またぞろ、血圧の上がりそうなニュースだが。
北京市、小中学校や幼稚園に警備員約2万5000人配置へ 深セン日本人男児殺害受け措置か
2024/09/26
中国の北京市は、来月1日から市内の小中学校や幼稚園に警備員およそ2万5000人を配置すると発表しました。広東省の深センで日本人の男子児童が殺害された事件を受けての措置とみられます。
日テレNEWSより
ええと、普通は「被害に遭った日本人学校」の警備強化すると思うよね?だが、この記事は、あくまで支那の普通の小中学校や幼稚園の警備をするという話だ。
次の事件が発生する前に
自国の子供達の保護
支那の理屈は、一応筋が通ってはいるのだろう。
こちらで、日本人学校に登校する10歳の男児が刺殺された事件を取り扱った。
で、支那としては「普通の事件」だ、としたわけだ。
中国外務省「このような案件はいかなる国でも発生する」日本人学校の児童死亡受け哀悼の意表するも動機など詳細明らかにせず
2024年9月19日 木曜 午後4:52
中国外務省は先ほど午後の会見で、深セン市で日本人学校の児童(10)が刃物で刺されて死亡したことについて、哀悼の意を表するとした上で、事件については個別事案だと話した。
外務省の報道官は「事件について調査中」とした上で、これまでに把握している情報から「これは個別事案で、このような案件はいかなる国でも発生する。中国はこのような不幸な事件が起きたことについて遺憾と心の痛みを表明する」と述べた。
FNNプライムオンラインより
そうすると、建前としては自国の人民の子供達も狙われる可能性があるので、警備の強化をするという流れになっても不思議はない。
支那国内の人民も、一人っ子が多いだけに「そういうことなら」という気持ちにもなるだろう。共産党員だって小中学校に通っている人は少なくないはずだ。
狙われた日本人学校
犯人の狙いが一体何なのかはサッパリ不明だが、経緯を考えると日本人に対するヘイトクライムであり、弱者を狙ったと考えるのが普通だ。
中国の日本人学校に投石や卵投げ入れ、1人拘束…処理水放出以降に嫌がらせ相次ぐ
2023/08/27 18:47
東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出が始まった24日以降、中国の日本人学校に対する嫌がらせ行為が相次いでいる。在中国日本大使館は各地の当局に警備強化を依頼し、児童生徒や保護者らに注意を呼びかけている。
讀賣新聞より
これは2023年の記事だが、福島第一原発が処理水を海洋放出し始めてから、支那共産党は「日本が汚染水を垂れ流している」というプロパガンダを始めた。
で、これによって支那の日本人学校に嫌がらせの矛先が向いたというニュースなのだが。
同大使館は在留邦人に対し、外出時に不必要に大きな声で日本語を話さないようにするなどの慎重な行動を呼びかけている。26日には、同大使館で行われる予定だった日本人ピアニストによるコンサートが「来場者の安全確保」を理由に延期となった。
讀賣新聞「中国の日本人学校に投石や卵投げ入れ」より
日本国内ではあまり真剣に取り上げられなかったニュースだったが、そもそもが反日感情を利用して国内の統制をしている感じである。処理水の話は、支那共産党にとって「丁度よかった」のだろう。
危険な改正、中国「反スパイ法」で〝日本人狩り〟も ネット環境も監視対象に 「要職者と交流する場合に用心必要」識者警鐘
2023.4/27 15:30
中国が「スパイ活動」を名目にした取り締まりを強化している。中国に滞在する日本人が拘束されたのをはじめ、日本に留学中の香港の女子学生や、日本の外交官と交流のあったメディア関係者らが次々に摘発された。習近平政権は26日、「反スパイ法」改正案を可決し、7月1日に施行する。外国人への締め付けが一段と厳しくなることは確実で、専門家は「日本人や日本のネット環境も監視対象になる」と警鐘を鳴らす。
zakzakより
zakzakからの引用は少々気が引けるが、支那の反スパイ法の改正で国内の引き締めをやった結果、より弱い立場の日本人学校が標的になった。「あれはスパイ養成学校だ」というわけである。
