無事に帰国できることを願っている。
スーダン在留邦人 約60人が首都から陸路で移動 輸送機で退避へ
2023年4月24日 11時40分
アフリカのスーダンの情勢が悪化する中、周辺国ジブチに派遣された自衛隊の部隊は、在留邦人の退避に向け計画を進めているものとみられます。 関係者によりますと、在留邦人はスーダンの首都ハルツームから別の都市へ陸路で移動しているということで、到着次第、輸送機で退避させるものとみられます。
自衛隊は、スーダンにいる日本人の国外退避に向けて、C130輸送機とC2輸送機、KC767空中給油・輸送機の合わせて3機を周辺国ジブチに派遣しました。
NHKニュースより
どんな国でも撤退作戦を成功させるのは難しいのだが、日本は海外活動実績に乏しい中で作戦を成功させなければならない。
撤退作戦は正攻法だけでは実現できない
アメリカは撤退完了、フランスは中止
各国、続々と撤退作戦を実行していて、一足早くアメリカは撤退作戦を完遂した。
バイデン米大統領、ジブチなどに謝意 スーダンから大使館員ら退避で
2023/4/23 12:18(最終更新 4/23 12:18)
バイデン米大統領は22日、アフリカ北東部スーダンで正規軍と準軍事組織の戦闘が激化しているのに伴い、現地で駐在する米大使館員ら政府関係者とその家族を国外退避させたと声明で明らかにした。バイデン氏は「見事に安全な場所に運んだ米軍の比類無き技術に感謝している」とし、退避作戦の成功を喜んだ。
毎日新聞より
一方、フランスは撤退作戦中にトラブルが発生して、撤退活動が中止したというニュースがあった。
退避中の仏大使館車列に攻撃 1人けがか【スーダン 各国動き】
2023年4月24日 1時37分
スーダンでは、今月15日以降、軍と傘下にある準軍事組織のRSF=即応支援部隊との間で武力衝突が続いていて、WHO=世界保健機関によりますと、これまでに少なくとも413人が死亡し、3500人以上がけがをしているということです。
~~略~~
スーダン軍の広報官は、23日スーダンからの退避を進めていたフランス大使館の車列が準軍事組織RSF=即応支援部隊の銃撃を受け、1人がけがをし、退避活動が中止されたと発表しました。
NHKニュースより
どうなったかは現時点では不明なのだが、頑張って欲しい。(注:「追記2」に触れたが、どうやら撤退作戦は成功した模様。)
日本は自衛隊を出したという報道はあったが、タイムリミットが迫っている。
スーダン邦人退避へ、空自輸送機をジブチ派遣命令…戦闘激化のなか大使館員など60人滞在
2023/04/20 11:56
浜田防衛相は20日午前、戦闘が激化したアフリカ北東部スーダンからの在留邦人の退避に備え、航空自衛隊の輸送機を周辺国のジブチに派遣し、同国で待機させる命令を出した。自衛隊は航空支援集団司令官をトップとする部隊を編成し、週内にも日本を出発する。
政府によると、大使館員など邦人約60人がスーダンに滞在している。ジブチには、海賊対処活動に従事する自衛隊の拠点があり、輸送機の駐機や整備が可能だ。すでにジブチにいる部隊も対応に備える。
讀賣新聞より
ジプチに拠点を持っている自衛隊は、ジプチ経由での撤退を考えているようなのだが、どうなることやら。
スーダンで何が起こったのか
スーダンの政情は不安定なのは、随分前からの話なのだけれど、今回は言った何故こんなことになったのか?について少し。

NHKでも解説しているんだけどね。

地政学的に情勢が不安定なところと言う要因もある。この辺りは周辺国がどこもドンパチをやっている地域だ。
で、NHKでは解説していないのだが、この辺りの地域で混乱している理由の半分はイギリスが絡んでいる。
英埃領スーダン
1899年、エジプトとイギリスの両国による共同統治がスーダンで始まった。
エジプトはスーダンの隣国で、1821年、イスマーイール・パシャがスーダンを侵略して北部を削り取った。その後、南部に支配権を広げてスーダンは実質的にエジプトの支配下に入ったのだが、エジプト自身がイギリスの保護国となった(1940年)ために、スーダンもそのままイギリスの統治かに入った。
その後、マフディー国家が建設(1883年)されて一時的にスーダンは独立するも、再びイギリスに支配されることになる。
