近況は「お知らせ」に紹介するようにしました。
スポンサーリンク

「とうとう常温超伝導体を製作したぜ!」と再びあの韓国教授

大韓民国ニュース
この記事は約4分で読めます。

取り敢えず、笑い話の1つも紹介しておこうか。前の記事では、ちょっと青筋が立ちそうな話だったしね。

クォンタムポート、常温超伝導体製作主張… 「抵抗測定はしない」

2024.7.23.17:42

彼はこの物質が超伝導体の特性を多く見せると主張し、サンプルを提供する意図もあると述べたが、抵抗測定はしなかったと明らかにした。

クォン代表は23日、ソウル江西区デシアン知識産業センターで記者懇談会を開き、LK-99の純度を高めた「LKK-17」生産法を完成したと明らかにした。

聯合ニュースより

こちらの記事も「また」なんだ。済まない。

スポンサーリンク

ネタ物質と化した「常温超伝導」

常温超伝導物質とは

なんの話かというと、こちら。

韓国国内の検証委も「LK99は常温・常圧超伝導体ではない」

記事入力 : 2023/12/14 12:05

今年7月にオンラインで関連論文が公開されて世界的に大きな関心を集めていた、常温・常圧超伝導体と称する物質「LK99」について、韓国国内の検証委員会が「超伝導体ではない」という最終結論を下した。

朝鮮日報より

2023年7月に、世界を震撼させる出来事があった。といって、常温超伝導物質ネタは、日本でも過去にあった話。この時点で「ああ、またなんだ」という空気感はあった。

つまり、常温超伝導物質といえば、「ああ、ネタ」なんだと理解すべき話なのであって、本気にすべきではない。

そもそも「超伝導」とは、物質の電気抵抗値が特定温度以下になった時にゼロになる現象を指していて、マイスナー効果と呼ばれている。

これを利用したのがリニア鉄道なのだが、ニオブ・チタン系合金で超伝導状態を保持するために、-269℃に冷却するというアホなことをやっているのが特徴である。……本当に実現できるのか?と疑ってしまう話だが、実際に製品化しているのだから、仕方がない。

で、こういった冷却を必要としない超伝導物質を探す試みが世界中で行われていて、そのうちの1つだとされたのが韓国で製造された「LK99」だったんだよね、結果的には嘘だと判定されたけど。

検証委は「一部のサンプルに、摂氏100度近くで超伝導体に類似した特性が現れるケースがあったが、これは不純物による現象と判断される」とし「LK99は超伝導体ではなく『抵抗値が極めて大きい不導体』」だと結論付けた。信用性のあるやり方で検証を受けたいとしていたクァンタム・エネルギー研究所は、検証委に独自サンプルを提出しなかった。

朝鮮日報「韓国国内の検証委も」より

しかし、この韓国のケースは、分かっていてやらかしたのだという点が問題視されている。

今年7月以降、韓国の株式市場では超伝導体テーマ株が急騰、反落を繰り返した。KOSDAQ上場企業で、クァンタム・エネルギー研究所に投資していることが分かった「シンソン・デルタテック」の場合、今年7月の時点で3000億ウォン(現在のレートで約330億円)台だった時価総額が1カ月で1兆ウォン(約1100億円)を超えたこともある。科学界のある関係者は「アマチュア科学者らのいい加減な主張に釣られる格好になった」と語った。

朝鮮日報「韓国国内の検証委も」より

この株式操作で、クァンタム・エネルギー研究所は大儲けしたらしいからだ。まあ、噂だけどね、あくまでも。

二匹目のドジョウ

さて、で、「また」というのが本日のテーマ。

彼はLKK-17とし、灰色の粉状の物質を公開した。

ただし、彼はサンプルの抵抗測定はしなかったとし、他の実験ですでに超伝導性を持っていることを知っているため、実験が意味がないと考えるという主張を続けた。

そして彼はLKK-17サンプルを韓国超伝導低温学会など専門家に提供して検証を受けると明らかにした。

聯合ニュースより

どうやら、新しく合成できた物質は「超伝導物質だ」と信じて止まないらしく、テストもしていないが「常温超伝導物質」だから大丈夫だ、と。

お話にならないな。

調べていたら、シンシアリー氏が記事にしていたよ。

LK-99制作者、新型超伝導体LKK-17を発表・・「超伝導体だとわかっているので、サンプルの抵抗チェックはしていない」
超伝導体とされ話題になったLK-99の制作者の1人が、新しい超伝導体「LKK-17」を発表しました。「超伝導体だとわかっているので、抵抗チェックなどはしていない」とのことです。2024年7月24日の情報です。

書いている内容は、「またですか」と。今のところ、関連株は動いていないっぽいけれども。

追記

株価は上がった模様。

各企業のリショアリング(海外拠点の国内回帰)日米で大幅に増加 / 超伝導体、また関連企業の株価が22%上昇
生産拠点などを国内にもどす「リショアリング」が、日米で大幅に増加しています。日本の場合、2006~2018年で7633社が帰ってきました。2024年7月24日の情報です。

そういうニュースだったらしい。

コメント

  1. 河太郎 より:

    は?
     常温超伝導の能力あるの知ってるから、実験は必要ない。

    サイエンスって何だか解ってるの?
    同一条件下で再現できる事を証明できるからサイエンスなのでしょうよ?
    ヒューマニズム(人文=文系)は「解釈の違い」なので、例えば歴史のように、同じ現象に対して国ごとの解釈がある。つまり複数回答がある。
    サイエンスは回答を一つ(法則)にして提示する為に実験がある。それ大前提ですよねぇ??

    何であの国の研究開発って、小保方晴子みたいなのばかりなんですかね?

    常温超伝導物質はありま〜す!

    そう言い続けるのでせうか?

    • 七面鳥 より:

      横合いから……

      >サイエンスって何だか解ってるの?

      「何それ美味しいの?」の人達ですから……

      記事にもありますが、超伝導体を作るのではなく、株価を上げるのが目的なので、これでいいのですよ。

    • 木霊 木霊 より:

      OINK事例の1つだと思えば、分かり易いのでは。
      ただ今回のこれは多分、株価操作の一環だと思いますよ。

      • 河太郎 より:

        お二人の仰る株価操作とすると、
        「詐欺罪」ですよ。ほんとにこの国は……。

  2. 砂漠の男 より:

    (パンパン) はい、解散ーん!

  3. 匿名 より:

    いつものように、韓国外で開発され論文が公表されている超電導素材なんだろうな。

    超電導素材はコイルやケーブル等の実用品に加工するのが難しいので加工しやすい素材開発にシフトしているが論文が公表されなくなった、一部実用化されているから。