こんな話、「今、日本に行くと危ないよ」という流れになった理由も、そういった下地があってこその話だと思う。
6月の事件
実際のこの傾向が続いていて、6月24日には痛ましい事件に繋がった。
中国 蘇州 日本人学校バス襲撃 重体の中国人女性が死亡
2024年6月28日 20時49分
中国東部の江蘇省蘇州で日本人学校のスクールバスが、刃物を持った男に襲われ、日本人の親子などがけがをした事件で、地元の警察は当時、男を止めようとして刃物で刺されて重体となっていた中国人の54歳の女性が死亡したと発表しました。
江蘇省蘇州で、6月24日、日本人学校のスクールバスが下校中の子どもたちを乗せてバス停に到着した際に刃物を持った男に襲われ、迎えに来ていた日本人の母親と一緒にいた子どもがけがをしました。
NHKニュースより
この事件の時も、あまり注目していなかったのだが。
中国国営の新華社通信は事件の目撃者の証言をもとに、亡くなった胡友平さんが容疑者を制した状況を詳細に伝え、勇気ある行動だとしてたたえています。
それによりますと胡さんは最初に容疑者をつかみ、その後で容疑者を後ろから抱きかかえ犯行を制止しようとして刺されたということです。
この隙にけがをした子どもは逃げることができたとしています。
NHKニュース「中国 蘇州 日本人学校バス襲撃」より
身を挺してかばってくれた女性は、同乗していた添乗員のような役割のようだが、この時点で既に各地で外国人が支那人に襲われる事件が何件か起こっていたので、警備を強化していなかったというのは不思議な話。
そして、この犯人は拘束されたようだが、その動機は結局明らかにされなかった。これも不思議な話だ。
普通、事件が発生すれば、犯人の動機や犯行手口などをしっかりと確認するのだが、この時も今回もそれは明らかにされていない。
「日本教育文化の象徴であるランドセルは海外の日本人学校でも例外ではない。犯人はランドセルを見て、被害男児が日本人だと判断したのかも。日本人学校に子どもを通わせるある保護者は、『目印になってしまうので、(子どもに)ランドセルを背負わせるのはやめようかと思ってる』と話すなど、現地日本人に警戒が広がっています」(中国駐在記者)
文部科学省が認定した「在外教育施設」にあたる日本人学校は、2024年4月15日現在で世界49カ国・1地域に94校存在する。そのうち、中国大陸の日本人学校は9都市に10校(上海に2校)と最多である。
Yahooニュースより
それは、影響がかなり大きいからかも知れない。だが、だからこそ直ぐに動かなかったことが悔やまれる。
警備を強化したが
なお、日本国内からは批判の声が結構挙がったが、日本政府は日本人学校警備強化という手をうった。
中国の日本人学校警備強化へ4300万円 柘植外務副大臣「できることは全て行う」
2024/9/23 20:00
中国を訪問している柘植芳文外務副大臣は23日、中国に進出する日系企業の団体「中国日本商会」や日本人学校の関係者らと北京の日本大使館で意見交換を行った。
産経新聞より
支那における日本人学校は12校もある。直ぐに全員を帰国させることが望ましいが、流石にそれは現実的ではないので、警備の強化という流れになったと、僕は理解している。
柘植氏は、事件を受けて中国国内の日本人学校12校の警備を強化するため、外務省予算から緊急に約4300万円を充てると説明した。
中国日本商会の本間哲朗会長(パナソニックホールディングス副社長)は「従業員とその家族の安心と安全は、日本企業が中国で事業を継続するための基本中の基本だ」と指摘。
産経新聞「中国の日本人学校警備強化へ4300万円」より
だが、「事業継続のため」ではなく、「速やかな撤退のために」という動きにすべきだと思う。未だに20万人近くも支那に在住しているからねぇ。
中国広州の日本人学校、全スクールバスに警備員が同乗へ 深圳の男児刺殺を受けて対応
2024/9/27 07:24
中国広東省深圳で日本人男子児童(10)が中国人の男に刺殺された事件を受け、同省広州市の日本人学校は児童生徒を送迎する全てのスクールバスに警備員を同乗させる方針を決めた。関係者が26日明らかにした。
~~略~~
