度肝を抜く開会式であったらしい。
パリ五輪開会式「首を持つ王妃」演出に賛否沸騰 「恥知らず」「メダルに値する」
2024/7/27 13:03
26日(日本時間27日)に行われたパリ五輪の開会式で、18世紀のフランス革命で処刑された王妃マリー・アントワネットがギロチンで切り落とされた自らの首を持って登場するパフォーマンスがあり、世界に衝撃が広がった。
産経新聞より
正直、このブログでオリンピックに触れる気はさらさらなかったのだが、開会式は度肝を抜かれたよ。
フランスらしさはあったと思う
尖った開会式パフォーマンス
まあ、お行儀の良い報道機関としては、これについて批判をしないわけにはいかないのかも知れない。
パフォーマンスが行われたのは、セーヌ川沿いのコンシェルジュリ。王妃が処刑までの日を過ごしたかつての監獄で、現在は観光名所になっている。真っ赤なドレスを着て自らの首を小脇に抱えた女性がベランダにたたずみ、革命時代に流行した歌「サ・イラ」(仏語で「うまくいく」の意味)がヘビーメタル調で流れるという演出だった。演奏の終盤には建物の窓から流血を思わせるような真っ赤な紙テープが空に舞うとともに赤い煙が噴き出し、ドラマ効果をあげた。
産経新聞「パリ五輪開会式「首を持つ王妃」より
……文字だけでは伝わらないよね。

フランス革命を題材にした開会式だったのだけれど、まー、ロックな感じだったよ。で、コンシェルジュリには生首状態のマリー・アントワネット(?)が歌い出すという。

この演出は、「民衆を導く自由の女神」をモチーフにしているが、その題材はフランス革命である。
そしてこれだ。

デュラハンですか?
保守系の仏紙フィガロ(電子版)は「革命の暴力を恥知らずに想起させた。1793年の国王夫妻の殺害を礼賛した」と論じた。米FOXニュースも、この演出は「複雑な反応を引き起こした」と報じた。
産経新聞「パリ五輪開会式「首を持つ王妃」より
まあ、良くやってくれたとしか。僕自身はこっちは実は評価しているんだ、賛同はできないけど。そもそもフランス革命自体、どうなの?と思っている口だからね。ただ、芸術性はあったんだと思う。平和の祭典でこれをやるセンスからして、なかなかのものだと僕は評価しよう。
どちらかというと、こっちの方が……。
ポストの内容に賛同しているわけではないのだが……、ちょっとこの演出には引いたよ。エンターテイメント性があったとは思うが、「フランスはこうでなきゃ」という気分にはなれなかった。そういう国だけどさ。
悪天候
ただ、尖った開会式は良くも悪くもフランスらしさがあったと思うのだが、野外で開会式をやった結果どうなったかというと……。
【パリ五輪】「がっかり」200億円かけた開会式で起きた“衝撃のトラブル”に観客は不満爆発!「台無しになった」
7/27(土) 8:39配信
現地7月26日、ついにパリ五輪が開幕。悪天候のなかで開会式が行なわれたが、予期せぬトラブルが発生し、会場のファンを落胆させたと話題になっている。
英大衆紙『THE Sun』は、「パリ2024オリンピックの開会式、突然の大雨で大型ビジョンが映らなくなるという技術的なミスを犯す」と題した記事を掲載。「1億ポンド(約200億円)もかけた開会式が始まって1時間後、大きなトラブルが起きた」と報じている。
Yahooニュースより
雨が降ると、野外での開会式が雨の影響を受けるのは仕方がない面はあるのだが、スクリーンが停電で映らなくなったり、マイク音が雨でかき消されたりと、散々だったようだ。
さらに、同メディアは「会場に集結したファンは、素晴らしいはずだったイベントが天候のせいで台無しになり、がっかりした」と哀れむと、続けて「また、(サプライズ登場した)レディー・ガガのマイクの声が雨の音でかき消され、視聴者は不満を漏らした」と不穏な空気を伝えている。
Yahooニュースより
その辺りは、予想して然るべきだったのでは?
まあ、雨は仕方がないんだけどね。
アナウンス・ミス
なお、こんなオチも付いたようだ。
韓国「とんでもないミス」と抗議、パリ五輪開幕式で韓国を「北朝鮮」と誤アナウンス
2024/7/27 15:01
パリ五輪の開会式で韓国選手団が船上パレードで48番目に登場した際、現場のアナウンスがフランス語と英語でいずれも北朝鮮の正式名称である「朝鮮民主主義人民共和国」と誤って紹介した。北朝鮮選手団が153番目に登場した際は正確な国名で紹介された。
産経新聞より
残念だったけど、そういうこともあるよね。
尤も、フランスは案外、わざとやったのではないかな?という気はするんだよね。フランスってそういう国だから。
コメント
パリの悪趣味と言えば残酷劇のグランギニョール劇場が有名でしたが、英語のスプラッターと言う分野をグランギニョールと言うくらいですので。
しかし、それを世界に放映される催しでやるかねぇ?
ロンドン五輪があったとして、マダム.サッソーの蝋人形館から、リチャード三世が甥を殺害するシーンを運んできたり、ガイ・フォークス人形を焼いて火刑にするショーをするとか。そういうレベルの悪趣味ですよ。かくいう私も悪趣味もスプラッターも娯楽としては嫌いではないですが、国際式典で見せるようなものとは思えない。
実にフランス人らしい!と褒めるしかありませんね。
フランスという国を理解する為には、格好の材料と言えるのではないでしょうか。
記事にも書きましたが、フランス革命を「自由の象徴」という風に勘違いし続ける以上は、どうしようもないと思います。
だからフランスはその悪弊から、元祖・共産主義国家といわれるんですよ
いまでは、欧州なんて旅行するもんじゃないですよ
フランス:パリ・オリンピック・パラリンピック開催に伴う注意喚起
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2024C022.html (2024年06月24日)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2024C027.html (2024年07月24日)
世界初の労働者による革命政権は1871年のパリ・コミューンですから、まさに「元祖」ですね。
五輪中継は世界中の「子供」も見るかも、ということは考慮しなかったとしか。
あと、選手村の食事は「炭素排出が少ない野菜中心」で肉や卵料理が不足し、いろいろ不満が出ているとのこと。
(イギリスが言っている「生肉」とやらがどんなものかはわかりませんが。)
「アスリートにヴィーガン強要(?)」って個人的には理解できません。
開会式の演出も選手村の食事も「意識高い系のアピール」、なんですかね。
考慮していないというか、西欧社会ってそういう風潮なのだと思っています。
犠牲になるのは子供達だという発想はないのでしょう。
アスリートにウィーガンを強要するのも、フランスならではですね。
失礼ながら、辟易としてしまいます。
こんにちは。
・嘘かほんとか、「ベルサイユの薔薇」のヒットで『フランス革命の真実を平民に知られる!』と為政者側が大弱りだとか>マリー・アントワネットの断首の意味が違ってきてしまう
・最後の晩餐、キリスト教のエラい人からものすごく怒られてるとか、関係するスポンサーが降りたとか……ユダの位置に『普通の女の子』が居るのもアレだって聞きました
まあ、これくらいで目が覚めるようなら、こんな事にはなってないんですけどね。
バカは死んでも治らないのです。
こんばんは。
フランスとしては、「フランス芸術を世界に示した!」くらいのことしか考えていないのでしょうね。
最悪な最後の晩餐をやらかした人々には脅迫めいたメールがガンガン届いているのだとか。訴訟をすると息巻いているらしいですね。
>訴訟をすると息巻いている
「ごめんなさい」すると死んじゃう人達って、めんどくさいですよね。