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イタリアのメローニ首相は日本との関係前進を評価

北欧ニュース
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どうした、イタリア?!

イタリアのメローニ首相「この2年で日本との協力は大きく前進した」…G7サミット総括会見

2024/06/16 18:31

イタリア南部プーリア州で13~15日に開かれた先進7か国首脳会議(G7サミット)の議長を務めたメローニ伊首相は15日、総括記者会見を開いた。メローニ氏は対日関係について「この2年で日本との協力は大きく前進した」と述べ、今後も関係強化を進める姿勢を示した。

讀賣新聞より

イタリア人がリップサービスでも日本を褒めるなんて展開になるとは。次はドイツ抜きで宜しく!

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岸田外交におけるG7の成果

防衛関係の強化

冗談はさておき、日本とイタリアとの関係の「前進」とは一体何なのだろうか。

真っ先に思いつくのがこちら。

そう、次期戦闘機F3(GCAP)の共同開発のパートナーになっているのだ。日本とイギリスとイタリアが3カ国で共同開発という前代未聞の展開なのだが、前途多難な感じではある。

いきなり足を引っ張ったのは日本だったしねぇ。

だが、次期戦闘機開発以外にも、日本とイタリアとの連携強化のニュースはあった。

自衛隊とイタリア軍の物品役務協定交渉へ 日伊首脳が短時間会談

2024/6/14 22:53(最終更新 6/15 09:31

岸田文雄首相は14日午後(日本時間同日夜)、イタリア南部のプーリア州で、イタリアのメローニ首相と短時間会談し、自衛隊とイタリア軍が物資や役務を融通し合う「物品役務相互提供協定(ACSA)」の交渉開始で一致した。

毎日新聞より

最近、日本はせっせと物品役務相互提供協定(ACSA)の締結をあちらこちらでやっている。アメリカとはもちろん、イギリス、ドイツ、フランス、オーストラリア、インド、カナダともやっているのだが、燃料や弾薬などの調達や輸送などの役務の強力といった話は、戦争がなくとも訓練時にも災害発生時にもメリットの大きい協定である。

そして、ACSAを結んでいる以上は一定の情報共有は不可欠となる。

戦略対話の創設

実際に、イタリアとは日伊アクションプラン(行動計画)の発表の通り、対話を深める予定になった。

また両首脳は、2027年までの両国の協力の指針となる「日伊アクションプラン(行動計画)」を発表。両国外務次官による「戦略対話」を創設して年1回開催していくことや、日本への寄港を含む自衛隊とイタリア軍の共同訓練の実施などを明記した。

毎日新聞より

この話は、去年1月に結んだ戦略的パートナーシップの申し合わせとも関係している。

日本とイタリア「戦略的パートナーシップ」に格上げ…岸田首相がメローニ首相と一致

2023/01/11 00:46

岸田首相は9日夜(日本時間10日未明)、フランスのマクロン大統領とパリのエリゼ宮(仏大統領府)で約2時間会談し、先進7か国(G7)が結束してウクライナを侵略したロシアへの制裁とウクライナ支援を継続する必要があるとの認識で一致した。5月に広島市で開くG7サミットに向けた連携も確認した。

会談では、両国が「特別なパートナー」(首相)として共同訓練などを通じて安全保障協力を強化することを申し合わせた。今年前半に外務・防衛閣僚会合(2プラス2)を開く方向で調整する。

讀賣新聞より

着実にイタリアとの関係を深めていることが分かる。

コレがどういうことに繋がるかというのはちょっと難しいところだが、少なくとも戦闘機の共同開発には政府間での対話は欠かせないし、ウクライナ支援という意味でもイタリアと同じ方向を向いておくことは必要となる。

経済安全保障

そして、経済安保の面でもイタリアとは協力する話を取り付けたようだ。

岸田首相がイタリア入り G7サミットで経済安保提起へ

2024年6月13日 5:17 (2024年6月13日 9:00更新)

岸田文雄首相は12日夜(日本時間13日朝)、主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するため、イタリア南部プーリア州に到着した。13〜15日のサミットの議論で中国の過剰生産など経済安全保障の問題を提起する。

~~略~~

経済安保を巡り中国やロシアによる経済的威圧などに各国と結束して対処する姿勢を示す。中国の海洋進出を念頭に「自由で開かれたインド太平洋」の実現も訴える。

日本経済新聞より

イタリアとしても支那による経済侵略には頭を痛めている最中のハズなので、支那でなければ経済的パートナーは日本に、という話になってきてはいる。

ロシアに対する姿勢もウクライナ支援という文脈で合意しているのだから、日本がそれなりの役割を果たすことが期待されたのだろう。

実際に、G7の共同声明では「揺るぎのないウクライナへの支援」という話が含まれることになった。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100684958.pdf

コレが長いのだが、画期的なのはロシアに荷担する支那を含む第三国の個人・組織に対する金融制裁をやるとした点である。

G7、ロシア凍結資産使ったウクライナ支援で合意 500億ドル融資へ

2024年6月14日

主要7カ国(G7)首脳会議が13日、イタリア南部プーリア州で始まった。G7は、凍結済みのロシア資産を使って、ロシア軍の侵攻と戦うウクライナを支援するため、500億ドル(約7兆8500億円)の融資を行うことで合意した。

BBCより

BBCでもそれに関する話が出ていたが、共同声明という形で文章に固定されたため、断固たる姿勢でウクライナ支援をするという方向性が示された格好である。

日本とイタリアとは、そうした話の一環として関係深化するという話になるのだろうと思う。この話が、直ちに何かに関わるかというとそんなことはないのだろうけれども、岸田政権は結構頑張っているんだという話ではある。外交は割と良いんだよね、外交は。

コメント

  1. 河太郎 より:

    一帯一路で懲りたのでせうね(笑)
    そりゃパートナーにするならば、日本の法がまともに決まってますので(笑)

  2. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    ・タコ食う奴ら(≒生魚食う奴ら)は信用出来る!
    ・次はドイツ抜きでやろう!

    イタリアは、工業国としてはバカにしちゃいけない国なんですよね。
    今現在、独自の自動車産業と航空産業を持ち、なんなら戦中戦前も自動車と航空産業を持っていて、自前の戦闘機や爆撃機、戦車を作れた、数少ない国の一つですから。
    ※米英独仏伊露、あとはチェコと、それくらい?
    ※アジアでは日本だけ。

    とりあえず、イタメシは旨いから仲良くしておかなきゃダメ!

    • 木霊 木霊 より:

      こんばんは。

      イタリアはヘタレな部分はありますが、技術面はそれなりに信用できます。
      ただ、どちらかというと、デザイ方面により特化している気も(苦笑

  3. 河太郎 より:

    タコ食う奴らは信用できる…は笑いました
    同じラテンでもカエル食いより良い。
    イタ飯は「定食」なんで、前菜(お通し)、汁物、焼き物、パスタにメイン……
    日本的なんてすよね。
    まぁ、でもエチオピアにすら負けた国イメージがあって、まさか「次はドイツ抜きで……」となるとはです。

    • 七面鳥 より:

      ドイツは、「組んだら負け確定」ですからね。
      その点で、「某半島国」と同じ罰ゲームかと。