今回の記事は、先日行われた沖縄県議選の話である。
岸田政権は支持率低迷、なのに沖縄で自民大勝 なぜ?有権者に聞いた
2024年6月17日 6時00分
16日の沖縄県議選で、玉城デニー知事を支持する県政与党が大敗した。派閥の裏金問題が批判を浴び、自民の支持率は急落しているのに、なぜ沖縄では自民が大勝したのか。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設反対の「民意」が変わったのか。有権者に聞いた。
朝日新聞より
有料記事パターンで、読める部分だけの話をすると「自民大勝した」「どうして」というだけの話になっている。有料会員が読める部分は、まあ酷い内容だった。読む価値はないね。
県政を真面目にやらない知事が窮地に
沖縄県議会選挙の結果
この記事を何故取り上げたかというと、先ずは沖縄の状況に変化の兆しがあるよという話だ。このブログの読者の中には現地に足を運ばれる機会のある方もいらっしゃるので、空気感は違うかも知れないが。
沖縄県議選 玉城知事を支持する県政与党 過半数を確保できず
2024年6月17日 18時21分
16日に投票が行われた沖縄県議会議員選挙で、玉城知事を支持する県政与党の勢力は過半数を確保できませんでした。玉城知事は今後、厳しい県政運営を迫られることになります。
NHKニュースより
まず、沖縄県議会選挙の結果が明らかになった。

与党が過半数割れであった。また、投票率は45.26%と、4年前を1.70ポイント下回り、過去最低であった。
ちょっと野党の勢力図が分かりにくかったので、野党の当選者について色分けしてみた。

沖縄県議会においての野党は、自民党を中心として、公明党と維新がいて、中立派として無所属が2人いるという感じになっている。注目すべきは、表向き協力するよということになっている自民+公明で半数の24議席。そこに協力できるとしている維新の2議席を加えて、反与党の組織が過半数を確保できてしまったところが、今回の選挙で大きかったポイントである。
この結果、玉城知事を支持しない自民党を中心とする「野党・中立」の勢力が選挙前の24議席から4議席増やして28議席となり、過半数の議席を獲得しました。
自民党を中心とする勢力が議会の過半数となるのは、2008年以来、16年ぶりです。
NHKニュースより
勢力図的な意味ではこちらの記事が分かり易かったので、コイツを最初に引用すべきだったかも知れない。
勝敗を分けたのは政策
で、この選挙結果の原因なのだが、主な要因は経済的な理由だろう。
沖縄経済は結構苦しんでいる。今回の選挙はそこがポイントだったと色々なところで分析されている。
選挙戦では、辺野古移設が法廷闘争の決着で争点とならず、知事派は台湾有事を念頭に政府が進める防衛力の「南西諸島シフト」を批判。反知事派は中央の来援を極力減らす一方、政府とのパイプを生かした地域振興を掲げ、物価高などで疲弊する経済の浮揚を求める県民に浸透した。
讀賣新聞より
そりゃまあ、基地問題しかやっていない与党に不信感しかないのは、仕方がないよね。
沖縄はインバウンドの恩恵を受ける立場にあるんだけど、インバウンドが「良いか」と言われればこれまた苦しいところ。
沖縄23年観光客、45%増の823万人 国内客は過去最多
2024年2月1日 15:10
沖縄県が発表した2023年の入域観光客数は、前年比45%増の823万5100人だった。新型コロナウイルス禍による行動制限がなくなり、2年続けて大幅増となった。国内客は724万人でコロナ禍前の19年を0.2%(約1万5千人)上回り過去最多となった。外国客を含めた全体の観光客数も19年比で81%まで回復した。
日本経済新聞より
観光客が増えた事は経済面では良い面もあるけれど、観光公害で苦戦している面もある。
渋滞や騒音、ゴミの増加…外国人観光客増で観光公害 沖縄県と11市町村が「起きている」と回答
公開日時 2019年08月26日 00:33更新日時 2019年08月26日 10:10
共同通信が全国の自治体を対象に実施した外国人観光客増加に関するアンケートによると、生活環境が悪化するオーバーツーリズムや観光公害が「起きている」と回答したのは県内では沖縄県と11市町村だった。「現時点では起きていないが今後、起きる懸念がある」と答えたのも11市町村あり、県内41市町村の半数超の自治体で観光客急増による弊害や受け入れ態勢の不安を抱えている現状が示された。一方、「現時点で起きておらず、今後も起きる懸念がない」は10市町村だった。
