「公的補助がない」との朝鮮学校の寝言を広報する共同通信

将軍様にお願いしろよ。

朝鮮学校、改修費民間の支援頼み　施設の老朽化深刻、公的補助なく

2024/09/13

京都市の朝鮮学校が、老朽化による校舎の改修工事の資金をクラウドファンディング（CF）で募っている。劣化が深刻で子どもの学習に支障が出ているが、財政難で行政からの補助もないためだ。全国に約60校ある朝鮮学校は多くが同様の問題を抱えており、関係者は「公的補助がないために、市民に支援を呼びかける必要がある現状を知ってほしい」と話す。

共同通信より

そして、共同通信は、重要な背景情報が欠けているニュースを垂れ流さないように。

各種学校に出す公的補助はない

各種学校である朝鮮学校

そもそも、外国人学校と呼ばれるカテゴリーの教育施設の多くは、日本の学校教育法の第1条に掲げられている教育施設ではない。

いわゆる1条校ではないのだ。

第一条　この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする。

第二条　学校は、国（国立大学法人法（平成十五年法律第百十二号）第二条第一項に規定する国立大学法人及び独立行政法人国立高等専門学校機構を含む。以下同じ。）、地方公共団体（地方独立行政法人法（平成十五年法律第百十八号）第六十八条第一項に規定する公立大学法人（以下「公立大学法人」という。）を含む。次項及び第百二十七条において同じ。）及び私立学校法（昭和二十四年法律第二百七十号）第三条に規定する学校法人（以下「学校法人」という。）のみが、これを設置することができる。

②この法律で、国立学校とは、国の設置する学校を、公立学校とは、地方公共団体の設置する学校を、私立学校とは、学校法人の設置する学校をいう。

学校教育法より

したがって、朝鮮学校を卒業しても、日本において学校教育を受けた扱いにはならない。何故ならば、学校教育において１条校であれば最低限教育しなければならないことに関して、教育していないからだ。

というか、そもそも日本人は基本的に朝鮮学校で学ぶことが想定されていない。

入学・入園対象：在日朝鮮・韓国人の子弟、またはそのルーツを持つ子弟

京都朝鮮第二初級学校のサイトより

そして、教えている内容も「民族教育」であって、学校教育法に定められる使命とは異なる場所を目指している。だから、日本国内では１条校ではなく各種学校扱いなのである。

なお、外国人学校であっても条件を満たせば１条校となる。実際に、そうした学校も存在するのだが、朝鮮学校は違うのだ。

補助金を受けている

もちろん、そうした北朝鮮のための民族教育を施している崇高な場所であるから、将軍様としてもお金を出さざるを得ない。

そんな最中、共和国（朝鮮民主主義人民共和国）はこれら在日同胞の現状を憂慮し、民族教育の発展の為、国家予算として在日朝鮮人子女のための教育援助費と奨学金の送金措置を執ります。（１９５７年から今日まで）

この措置、配慮は言うまでもなく在日同胞たちに大きな「夢」と「希望」、輝く「未来」を抱かせ、民族教育は発展の軌道に乗ります。

京都も例外ではありませんでした。

京都朝鮮第二初級学校のサイトより

その実態は不明だが、貰ってるんじゃないか。北朝鮮から送金されているんですよね？問題ありませんよね？

いやまあ、日本としてはスパイを飼っているようなものなので、問題はおおありなのだが。そういう事情を脇においてくとして、補助金を貰っている事実はあるのだ。だって、そう書いている。

CFを実施しているのは築60年の京都朝鮮第二初級学校の支援者。講堂の天井は雨漏りでゆがむ。薄暗いトイレは悪臭がひどく、壁のタイルは剥がれ落ち水が流れない便器も。金栄周校長は「帰宅までトイレを我慢する子もいる。安心して学べる環境を提供したい」と話す。

共同通信「朝鮮学校、改修費民間の支援頼み」より

にも関わらず、建物は老朽化していて、運営資金にも苦労している有り様のようだ。ただ、この話も実は別の理由がある。

別の理由はさておき、こういった各種学校に対して日本政府からの補助金は出ていない。

文部科学省によると、小中高校の施設改修への補助は公立・私立ともに2分の1から3分の1の金額が出るが「各種学校」に分類される朝鮮学校は適用外だ。

共同通信「朝鮮学校、改修費民間の支援頼み」より

というか、出ないのが当たり前だろう。１条校であれば国家からお金が出る。そういう決まりになっているからね。しかし、日本政府としては各種学校にまでお金を出す理由がない。日本政府から自動車学校や料理学校に、建て替えの補助金が出たらおかしいではないか。