来年3月末までの700万~800万円ほどの費用は、広州日本商工会が主体となる学校の理事会が負担するという。
産経新聞より
実際に日本人学校側が対処を始めているが、お金がかかる話。民間が支援する形で警備強化をやっているが、そこに日本政府が「この金でやってくれ」と予算をつけたというのがその実態だ。
警備を高めても
さて、そうした日本人に対するヘイトクライムは、もはや支那において止められるような状況ではない。
何故ならば、経済状況が非常に劣悪になってきていて、失業率も高止まりしている。
中国の若年層失業率、7月は17.1%-5カ月ぶりに悪化
2024年8月16日 19:46 JST
中国の若年層失業率が先月、5カ月ぶりに悪化した。景気の持ち直しが進まない中で新卒者が労働市場に流入した。
国家統計局が16日発表したデータによると、16-24歳の失業率は7月に17.1%と、全体の失業率の3倍を超える水準に上昇。6月は13.2%だった。
Bloombergより
これは7月にも触れた記事だね。
前にも書いたが、この17.1%という失業率はその実態は3倍以上あるといわれている。そうすると、「貧乏な暇人が多い」という状況になってしまっていて、鬱々とヘイトを溜め込んでいる状況になるわけだ。
日本人学校も当然危ない状況が続くが、そこが狙えないとなると、自国の弱者に向いていくという話にもなる。
そう考えると、冒頭の話は支那共産党としては当然の判断であり、寧ろ、万が一日本人学校だけ警備を高めるなどと言うことにすると、反日プロパガンダを加速させてきた方向性と齟齬が出てしまうことにもなる。
この支那共産党の方針、理解はできるが賛同するつもりはない。だって、そもそも政策の失敗がこれの原因だからね。
やはり、日本企業は速やかに支那からの撤退を決定し、政府はそれを支援するという方針になって欲しい。そして、支那の日本人学校は一時閉鎖すべきだと思うよ。
追記
何処に追記するか迷ったけれども、やはりこの記事が一番近い。
上海で切り付け、3人死亡、10人超負傷 スーパーで中国人男
2024/10/1 11:01
中国上海市の警察は1日、同市郊外にあるスーパーマーケットで9月30日夜、男(37)が刃物で切り付け、3人が死亡したと発表した。けが人も10人以上いる。警察が男の身柄を拘束した。
産経新聞より
男児切りつけ事件に関して、支那の外務省が「このような案件はいかなる国でも発生する」などという恥知らずな発言をしたわけだが、なるほど現実的にこんな事件も起こっているのね。
なお、記事を文字通りに解釈する必要はなかろう。
この手の事件は、割と頻繁に発生していて、外国人に対してヘイトが向きやすいという風に考えれば、男児切りつけ事件にもある程度納得が出来る。ただ、この事件がヘイトクライムではなかったと理解するのにはちょっと無理があって、たまたま男児に殺意が向かったというわけではないとは思う。
支那では無敵の人が増えているのだろう。
そして、賛同を得られやすい対象を選ぶということであれば、反日プロパガンダが日本にとってマイナスに働くことは容易に想像できる。
追記2
何が起こっているのやら。
スイスで保育園に行っていた5歳児3人が刃物に刺される事件…犯人は20代の中国人
2024.10.02 06:58
スイスのチューリッヒのある保育園の外で、5歳の男の子3人が20代の中国人武装グループに襲われ、1人が大けがをした。
中央日報より
「何処の国でも起こり得る事件」というのはこういう意味だったのか!
なお、一応断って置くがこの中央日報の記事はAP通信のニュースをソースにしているのだけれど、正直ちょっと内容は怪しい。
不審者の身元は23歳の中国人男性と特定された。警察は犯人の具体的な犯行動機については明らかにしなかった。
中央日報より
「武装グループ」などと冒頭で書かれているのだが、犯人は一人しか特定されていない。グループと言うからには副数人いたはずなのだが、どういことなんだろうね。
コメント
もともと、親の送り迎え無しで登校などありえないお国柄では?
誘拐や襲撃なんかもあるらしく、実際のところかなり送迎に気を使うお国柄だとは聞いていますが、庶民はそうでもないのでしょう。そこを警備強化するということになったのかもしれません。