それで良いのか、自民党。
【速報中】自民新総裁に石破茂氏 高市氏を抑え選出
2024年9月27日 16時21分
自民党総裁選挙は、1回目の投票でいずれの候補者も過半数に届かず、決選投票の結果、石破元幹事長が215票、高市経済安全保障担当大臣が194票で、石破氏が1回目で1位になった高市氏を逆転し、新しい総裁に選出されました。
NHKニュースより
決選投票で高市氏 VS 石破氏の構図になった時、「ああ、コレは決まったな」と思っていたのだけれど、まさかの石破氏が選ばれたので唖然とした。
経済・エネルギー政策が極めて不安
市場は動揺
流石にマーケットも動揺した模様。
自民総裁選 石破新総裁で円高進む 146円台から一時 142円台に
2024年9月27日 16時25分
27日の東京外国為替市場は、自民党総裁選挙の結果を受けて円高が急速に進みました。
日銀の利上げに対して慎重な発言をしていた高市氏が石破氏とともに決選投票に進んだことで一時円安が進みましたが、石破氏が新しい総裁に選ばれると円相場はそれまでとは反対に一気に円高方向に進んでいます。
NHKニュースより
石破氏が首相になった場合、日本の政治は真っ当に進まないだろうという予想がなされて、円相場は円高方向に進んだし、株価は暴落した。
教科書レベルの値動きをしたというのは、なかなか苦笑いするしかない。


なんだかんだ言って、1回目の投票は高市・石破・小泉で割と僅差の戦いとなった。小泉氏、党員票が思ったよりも伸びていなくて苦笑いだが、選挙中の軽い発言は失敗だったろうと思う。
そして、決選投票は完全に予想外。
恐らくは、小泉氏を支持した層が一気に石破氏に流れたのだという感じだが、麻生氏よりも岸田氏や管氏の方が影響力が強かったということだろうか。
反原発派
で、石破氏は「決められない政治家だ」という評価なのだけれど、政権を作る以上は一人でやれるわけでもない。
石破氏の意向が完全に反映されるとは思わないんだけど、じゃあ、閣僚に誰を据えるのか?という話になってくると、実のところ良く分からない。高市氏も党内に派閥なしの政治家なので、正直良く分からないという感じなんだけど、恐らくは小林氏と手を組めば結構良い感じに組閣できる可能性もあると思っていた。
が、石破氏はねぇ。
石破茂氏「原発ゼロに近づける努力を最大限に」 自民党総裁選に5回目の挑戦を表明 「政治生活の集大成」
2024年8月24日 12時03分
自民党の石破茂元幹事長(67)=衆院鳥取1区、12期=は24日、地元の鳥取県八頭やず町の神社で記者会見し、党総裁選(9月12日告示、27日投開票)に立候補する意向を正式に表明した。
~~略~~
原発については「ゼロに近づけていく努力を最大限にいたします。再生可能エネルギー、太陽光であり風力、小水力、そして地熱、こういう可能性を最大限引き出していくことによって、原発のウェイトは減らしていくことができると思っています」と語った。
東京新聞より
基本的には電力の安定供給などは念頭にはないらしく、この人がどのような政策を目指すのかは良く分からない。
反原発路線とはいえ、票数の多かった高市氏を無視するわけにも行かないという状況である。
そして、選挙の顔として石破氏はかなり微妙で、特に都市部において選挙戦は戦えない人である。ということは、組閣して直ぐ解散という線は無いと見るべきだろう。
エネルギー政策の担当者が、誰になるかで経済は決まるかも知れない。あと、外交政策もまるっきりダメなので、外相を誰に据えるかはかなり重要なポイントであると言えよう。
この辺は、寧ろ菅義偉氏の意向が大きく影響しそうな感じである。副総理を置くか置かないかでも随分と違いそうである。高市氏が総理になったら、恐らくは副総理を麻生氏に据える安定路線を選んだと思うんだが……。
