岸田氏は物事をハッキリ言わないのでなかなか伝わってこないのだが、どうやら解散総選挙に打って出る気になったようだ。
【独自】16日内閣不信任なら“即日解散” 岸田首相が表明検討
2023年6月14日 水曜 午前11:47
岸田首相が13日、衆議院の解散・総選挙について、「国会の情勢を見極めたい」と述べたことを受け、与野党ともに緊張が高まっている。
FNNの取材で、岸田首相は、内閣不信任決議案が16日に提出されれば、その日のうちに解散を表明することを検討していることがわかった。
FNNプライムオンラインより
焦点は16日になりそうである。
解散をするなら
国会会期は21日まで
本国会は、6月21日までの予定で、現時点で延長の話は出ていない。しかし、天皇陛下のスケジュールを考えると、16日が焦点と言うことになる。
インドネシアご訪問(令和5年)
令和5年6月9日
かねてより、インドネシア政府から、天皇皇后両陛下に対し同国を御訪問願いたい旨の招請があった。
ついては、我が国と同国との友好親善関係に鑑み、両陛下に同国を公式に御訪問願うことといたしたい。
御日程については、6月17日東京御出発、同月23日御帰国の予定である。
宮内庁のサイトより
天皇陛下のインドネシア御訪問の日程が17日~23日である。
ところで、衆議院解散手続きは、内閣の助言と承認により、天皇が行う国事行為の一つと定められている(日本国憲法第7条第3号)。
つまり、天皇陛下が国内にいらっしゃらない時期には解散を打てないことを意味する。
そうすると、15日か16日にしか解散出来ないことになるのだが、優柔不断な岸田氏が本日解散を打つか?というと、これはなかなかあり得なさそうなので、解散するのであれば16日であろうというのが、僕の読みである。
16日が最大の山場
で、記事の中で関係者が「16日が最大の山場」だと話している理由は、そういう意味があるとの理解で良いはずだ。
1週間後の21日が会期末の国会で、岸田首相が解散に踏み切るのか、ある関係者は「16日が最大のヤマ場になる」と話している。
FNNプライムオンラインより
もちろん反対意見も出ているので、岸田氏はなかなか決断はできないのだろう。
吹きやまぬ“解散風”に麻生副総裁は苦言「解散の大義を教えていただければ」 国会の会期末が迫る中、解散めぐる発言相次ぐ
2023年6月8日(木) 18:43
今の国会の会期末まで2週間を切る中、永田町では解散・総選挙に関する発言が相次いでいます。
~~略~~
自民党 麻生太郎副総裁 「『解散はいつですか』って、そこの後ろに立っているマスコミってのはそれしか今聞かないんですけれども。“解散の大義”を教えていただければというような感じがしている」
TBS NEWSより
麻生氏は「大義」という言葉を使って釘を刺したような格好になっているが、しかしながら、麻生氏は老獪な政治家なので、この発言はブラフである可能性が高い。
自民党 森山裕選挙対策委員長 「支部長(候補者)の選任につきましては、おかげさまで、来週でほぼめどがつくのではないか」
TBS NEWSより
選挙対策委員長の森山氏は「準備は来週なら大丈夫だよー」としているが、この記事は6月8日付なので、現段階では「問題ない」という事になる。
一方の茂木氏は「常在戦場」という言葉を使っているが、表向きは解散という決断に積極的な反対をしてはいない。
LGBT理解増進法案の採決は最速で16日
一方で、こちらの記事で触れたが、参議院にかけられたLGBT法案の決議はおそらく16日だと言われている。
僕はコレに反対なので、採決前に解散してくれれば、自動的に廃案になって都合が良いと思っているが、どうやら公明党はコレに極めて前向きな姿勢であるため、公明党に配慮するのであれば採決後に解散だろう。


これは、岸田氏が公明党に対して媚びるか否かという問題でもあるのだ。そもそも岸田氏にとってLGBTの問題は関心が薄く、ここで頑張る意味はあまりない。
にもかかわらず「法案を通せ」と通達したということは、G7サミット開催とのバーターとしてLGBT法案の通過を呑んだ可能性が高い。それも、サミット開催前に通す話があったが、「拙速だ」として蹴った経緯があるだけに、今度は通してくるだろうと思う。
中東訪問を検討
なお、岸田氏は中東歴訪を検討している。
岸田首相、7月に中東歴訪検討 サウジなど3カ国
2023年06月13日15時31分
岸田文雄首相が、7月に中東のサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールの3カ国歴訪を検討していることが13日、分かった。複数の政府関係者が明らかにした。各国首脳と原油価格の安定化について協議し、液化天然ガス(LNG)の安定供給への協力も呼び掛けるとみられる。
時事通信より
こうした予定を組んでいることを考えると、選挙で勝って中東訪問するぜ!などという事ではなく、解散総選挙を予定していないようにも見える。
ただまあ、いつも通り「検討」だけという可能性もある。
岸田内閣「支持」3ポイント減の43% 「不支持」37% 世論調査
2023年6月12日 19時00分
NHKの世論調査によりますと、岸田内閣を「支持する」と答えた人は、先月の調査より3ポイント下がって43%だったのに対し、「支持しない」と答えた人は6ポイント上がって37%でした。
NHKニュースより
支持率が減り、焦りが出ている可能性もあるだけに、解散をする可能性が低くなっていると見ることも出来る。
公明 東京で自民との「協力関係解消」決定 なぜ今回の事態に?
