公明党にお使いをさせる岸田氏だが、親書の中身はしっかりと吟味してね。
岸田首相、習氏宛て親書作成へ 8月訪中の公明代表が要請
2023/8/9 22:28
岸田文雄首相(自民党総裁)は9日、月内に中国を訪問する予定の公明党の山口那津男代表が習近平国家主席宛ての親書を作成するよう要請したことに対し、山口氏に親書を託す意向を固めた。政府関係者が明らかにした。
産経新聞より
このタイミングで支那に親書を出す意味を、岸田氏は十分に理解しているのだろうか?内容如何によってはかなり危険なことになるぞ。
外交は攻めで行きたい
山口くんお使いに
さて、親書を持って旅立つのは公明党の党首である。この人も随分と任期が長いのだが、老害になってはいないだろうか?
習氏への親書、岸田首相に要請 今月下旬の訪中報告―山口公明代表
2023年08月09日13時13分
岸田文雄首相は9日、公明党の山口那津男代表と首相官邸で会談した。山口氏は28~30日の日程で中国を訪問すると報告し、習近平国家出席宛ての親書を送るよう要請。首相は「検討する」と応じた。山口氏が会談後、記者団に明らかにした。
時事通信より
この記事通りだとすると、公明党から首相に「親書を出してよ」と言ったっぽい。冒頭の記事ではすでに「出すよ」と。
時事通信は、海洋放出のことに言及しているが、正直、ここは悪手である。日本としては「当然出すよ」「あんたには言われたくない」と言うべきだ。
あなたにだけは言われたくない
そういえば、最近そんな事を言った政治家がいたな。
「処理水」放出に反発する中国、甘利明氏「あなたにだけは言われたくない」
2023/08/06 17:53
自民党の甘利明・前幹事長は6日のフジテレビ番組で、東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」の海洋放出に中国が反発していることについて、「中国は科学的でない主張をしている。日本政府の気持ちを代弁するならば、『あなたにだけは言われたくない』ということだ」と述べた。
讀賣新聞より
まあ、「良く言ってくれた」と言うしか無い。そして、僕としてはこのセリフよりも、その後のほうが気に入った。
甘利氏は「中国は、根拠のないうわさを外交ツールとして使う。それに乗る必要はない」とも語った。
讀賣新聞より
まさに処理水の話は、根拠のない外交ツールなのだから、無視すべき事案。「当然に出すよ」と。
処理水は最大6.5倍
なお、日本側としてはこんな情報も出している。
中国の複数原発がトリチウム放出、福島「処理水」の最大6・5倍…周辺国に説明なしか
2023/06/23 05:00
中国が国内で運用する複数の原子力発電所が、今夏にも始まる東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」の海洋放出の年間予定量と比べ、最大で約6・5倍の放射性物質トリチウムを放出していることが、わかった。日本政府が外国向けの説明用に作成した資料から判明した。中国政府は東電の処理水放出に強く反発し、官製メディアも動員した反対キャンペーンを展開している一方で、自国の原発はより多くのトリチウムを放出している。
讀賣新聞より
この話は以前から出てはいたよね。

一箇所だけでこの量を出しているのが支那の現状なのだが、支那で稼働している原発は2022年末の時点で23基稼働しているという。まあ、そういうことなんだよ。
話題にすべきは台湾有事
さて、そういうことなので、麻生氏の発言にしろ、外交のカードとなる。
寧ろこのタイミングでしっかりとしたことが言えない日本政府だとしたら、今後の外交も不安を残す結果となる。
アメリカが動かなくとも、日本の利益を守るためにシーレーンを守るためには動くと明言をする必要がある。特にウクライナの関係でアメリカは動きが悪くなりつつあるのだ。
「アメリカが動かないなら、日本は動けないかも」等と思われては心外である。そこはきっちりと釘を刺しておかねばならない。たとえ、継戦能力に現時点で不安があるとしても、一撃を喰らわせる覚悟ありということは示さねばならないだろう。
今の支那であれば、「手痛い反撃」が一撃でも有ると思えば、手を出しにくい環境だろう。人民解放軍は、損耗を極端に嫌う。一人っ子ばっかりだからね。だから絶対的優位に戦いたいと、初手を躊躇する傾向に有ると思う。更に、実戦経験のない軍隊でもある。そういった諸々の背景を考慮して、上手いこと立ち回ってほしい。それが外交というやつである。
コメント
木霊さん、貴兄は前線に送られる兵士の視線で考えた事があります?
一撃を与えればって、その一撃の後は?
死して虜囚の辱めを受けずとか言わせる気ですか?
この件については、前コメへの返コメに書いておきました。
善戦したから奴らがこちらを畏怖すると言うのは日本的感性で甘いと書いてあります。
話がちょっとかみ合っていない気がします。
一撃加える覚悟がある、実際に動けることを示すという事が必要なのであって、始まってしまえば地獄です。
どちらが勝つか、という話になる前に、ウクライナで起きているような泥炭を啜る前線での苦しみがあります。
始めさせない為の外交、そのための覚悟だという話だと僕は認識していますが。
善戦というか、始まってしまえばそう簡単には止められません。それは理解していますよ。
木霊様、謝罪はやめて下さい。
先ず軍事行動ありきと誤解したのは私なのですから。軍事は外交の延長ですしね。そこは私が謝罪いたすところです。失礼いたしました。
というか、木霊さんの公平さや、貴殿の優しさは、何度もここでヌケサクな発言してフォローして頂いており、私なりに感じておるのです。
謝るのは止めて下さい。こっちがオロオロしてしまいます。では。
いえ、こちらの文章の構成の仕方の問題も自覚しております。
一応これでも文章を書くことで飯を食っている身です、精進していきたいと思っていますよ。
僭越ながら、今回はお互いに一歩引くところで幕とさせていただきたく思います。