だって、北朝鮮からお金が出ているのだし？

そして、実は北朝鮮にルーツを持つ子供だろうと、外国籍の子供だろうと、地方自治体に就学希望を出せば、日本の学校に通学することが可能である。つまり、彼等は好んで子供たちを朝鮮学校に通わせているのだ。

そもそも利用者が減っている

さて、「実は別の理由」と書いたが、これも極めて簡単な話だ。

朝鮮学校児童・生徒数１０年で３０００人減　総連内に危機感

2019/12/30 17:00

朝鮮学校（朝鮮大学校を除く）の児童・生徒数が今年５月時点で５２２３人となり、１０年前の平成２１年（８３２３人）から３千人以上減ったことが３０日、分かった。減少幅は年３００人前後で推移し、来年には５千人を切ることが確実な情勢。１０月からの幼児教育・保育の無償化で幼稚部が対象外となった影響で、朝鮮総連内では朝鮮学校離れの加速を危惧する声が上がる。公安関係者は「総連の求心力が低下する事態も考えられる」としている。

産経新聞より

単純に学校に通う生徒が減っているのだ。この記事は2019年のもので、現在のデータは見つからなかった。しかし、日本人の子供の数も減っているのだから、朝鮮学校に通う生徒が増える通りはない。現在も減り続けているのだろう。

全国に60校もある朝鮮学校だが、2019年時点で全生徒は5223人である。1校あたり100人いないという計算になる。

流石に、幾つかの朝鮮学校はすでに廃止されている。調べてみると大阪府内の城北朝鮮初級学校は2023年に廃校に。生徒数は38人であったそうな。愛知県の名古屋朝鮮初級学校は2022年に廃校。岐阜県の東濃朝鮮初中級学校は1998年に廃校。

調べると色々出てくるが、人数が減って廃校になる学校も多数あるということだ。

利用者が大幅に減っているので、維持費を捻出できない。統廃合がなされるというのは、実に普通の流れである。

全国の市町村にある１条校ですら、人数が減って存続が怪しくなり実際に廃校になっている学校は少なくない数あるのだ。

追記

そうそう、書き忘れていたのだが、外国人学校が１条校にクラスチェンジして成功した例もある。

優勝の京都国際、8割が日本国籍　男子9割野球部　韓国語能力試験必須　前身は京都朝鮮中

2024/8/23 15:27

第106回全国高校野球選手権大会で優勝した京都国際は、京都市東山区にある共学の中高一貫教育の私立高校で、昭和22年に創立した京都朝鮮中が前身となっている。38年に高等部が開校され、平成15年に日本政府の認可を受けた。韓国からも正規学校として認可されており、卒業すると日本と韓国の両国の高校卒業資格を取得できるのが大きな特徴となっている。

～～略～～

野球部は11年創部で、硬式では外国人学校として初めて日本高校野球連盟に加盟した。強豪として知られる京都成章OBの小牧憲継監督が20年に就任して野球部の強化が急速に進み、27年には野球部用の雨天練習所が設置された。これまで甲子園で行われた大会では春に2回、夏に3回出場。阪神の中川勇斗捕手やDeNAの森下瑠大投手など複数のプロ野球選手を輩出している。

産経新聞より

今年の夏甲子園で優勝した京都国際高校だが、前身は京都朝鮮中学（注：現存する朝鮮人学校である京都朝鮮中高級学校とは違う韓国人学校）で、創立は昭和22年だが、１条校の認定を受けたのは平成15年である。

校歌が話題となった高校ではあるが、野球部員の殆どは日本国籍保有者である。入学する要件の中にも朝鮮半島にルーツを持つ者という縛りもない。トリリンガルをめざし、その中に韓国語が含まれることや、韓国語能力試験支援制度が設けられているという特色はあるが、きちんと今も１条校の要件は満たしているので問題はなかろう。

韓国系の外国人学校が、需要がある方向に舵を切って成功した事例といえる。