外国人材受け入れ路線
更に不安なのは、「選択的夫婦別姓」とか「外国人材受け入れ」とか、ちょっと今すぐやるべきなの?というような話をしている点だ。
新総裁の石破氏 政治とカネに厳しく、選択的夫婦別姓賛成、外国人材受け入れ「進める」
2024/9/27 15:30
27日投開票の自民党総裁選で新総裁に選ばれた石破茂元幹事長(67)は、派閥パーティー収入不記載事件に関し「党として厳しく臨む」と語り、各社の世論調査でも「政治とカネ」の問題を重視する層から支持されている。
産経新聞より
「政治とカネ」の話をしている時点で、高市氏を冷遇するといっているようなモノで、「選択的夫婦別姓」の話をしているので小泉氏を党内に引き入れる積もりなのだろう。
一方、外国人材の受け入れについては、総裁選の9候補を対象に共同通信が20日集計した政策アンケートで「国内の雇用・労働環境への影響に配慮して進める」と回答している。
産経新聞「新総裁の石破氏 政治とカネに厳しく」より
古い自民党政治が未だ続くというのは確実な情勢だが、保守派といわれる人々は見切りをつけそうだね。
じゃあ、立憲民主党はどうかというと、なんと野田氏がトップになっている。石破氏と野田氏は実は考え方が比較的近いんだよね。そうすると、政策的には日本共産党パージの方向に進む可能性はあるだろう。
ただ、石破氏は支那と韓国には近いので、どうなることやら。外務大臣は極めて大切だが。
組閣までは判断を保留するつもりだけれども、なかなか厳しい状況になりそうだね。あ、ゴメン、僕も評価を決められんわ。石破氏当選が意外過ぎて、評価したくないというのが本音かも知れない。
追記
さて、経済についてはかなり心配されている石破氏ではあるが、追加で色々と情報は出てきているらしい。
【速報】石破氏は「米国に自衛隊の訓練基地を造ることは極めて有効だ」と述べた
2024年09月27日18時26分配信
石破氏は「米国に自衛隊の訓練基地を造ることは極めて有効だ」と述べた。
時事通信より
……唐突に一体何を?
【速報】石破氏は「デフレ脱却を確実なものにしていかなければならない」と述べた
2024年09月27日18時10分配信
石破氏は「デフレ脱却を確実なものにしていかなければならない」と述べた。
時事通信より
経済、絶対わかってないよね?!
追記2
ええと。
総裁選決選投票で逆転の石破氏、旧岸田派の「高市敬遠」勝因「レガシーひっくり返される」
2024/9/27 21:30
自民党総裁選は27日、石破茂新総裁が高市早苗経済安全保障担当相との決選投票を制した。両氏は議員仲間が少なく、議員からは「どちらがましかの究極の選択」との声も漏れたが、石破氏が最終盤で岸田文雄首相の路線継承を打ち出して旧岸田派(宏池会)の支持を得た。高市氏は麻生太郎副総裁らの支持を受けたが旧岸田派から敬遠され、明暗が分かれた。
「決選投票は高市氏以外の党員票が多い候補でいく」
27日午前9時過ぎ、旧岸田派議員らに首相の意向が側近を通じて伝えられた。首相が石破氏支援にかじを切った瞬間だった。首相は総裁選中、周囲に「経済や外交は自分の路線を引き継いでほしい」と頻繁に漏らした。当初、期待を寄せた小泉進次郎元環境相は論戦で失速。代わって高市氏が急浮上した。首相には防衛力強化のための増税などに反対する高市氏の言動は岸田路線の否定と映った。
産経新聞より
そうかー、自民党内部では「どちらがましか」って話になったのか。
タイトルに「決められない自民党」と書いたのだけれど、改革を恐れて変化の少ない方を選んだという感じですか。
なんか、ガッカリだが……。
しかし、「どちらがマシか」という気分になるのはわかる。トップとしての適性は、高市氏も石破氏もないんだよねぇ。実は、小泉進次郎氏が担ぎやすい神輿だった可能性があったのだが。
