ロシア軍がまともに原発の管理をできるわけがない。
ザポリージャ原発で火災か IAEA“安全への影響は報告なし”
2024年8月12日 8時13分
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア軍が占拠するウクライナ南部にあるザポリージャ原子力発電所の敷地内で火災が発生したと明らかにしました。IAEA=国際原子力機関は、原発の安全に対する影響は報告されていないとして、状況の確認を進めています。
NHKニュースより
この話も誰も幸せにならない話だよね。
情勢変化の兆しか
火災は発生した
ウクライナ側とロシア側の主張は相変わらず異なっているが、火災が発生したという事実は否定されていないようだ。
ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、ロシア軍が占拠するウクライナ南部にあるザポリージャ原子力発電所の敷地内から大量の黒煙が上がる様子とされる映像をSNSに投稿し「ロシアの占領者たちが火を付けた」と主張しました。
放射線量の値は基準内だとしましたが「ロシアのテロリストたちが原発を支配している以上、状況が正常であるはずはない」として、ウクライナの管理下に戻すべきだと訴えました。
一方、原発を占拠するロシア側は、火はおさまったとしたうえで、ウクライナ側の無人機による攻撃が原因だと主張しています。
NHKニュースより
ここでは、どちらの言い分を信じるのかということよりも、2つの事実が判明していれば取りあえずは問題ないだろう。
1つは「火災が発生したが、鎮火した」ということ。もう1つは「放射線量の値が基準値以内だ」ということである。
しかしその上で、今後はどうすべきなのか?という話であるが、本来であればウクライナに返還されるべきなのだけれど、そう簡単にはいかないだろうね。
また、IAEA=国際原子力機関も、SNSで、ザポリージャ原発に常駐しているIAEAの専門家が、原発の北側で複数の爆発音が聞こえたあとに黒煙が上がるのを目撃したと発表しました。
原発の安全に対する影響は報告されていないとして状況の確認を進めています。
NHKニュースより
一応、中立な立場であるはずのIAEAの報告では、原発の安全に対する影響は報告されていないとのことなので、余談を許さない状況ではあるが。
越境攻撃
で、このザポリージャ原発、ロシア軍がウクライナ侵略した当初から占領が続いているのだが、占領当初から色々と安全管理に問題が指摘されていた。しかし、ここに来ていきなり火災が発生したというのには、些か不自然であるようにも感じられる。
証拠もないのに、2つの事象をくっつけて説明するのは危険な話ではあるのだが。
ゼレンスキー大統領 ロシア西部への越境攻撃認める
2024年8月11日 19時24分
ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、ロシア西部への越境攻撃がウクライナ軍によるものだと認める一方、ロシア側はウクライナ軍を撃退する作戦を行っていて、国境地帯から7万人以上が周辺の地域に避難するなど、混乱が続いています。
NHKニュースより
ウクライナ軍 越境攻撃に欧米から供与の戦闘車両投入か
2024年8月12日 5時02分
ウクライナ軍は、ロシアへの越境攻撃を続けるにあたって、欧米から供与された戦闘車両も投入しているとみられ、一部のメディアはこれまで自国製の兵器がロシア領内で使用されることを制限してきた欧米が、今回は認めていると伝えています。
NHKニュースより
が、ウクライナ軍がリスクを犯して越境攻撃をし、ある程度の地域を支配下においている状況というのは既に確認されている。
ロシア領侵入、ウクライナ軍上層部が賭けに出た理由
2024.08.12 Mon posted at 15:00 JST
ウクライナに必要なのは勝利であって、ギャンブルではなかった。
乏しい軍事資源をロシアへの越境攻撃に大量投入するというウクライナの決断(ニュースの見出しを狙ったものだが、これまでのところ戦略上の目的は不明だ)は、ウクライナにとって窮余の策とも、国民を鼓舞する動きとも取れる。おそらく、この戦争の新たな局面を予告しているのだろう。
ウクライナによるロシア侵入が何か目新しい現象だからではない。越境攻撃はここ1年あまり、ウクライナのために戦うロシア人によって主に行われてきた。彼らがウクライナの軍事支援を受けているのは明らかだったが、正式な公の役割ではなかった。
今回の出来事が新しく感じられるのは、ウクライナの正規軍がロシアへ攻撃を仕掛けたからであり、ここ1年半の間、あまりに動きが遅く保守的との批判を受けていたウクライナ軍上層部が珍しく賭けに出たからだ。
CNNより