2023年5月25日 19時34分
次の衆議院選挙に向けた自民・公明両党の候補者調整で、公明党は、焦点となっている「東京28区」への擁立を断念したうえで、東京では自民党の候補者に推薦を出さない方針を決定し、自民党に伝えました。これに対し、自民党は持ち帰って検討する考えを示しました。
NHKニュースより
公明党とのパイプが細く、公明党が地方でかなり力を落としていることもあって、そろそろ「手を切りたい」と思っている自民党員も少なくないだろう。一方で、議員は当落を左右する話になるだけに、公明党との関係清算には消極的な人が多い。
今、解散総選挙となれば、公明党との軋轢は更に高まるだろう。公明党は解散に否定的だからね。更に、どこかのアホが韓国と通貨スワップ協定を結ぼうと画策している。
そうすると、今、解散を決定すれば自民党の支持層は結構喜ぶかも知れないな。
追記
おっとぉ、立憲民主党がカードを切ってきたぞ。
立憲民主党、内閣不信任案あす提出で最終調整 財源確保法案採決は容認で“対決”鮮明に
2023年6月15日 11:44
衆議院の解散をめぐり国会が緊迫する中、解散の引き金となり得る内閣不信任案について、立憲民主党は、16日に提出する方向で最終調整に入りました。中継です。
~~略~~
内閣不信任案が出れば岸田総理大臣が解散に踏み切る可能性もあり、焦点は総理の判断です。ある自民党幹部は「解散はどうなるか、本当にどっちに転ぶかわからない」とも話していて、与野党の神経戦は最終局面を迎えます。
日テレNEWSより
岸田氏は「内閣不信任案提出で即日解散」を明言している。
立憲民主党が内閣不信任案提出をする前に岸田氏が解散をうてば、「逃げた」と非難する口実を与えることになる。それを狙ってギリギリまで解散を引き延ばせば、17日以降に解散することが出来ないので、解散を止める効果が期待できる。
優柔不断な岸田氏には、有効なカードとなるのかな?
コレを封じるためには解散をしないか、大義を掲げてさっさと解散するか。アレだ、「時限的な消費税減税をする!」「国民に信を問う」とか言って、電撃解散すれば良いんじゃないかな。
コメント
解散総選挙でなく、内閣総辞職でいい。岸田は首相失格だと思う。
文春の今週号では、木原誠二(官房副長官)氏の”パパ活”が取り上げられている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5e8bf419b35c8276761d7732947ad1274cf73de
岸田の周りはこんな奴らばかりだ。
内閣総辞職ですか。
要件的には、総理大臣が辞職することで成立するわけですが、総辞職になると審議日程が全部止まりますから、今やっている審議はそのまま継続になっちゃいますね。
「岸田首相:今国会での解散は考えていない」
https://twitter.com/ReutersJapan/status/1669274141118136321
このまま参院でも採決するようだ。
今回ばかりは、解散しても勝つとは限らないから、
明日16日に内閣不信任案が発起されても解散を避けるんだろう。
まあ、さほど期待はしていませんでしたが残念ですね。
恐らく、強硬に反対されたのでしょう。
しかし、採決すれば造反は出るでしょう。そこの処分をどうするのか?というところは気にしています。
今回、解散して勝ち目があるかどうかというのは、判断の難しいところで、少なくとも盤石ではないでしょう。
しかし、他の政党は準備が整っていない。やりようはあると思うんですよね。
こんにちは。
先送りしやがりましたね。このクソチキンが!
こんなんなら「SCEBAI」の岸田博士の方が百億倍マシかと。
※SCEBAI(スケベイ Science、Chemical、Electronics、Biochemical and Aerospace Industry):国立科学研究所
※笹本祐一氏の小説「ARIEL(エリアル)」、御存知でしょうか?傑作です。
先送りをする、というのはつまり国家を守る気が無いという話なのです。
本当に必要な法律なのであれば、そのように説明をするのが総理の仕事の1つなんですが、それすら逃げていますからね。
……SCEBAIの岸田博士の孫が林原の声だったことなんて知りませんよ?