、政治的分かりやすさとしては、事故1件で全てが吹き飛びますから、どうしようもありません。技術が分かっていたとしても、安心感をもって貰うことは難しいです。