コメント
ちょっと驚きましたが、
こうなったら「決められない力」を発揮して、
外国人の受け入れとかも「ずっと検討」していて欲しいですね。
「夫婦別姓」は、正直優先度の低い案件と思うのだけど、
それを挙げてくるあたり、重要なことは特に決めないのだと期待しています。
(ただそれだと中国人による怪しい土地取得とか、介護保険の問題とかも野放しのままか…。)
そうですね。
石破氏のヤバい案件がやたらとたくさんあるので、是非とも塩漬けにしておいて欲しいものです。
でも、直ぐにでも進めて欲しい案件も止まってしまう……。
なにかこう、上手く操縦してくれる人が居ると良いんですが。
毎日が”次期衆院選11月10日有力”とか飛ばし記事を書いているんですが、石橋氏は早期解散に打って出ないだろうと思います。政権の地力をつけてから…とか考えているんじゃないでしょうか。知らんけど。
最大の焦点は、果たして自民党は石破氏の起用で、次の総選挙に勝てるのかどうか…有権者からみると、”古臭い自民党”感が拭えないところでしょう。
総裁選の決戦投票で高市氏を支持した議員たちと県連(+党員の皆さん)は、政策よりも総選挙を念頭に置いていたはずで、最終的に両候補への支持がほぼ真っ二つに割れたことは、次の総選挙と今後の党・政権運営にとっては不味い結果だったろうと思います。
次の米大統領がトランプ氏とすると、石破氏ではとても敵わないでしょうなぁ。オタク趣味の延長で、国を動かされては国民が困ります。まぁ、それについてはさておき、いまは新人事でどのような論功行賞があるかが愉しみです。
ああー、見ましたよ、11月10日説。
完全に妄想記事だと思いますが、早期解散してくれるといいですね。評価が決まる前にさっさと解散を打つ手はあると思いますが、そんなことやらないでしょうね。
次の選挙戦はかなり絶望的だと思います。
閣僚の話も色々聞こえてきていますが、割とヤバい人事になりそうです。
テレ東系WBSで日経先物下落を聞かれてもヌルヌル回答している、石破氏の政策秘書が仕事していない。
政策秘書、いるんですかねぇ。心配になるレベルです。
こいつと小泉坊やと、どっちが良いか?
を取引先の方々と噂話。
答はどうでも良いのですが、いずれも日本の近未来に絶望先生なのは皆が同じでした。
操縦しやすい分、小泉進次郎氏の方がマシなのでしょうが……。
何れにしても有事の時の判断力には期待が出来ません。
ヤバい。ヒスボラのトップが、イスラエルのヒスボラ本部爆撃で死亡……
ガザとレバノン南部の二正面作戦……ここにヨルダン川西岸を加えたら三方面作戦。
何故にここまで無謀な事する?
レバノン南部はユダヤ人もイスラエル支持勢力もいない。また気候からテルアビブやエルサレムに「灰」が流れる心配もない。
てことはネタニヤフは……
①核使用を考えている。
② 米国が①を阻止する為に、米国がイスラエルへ地上軍派兵するよう仕向ける。
の2点が推測されるんですが。
英国が言い出した、ウクライナからのロシア本土への長距離ミサイル発射は、米国が止めたようですからね。とりあえずウクライナ戦線でロシアの核が使われる心配はお流れになった。
すると、ネタニヤフとしては暴走する事により、アメリカを引っ張り出す②を狙い、
ダメなら①で終わらせる……と。
どのみちイランも黙ってられなくなる。
そんな時に石破か……頭くらくらしてます。
イスラエルの殺意は随分と高めですよね。
別記事にさせて頂きましたが、かなり宜しくない状況になってしまいました。
これでトランプ氏が当選すると、結構大変なことになりそうですよ。それでもカマラ・ハリスよりはマシだろうという話になっちゃいますけれど。