ただ、それでもロシア軍が支配しているウクライナの国土の面積よりも、ウクライナが支配しているロシアの国土の面積はあまりに狭く、今後これを広げられるとも思えないので、効果的な作戦だったとも言い難い。
が、ロシア側を大いに動揺させる効果はあったようだ。
ザポリージャ原発の火災はこれに関連した事案のように思えるんだけど。
ロシア国内での動揺
され、ロシア国民にとって、ウクライナへの「特別軍事作戦」は、「戦争ではない、他国での出来事」というような曖昧な位置づけだったと思う。
しかし、経済的にも疲弊し始めていて、そろそろ「このままだと良くないのでは」という空気が広がっていたのだと思う。
一方のウクライナの方は更に深刻で、戦線を随分と押し込められてきていて、ここ1月くらい明るい話題がない状況だった。
ロシア西部2州で住民避難、ウクライナ軍越境攻撃続く
2024年8月12日午後 4:03
ウクライナ軍の越境攻撃を受けているロシア西部では12日までにクルスク、ベルゴロドの2州が住民に避難指示を出した。ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、クルスク州への越境攻撃について初めて認めた。
ウクライナ軍が6日から越境攻撃を開始したクルスク州の地元当局によると、7万6000人以上が退避した。タス通信が10日伝えた。
南隣ベルゴロド州では、一部地区の住民の避難が始まったとグラドコフ州知事が12日に明らかにした。
ロイターより
相変わらず、ロシア人にとっては「モスクワより遠くの地域の出来事」みたいな感覚かもしれないが、越境攻撃を受けた地域の人々にとっては「他人事」ではなくなったことは身を持って理解したのだろう。
そして、今回のウクライナ軍の攻撃によって、クルスク原発に手が届いたことが大きな影響があったのではないか。
IAEA、ウクライナとロシアに自制要請 クルスク原発状況注視
2024年8月10日午前 5:24
国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は9日、ロシア最大級の原子力発電所がある西部クルスク州で戦闘を続けているウクライナとロシアに対し自制を呼びかけた。
グロッシ氏はクルスク原子力発電所を巡る状況を注視しているとの述べた。
ロシアのメディアによると、ロシアのウィーン駐在外交使節団はIAEAに対し、撃墜されたミサイルの破片と思われるものがクルスク原発で発見されたが、原発に対する直接的な攻撃の証拠はないと伝えた。
ロイターより
だからどうなんだ、という話ではないんだけど、随分と危険な状況に踏み込んだのではないか?という気がしてならない。
ウクライナ軍は支援を受ける条件として、「ロシア領域内への侵攻はナシ」という話があった筈なんだけれど、その辺りも含めてなかなかシンドい状況が続きそうだ。アメリカ大統領選挙の結果次第でもウクライナはかなり影響を受けそうだからね。
ウクライナは随分と危うい橋を渡ったんじゃないかな。それだけ追い詰められている証拠だと言えるのだろうけれども。
追記
おや?
プーチン大統領 ロシア領からウクライナ軍の撃退を指示
2024年8月13日 6時33分
ウクライナ軍による越境攻撃が続く中、ロシアのプーチン大統領は12日、政権幹部らとの会議でウクライナ軍をロシア領から撃退するよう指示を出しました。
NHKニュースより
ええ、ウクライナ侵攻は「特別軍事作戦」で「他国の侵略とは違う」という設定だったのでは?
また、ウクライナ軍は国境から12キロの地点まで進み、州内の28の集落がウクライナ軍の支配下にあり、これまでにあわせて12万1000人が避難したと報告しました。
隣接するベルゴロド州の知事も国境沿いの一部の地区から、およそ1万人が避難したと報告しました。
プーチン大統領は「国防省の任務は敵をわれわれの領土から追い出し、国境を確実に守ることだ」と述べ、ウクライナ軍をロシア領から撃退するよう指示を出しました。
NHKニュースより
「国境を確実に守る」とは、どういう意味ですかね?
既に、1年ほど前からプーチン氏は「特別軍事作戦」ではなく「戦争である」と認める発言をチラホラしていただけに、今更というご指摘をうけるかもしれない。ただ、今回の話は国内向けの指示であり、国内にも、その設定を忘れた指示を出してしまう辺り、彼自身もかなり焦っているのかもしれない。
コメント
わわわわ……このサムネ写真はヤバい!
足元燃えとるやんけ!
本当に放射能漏れしてないのかな?
新潟の柏崎原発の非常用空調装置の吸着用活性炭の交換作業したことがあるのですが、モロに炭。あの煙じゃ放射能漏れ対策用の空調ダクトの活性炭も燃えとるかと。
というか、放射能漏れて、吸着装置を作動させたら飛び火したとか……。
んで、犯人はロシアでは?
