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海上自衛隊の護衛艦「すずつき」の艦長が更迭される

安全保障
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ああん?

中国領海への誤侵入、艦長更迭 海自艦、位置把握せず

9/23(月) 5:13配信

海上自衛隊の護衛艦「すずつき」が7月に中国領海を一時航行したことについて、艦長が正確な位置を把握せず誤って領海侵入したと日本政府が中国側に伝達したことが22日分かった。

Yahooニュースより

何でこのタイミングで発表したかな。

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支那に媚びる日本政府

本当にミスだったとしても

この話、護衛艦「すずつき」の艦長のミスであったことが前提になっているのだが、領海侵入したこと自体は、国際法上は特に問題があるわけではない。無害航行の範囲内の行動だからである。

このブログでも記事にしているが、無害航行の範囲内での話である。

ただし、「艦長が正確な位置を把握せず誤って領海侵入した」のが、故意であるのか否かは確かに自衛隊内では問題視されるべき話。ミスであったのなら、作戦にも関わる話であるから、艦長としての責任を問われる話に繋がるのは理解できる。

できるが、対外的にはどうかというと、それを明らかにする必要があるのかは疑問だ。

海自は重大なミスがあったとして艦長を事実上更迭した。乗員の処分も検討している。

Yahooニュース「中国領海への誤侵入、艦長更迭」より

重大なミスだと対外的に発表する意味が、どこまであるのだろうか。海上自衛隊の能力が問われるような話をわざわざ外に持ち出す理由が良く分からない。

隠すことのメリットとデメリットはあると思うが、本件は対外的には無害航行の範囲内のことであり、支那側に事前通告していなかったという落ち度があるものの、そんなことは支那側は頻繁に行っているのだから、文句を言われる筋合いのない話。

内部的な話を持ち出す理由を邪推

実際に、内部で行った調査に関しては、報告書に纏めているけれども公表はしない方針である。

国家安全保障局を中心に調査報告書をまとめたが、部隊運用に関わるとして公表しない方針。  

防衛省は共同通信の取材に対し「運用に関することなのでコメントは差し控える」とした。

Yahooニュース「中国領海への誤侵入、艦長更迭」より

メディアが嫌らしく追求したようだが、そんなものを公表する必要はない。バカも休み休み言えという話。

だが、何故か、このタイミングでこの話を持ち出した。

僕が何を懸念しているかというと、この話。

靖国神社にスプレー缶で“トイレ” 中国籍の人物が落書きか

06月03日 15時37分

東京・千代田区の靖国神社の石の柱に赤い塗料の落書きが見つかり、警視庁が器物損壊事件として捜査しています。

NHKニュースより

靖国神社の石柱に落書き 器物損壊事件として捜査 警視庁

2024年8月19日 16時26分

東京・千代田区の靖国神社の入り口にある石の柱に黒いフェルトペンのようなもので落書きされているのが見つかり、警視庁が器物損壊事件として捜査しています。

NHKニュースより

この件から派生してこちらのニュース2件。

そして、こちらの痛ましい事件に関する記事。

なんというか、支那の方針を如実に表している話ではあるのだが、どうにも演出している節がある。

反日教育と不景気の影響

一連の話、靖国神社に関する事件2つと、プロパガンダ放送。そして、日本人学校における男児刺殺事件まで、何れも支那国内の反日教育や反日プロパガンダに色濃い影響を受けているように見受けられる。

男児刺殺、靖国落書き…相次ぐ「日本」標的事件 投稿サイトには「日本人学校にスパイ」

2024/9/21 15:00

中国・深圳にある日本人学校に通う男子児童(10)が刺殺された事件を受け、中国内外で日本や日本人を標的とした事件や問題がクローズアップされている。東京・靖国神社の落書き事件をはじめ、蘇州で起きた日本人母子切りつけ事件、NHKのラジオ国際放送での「尖閣発言」…。一部の事件の背景には、中国共産党政権による反日教育の影響も指摘されている。

「日本の民衆が火の中に連れ込まれることになる」

5月20日、東京都内の在日中国大使館での座談会。呉江浩駐日大使は台湾との関係を巡り、中国の分裂に加担すれば「火の中に」と発言した。座談会には鳩山由紀夫元首相や外務省OBらが出席していた。

産経新聞より

論調が産経新聞と同じ流れなのは、ちょっと残念ではある。

今回の男児刺殺事件が起きたのは、例年、反日感情が高まる9月18日。93年前の昭和6(1931)年に満州事変の発端となった柳条湖事件が起きた日で、習近平政権下で反日教育が強化されて以降、その傾向はより強くなっているという。「日本人は出ていけ」「日本のスパイが潜む日本人学校に気をつけろ」。中国の短文投稿サイト、微博には朝から、日本人への憎悪に満ちた投稿があふれていた。