このイギリス支配下の時代に、イギリスが良くやる「分割統治」をここでもやってしまうんだよね。更に悪いことにマラリア予防などの観点から、南北の行き来を違法としてしまい、スーダン内部の分断が進んでしまう。
二度の内戦を経て、南スーダンが独立(2012年)する。

この時にスーダンのトップに座っていたのがオマル・アル=バシール氏で、軍事クーデターによって政権を掌握し、30年にわたってスーダンの大統領の座に君臨(1989年~2019年)していた。いわゆる独裁政権によってスーダンの統治を行っていたのだが、長く内戦が続き、次第に求心力を弱める。そして、2019年のスーダンクーデター勃発によって、その座を追われる。
2019年のスーダンクーデターを首謀したのは国防軍で、クーデター成功後には文民政権が樹立する運びとなった。
民主化は実現できず
2019年からスーダンの統治は経済学者のアブダッラー・ハムドゥーク氏に委ねられたが、2021年にはハムドゥーク氏は軍に拘束され、軍部のトップとして暫定軍事評議会議長に就任していたアブドゥルファッターハ・アブドッラフマーン・ブルハーン氏が実権を握ることになる。事実上のクーデター成功である。
このブルハーン氏に強く反発したのが準軍事組織のRSF=即応支援部隊である。内戦の際に立ち上げられた民兵組織から、その実力を認められて軍の傘下に所属することになって、各地に基地を持つ巨大な組織に成長。
そのRSFが、今回、スーダン軍と正面衝突しているという構図なんだ。
RSFは、スーダン政府が2003年に発生したダルフール紛争を収束させるために組織された民兵組織で、もともとは反政府勢力の鎮圧を仕事としていた。スーダン軍が出来ない、汚い仕事までやるのがRSFで、その組織が力を持ちすぎたために今回の騒ぎに発展してしまった。
この組織の力が増した一因となった理由が……。
ワグネルがスーダンの準軍事組織に兵器供与、証拠浮上 CNN EXCLUSIVE
2023.04.21 Fri posted at 12:15 JST
ロンドン(CNN) ロシアの民間軍事会社ワグネルがスーダンの準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」に対して、国軍との戦闘を支援するためにミサイルを供与していることが分かった。スーダンや地域の外交筋がCNNに明らかにした。
スーダンではRSFのダガロ司令官と、軍事指導者で国軍トップでもあるブルハン将軍が権力争いを繰り広げている。複数の情報筋によると、供与された地対空ミサイルはRSFの戦闘員やダガロ氏にとって大きな追い風になっているという。
CNNより
どうもRSF側にロシアが手を突っ込んでいるらしい。ワグネルはスーダンの鉱物資源に目を付けたらしくて、結構好き勝手やっている様だ。
武器もロシアから出ている可能性はありそうだ。スーダンは支那との繋がりも噂されていたんだけど、支那と繋がっていたのはバシール氏の時代だったらしいね。
アメリカはRSFとの交渉を行った
とまあ、今回、スーダン政府と対立しているRSFだが、アメリカはどうやらこのRSFと交渉したことで、撤退作戦を成功させたらしい。
米紙ワシントン・ポストによると、退避作戦が実施されたのは現地時間の23日朝。準軍事組織の「即応支援部隊(RSF)」が退避に関して米政府と調整したとの声明を発表しているという。
毎日新聞より
一方で、フランスはどうやら交渉に失敗したか、交渉をしていなかった模様。
スーダン軍の広報官は、23日スーダンからの退避を進めていたフランス大使館の車列が準軍事組織RSF=即応支援部隊の銃撃を受け、1人がけがをし、退避活動が中止されたと発表しました。
これに対してRSFも23日、SNSで声明を出し、フランスの外交官などが退避中に軍用機から攻撃を受け、フランス人1人がけがをしたとしたうえで、攻撃はスーダン軍によるものだと主張しています。
NHKニュースより
何というか、流石アメリカ、キタナイ。
いや、きれい事では撤退作戦は出来ないんだよね、きっと。アメリカは、アフガニスタン撤退作戦(2021年8月)で失敗している。その二の舞になることだけは避けたかったのだと思うのだが、今回はいち早く動いて色々と工作をした様に見える。現実はどうか知らないが。
スーダンの未来は?