今ウクライナは快進撃してますよね、1日に数十kmも前線を押し上げてる。たから、
「ええ加減にせいよ!」と脅したとか。
原発が漏れてるなるとウクライナ兵も士気下がるから。
とはいえ、もともとロシアは縦深陣を得意とする国で、引き込んで相手の兵站線が伸び切ったところを叩く。ナポレオンもヒトラーも冬将軍はあったといえ、そういう敗退をしてますし。
今のウクライナ快進撃が凄くても、どうあかいてもモスクワまで届かない。進撃が速く後方支援が届かなくなってから叩けば良い。だとすると原発を壊す必要あるのか?という疑念にかられる。
ウクライナにしても、拠点構築を捨ててどんどん進撃したら、後から困る。
で、最終的に思うのは、
「どっちも余裕なくして焦ってる」のては? ウクライナもロシアも焦ってる。
それ故にやらんで良い原発攻撃してしまったと。そういうシナリオはどうでせう?
十中八九、犯人はロシア側の人間でしょうね。
ウクライナ軍のロシア侵攻は、かなりリスキーな選択だと思います。
ご指摘のように補給を叩かれるリスクが極めて高く、一体何が戦略目標なのかさっぱりわかりません。
余裕がないのでしょうね。
クルスク原発に近づくなよ、というロシアの脅しに見えますね。
ザ原発は4つあるウクライナの原発の中で最大で、占領地に隣接していますから、
ロシアにとって、のちの占領政策のためにも、これを手放すはずがありません。
ですから、ロシアが放火したと思います。
ウクライナ軍のクルスク州への本格的侵攻で、プ大統領と露国防省は、
大いに面子を潰された恰好ですので、この手の脅迫は当然のように思います。
だって、ロシアだもの。
心理戦としては、いまのところはウクライナ側が優勢のようですが、
今後事態がどう転んで行くかは、まったく見えてきませんね。
そんな印象はありますよね。
ロシア側の脅しで、原発の機能の一部の破壊。
事故を装う必要はあるのでしょうが、いくらでもやりようはある。
ただ、ロシア侵攻の心理的ダメージはプーチン氏にかなり効果があったような気がします。
これから色々分かるのでしょうが、どういう戦略でどうなるのかはさっぱりですね。
ども。記事違いすがウクライナ情勢と関係あると思うんで。沖縄行きを諦めて警備仕事を辞めようと会社に行きました。
そしたら、月給94万6千円(ユーロ払い)で
時限雇用で外務省依頼の仕事に就かん?と課長に言われました。
任地はマリ共和国。首都の領事館だか大使館だかの雑用。バマコだかバコマだか。
いや熱中症で沖縄派遣を諦めた者が西アフリカは無理でしょ言うと、
いや官邸と宿舎ホテルの行き来だからクーラーあるよ。それに送迎はワグネルも護衛につくから安心だよと。
いや、還暦になって4号(4号警備=身辺警護)はムリですって!
いや雑務。戦闘要員の派遣は法律で禁じられてるから大丈夫!
いや、そもそもマリはCFAフランを通貨にしてる国ですよ。たしか2020年頃にフランス外人部隊がサヘル地域から来た反政府軍と交戦してるはずですよ。
いま「ワグネル」言いましたよね?
それどういう事です?
課長は「しまった!」って顔して、
まぁうちの支社から何人か行ってるから、その隊員さんから聞いた話なのだけど……
どうもガチで首都の検問や外交使節の護衛やらにワグネル残党が活用されてるしい。
前述したように、マリはCFAフランを通貨にしてます。西アフリカ中央銀行と中央アフリカ銀行が発行してる通貨で、コレを通貨にしている旧植民地国は、通貨価値をフランスが安堵する代わりに、輸出で得た外貨準備高の50%をフランスに渡す事になってます。その為に仏外人部隊が駐留したり、反政府軍に対する軍事を代行したりしてる。
たしかマリ国軍参加のトゥブンクツでの交戦では、第2外人空挺連隊が投入された事は
外人部隊OBで国家憲兵隊にいる知人から確認している。
そういうマリでロシアの民間軍事企業が警備活動しているというのは、相当にフランスやEUとマリ政府が「拗れている」という話だと思うんですよね。課長も外務省から発注されている仕事で、あまりいい加減な事は言えないはずだから、現地に派遣された隊員さんから「ワグネルに護ってもらった話」はガチだと思うす!