琉球新報より
観光公害は日本全国で問題になっていて、早急に問題解決が必要な課題であるので沖縄マターではないんだけれど、沖縄の大きな問題として公共交通機関が未発達だという点がある。
観光して回るのに、レンタカーは必須なんだよね。
そして、意外に観光できるポイントが少ないというのも悩みではあるようだ。その辺りの整備は必要だろうし、観光に頼りっきりというのもかなりリスキーである。武漢ウイルス感染症の蔓延でも分かったと思うけれど、ある日突然観光客が途絶えることもあるのだ。
そういう意味で地域振興は、沖縄にとっては喫緊の課題なのに、沖縄県議与党は未だに基地問題である。そりゃ、飽きられるよ。
離島防衛
なお、この期に及んで「移設反対は揺るぎない」という意味不明な発言をしているのが、沖縄県知事の玉城氏である。
沖縄県議選、自民と公明は全員当選…反知事派が過半数でも玉城知事「移設反対は揺るぎない」
2024/06/17 20:41
沖縄県議選(定数48)は16日に投開票され、玉城デニー知事に批判的な自民、公明両党などの反知事派が28議席を獲得し、過半数を制した。自公が多数派となるのは2008年の保守県政以来16年ぶり。安全保障政策を巡って政府と対立する玉城氏は今後、厳しい県政運営を迫られそうだ。
~~略~~
玉城氏は知事派の過半数を背景に、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設について政府と法廷闘争を続けてきたが、17日も記者団に「移設反対(の考え)は揺るぎない」と強調した。また、政府が進める防衛力の「南西諸島シフト」を巡っても、県管理の空港・港湾の自衛隊利用に慎重姿勢を取っている。
讀賣新聞より
頭の中はヌルくなっているのか、別の理由なのかは良く分からないのだが、知事になってからコレしか応えられない人材を何時までも知事にしておくことは極めて危険だ。
シェルターに関する話は書いたのだけれど、これにすら反対するのが玉城氏である。もはや、精神状態を疑うか、或いはスパイ疑惑を持ちかけるレベルだと思う。あれだけ台湾情勢が緊迫しているのに、沖縄県知事がこの状態というのは安全保障の意味でもリスクとなる。それは、沖縄にとって、という意味でもあり、日本にとってという意味でもある。
静岡県の知事の時にも思ったんだけど、余りに酷い知事をしっかりと審判できるシステムって構築できないのかね?
とまあ、僕の嘆きはともかくとして、沖縄県議会の議員にはもっと「実」のある政策を目指す人を選んだというのが、今回の県議会選挙の総括で、県議会与党は戦略ミスであったと。
既に「オール沖縄」ではなく、「ハーフ」すら割り込んだので、今後は何と呼べば?あ、そういえば、沖縄社会大衆党とか言っていましたね?もともとの名称を呼べば良いのかも知れない。それにしたって「社会民主主義」を目指すって、つまり支那に迎合するってことなんだろうか。
追記
記事を書き始めていてすっかり忘れてしまったが、本当はこの記事を何処かで引用するつもりだった。
共同通信、沖縄県議選挙で実際の結果と異なる誤報…20紙が誤った記事を掲載
2024/06/17 20:34
共同通信社は17日、16日に投開票された沖縄県議選(定数48)で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する勢力の過半数獲得が確実になったと報道したが、実際の結果が異なり、誤報になったことを明らかにした。
讀賣新聞より
もはややらかしの代名詞になりつつある「共同通信」だが、コレが酷い。
誤った記事を掲載したのは約20紙に上り、ウェブサイトにも一時アップされた。
讀賣新聞より
いや、フライング誤報は悪いことだよ?でも、問題にされたのはそれだけではないんだよね。
誤報に気がついたせいか、しれっと消しちゃったんだよね、共同通信は。20社が報じてしまった後だったから、慌てて謝罪したけれども。
事実を整えるのNathan(ねーさん)が痛烈に批判しているけれど、まあ、どうしようもない社である。これで代表が謝罪できない体質なので、目も当てられない。
高橋直人編集局長の話「あってはならないミスで、深くおわびします。今回の経緯を検証して再発防止策を講じ、正確な報道に努めます」
産経新聞より
編集局長が出てきて謝罪したみたいだけどね。
「再発防止策を講じ」って、その講じた対策見たことないんだけど?