産経新聞「男児刺殺、靖国落書き」より

柳条湖事件を持ち出したのはどうかと思うが、支那国内において反日プロパガンダを煽っているのが支那共産党であるのは事実だ。

支那が自国内でメディアを統制し、ネットまで規制していることは周知の事実である。そして、支那共産党に不都合な話は熱心に削除をしている。ところが、今回の件では微博に「日本人への憎悪に満ちた投稿があふれていた」というのだから、支那共産党が何を狙っているのかは分かり易いだろう。

反日プロパガンダを醸成し、日本ヘイトを高めているのである。

その理由も明白だ。支那共産党にヘイトが向かないようなコントロールである。資本主義・民主主義で成功した日本などというのは、存在して貰っては困るのである。同じ理由で台湾も目の敵にしているんだけどね。

つまり、そういうことなのだ。

腰の引けた日本政府

問題は日本側の態度である。

冒頭のニュースといい、こちらのニュースといい。

こちらの件は、岸田氏の悪い面が全面に出た話である。対韓国の関係においても岸田氏は非常に弱腰だ。

弱味でも握られているのか?

確かに、日本は支那とも韓国とも「巧くやっていく」必要はあるのだが、なあなあの付き合いをする必要はないのである。

寧ろ、キッパリとした強い態度で示さないと分からない国々なのだから、強く出て日本の主張を通すべきなのである。

冒頭の話で言えば、海上自衛隊の艦長の更迭は仕方がないにせよ、それを「失敗だった」と宣伝する必要はない。況してや支那に対して謝罪するようなことは一切ない。

寧ろ、「手違いはあったが国際法に触れることは何一つ行っていない」と突っぱねるべきだ。

日本産の水産物の話だって、別に支那に売る必要はないのである。

岸田首相がバイデン大統領と会談、強固な日米同盟を次期政権に引き継ぎ…ともに退任表明で最後の会談に

2024/09/22 00:37

岸田首相は21日午前(日本時間22日未明)、バイデン米大統領の地元であるデラウェア州ウィルミントンで日米首脳会談に臨んだ。両氏はともに退任を表明しており、対面での会談は任期中最後となる。両氏が築いた強固な日米同盟を次期政権に引き継ぐことを申し合わせ、抑止力や対処力をさらに強化する方針を確認する見通しだ。

讀賣新聞より

卒業旅行やってる場合じゃねーぞ!

追記

ふーん。

中国外務省、「反日」投稿取り締まり求める日本側に反発「中国に仇日教育はない」

2024/9/23 22:09

中国外務省の林剣報道官は23日の記者会見で、広東省深圳で日本人男子児童が刺殺された事件を巡り、中国の交流サイト(SNS)での「反日的な投稿」の取り締まりを日本側が求めていることについて、「中国にいわゆる『仇日(日本を恨む)教育』はない」と主張して反発した。

林氏は「われわれは歴史を鑑(かがみ)とすることを主張している」と発言したうえで「恨み続けるためでなく、戦争の悲劇を再演しないためだ」と述べた。

産経新聞より

日本側が弱いのは、支那内部の正確な情報を持っていないからであり、こうしたことを言われた時に、仇日教育の証拠を突きつけてやればいいのに、それが出来ない点である。

上川氏、邦人の安全確保要請 中国外相「政治問題化回避を」―男児刺殺事件、協議継続へ

2024年09月24日10時37分配信

米ニューヨークを訪問中の上川陽子外相は23日午後(日本時間24日未明)、中国の王毅共産党政治局員兼外相と国連本部で約1時間会談した。中国広東省深セン市で日本人男児が刺殺された事件に関し、上川氏は事実関係の説明や在留邦人の安全確保を要請。王氏は「偶発的な個別事案」とする中国側の立場を改めて示した上で、政治問題化の回避を訴えた。両外相は当局間の協議継続を確認した。

時事通信より

「なんでもない事件だ」ということで済ませたい支那と、大いに反発している国民感情と、何とか擦り寄りたい日本政府の同床異夢の状態が続いているようだね。

コメント

  1. 匿名 より:

    日本を領海侵犯した中国の艦長は更迭されていない。おかしな話し

  2. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    これは、誰がハンコ押したのかな?
    現場は納得してるのかな?

    確かに、航法ミスだとしたら、そりゃ責任者は一定の処罰は覚悟だしミスの原因は徹底究明ですが、現場が不満を持つようなやり方だとしたらダメですよね。
    現場を甘やかすのもダメですが。
    その意味で、現場の意見を知りたいです。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      表向きの情報と実態があっているかどうかは定かではありませんが、関係者まで処分するところを見ると、おそらく実際にミスをやらかしたのでしょう。
      ですが、それを表に出す必要もないわけでして。ご指摘のように、現場の納得感は重要だと思うんですよ。