一方で、西側諸国の多くが撤退を選んで、内戦が更に過激になるだろう事が予想されるスーダンがどうなるのか?ということだが、正直割とどうでも良い。
今回の衝突は、直接的には国軍とRSFのどちらが利権を握るか、どちらが軍のトップのポストを得られるかという具体的な利害が絡んだ権力闘争だと思います。 ただ、どちらも反動的な軍事組織なので、両者が軍事衝突を起こすことで、それぞれの共通の敵である市民を政治の場から排除してしまうことになります。 利害の共通性でいうと、どちらも暗黙のうちに、これをやることで民主化をストップするということに共通の利益を見いだしているということだと思います。
NHKニュースより
スーダンの事情に他国が首を突っ込むと、碌な結果にはならない。事実、多くの国で西側諸国が首を突っ込んだダメに混乱に拍車をかけている。
当事者ではない第三者からの介入は、戦いを見いだす理由にされてしまうことが多い。そもそも、民主化が正しいことなのかどうかも、正直よく分からないのだ。
追記
さて、どうなったのか。
スーダンの日本人、20人程度退避できず 約100人の対象者
4/24(月) 12:14配信
軍と準軍事組織の武力衝突が続くスーダンで、一部の日本人が退避に向け、陸路で首都ハルツームを出発したことがわかりました。
~~略~~
一方で、日本人やその関係者をあわせ、およそ100人の退避対象者のうち、今も退避できずに首都ハルツームなどにとどまっているのは20人程度だということです。
Yahooニュースより
……なんだこれ。
こんな報道をする意味が一体どこに?てっきり、退避し終わって撤退成功です!という報道だと思ったら、「撤退開始しいました」だぁ?冗談でしょう。
岸田氏のウクライナ訪問の時にも思ったんだけどさぁ、このタイミングでこんな報道をする意味があるのだろうか。みんな無事で撤退して欲しいのだけれど、それを邪魔することに繋がるような報道は止めて欲しい。
追記2
サンキュー、フランス軍。
スーダン在留邦人 仏空軍により周辺国に退避 人数不明 仏政府
2023年4月24日 16時47分
アフリカのスーダンの情勢が悪化する中、フランス政府は24日、首都ハルツームからあわせて388人をフランス空軍によって周辺国のジブチに退避させたと発表しました。この中には自国民のほか、日本人を含む外国人もいるとしていますが、詳しい人数の内訳は明らかにしていません。
一方、ジブチに派遣された自衛隊の部隊が日本人を輸送機で退避させる計画などを進めているとみられます。フランス政府は24日、スーダンでの2日間にわたる退避作戦の結果、首都ハルツームからあわせて388人をフランス空軍によって周辺国のジブチに退避させたと発表しました。
NHKニュースより
記事中、砲撃を受けてその作戦が中止されたという情報を紹介したが、どうやらフランス軍は撤退作戦を完遂した模様。
……こちらの記事には、邦人で撤退が必要な人数は60人になっているんだが、別の報道だと100人になっていたぞ。情報が錯綜しているのかな。
ともあれ、フランス空軍は一部の邦人の退避を実施してくれた模様。詳細は分からないが、事実であれば感謝。
追記3
「成功」の報道があったようだ。
退避任務「成功」と外務副大臣
2023/04/25
武井俊輔外務副大臣は24日、ジブチの自衛隊拠点で記者会見し、スーダンから自衛隊機で邦人とその家族計45人を退避させた今回の任務について「成功裏に遂行することができた」と述べた。
共同通信より
先ずは、迅速な作戦遂行に尽力された自衛隊を始めとする多くの方々に感謝を。そして、無事に日本に帰国できることを心より願っている。退避した方々は、必ずしも日本に帰国するとは限らないが、安全なところに退避できることを願う。
……で、45人ってどういうこと?
スーダンからの日本人の退避完了=岸田首相
2023年4月25日8:52 午前
岸田文雄首相は25日朝、スーダンからの日本人の退避状況に関し、同日未明にかけて大使館関係者を含む在留日本人とその家族計8人がフランスの協力を受けて出国したことを明らかにした。これにより「ハルツーム市内で24日までに退避を希望していた大使館員を含むすべての在留邦人の退避が完了した」と語った。
今後も近隣国のジブチに開設した臨時事務所を通じて、関係各国とも連絡しながら、 スーダン国内の日本人の安全確保と必要な支援に全力を挙げて対応していくとした。
岸田首相は24日夜、戦闘が続くスーダンから日本人とその家族45人が自衛隊機によって退避したことを明らかにした。数人の退避希望者がスーダンに残っており、「引き続き関係各国とも緊密に連絡をしつつ、早期の退避に全力を挙げて対応する」と語っていた。
ロイターより
フランスの協力で退避できた8人に加えて、自衛隊機によって退避した45人のあわせて53人が今回の退避希望者だったという計算になるのだけれど、事前に出ていた100人とか60人とかいう情報は一体何だったのか。
特に、最初の「追記」で引用したYahooニュースの引用元、日テレニュース!てめーはダメだ!ころころ情報を変えやがって!
アフリカ北東部・ジブチに23日、フランス軍の輸送機が到着しました。乗っていたのは、スーダンから退避してきた人たちです。フランス外務省は「23日から24日にかけて退避させた388人の中には、日本人2人も含まれている」と発表しました。
現地に滞在する日本人、約60人の退避が急がれる中、スーダンでは激しい戦闘が起きていて、街中では銃声が響き渡ります。武装しているのは、準軍事組織「RSF」です。2021年のクーデターで実権を握ったスーダン軍と衝突していて、WHO(=世界保健機関)によると、これまでに少なくとも420人が死亡しています。
2023年4月25日 1:46 日テレニュースより
フランス政府発表の数字「日本人2人も含まれる」というのも結果的には間違っているし、これの前のニュースで約100人だと書いていたのに、いつの間にか約60人に変更されている。
結果的には45人だったというのだから、いい加減にも程がある。
現地に残っている約20人というところもかなり怪しい。日本政府によると現地に残った退避希望者は数人だというから、おそらくはもう少し少ない。
情報が錯綜して数字が間違うのは仕方がないが、後の報道で訂正せずにそのまま伝えるのは如何なモノだろうか。自分たちが報道している自覚があるのか?