コメント
未だ行ってませんが????参考になりました。現地へすでに乗り込んでいる方からのメール等と、木霊様の感慨が妙に一致するかと。
まぁデニーの頭がモロにそうなのですが、思考停止して同じフレーズを連呼するしか能の無い奴らはいるんですよ。
なので県政がどうなろうと、連中は財源(まぁシナ北京の送金ですな)が尽きぬ限り「嫌がらせ」は無くならない。無くならないから仕事(金)になると????????
個人的には行けなきゃ他の手段をこうじるだけなので個人的には困らんけど、
まぁ我らの仕事も国の税金から賄われるのだから、いつまでもゴネてもらってもねぇ……。
だいたいシェルターも拒否って、頭が脳軟化症なの違います? 降ってきた時に 「平和ガー」「軍隊があるからー」とか喚いても人は救われんのだぜ!
国防の話を置いておいても、知事の仕事ってのは多岐にわたり、基地に反対してりゃ良いちうもんではないすからね。
愛想をつかされるのも当然でしょう!
正直、僕は現地の生の声が聞ける環境ではありませんから、本当のどころはどうなのか?は想像するよりないんですけどね。
しかし、単純な話、人々は幸せならそれほど政治など気にしないもの。
県民の怒りはそれなりに溜まっているのかもしれません。
沖縄県内の経済地盤は”いまだに”弱く、多額の沖縄特別振興費はいったい何に使われているのか、
甚だ強い疑問がありますね。
いまの沖縄左翼[オール沖縄]は、沖縄の金権県政の忌み子のようものですから、
どこかでその金権県政をガラガラポンしないといけないんですが。
また、地政学的な利権も絡んで、支那も南朝鮮も沖縄に手を突っ込んでいるので、
まぁ沖縄の裏側は金権乱脈の一言です。ホントにどうにかしないとね。
もう10年以上前から、Okinawan(沖縄人)という言葉が、Hawaiianのノリで当たり前のように
ネット上に踊っていて、日本人の与り知らぬところで、多様な沖縄分離工作が進められています。
自民党政府には自浄能力さえないので、沖縄の問題は沖縄県民の覚醒に頼るしかなさそうです。
個人的には、今回の県議選の結果が、沖縄左翼の衰退に役立ってくれることを願っています。
沖縄特別振興費ですか……。
沖縄県庁とか見ると「納得」とはなるんですが、無駄に使っているんでしょうね……。
沖縄は未だに琉球国の根性なのか、或いはそういう工作が進んでいるのか。
本当にしょうもない。
サヨクのラストリゾートを、駆逐してやらないと。その為には沖縄2紙を潰すのが先決だと思いますよ。あれを、公的に新聞だとは認めないか、何か対策を考えないと、大手を振って情報工作活動するところですからね。
こんにちは。
ここんところの占拠続きで、「有権者」が足りなかったんじゃないかなって。
※占拠の、違う選挙の度に「民族大移動」が起こるのを防止する目的で、住民票移動してから三ヶ月とか半年とか、選挙権がその地区で固定されるとかじゃなかったでしたっけ?20年程まえにそういう法改正があったように記憶してます(うろ覚え)。
だとしても「これは個人にとっては小さな一歩だが、国家にとっては大きな一歩」ですね。
こんにちは。
占拠続きですか。
確かに兵隊の数が足りなかったかも知れませんね。