近況は「お知らせ」に紹介するようにしました。
スポンサーリンク

イランからイスラエルへの攻撃は避けられないか

イスラエルニュース
この記事は約5分で読めます。

心配してはいたが、いよいよ危うくなってきたようだ。

相次ぐ出国要請、航空便は運休…中東で高まる緊張 イランなどの攻撃懸念

2024/8/4 20:29

イランや親イラン民兵組織ヒズボラなどがイスラエルを攻撃すると表明したことを受け、米英両政府は4日までに自国民に対し、レバノンから出国するよう呼び掛けた。

産経新聞より

どうあっても、落とし前をつける姿勢を崩さないイランに対して、イスラエル側は警戒を高めているようだ。

スポンサーリンク

落とし処はない

報復は直ぐにでも

この話は先日のこのニュースの続きであって、事態はより悪化したと言って良いだろう。

本件は今のところイスラエル側がイランへ攻撃を加えたことを認めては居ないのだが、イラン側は完全にイスラエル側の犯行だと断定している模様。

イランのイスラエル攻撃、5日にも開始か-米がG7に伝達との報道

2024年8月5日 4:01 JST 更新日時 2024年8月5日 11:22 JST

イスラエルはレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとイスラム組織ハマスの両指導者暗殺に関連し、イランと民兵組織から報復攻撃を受ける可能性に備えている。米国はイスラエル防衛を強化しつつ、ガザ地区停戦の合意を同国に迫っている。

Bloombergより

過去には、「五輪中は戦闘行為を止めよう」という合意ができていた時期もあったが、今回はそれすら通用しそうにない。

イラン、報復間近か イスラエル警戒、外交努力続く

2024年08月04日19時17分配信

イランで起きたイスラム組織ハマス最高指導者ハニヤ氏の暗殺で、米ネットメディア「アクシオス」は4日、イランが殺害への関与が濃厚なイスラエルへ早ければ5日にも報復攻撃する可能性があると報じた。イスラエルや米国の複数の当局者の話として伝えた。イランはイスラエル領内の軍事施設などを狙うとみられ、イスラエルは高度の警戒態勢を敷いている。

時事通信より

イランにとっては何が何でも報復をしないことには、気が済まないのだろう。

緊張緩和は難しい

アメリカも既に「タイミングは何時になるのか」という判断でいるようだ。

アクシオスによると、ブリンケン氏は、米国は正確なタイミングは把握していないが、攻撃は24時間から48時間以内に開始されると見ていると話した。国務省のマシュー・ミラー報道官によれば、ブリンケン氏はG7外相らと「中東の緊張を和らげることが急務だと」と話した。

Bloombergより

色々なアプローチはなされているものの、どうにも今回はイランとしても振り上げた拳を下ろしドコロがないようで。

イスラエルとしても、我が道を行く感じになっているしね。

イスラエル軍、ガザの学校空爆 少なくとも30人死亡

2024年8月5日午前 7:44

パレスチナ当局によると、イスラエル軍は4日、パレスチナ自治区ガザの学校2校を空爆し、少なくとも30人が死亡した。一方、イスラエル軍は学校内のイスラム組織ハマスの拠点を空爆したと発表した。

イスラエル軍の空爆は4日早朝、ガザ中心部の病院内の避難民テントも襲った。ガザ保健当局は少なくともパレスチナ人44人が死亡したと発表した。

ロイターより

未だにガザ地区への空爆を続けているらしいのだけれど、一体、イスラエルの現状はどうなっているのかサッパリ分からない。

あれだけ兵力を投入しても、ガザ地区の制圧はままならない状況のようで、そのことがイスラエル国内でも批判されるネタになっている感じではあるようだが。

犯行の手法すら明らかになっていない

ただ、今回の話は未だにどうやって犯行が行われたかも、イマイチ明らかになっていないんだよね。

イラン「ハニヤ氏は飛翔体で殺害」、滞在先に爆弾と米報道

2024年8月4日午後 1:34

イラン精鋭部隊の革命防衛隊は3日、イスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏の暗殺について、約7キロの弾頭を搭載した短距離の飛翔体によって殺害されたと指摘した。

イスラエルの犯行と非難し、「適切な時期、場所、方法で厳しい」報復を行うと強調した。

ハニヤ氏殺害を巡って米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、テヘランの同氏滞在先に2カ月前にひそかに持ち込まれた爆発物で殺害されたと報じていた。

イスラエルは関与を表明していない。

革命防衛隊は「犯罪者の米政府」が殺害を支援したとも主張した。

ロイターより

もうメチャクチャである。

とにかく、「分かってないけど報復を!」という状態になってしまっていて、歯止めがかからない状況なのだろう。

攻撃が始まればヒズボラが拠点を置くレバノンの治安状況が悪化するとみている。攻撃開始は迫っているとの観測もあり、緊張が高まっている。

産経新聞「相次ぐ出国要請、航空便は運休」より

で、先ずはヒズボラが拠点を置くレバノンが危ない!ということになって、出国要請が出ているのだとか。

レバノン:レバノン・イスラエル情勢の緊迫化に伴う注意喚起

2024年07月30日

【ポイント】 ●レバノンへの渡航・滞在を予定している方は、渡航を中止してください。 ●レバノンに既に滞在中の方は、定期商用便が運航されている間に早期の出国を検討してください。やむを得ない事情で滞在される方であっても、早期の出国を引き続き検討いただくとともに、細心の注意を払いつつ、今後不測の事態が生じた際は、速やかに安全な地域・場所に退避する等、自らの安全確保に努めてください。また、携行品や備蓄用物資の準備を再確認してください。