そして、退避が始まって直ぐに情報をリークする報道姿勢も、理解できない。
24日までにスーダンから退避した49人に加え、25日未明にかけて大使館関係者を含む在留邦人とその家族計8人が、フランスの協力を得て首都ハルツーム郊外の空軍基地から出国した。
~~略~~
スーダンには、NGOや国際協力機構(JICA)、日本大使館関係者やその家族ら約60人が滞在。このうち45人は24日までに自衛隊機でスーダン東部のポートスーダンを出発し、自衛隊の拠点がある近隣国ジブチに向かった。他に4人がフランスや国際赤十字社の協力で、ジブチやエチオピアに避難していた。
2023年4月25日 9時22分 朝日新聞より
誤報を振りまく印象の強い朝日新聞の方が未だ数字に整合性がある。
朝日新聞によると、自衛隊機で退避した45人に加えて、フランスの協力で8人、赤十字社などの協力で4人の合計57人が退避できたということになっている。約60人の退避希望者のうち57人が退避できて、数人がまだスーダンに残っていると。朝日新聞のタイトルは「希望者全員が退避」になっているのだが、岸田氏の会見内容との齟齬が気になるな。朝日新聞の報道の方が首相の発表より後なので、追加情報があったと言うことなのだろうか。

……無事に退避できるように関係者各位は引き続き尽力して欲しい。
追記4
どうやら、韓国軍の協力もあったようだ。
スーダン在留韓国人28人の退避成功 サウジ経由で帰国へ
2023.04.24 23:41
韓国大統領室は24日深夜、戦闘が激化しているアフリカ北東部スーダンに在留していた韓国人28人の救出に成功したと発表した。
~~略~~
一方、大統領室は「現地滞在の日本人数人も同行し、安全に撤収できるようにした」と明らかにした。
聯合ニュースより
どうやら、数人の日本人を韓国人の救出作戦に加えてもらえたようだ。感謝したい。
随時更新のNHKニュースのソースもはっておこう。最新の情報だと、1人だけスーダンに残っているようですね。
コメント
追記1の引用記事ですが、これを読んだとき「何リークしてんだよ!?」と憤りを感じたのですが、首相のウクライナ訪問の時と同じく日テレなんですよね。外務省もしくは官邸内、しかもコアな部分に係わるところに内通者がいるのでは、と思わざるおえないです。というか官邸側でウクライナ訪問時のリーク批判をなんとも思っていないのかもしれませんね。この点は呆れる。
日本における報道のあり方というのは、本当に考え直さなければならない時期に来ていると思います。
政府から明確な指導が入っていないのも問題なのでしょうが、政府がある程度情報のコントロール(注:言論弾圧をしろという意味ではなく、情報を出すタイミングのコントロールをする)ことまで考慮しなければならないのに、その辺りに思い至らないのでしょうね。
こんにちは。
04/25の朝のニュースの時点で、まだ数名、現地に残っているとの情報だったと記憶しています。
要救助の正確な全体数がわからないのでやきもきしますが、韓国軍による救出作戦に同行出来た方も若干名居たとか。
とにかく、要救助対象全員の無事を祈ります。
報道のリークに関しては、恐らく、時差があるので、重要視していないのでは……と思いました。腰抜けの報道陣が現地にソースを確保しているとは思えないので。
とはいえ、誤報や不確定情報を流されるのはノーサンキューどころかそいつを吊せと思いますが。
現状では詳しいことは分かりませんが、韓国軍にも感謝ですね。
報道のリークは、時差の影響はあるかと思うのですが、政府が報道協定である程度コントロールすべきかなと思います。
その辺りを想定していないことが、岸田政権の甘さですね。
追記失礼。
本朝04/26のNHKニュースでの扱いですが、
・全員救出
・仏軍の協力
はありましたが、
・韓国軍の協力
は一言もありませんでした。
事実なら真っ先に、鬼の首とったみたいに喧伝すると思ったのですが……誤報だったのでしょうか?
※時事通信によると、誤報ではないようですが……
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023042501048&g=pol
詳しいことは分かりませんが、韓国軍の協力で1人が脱出できた「らしい」というのが今のところ把握している情報です。
そのうちどんな状況だったかは明らかにされるかもしれませんので、今のところは情報収集を続けている状況です。