またまたデフォルト話だね。生き残りを賭けている支那不動産開発企業だけど、果たして何社が生き残れるのか。
中国不動産開発の中駿集団、ドル建て債でデフォルト
2023年10月4日午後 3:23
中国の不動産開発会社、中駿集団(SCEグループ)は4日、協調融資の元利金の支払いが滞ったことが原因でドル建て社債がデフォルト(債務不履行)に陥ったと発表した。全ての債務を網羅する解決策を探る考えを示した。
ロイターより
こうなってくると、「いつものヤツか」くらいのニュースになってしまうが。そんなわけで短い記事ではあるけど、お付き合い願いたい。
あっちもこっちも
外貨建て債をギブアップ
ドル建て債のギブアップニュースはこのブログでは扱ってこなかったけれども、結構な数の会社がギブアップしているようだ。
中国の不動産部門では外貨建て債がデフォルトに陥り、債務再編の検討に着手する企業が相次いでいる。しかし、再編条件を発表した企業はほんの一握りにとどまっている。
ロイターより
渡邉哲也氏によれば、上位50社のうち35社がデフォルトしたとのこと。
いやまあ、なんというか。ご愁傷様?
しかし、最大手もなかなか資金繰りが厳しい状況なので、耐力のない下位のグループであれば、いきなりギブアップも無理はないかも知れない。
ほぼ毎日この手のニュースが更新されているのが凄い。
流動性の悪化
こういった事の原因は、支那国内での流動性の悪化だろう。今回は、ドル建て債が問題だと言うことなので、ドルが足りないんだと言う意味だけれども。
同社の現金および預金の手元流動資金は足元や将来的な債務履行に十分でない可能性があるとした。
ロイターより
人民元も流動性不安があるんだけど、こっちは最終的には中央政府が刷れば救済できる可能性はある。でも、ドルは調達が難しい。

株価も凄い勢いで下がっているので、仕方がないと言えば仕方がないのかも知れない。
協調融資?
気になるのはこちら。
協調融資は分割返済の元利金6100万ドルの支払いができなかったいう。この結果、他の債権者から繰り上げ返済を要求される可能性があるとした。ただ、まだそのような要求はないという。
ロイターより
この「協調融資」というのが不穏な感じだよね。
協調融資というのは、複数の金融機関が連携して行う融資で、さほど珍しい形態の融資ではない。でも、元利金6100万ドルってさほど大きい額じゃない。90億円程度か。
いや、大きいな。恒大集団なんかの負債が余りに巨額だから、感覚が麻痺していた。あっちは約47兆円規模だからね。
しかし、協調融資の焦げ付きというのは、多数の金融機関に影響する話なので、燃え広がるスピードが上がる可能性はあるね。
コメント
こんにちは。
>大きい額じゃない。90億円程度か。
やあ、小さい小さい。
戦闘機一機まともに買えない額じゃないですか。
党がその気なら、ちょろっとJ-20の配備を何機か減らせば充分あちこちまかなえる。
※もちろん、それをやっても動くのは元であってドルではないのは無視の方向で。
そして、それをやらないのはつまり、やっても意味が無いのと、それ以上に軍拡を止められない理由がある、軍拡だけでなく、不動産バブルやら鉄道バブルやらを止められない理由がある、そういう事なのかな?
こんにちは。
いや、そもそも支那共産党は、不動産開発業者を救う気がありません。巨額すぎて救えないのと、内ゲバに繋がりかねないヤバイ案件だからです。「なぜ、あっちは救ってこっちは救わないんだ」という争いが生じますし、それを奇貨としてチュウチュウする輩が増えてしまう。
どこかで住宅バブルを潰してしまわないとダメなことは支那共産党も理解しているはずですからね。鉄道バブルの方はどうするんでしょうかね。あれも、維持しているだけで巨額のお金がかかるんですが。
ああ、「完成したら終わり(契約上は)」の建築と違って、「完成後も維持費がかかり続ける、しかも老朽化に伴って増える」鉄道は、よりタチが悪いですよね。
ある意味べんりだけど、「気密の取れるチベット行きの列車」なんて、採算取れてるのかな?(軍事利用するから良いのか)
結局、木霊様が前に看破してらした話そのものなんだよなぁ。
ここ30年くらい分裂する破綻する言われても、そーならなかったのは単純に図体がデカイからで。なかなか倒れないが、
そろそろ限界。んで、ぶっ倒れる時は盛大に周りの国を巻き込んて、最大に迷惑をかけて倒れると。ほんと迷惑な国だ。
以前に中国のマンシとョン耐久年数は30年しかないと中が国建築業関係者が発言していたのをTV二ユースで見た覚えがあるのだが、その頃から時限爆弾が起動していたのか。
さ、三十年……。安普請の木造家屋だってもっと耐久しますよ。
マッチや割り箸の家ですね。とんたけ打を抜いてるんでしょうね。
日本は最古の宮大工の会社が、
千年企業ですから。呆れるしかないですね。
支那の経済は無理をして拡大していた事は明らかなんですよね。
しかしその体制を長年維持し続けることが可能だった理由は、僕には良くわからないのですよ。正直、10年以上前に破綻していてもおかしくない話でしたから。
特に言われたのが北京オリンピック(2008年)の時には「もう無理だ」と。
リーマンショックのようなことにはならないと言われていますが、負債の額が額ですからねぇ。