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台風13号が上海を直撃、でもホンモノの嵐は別方面から?

中華人民共和国ニュース
この記事は約8分で読めます。

今年は支那で災害続きだね。11号に続いて13号も支那上陸で、かなりのダメージになりそうだ。

台風13号が中国上海直撃、1949年以来最強 航空便欠航や列車停止

2024年9月16日午後 4:25

台風13号(バビンカ)が16日、中国の上海市に上陸し、大雨と暴風をもたらしている。同市を直撃した台風としては1949年の5号(グロリア)以来70年余りで最強となる。

ロイターより

とはいえ、台風被害に関しては「運が悪かった」としか。こればかりは習近平氏に何か責任があるという話でもないんだよね。

注:最初に書いた記事追記されたことで、記事の趣旨が大きく変わっていることにご注意下さい。

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天は習近平氏を誅するのか

台風11号の被害

積極的には取り上げなかったが、11号による被害もそれなりにはあったようだ。

台風11号による被害ベトナム フィリピン 中国 死者計150人超に

2024年9月10日 23時25分

猛烈な勢力で中国やベトナムなどを直撃した台風11号による被害が各地で明らかになり、特に被害が広がっているベトナムではこれまでに127人が死亡し、フィリピンと中国を合わせた3か国での死者は150人を超えました。

~~略~~

各国の国営メディアなどによりますと、この台風とそれに伴う土砂崩れや洪水などにより、これまでに少なくともベトナムで127人、フィリピンで20人、中国で4人が死亡し、3か国で合わせて151人の死亡が確認されています。

NHKニュースより

ベトナムでの被害がかなり酷かったようで、支那における被害は然程は大きくなかったようだ。

今シーズン最強の台風11号と厳暑の関係 残暑まだ続く 熱帯擾乱発生しやすい状況も

進路は随分と南側に偏っていて、珍しいパターンであったようには思う。台風11号(ヤギ)だが、支那にもそれなりの被害をもたらしたそうだ。

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この写真は支那南部の海南省文昌市の沿海地域にある海口市内の有名レストランの写真だそうで。メチャクチャになっている様子が分かる。

そして台風13号

で、間を置かずして台風13号である。

国営メディアによると、台風は現地時間午前7時半(日本時間午前8時半)ごろ、上海市に上陸。中心部の最大風速は約42メートル。

台風の進路に住む住民40万人以上が避難したほか、市内では暴風により1万本以上の木が倒れた。

5万6000人以上の救助隊員が動員されている。負傷者は1人報告された。

ロイターより

大きな被害は今のところ確認されていないようで、何よりである。衝撃的な動画も拡散されてはいるけれども、それよりも14号もこっそり来ているのが……。

top

今回は直撃コースだからなぁ。

この映像は、台風関係ないような気もするが。

そんなわけで、色々不味い状況が進行している支那ではあるが、習近平氏はピンチをチャンスに変えられるかも知れない?!

……いや、ちょっと無理っぽいな。ここまで自然災害が支那を襲うとなると、支那皇帝のメンツも丸潰れである。多くの人が生活拠点を失うと、経済的な理由よりも信頼を大きく失墜させかねない。今年の災害の多さは、習近平氏の治世にもかなり大きなダメージを与えるかも知れないね。

不穏な嵐

台湾総統の発言に

さて、別の記事で取り上げようと思ったけれども、よく考えたらこの記事にくっつけた方が、分かり易いと思い直して、追記では無く項目追加の形で言及させて欲しい。

で、先ずは引用記事を。

「なぜ中国はロシア占領の土地を取り戻さない」 台湾総統の発言に露ハッカーが「報復」

2024/9/17 11:35

ロシア系のハッカー集団が9月上旬以降、台湾の官公庁や企業にサイバー攻撃を仕掛けている。台湾の頼清徳総統は今月初め、「領土回復」を旗印に台湾統一を掲げる中国が、帝政ロシアに占領された土地は取り戻そうとしていないとして中国側の「二重基準」(台湾メディア)を指摘。露ハッカー集団が頼氏の発言への報復を宣言する一方、中国側は沈黙している。

産経新聞より

この記事を最初に読んだ時、ロシアと台湾という対立構図だと思っていたのだけれど、よく考えたらロシアと支那の対立構造であって、台湾は横から口出しをしただけということである。

つまり、本来的にロシアと支那との間には、領土的対立があって、しかしこの点に関しては「条約で解消済み」だという風になってはいるんだけど、実際にはロシアの一ものやり口で支那の領土を侵略しているんだよね。

  • 1689年:(ネルチンスク条約)康熙帝時代の清朝とピョートル1世時代のロシア・ツァーリ国の間で結ばれた条約。
  • 1858年:(愛琿条約)ロシア帝国と清帝国の間で結ばれた条約。アムール川左岸をロシアが獲得し、ウスリー川以東の外満洲(現在の沿海州)は両国の共同管理地とされた。また、清はロシアにアムール川の航行権を認めさせられた。
  • 1860年:(北京条約)清朝とイギリス・フランス連合軍、および清朝とロシア帝国が締結した条約。愛琿条約の確認が行われ、清朝はアムール川左岸地域を失うことになる。

略歴はこんな感じ。

米欧に対抗するため戦略的な協力を深めている中露にとって、領土紛争の歴史はデリケートな問題だ。帝政ロシアは清朝が第二次アヘン戦争で英仏に敗北を重ねたのに乗じ、1858年の愛琿条約でアムール川(黒竜江)以北の60万平方キロ余りを割譲させ、2年後の北京条約ではウスリー川以東の40万平方キロ超を得た。現在も中国ではロシアから領土を「不法に奪われた」との認識が一般的だ。