外務省のサイトより

7月末には早々と日本の外務省から警告が出ているのだが、諸外国も危機感を募らせている状況のようだ。

一方、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザへの攻勢を強めており、3日には住民らの避難先になっていた学校に空爆を行い、少なくとも17人が死亡した。イスラエルはヨルダン川西岸でも攻撃を続けているもようだ。

イスラエル最大都市テルアビブなどでは3日、ガザに連行された人質を救出するため、ハマスと停戦するようネタニヤフ政権に求めるデモが行われた。

産経新聞「相次ぐ出国要請、航空便は運休」より

これはもう、中東戦争カウントダウンという状況になったと見て良いだろう。第5次中東戦争なのかな?次は。

コメント

  1. 河太郎 より:

    悪夢です。でも怖い時の木霊様の予測はだいたい当ててきた気がする。 
    ウクライナは終わる気配すらなく、コロナより熱中症が怖く、米大統領選は場外乱闘で、パリ五輪はクソで、あげくに中東大戦争? 今年は呪われてる。
    シンプソンズがどうの言うのは馬鹿馬鹿しいけど、そういう事を言う気持ちも解る気がします。嗚呼……

    • 木霊 木霊 より:

      いえいえ、ポンコツ予測ばかりですよ。

      ウクライナはもうかなり厳しいですね。ロシアが勝利をおさめるとは言いませんが、ウクライナはもう続けられない状況になってきました。
      後数ヶ月持つかどうか。

      五輪のネタは避けておりますが、まあ酷いですな。

      そして、中東戦争は……。何処かで折り合い付けてくれると良いんですけどね。

  2. 河太郎 より:

    前にイランが攻撃した時は、事前に攻撃場所と日時を指定してましたね。
    今回は指定をしてない。つまり「人死を避ける事前通告」をする気配がない。
    てことは、ガチで殺気をこめた攻撃が予想される訳で、それは木霊様の予測が的中してしまう可能性が非常に高い気がします。頼むから辞めて欲しい。
    やられたらネタニヤフもイスラエル人も黙っていられませんでしょ。ガザは酷いとはいえ、もともとはハマスの攻撃も非人道の極みだった訳で。ネタニヤフも甘い顔すれば、連立した極右政党が離脱して政権崩壊してしまいますから。どう考えても報復が報復を産んで拡大する。
    バイデン閣下が、停戦交渉の遅れを言い訳するネタニヤフ氏に「米国大統領を舐めるな!」と一括したそうですが、遅すぎるよその一言は。

    • 七面鳥 より:

      横合いから。

      前回のは、予告有りの、ショーアッププロレスでしたが、今回は完璧なガチのセメントになりそうですね。

      本音から言うと、イスラムもユダヤも根絶やしになっちまえ、と、少なからず思ってもいます。
      一神教は融通効かなくてダメですから。

      イスラエルも多方面作戦を闘えるほどの戦力も資金もないだろうし、まあ国境接してないから……と思っても、周囲はどっちみち敵だらけですしね。ヨルダン、レバノン、シリア、イラクあたりは尻馬に乗るだろうし、サウジは傍観を決め込むだろうし。

      ここで火が付くと、ロシアの思うとおりになる(西側の手が縛られる)んじゃないかって、正直そっちが心配です。

      • 河太郎 より:

        イランから空襲受けてる時に、北部からレバノンのヒズボラが攻め込んできたらガチ危ないでせうね。
        かといってゴラン高原の守備は外せませんでしょ? あそこを突破されると、もう麓から海まで数十kmしかない。つまり国土のタイトな部分で南北に分断されてしまう。どうしても防衛ラインの部隊を他へ転戦させるわけにはいかない。
        すると北部のキブツや農園は見捨てざる得なくなる。ヒズボラはハマスよりヤバい組織だし、その軍事力はハマスどころてはないし。それに好き勝手許せば、もうネタニヤフをシオニストも見限るでせう。
        そこへきて今回はイランはガチできている。確実にウクライナ情勢とかにしわ寄せは行くでせうね。

    • 木霊 木霊 より:

      経緯については固唾をのんで見守っていますが、現状、水面下で激しいやり取りはあるようですが、戦闘には至っていないようですね。
      ただ、強硬派がトップについたイランは確実に報復を果たすでしょう。
      そしてそれはかなり苛烈な方向に向かいそうですね。

      どうなることやら。
      アメリカがイスラエルを止めることが出来ていれば、或いは別の未来になっていたかもしれませんが。それが良い未来かどうかはなんとも。