近況は「お知らせ」に紹介するようにしました。
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ロシアを脅かす?日本と欧州との軍事訓練

安全保障
この記事は約3分で読めます。

珍しい訓練ではあるのだが、今後はちょっとずつ増えるのかな。

なお、この記事に関しては余り書くことはなくって、「できる限り機会を増やしてね」くらいの話ではあるのだけれど。

独仏西の空軍と航空自衛隊の共同訓練 北海道などで開始

2024年7月19日 17時57分

ドイツとスペイン、フランスの空軍と、航空自衛隊の共同訓練が19日から北海道などで始まりました。

ドイツとスペイン、フランスの空軍は、先月から太平洋地域に戦闘機などを展開させる共同演習を行っていて、19日からは日本に展開しています。

NHKニュースより

ロシアは文句があるようだ。

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共同訓練はロシアを刺激する

ロシアから物言いが付く

ロシアから文句が付いたのは、6月のこと。

ロシア 日本に抗議 “自衛隊と独 西との共同訓練 容認できず”

2024年6月29日 6時19分

ロシア外務省は、来月、航空自衛隊が北海道で予定しているドイツとスペインの空軍との共同訓練について、ロシアの安全保障への潜在的な脅威で、容認できないとして、日本に抗議したと発表しました。

NHKニュースより

「ロシアの安全保障への潜在的な脅威」って、「なんかちょっと怖いから止めて」ってことだよね。

日本に文句を付ければ止めてくれるとロシアは考えたのかもしれない。が、決まった以上は簡単に止める話でもないよね。

防衛省によりますと、来月19日から25日の間にドイツとフランス、スペインの3か国の戦闘機と輸送機、それに空中給油機合わせて30機あまりが、日本に展開し、北海道や関東周辺の空域で航空自衛隊の戦闘機と共同訓練を行う予定です。

NHKニュース「ロシア 日本に抗議」より

訓練内容は空中空輸機を使った訓練なので、長距離での連携を視野に入れているという意味である。だからこそロシアも嫌なんだろうね。

日本上空の独ユーロファイター戦闘機

それなりの時間を使って訓練するようで、8月8日までやるらしい。まだ、ロシアから何か言われる可能性はありそうだね。

ラファールやタイフーンも

とはいえ、こういった試みは初めてのことである。

日本の自衛隊の情報によると、NATOとの一連の共同演習は7月19日に始まり、8月8日に終わる予定だ。ヨーロッパ側の参加国はフランス、ドイツ、イタリア、スペイン。日本を含め、いずれもアメリカの同盟国だ。

Newsweekより

しっかり期間をとって訓練をやれることは、日本にとっても貴重な時間となるが、他国にとってもそれなりに意義のあることのようだ。

また、センダゴルタ駐日スペイン大使は「スペインの戦闘機が日本に来て共同訓練を行うのは初めてで、防衛協力の拡大の一環だ」と述べました。

一方、茨城県にある航空自衛隊百里基地には、フランス空軍の戦闘機や空中給油機が着陸し、出迎えの行事が行われました。

NHKニュー「独仏西の空軍と航空自衛隊の共同訓練」より

スペインは確かタイフーンを使っていたと思うが。

ドイツ空軍とスペイン空軍はタイフーンで、フランス空軍はラファールか。

日本に来ただけでなく、この後も訓練をする予定らしいのだけれど。

日本での共同訓練ののち、欧州各国の空軍機および要員は、ハワイとオーストラリアに向かい、さらに2つの共同訓練に参加する予定だ。

Newsweekより

まあ、序でに日本に寄った感じなのかも知れないけれど、やらないよりはやったほうがよっぽど良いのである。

newsweekjp_20240723094156.jpg

余り書くことはないんだが、こういった合同訓練をやっておくことは、実戦で役に立つ以上にアナウンス効果を狙ったモノの方が高い。

何かあった時に「手を組むかも」と思わせることは大切だと思うんだよね。

追記

頂いたコメントの中に、素敵な写真があったので紹介したい。

デモンストレーション以外の何物でもないわけだが、なかなか素晴らしい。

コメント

  1. 河太郎 より:

    感性の違い(笑)
    編隊を組み護衛する複数戦闘機を観て、
    河太郎「うん、これは安心だ!」
    友人「冗談じゃない、不安だよ。こんなん必要なのは!」
    ↑こいつ昔、一緒にパキスタンの北部辺境自治区(トライバルエリア)で、
    国軍の装甲車やAK47を持った護衛を観た私が「これで安心だ」と申したのに対して「逆に不安だ」と返してました。
    人の感性というのは変わらないらしいですねぇ(笑)

    • 木霊 木霊 より:

      それはまた。
      僕なんかも、しっかり訓練をやってくれるのであれば、と安心する口であります。
      特にロシアが警戒している辺りが、安心材料ですね。

  2. 河太郎 より:

    武装や集団的自衛を安心と考える者と、
    それを不安ととる者と分かれるようです。やはり市街地と離れた農場暮らしですので、猟銃だけでなく、釘抜きバール
    (武器としても救助具としても有能。昔、マサイ族に見せたら良い武器だと申してました)と日本刀は家に置いてます。
    だから銃規制に反対する田舎の米国人の気持ちも解るんですよ。

    • 木霊 木霊 より:

      自らの身を守るために銃を手に取れ、が、アメリカ人の矜持のようで。
      コヨーテやらが出くわす地域に住んでいた知り合いがそんな事を申しておりましたな。
      そりゃ、不審者が敷地内に入ってきたら、迷わずぶっ放すだけはある。

  3. 砂漠の男 より:

    ロシア人はその民族的気質として、非常に憶病で、安全保障分野では常に過大な安全係数を求めたがります。国土の周囲に衛星国を置きたがることは分かり易い事例ですが、欧州と北東アジアでは丸裸なので、もてる軍事力を集中配備していますね。
    それがわかっていれば、ロシアの国境がハバロフスクあたりまで後退しないと、北方領土が還ってくるなんてありえないことが判ります。
    今回のような日欧間の共同軍事演習は、ロシアへのそれなりの嫌がらせになっています。自衛隊もパフォーマンスでいいので、頻繁に欧州方面に”遊びに”行くといいです。それが日本人の戦争アレルギーの払拭にも関わっていきます。

    • 木霊 木霊 より:

      ロシアが適度に緊張感を持ってくれる程度には、共同軍事訓練はやっておきたいですね。
      あの国、他国を舐めてかかるととんでもないことを仕出かしますから。
      日本もその酷い目にあって、北方領土を失い、北海道まで危うかった。
      ウクライナも同様でしょう。

  4. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    >ロシアから文句が付いた

    効いてる効いてる(笑)

    このポストなんか、最高じゃないですか。
    https://x.com/AusAirForce/status/1815671828872077468
    F-2も、一翼を担える存在なのだなと感慨深い……
    ※対空対艦番長としては、ライノの次くらいに怖いかも。

    ※スペインのタイフーンが墜落しちゃったそうですが……