産経新聞「なぜ中国はロシア占領の土地を取り戻さない」より

記事にもある様に、清朝末期、支那は列強の侵略を受けつつあった。アヘン戦(1840~1842年)やアロー戦争(1856~1860年)は、イギリス、フランス、アメリカなどの国々が支那の領土を切り取り植民地化しようと画策していた時代背景にあり、清朝は次第に国力を削られていた。

国内では太平天国の乱(1851~1864年)が起きており、ロシア帝国は国境を変更するチャンスだと考えていて、見事それを為し得たのである。支那にとっては「不当な侵略」ということになるんだよね。

国境紛争

そしてこの状況は、概ね100年後となる1969年に至って国境を巡る紛争として噴出する。ソ連と支那の間で再び国境を争う事態になったのだ。

まあ、中華人民共和国の建国が1949年であり、この建国に際して毛沢東が「清朝を正当に継承する」としちゃったために、面倒なことになるんだよね。何故かというと、清朝は元朝の版図を継承しているという良く分からない理屈を捏ねたので、支那の領土は元朝の時まで遡って膨れ上がることになったからだ。

そうすると、普通は清朝が結んだ北京条約も継承することになるハズなんだけど、その辺りは都合の良い解釈が発生して、「あれは俺のモノだった」という認識のようである。

そして、ロシア(当時はソ連)との国境も、「どさくさに紛れて奪われたんだよな」という認識が出ているのだ。

頼氏の発言に敏感に反応したのはロシアだった。露外務省報道官は3日の声明で「台湾当局のトップは北京(中国政府)に代わって発言できる立場にない」と頼氏を批判。2001年に締結した「中露善隣友好協力条約」などに言及し、両国の国境問題は完全解決されたとの立場を強調した。

産経新聞「なぜ中国はロシア占領の土地を取り戻さない」より

ロシアとしては「余計なことを言うな」と怒るのも無理はない。今、支那が「領土を返して貰う」とばかりに動き出すと、ウクライナ戦線の維持どころではなくなってしまう。

似たような話は日本とロシアとの間にもあるが、実は日本とロシアとの国境というのは正式に決まっていない部分がある。両国で結んだ条約に従うと、北方四島どころか樺太まで「日本の領土では?」と解釈できてしまうのである。

一方、ロシアと支那の間では北京条約(1860年)で確認しているのだから、今さら言われてもという抗弁はロシア側には成り立つ。が、尖閣諸島でやっているロジックはロシアにも通用するのでは?と、考える輩が支那にもいるわけで。

ネット上には「ウクライナ戦争で弱ったロシアから領土を取り戻せ」といった声もあり、中国当局は反露感情に火がつくことを警戒しているとみられる。

産経新聞「なぜ中国はロシア占領の土地を取り戻さない」より

国内の不満が高まっている時期だけに、支那もロシアもそれを抑え込むのに手一杯という感じである。もはや、台風13号、14号どころの騒ぎではないのだ。

追記

なるほど、上海が慌てていたのは、久しぶりの台風だったからか。

強力な台風が直撃、交通機関が一時停止 中国・上海

2024.09.17 Tue posted at 12:50 JST

中国・上海に16日、約70年ぶりとなる強力な台風が上陸し、航空便が欠航となったほか、電車が運行を停止するなど影響が出た。

台風13号(バビンカ)は現地時間午前7時半ごろ、上海の南東部に上陸。合同台風警報センター(JTWC)によれば、台風13号の風速は最大約36メートルで、「カテゴリー1」のハリケーンに相当する。

中国の気象当局によれば、上陸の際、台風目の周辺で風速約42メートルを計測した。国営メディアによれば、1949年に上海を襲った台風以降で最も強力な台風となる。

CNNより

日本には、台風は毎年のようにやってくる。各地で台風被害が発生するのが恒例になっていて、台風が来るとなれば、いろいろ準備を始める国民性である。実際、最低でも年に1度くらいは大型台風が来るので、台風が来るからと言って慌てる人は多くはない。

ただ、上海では70年ぶりの強力な台風の襲来だったのだとか。

ところが、同じ進路を14号が向かっていて、13号と同じように大型台風らしい。被害は少ないと良いのだけれど。

コメント

  1. 匿名 より:

    以前、中国南部の洪水でワニ養殖場からワニが逃げ出したニュースで、右手に中華包丁左手にワニの尻尾を持ったオジサンが映し出されていた。

    中国人民はしぶといのだ。

    • 木霊 木霊 より:

      しぶといという評価は同意できますが、上がポンコツですから不幸ですよね。
      我慢強いとはまた違うのでしょうし。

  2. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    「嵐が過ぎるまで頭を下げてる」民族ですから……>支那
    とはいえ、頭上げる隙がないようですが。

    天変地異は王朝転覆の前触れ、さてはて、どうなりますことやら……

    ※普通に考えて、南側の穀倉地帯は大損害だと思うのですが。大丈夫……なわけないですよね。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      今年は天変地異が発生している支那ですが、数年前から疫病(武漢ウイルス感染症)、水害(今年は春からずっと)、蝗害(2020年頃)と、干魃(2022年)とまあ、役満となっておりまして。大変そうですな。