嫌な話だが、私の元フロント団体の経歴が会社にバレてる。でなきゃ還暦の私にそんな仕事を勧めてこない。別な意味で撤退すべき潮時と考えて、いちおう有給消化を手続きしてきた所です。
もちろん4号警備(身辺警護)てはないが、
企業の大小は問わず、米現施設や外国領事館などの実績や、4号業務を持つ警備会社には依頼が行ってると思われます。
月に100万円弱と言われましてもねぇ……
面白そうとは思いますが、フランスと現地政府が拗れて、ワグネルに警備依頼しているとしか思えない。すると、今後のウクライナ情勢では、「警備や護衛」がウクライナへ派遣され「抜ける」事を想定せねばなりません。その時にフランスが外人部隊を送ってくれるかは未知数。
最悪は丸腰で、或いは兵器を支給するから自分で護ってねとかマリ政府が言いかねない。大袈裟かもしれないが、そういう想定せねばならないと想うですよ。
んなゲーム「コールド・オブ・デューティ・モダン・ウォー」の中東編みたいな目には遭いたくない! なので断りました。
んで、その護衛のワグネルたちが、現在ロシア政府の指揮下で動いているのかは不明。
でもウクライナと関係あるのは間違いないと想うんです。
なかなか凄い体験されていますね。
経歴故に、そういうお誘いも不思議はないのかもしれませんが、それにしてもワグネルですか。マリ共和国はアフリカの小国でロシアからの支援を受けていた実績があります。
https://www.asahi.com/articles/ASR7Y4T4CR7DUHBI03D.html
この怪しい朝日新聞の記事の内容が、嫌に符合する話でもあります。
命あってのモノダネですから、命を切り売りするような事は、個人的にはあまり賛同できません。が、ワグネルってそういう組織なんですよねぇ。
ウクライナとどのような関係があるのかはわかりませんが……、案外、ワグネルとウクライナは繋がっているかもしれませんね。ロシアの弱い部分を知っているワグネルの助言あってこその、今回の侵攻だったのかと。
ども。調べたら2022年の8月だかに、
フランス軍は撤退してますね。
北部から来るトゥアレグ族を中心とした反政府軍への10年越しの作戦に失敗して撤退したらしい。そこでワグネル登場という事らしい。
現地ワグネルがどこまでロシアに忠実なのか解らないですし、木霊様の御指摘のようにウクライナと繋がってる可能性もある。ようはプリコジン亡き後、アフリカに残された連中が独立した傭兵組織化してるのか? でも補給を考えるとロシアと切れているとは思えず。補給なくては軍事行動は取れませんから。どの程度に自由に警備活動してるのか現地に行った人に聞いても解らない。ただ、ストックを折りたためるメタルフレームのAK型カービン(聞いたサイズではM4くらいなので、アサルトカービンと推定)を持っていた言うので、そこそこ新式装備な可能性ある。う〜ん……ここは七面鳥様にでも聞かないと解らないなぁ。
照準器をつけている奴がいたそうですが、光学スコープでなく野戦用ドットサイトだと想うんですが。
そもそも集弾性が悪いとされるカラシニコフ系にんなもん付けるのかな?
まぁ話をした人は銃に詳しくないから、色々と混同してるむきはあるが、
そこいらのパチモンではなさそうです。
遅刻コメント失礼します。
折り畳みストックのAkというと、AKS47か74かAKMSか、空挺やKGB用であって一般兵用ではないようですが、そんなに珍しいものでもないみたいです。
コピーの北朝鮮製88式自動歩銃2型、なんてのもあるみたいですから、北から流れてきてるかもですね……中国もいっぱいコピー作って第三国に流してそうですし。
※なので、M4系でありながらAKの弾とマガジン使うSR47なんてのも。
ドットサイトは、銃そのものの集弾性以前にそもそもの狙いやすさが段違いに向上します(AK系のサイトはちっちゃくて使いづらい)から、一定の効果はあるでしょう。
それはともかく、ワグネルとフランス外人部隊ですか……FA-MAS大好き七面鳥としては外人部隊の撤退は痛いところですが、ワグネル残党も独自に補給路(とスポンサー)を取り付けたとなると、どこまでロシアの言うこと聞くかわからない、本気の独立愚連隊になりかねませんね。
くわばらくわばら。
七面鳥様いつもの、おねだりです。ありがとう。
あ〜、AK系もそんなに多品種ありますか。ほぼAR系と変わらないなぁ。
武器からマリのワグネルの背後関係を探るのは難しそうですね。ロシア製でなくとも、北朝鮮や中国のコピー品まで考えると、西アフリカ諸国に出回ってるかと。しかし独立愚連隊化したワグネルって、まんま軍閥化しそうな気がする。
ちなみに私もブルバップ方式が好きですね。短いに関わらず銃身長が取れるのが良いかと。